収穫の実の理解
みなさん、こんにちは。昨日は本当に申し訳ございませんでした。途中、編集がいっぱいありまして、今日は一人で車の中で収録しております。
五輪の書の続きを読んでいきたいと思います。
水の巻きの23項目ですね。一つというのが30個ぐらいございまして、それの36個あるんですね。
木の22までいきまして、本日23から読んでまいります。
収穫の実ということ、収穫って書いてあるんですけれどもね、秋に獣へに葬ろうって書いてあるんですね。
収穫って一体何なんでしょうか。ちょっと見てみますね。
こちらから見なければいけない。
48、中の48、収穫の実ということ、収穫は秋の寒さに手を引き込めて縮まる猿の意味なんですって、お猿さん。
なお陽極藤太鼓、藤太鼓の言葉にかかるべきと思いながら、収穫が手を出し、
イカザルガ、イカルガのイカですか、それに獣へに酔い、獣へに酔いって何でしたっけ、
が涙にてもとむない無理をしてでも夫をとどめるべきであったのにという要礼が見出されるんですって、
平法35課上の第29条、収穫の実ということを参照してくださいということなんですね。
後ろの方に入ってます、ありましたね。
収穫の実ということ、収穫の身体とは相手の身近に密着するとき、左右の手がないところで相手の身体に密着すべきことを言う。
悪くすると身体は反り、手を出すありようになる。手を出せば身体は反り返ることになる。
場合によっては左の肩や腕までは役立てるが、手先を用いてはならない。相手に密着する表紙は前条と同じである。
結局、近間のことを言っているみたいですね。
収穫の実というのは、ちょっと読んでみますね。
収穫の実とは手を出さない心なり、手を出さずに我が身を守るんでしょうかね。
敵へ入り身になるんでしょうかね。
接近戦の技術
身体を寄せる、少しも手を出す心なく、敵が撃ってくる前、身を早く入る心なり。
手を出さんと思えば必ず身の遠のくものなるによって、そう身を早く移り入るる心なり。
手にて受け合うほどの愛、これ間合いの愛ですね。
愛には身も入りやすきものなり、よくよく吟味すべし。
前回のタイトル戦で、ボクシングのお話なんですけれども、
井上チャンピオンが両手を下ろしたままで、相手が打てないスペースにスッと入ってくるポーズを何回も見たんですね。
ああいう感じなんでしょうかね、修行の身って。
だから打とうとしたら、手も刀も前に出ますので、自分の体はより遠間になろうとしますよね。
そうしたら相手も打ち間ですので、相手にもチャンスはくるけれども、
打つ気を全く出さずに身を守るっていう風な技術ではないかと思うんですね。
私の独りがてかもしれませんが、そういうことってなかなかできないですよね。
強靭な筋力とそれにも勝る胴体視力ですよね。
井上直屋か武蔵かって感じですよね。
もし振り下ろすのを見て、それより先に90度横の方に体を寄せて入ったら、
振り下ろした刀は地面まで振り下ろしてしまうのか、
はたまた何かに床とかに突き刺さってしまったりしたら、
その瞬間に力間に入っていて肘を決めて勝ってしまうということも可能ですよね。
剣道にも決め出しみたいな昔の技が肩には残っているんですね。
次、24。
漆黄の実ということ。
漆黄って漆器の質ですね。
塗りの漆器の質。
黄はどうやって説明したらよろしいでしょうか。
ニカワなんですってこれ。
月辺に習うという字の上を書いて、
珍味の珍の右側を下に書く。
ニカワですって。
漆やニカワでくっつけたようにぴったりと密着して離れない実ということ。
それを漆黄の実と言うらしいですが、
漆黄の実とは、
いる実によくつきて離れぬ心なり。
敵の実に入るとき、
頭をもつけ、
身をもつけ、
足もつけ、
強くつくところなり。
人ごと顔、足は速くいれども、
実は軒ものなり。
敵の実へ我が身をよくつけ、
少しも身の愛の無きようにつくものなり。
よくよく吟味あるべし。
これちょっと意味わからないですね。
漆黄の実ということ。
漆黄の実とは、
相手の実にしっかりついて離れないやりようである。
相手の身近に入るとき、
頭をつけ、
身体をつけ、
足をつけ、
バラバラにならないように強く密着させることである。
誰しも顔や足は素早く入れても、
身体は遠のくものである。
相手の身体へ、
己の身体をできる限り密着させ、
少しの隙間もないようにつけることである。
よくよく考え尽くすべきである。
相手の身体に密着してしまったらどうなるんでしょう。
もちろん太刀は使えないですよね。
太刀を捨てて小太刀を抜いて勝負ありなんでしょうかね。
もし向こうが小太刀を抜いてたら、
密着できないですよね。
今ちょっと電話がかかってまいりまして、
一旦切りましたが、
漆黄の実ということの部分で、
かなり接近戦のことを説明されていると思うんですよね。
肩に太刀対小太刀で、
最後非常に接近して終わるという肩があるんですけれどもね。
刀で勝負をしていた時代というのは、
刀を落としてしまったり、
刀がどこかに突き刺さってしまったりして、
素手でも勝つ方法というのを身につけられていたんでしょうね、当然ね。
ですので、空手とか合気道とか柔道みたいな技も、
当然身につけておられたと思うんですね。
