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みなさん、こんにちは。大学教員で作曲家の小松正史です。
今日は、毒となる要素を入れると表現は深くなるというような、そんな話をしてみたいなと思います。
よくね、色々な曲を聴いていると、かなり手の込んだ曲、そしてなんか違和感のある曲っていうのをね、あの聞くことがありますけど、その時にですね、
親とか、あれとかね、何気なくスルーしてしまう音楽がですね、ちょっと引っ掛かりを持つっていうところでね、聴き入ってしまうことっていうのが結構あるんですね。
これってすごく大事なことで、音楽ってね、聴きやすい曲と聴きにくい曲とね、極端に分けると2つあると思うんですけども、
聴きやすい曲っていうのをね、より作ったりとか好まれるんじゃないかなっていう感じでね、割と初心者の人は作りがちなんですけども、
まあそれだとですね、なんかもう、あれこれ他と一緒やんとか、なんか引っ掛かりがないなっていうことで結構ね、あのスルーされたり、あまり価値がね、分からなかったりすることが多いんですね。
で、その反面ですね、ちょっと僕も含めて毒を入れるっていう、そういうことをね、するのが結構大事かなと思うんですよ。で、毒っていうのは言い方良くないと思うんですけども、
まあもうちょっとね、噛み砕いて言うとですね、ちょっと普段と違う音、そしてずっと聴いててですね、ちょっとこう、あの自然な流れね、自然のコード進行とかメロディーの流れとはちょっとこう反するようなというか、ちょっとこう、革で言うとこう、せき止めるような何か引っ掛かりのあるようなね、あの作とかね、式をちょっと入れるっていうことをしていくとですね、そこでうまくね、展開するんじゃないかなと思うんですね。
で、これ具体的に何してるかというと、僕は最新作のね、漢方楽通というアルバムの中で、結構ノイズを入れてるんですよ。
こうノイズって普段雑音としてね、聞こえることが多いと思うんですけど、実はですね、ノイズがあることによって、まあ音楽がですね、深くなってくるんですよね。
これ具体的に言うとですね、あのノイズがあると、あの聞こえてるはずの音が聞こえづらくなるんですよ。あれ、なんかこの音どう言ってるんだろう、どんな感じなんだろうっていうふうに、ちょっとこう、あのずっとね、普通だったら聞こえてるはずの音に耳を傾けたり注意が向けられるんですよね。
で、その瞬間にその出ている音はノイズによってね、マスキングされて結構ね、聞こえづらくなるがゆえにですね、脳の中でその聞こえづらさをですね、うまくこう、あの保管していくっていうね、補っていくってことをするので、なんかね、あの不思議なことに自分らしい音、自分の頭の中で新たに曲が出てくるっていう、そういう状況になることがあるんですね。
なので、まあこれ簡単に言うとこう、聴き手に聴き方の幅を増やしていくっていうか、そういうイマジネーションをね、広く提供するっていうことになると思うので、何かね、ノイズがあるからすごくその音が良くないとかっていうことじゃなくてね、ノイズがあることによって音の深みっていうのが結構ね、出てくると思うので、まあ僕の曲もそうですし、他のね、坂本隆一さんはその天才ですよね。
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いろいろなノイズを入れたりとか、あとノイズだけじゃなくて、メロディーをですね、途中で立ち切ったりとか、そういうことをね、アルバーノトさんっていうね、電子音楽家の人と一緒にコラボして、それで自分の曲をね、ノトさんに提供してですね、それでぶつ切りとか、新しくノイズを入れるとかして、もともとの曲がね、すごく変わった解釈で展開されることがあるんですけど、
もうそうするとですね、何か知ってるあの曲なんだけど、あれ違う何か文脈だなっていう風にして、その時にですね、脳の中でね、すごくね、クリエイティブな状況になってるんですよね。自然とクリエイティブになるっていうことがあるので、まあそんな風にこう、あのちょっと毒と言い方がね、あれですけども、あの少し違和感のある音を入れることによって、あのそうしたものがね、生まれてくるんじゃないかなっていうようなところで今日はね、
あの毒となる要素を入れるとね、表現が深くなるという、まあこれはあの音楽以外でも、あの料理でもそうですよね、料理でもちょっとスパイシーなとかね、かなりこうね、あの魚醤を入れるとかね、あるじゃないですか、あれと近いところがあるので、まあそんな感じで皆さんもですね、いろいろとあの音楽のみならず、ちょっと違和感のあるものをぶつけてみて、より日頃のですね、クリエイティブが深くなる可能性がでかくなると思うので、いろいろね、実験してほしいなと思って、今日はそんな、
話をしてみました。