1. 小松正史『耳の保養』
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2024-09-03 10:02

世界最古の楽譜から再現された異次元の音世界

楽譜は長期保存を行う際では最強の音声メディアです。世界最古の楽譜の紹介をしました。1883年にトルコで鉄道工事の際に発見された円柱状の墓石にセイキロスの墓碑銘として楽譜の現存最古のものが収められています。
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みなさん、おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日は、世界最古の楽譜から再現された音世界について話してみたいなと思います。
本題に入る前に一つお知らせでございます。
小松の40作目のCDアルバムが5月15日にリリースすることに決まりました。
アルバムの名前は、漢方音楽2という名前です。美音と健康のために漢方の力とコラボさせるような形で、今回制作した10曲となっております。
10曲とも、かなり経路の違った曲ばかりで、バリエーションを感じていただけるものとなっております。
詳しいことや音源のリンクを、こちらのチャプターに貼っておきますので、また一度聴いていただけますと幸いです。
本題に行きましょう。
世界最古の楽譜から再現された音世界。
なぜこんな話をするかというと、今から数回前のVoicyで話したことがあって、
100年後に残る音のメディアはあるのか?という話をしました。
結論的には、デジタルではすごくなくて、楽譜では何か存在しているのではないか?
楽譜が一番強い、最強の音声メディアなんだ、みたいな話をしていたんですね。
そんなことを伝えていくと、コメントがありまして、
のんきさんからいただいております。ありがとうございます。
こます先生、おはようございますということで、とても興味のある話題でしたので、残しておきます。
100年後でも人間が解読不可能な音楽メディアは楽譜、まさにその通りだと思います。
実際、現存する最古の楽譜は、紀元前2世紀頃のものなのだそうで、
その事実は、今から1000年後であっても、音楽メディアとしての楽譜の地位は普遍であろうと考えます。
その頃には、燃えたり破れたりしない素材で様々な音楽の楽譜が再構成されていて、
永続的な文化資産となっている未来を想像しますという、とても興味深いコメントありがとうございました。
これで思ったのは、僕全然この最古の話を聞いていないというか、
調べたことがなくて、ネウマっていう神媒体に起こした楽譜の話は、結構有名でよく目にしたりするんですけども、
これね、紀元前の2世紀頃っていうので、めちゃくちゃ興味が出てきたんですね。
ちょっと調べさせてもらったところですね、これセイキロスの墓にですね、ちょっとそういうものが書いてあったというか、
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円柱状の墓石に楽譜らしき寄付法によって、古代ギリシャの作品というのがあったという、そんな記事を見つけたんですね。
正確な名称が、セイキロスのボヒメイですね。墓の碑の名前ね、カネヘンの名と書いてメイって書くんですけど、ボヒメイですね。
これが完全な音楽作品の楽譜としては世界最古のものっていう、そういう記述をね、見たんですね。
これ、現在はコペンハーゲンのデンマーク国立博物館の所蔵となっているというね、これちょっと写真があるんですけど、
めちゃくちゃ良い感じのお墓に、一見記号というかね、これはギリシャの文字でしょうかね、それがずっと記載されているので、
これは普通のテキストかなという印象を感じるんですけど、よくよく見るとですね、
一つ一つの文字の上の方に何やらちょっと別の記号が書いてあるんですね。
この記号を見ていくとですね、これおそらく楽譜、歌詞の上のアルファベットなんですけども、それで音の高さを音高って言いますけど、それを示して横棒と点もあるんですね。
音科なのでこれは音の長さですね。音の長さを示すものという音高と音科があると、これ間違いなく楽譜なわけなんですよ。
それで実際に解析してですね、再現したYouTubeもあったりするので、これあの次のチャプターにちょっと入れときましょうかね、このノートに書かれたものがあるので、すごいですよね、これで解読してあるというようなものなんですね。
