00:01
みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。この番組では、音楽についての話題を1日1つずつお話をしております。
今日はですね、リラックスする音楽、心が整う音楽の本質的な話とですね、あとどんな曲があるのかみたいな、そんなお話をちょっとしてみたいなというふうに思っております。
今年のですね、5月の29日だったでしょうかね、NHKの朝一っていう番組がありまして、そこの中でですね、家事が整う音楽ということで小松正史が喋らせていただいてですね、家事が整う音楽の条件について色々喋ったりしたんですけれども、
それに続きましてですね、ちょっとリラックスする、例えば寝る前に聴く曲とかですね、ちょっと心が乱れた時に聴くのに良いかなっていう、そんな曲のパターンみたいなものがですね、ないかなと思ってちょっと今今日はですね、将来的にそんな番組の展開もあるかなということで、少し準備的には早い段階ではあるんですけれども、
今のうちにちょっと整理をしておいてですね、そしてリスナーの方に、この曲は寝る前に良いよとかですね、リラックスするよみたいな、そんな曲のですね、募集もちょっとしてみたいなというような、ちょっと視聴者参加番組的な感想の理でですね、今日お届けしたいなというふうに思っております。
それで、落ち着く音楽とか心が整う音楽、これの本質的なものは何かというとですね、個人別に色々あるんでしょうけれども、結局は安定感、心の安定感に繋がる音作り、曲作りなのかなというふうに思うんですね。
で、その最たるものが循環コードかなというふうに思うんですよ。この循環コードね、どんなものかと言いますとですね、コードっていう、まずは音楽用語をちょっと説明しましょうかね。コードは和音のことでですね、2つ以上の音が同時になっている状態のことをですね、ハーモニーっていうわけなんですけれども、そのハーモニーの色々な種類がありますよね。
CとかFとかGマイナーとかですね、色々あると思うんですけれども、その音がですね、同時になっている和音のパターンっていうのが繰り返し行われるというか聞こえることによってですね、ずっとこう聞いていると落ち着きとか心の安定感とか、そういうところの心の状態に持っていくことができるような、そういうところがあるなというふうに思うんですよね。
その典型的なその循環コードのパターンとしてはですね、カノンコードっていう呼ばれているものがあります。これ8小節の中に、一応Cからね、ありますけれども、僕はよくパッヘルベルのカノンという曲というか、クラシックの曲なんですけど、よくライブとかね、生放送で演奏することがありますけど、あれのパターンですよね。
03:13
それをずっと聞いていると落ち着くというか、循環コードって大きく分けて2種類あってですね、どんどんルートの音っていうね、ベースの音が下がっていくパターンとですね、逆にベースの音が上がっていくパターンというのがあるんですけど、落ち着く曲、安定する曲っていうのは、下がるコードが結構多いんですよね。
段々段々下がっていく、そして下がりすぎずにですね、ちょっとまた上がって下がるみたいな、少し安定感があるけれども、同じ下がるばっかりではマンネリ化になっちゃうので、ちょっと変化をもたらせて、その程よいバランスっていうのがおそらくコードとしてはすごく良い展開で、パッヘルベルのカノンのコードなんかはあると思うんですよね。
そういうのをゆったりしたスピード、例えば80BPMとかですね、90BPMぐらいの、そんな音の速さで聴いてると、結構どんどん安定してくるっていう感じなんですよね。
最初からして安定しているんですけども、人間ってですね、不思議なもので、同じ音を聞いたり、同じ曲の構造の展開を感じたりしてるとですね、今度はまた落ち着くわけなんですよ。
なぜそんな風に落ち着くかというとですね、予測ができるというか、次はこんな曲の展開になるんだなとかですね、こういう風に収まるんだなっていうのが、繰り返し音を聞くことによって定着するし記憶もされるし、記憶だけじゃなくて予想もすることができるんですよね。
そういう曲の予想と落ち着きとですね、安定感みたいなものが一緒に含まれることによってですね、心の安定感、落ち着きに繋がっていくんじゃないかなっていう風に僕は考えてますね。
例えばJ-POPの曲で言うと結構ね、パッヘルベルのカノン、カノンコードを使ってるような曲ってめちゃくちゃたくさんあるんですよね。
例えばね、岡本真代さんのね、トゥモローっていう曲なんかもそうですし、井上洋水さんの曲でもありますしね、マストエアユミさんの曲もあったりもしますし、そんな風に結構J-POPでは割と使われてる曲の進行なんですよね。
多くがJ-POPの曲を分析してるとですね、サビの部分ってあるじゃないですか。サビっていうのが一番その曲の中で盛り上がりを見せてるというか、山場になるようなその構造のところなんですけど、そのサビとなる部分っていうのが多くの場合ですね、パッヘルベルのカノンじゃないわ、カノンコードで見てるとですね、最初に持ってくるんですよ。
06:18
最初にさっきのね、トゥモローっていう曲も最初にそのカノンコードが展開されてますしね、すごくね、耳障りの良いもの、そしてあれどっかで聞いたことのあるような曲だなっていうような既視感というかね、貴重感っていうんでしょうかね、それがあることによって安定する落ち着くっていうところにやっぱりこの気持ちが向いていくと思うんですよね。
そんな曲がですね、やっぱり僕にとってはすごく安定感がある。僕は演奏するときにやっぱり自分の心の安定のためにも演奏することが結構あって、カノンコードもすごくたくさん使ったりして、即興もするんですけどね、左手の方では即興じゃないわ、コードを弾いて、そのコードの中で右手の方で好きなように、
即興的な曲を弾くみたいな、そんなことをよくやってるんですよ。それによってずっと弾いてると、5分とか10分とか弾いてると落ち着くなとかね、そういうふうに感じることも結構あるわけなんですよね。
そんなふうに自分自身も音を出すことによってカノンコードが心に作用することを感じますし、聴いてるリスナーさんもやっぱりそういう曲っていうのがあるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
そんな感じの今日はですね、心が整う音楽のその一つのパターンとして、カノンコードによる音楽の安定感というかね、気持ちの整うような状況に持っていく普遍的なものがあるよっていうのをお伝えしたんですけれども、ここでリスナーさんにお聞きしたいところがあるんですね。
J-POPとかよく知られてる曲の中でですね、寝る前に良いなと思う曲とか、ちょっと心がザワザワして乱れてるなって言った時によく聴こうかなと、この曲いつも定番なんだよ、聴いてるよみたいな、そういう曲があったらですね、ぜひ教えてほしいんですよね。
なんか普遍的なものもあるかもしれないし、自分なりにね、ちょっと言ったりするかなっていうところもあると思いますので、そんな曲をですね、ちょっともしこれだっていうふうに思われたらですね、一応コメント欄の方にでも、コメント欄ちょっとね、見れること、僕しか見れない状態にはなってるんですけど、ちょっと教えていただいてもいいと思いますし、
そんな感じで、聴いてるね、リスナーさんが自分はこんな曲ちょっと落ち着くよ、寝る前に聴くと効果があるよっていうね、できたらJ-POPがいいですね。クラシックとか、僕の曲もたくさん聴いていただいている方も結構いらっしゃってめちゃくちゃありがたいんですけど、ちょっとJ-POPの中でちょっとね、分析して、そもそもそんなのがあるのかなっていうことも含めて、ちょっとお伺いしてみたいなっていうふうに思ったので、
09:15
今日はそんな感じで、皆さんへの問いかけも含めてですね、心が落ち着く整う曲の分析みたいな、そんなお話を今日はさせていただきました。今日もここまでお聞きいただきありがとうございます。それでは今日も良い音の一日をお過ごしください。