ですので、接近したら相手のタッチも抑えられるし、
小太刀も当然抑えられるわけですから、どうなんでしょうね。
しかしものすごく怖いですよね。
近間の更に近間に入るということは、決心の捨て身の覚悟ですよね。
その漆黄の実ということが24番目に来て、
25番目が竹比べということがあるんですね。
竹比べの方法
その竹比べの竹というのは、実の竹の竹なんですね。
実の竹、兵法35カ条の章30条竹比べということを参照してくださいということで、
30条を見てみます。
30条、兵法35カ条の、35カ条の中の30条と竹比べということ。
結局、実の竹を比べるって言うんですね。
竹比べというは、いずれにても敵へ入り込む時、我が身の縮まざるようにして、
足をも伸ばして、腰をも伸べ、首をも伸べて強く入り、
敵の顔と並べ、実の竹を比べ勝つと思うほど竹高くなって、
強く入るところを肝心なり、よくよく工夫があるべし。
接近して執行の身の技を用いる時は、必ず背丈で巻き蹴ってはいけないということですね。
でも非常に背丈の差がある場合はどうしたらいいんでしょうね。
次、26に入りますが、粘りを隠るということ。
敵も討ちかけ、我も立ち討ち隠るに。
敵を送る時、我が立ち、敵の立ちに尽きて粘る心にして入るなり。
入るなりって書いているなりと振り仮名がついてますね。
粘るは立ち離れがたき心、あまり強くなき心に入るべし。
敵の立ちに尽きて粘りをかけ、いる時はいかほど静かに入れても苦しからず。
粘るということともつるるということ。
粘るということともつるるということ。
粘りと近距離戦
粘るは強し、もつるるは弱し。
このこと分別あるべし。
ここもなんだか興味深いですね。
竹倶楽部の月ですね。
粘りをかけるということ。
ちょっと訳文を読んでみます。
相手が討ちかかり、己も討ちかける時に
相手が受けたならば己の立ちを相手の立ちにつけて粘りつく心で
相手の身近に入ることである。
粘るとは立ちの離れがたいありようがあまり強くなく
相手の身近に入るがよい。
立ちの離れがたいありようがあまり強くなく
相手の身近に入るがよい。
相手の立ちについて粘りをかけ、身近に入る時は
どれほど静かに入っても問題はない。
相手の立ちについて粘りをかけ、身近に入る時は
どれほど静かに入っても問題はない。
粘ることともつるること。
粘ることは強いありようであるが
もつるる、すなわち絡み合うことは弱いありようである。
このことを得とくすべきである。
粘りつく心で相手の身近に入る。
自れの立ちを相手の立ちにつけて
粘りつく心で相手の身近に入る。
近間に入る時に相手の立ちに粘りつく心で
静かに入っても問題ないって書いてあるんですね。
持つれることと粘ることは
全く別だと
秋の楽しみ
持つれる、すなわち絡み合うことは弱いと
粘りつく心で相手の近間に入れと
近間に入る時に確かに持つれ合っている方と
全く持つれていない方に分かれますね。
線を取り合いっこみたいになって
お互いの剣線がカチカチカチカチ音がしているんですね。
そうではなくてバチッと定まっていて
身動きせずに
しかも近間になればなるほど
相手の右から左、右上から左下に押すような
力が加わってくるんですね。
これは神奈川県の方かな。
朝稽古に来られた時に全員がそうだったのでびっくりしたんですけれどもね。
ですので
持つれたり絡み合うっていうのではなく
粘りついて
スーッと静かに入ってもいいって書いてあるんですよね。
これちょっと興味深い
25番、26番でしたね。
25番の竹比べっていうのは
特に女子と男子の場合は完全に
ほとんどが
実の竹で
負けますね。
その時に近間になった時に
見上げるような相手でも
思いっきり竹を比べをしなければいけないということですね。
非常に難儀なことではございますが頑張ってみます。
最近感じることはね
走り込むこともちょっとサボってるせいなのか
遅いんですよね。
自分は早く打ってるつもりなんですが
非常に遅い。
自分のビデオを見るようになって
つくづくそれを感じますね。
それをどうにか克服するために
努力しなければいけないですね。
考えるだけじゃなくてそれを実行しなければいけないですよね。
ということで
週末、明日は金曜日で
土曜日は
お茶会のお手伝いに
参りますが
その下準備で今日ちょっと
夫も一緒について行ってくれて
重い荷物とか運んでくれまして
同じ社中の先生が
お茶会を開きますので
それのお手伝いに
土曜日は
伺うのですが
土曜日の朝稽古はどうかしらね
どうでしょうね
というふうな
いろいろ考えておりますが
皆様は週末に向けて
また
交絡のシーズンですので
秋を堪能していただきたいと思います。
こちらはね
今日ちょっともみじを見てまいりましたが
もう半分ぐらいは落ちておりましたですね。
飛鳥の万葉文化館の方をずっと走ったんですけれどもね
もう終わりに近づいておりますね。
名所というところには行けなかったですが
駆け込みでどこかに行ってまいります。
土日は避けたいですね。
どうにか間に合いますように。
では皆様も
もうもみじ終わってらっしゃる
地方の方もあるかも分かりませんが
どうぞ残り少ない秋をご堪能くださいませ。
ではごきげんよう。