それでこの石碑ですね、これはすごくね、歌詞がまたすごくいいんですよね。ちょっと読んでいきましょうかね、歌詞がね、あってそれほど長くないんですけど、
生あるうちは輝いてあれ、決して悲しむなかれ、人生は束の間にして、クロノスは終焉を求めるがゆえに、っていうような、ちょっとあの結論のない歌詞というかね、あの言葉なんですけどもね、なんかすごく人生の一生の何かの感覚みたいなものが一つのね、
単旋律なんですけど、すごくあの心に響く音というか、ちょっと沖縄っぽいというか、ちょっと御本音階を使ったようなそんな曲だったんですけどね、こちらもそのノートの記事の方にね、書いてある、リンクが貼ってあるので、ぜひ聴いてほしいと思うんですけど、すごいですよね、完全な音楽作品の楽譜としてあるっていうか、
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ネウマの前に聖キロスのね、母姫があるっていうのが、これちょっとすごいことだなぁと思いましてね、これだとやっぱ100年後どころかですよ、石なので早々風化しなかったりするとする、なるとですね、もうほんと500年、1000年、2000年、3000年ぐらいこう持つかなっていうところなんですね。
これね、あの石とかね、あのそういうものっていうのはすごくあのメディアとしては、なんかこう原初というかもう素材そのものって感じしますよね。ただそれが今のデジタルメディアと比べると、やっぱりもうどう考えても長持ちするというか、デジタルメディアってそもそもね、このボイシーもそうなんですけど、あの電気がなかったらこれ聞けないんでしょ。
電気というか、あの本当に電源がなかったら僕の声届いてないし、そもそも僕の声がですね、どっかのサーバーにね、格納されてそのサーバーも常に動いてるわけですからね。そんなシステムがないとですね、我々の今の音声って聞けないわけですよ。
で、一つのそのあのメディアが潰れただけでもですね、この僕の声とかボイシーとかね、今の世の中の音声って成り立たないわけですから、まあ言ってみればすごくあの、まああのまあ脆弱なものかなと思うんですけど、まあそれがですね、この今のね、このセイキロスの母皮のね、あの名前というかそれを見ていくとすごく残るなあっていうか。
まあそれだけ人間はね、儚く一生がね、もう本当にもう僕曲を数百曲作ったとしてもですね、それをあのやっぱり音源で残すとやっぱり消えるなって思うので、まあせめてものやり方として、まあ僕はね今ね、あのPDFにまとめてるわけなんですけどね、このPDFであっても、これもあのデジタルメディアですからね、いつかはこう形式的に読めなくなるってことは間違いないですから。
やっぱりね、紙とかよっぽど強いものにね、転写して残しておくことがめちゃくちゃ必要なんじゃないかなっていうふうにね、思ってね、今日はあの世界最古の楽譜からですね、再現された音世界。
本当にあのこれ音風景もそうですよ。今ASMRってね、めちゃくちゃ流行ったりしてますけど、これは録音機がなかったらそういうものすらこう定着して伝わらないわけですからね。これはね本当にあのやっぱり原初的なあの何かメディアであればあるほどやっぱりすごく残っていくし、つながってくると思います。
僕はピアノをね、日々弾いてますけど、電子ピアノだといつかは壊れちゃいますよね。そして電気がね、もしなくなってしまえば音が全く出なくなるわけですから、やっぱりこうアコースティックピアノとかね、弦そのものが弾いて鳴るっていうような起源としての音っていうのがやっぱり必要だと思いますし、そういうものっていうのも同時にね、今の便利なデジタルのメディアがあるとともに両方ですよね。
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それも大事だし、もともとの中長期的に伝わっていくメディアも大事にして、それで音文化っていうのを継承していかないとね、もう1世代でなくなっちゃうとすごくね、それはもったいないことですからね。
そんなふうに今日は思って、のんきさんのお話といいますか、コメントから広げさせて話を進めさせていただきました。そうしたら次のシャプターで、今紹介したノートのリンクを貼っておきましょうかね。
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