2025-12-01 21:30

五輪書 #22


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サマリー

五輪書の解説を通じて、武蔵の剣術の技法や心構えに触れています。特に体当たりや受け流しの重要性について考察しています。また、敵との距離感や構えの技術を具体的に示しながら、剣術における勝利のための心構えを探っています。

五輪書の概要
皆さん、こんばんは。本当に途切れ途切れになって、時間も不定期で、なんだか私の性格を表しているような感じなんですけれどもね。
先週は、本当に講師ともに忙しくしておりまして、どうしてこの秋に集中するんでしょうね、いろんな行事が。
まあ、そういうことで、五輪の書がね、まだね、火の巻き、空の巻き、空の巻きは非常に短いのですが、
風の巻きがね、風の巻きと火の巻きが、まだしっかりと残っておりますのでね、水の巻き、早くいかなければいけないんですけれどもね。
水の巻きも、もうあとわずかなんですね。今日は、27個目の一つ、身の当たりということ、というところに入ります。
身の当たりは、敵のキワへ張り込みて、右手、敵に当たる心なり、少し我が顔をそばめ、我が左の肩を出し、敵の胸に当たるなり、
我が身を如何ほども強くなり、当たるごと行き合い拍子にて、弾む心に入るべし、この入ること、入ることって読むかもわからないですね。
この入ること、入り習い得ては、敵に剣も三剣も励くほど強き者なり、敵死にいるほども当たるなり、よくよく鍛錬あるべし。
これ、体当たりのことだと思うんですけれどもね。私たちの体当たりとは、わけが違いますね。敵に剣も三剣も励くほど強き者なり。
すごいですね。刀を持っている人が、二剣も三剣も向こうに飛んで行っちゃうと。少し我が顔をそばめ、我が顔をそばめ、脇に向けるんですって。
自分の顔を右側に向けるんでしょうか。
左の肩を出して当たれと言ってますので。
刀を持つときに、右手が前、左手が後、柄頭を左手で持ちますので、武蔵の場合は二刀ですので、両手に持っているわけなんですね。
ですので、我々の一刀の正眼の構えとは少し違ってくると思うんですけれどもね。
顔を右に向け気味で、左肩を出して当たれと言っているんですね。
どちらかというと、当たるときに面を打って行って、正面で対当たり、面対当たり、引き面とかいう技はたくさんあるんですけれども、
面を打って行って、懐が全部開いている状態ですよね。それで対当たりをするときに、どちらかというと、左よりも右に力が入っちゃう場合が多いんですよね。
でも武蔵は左を前にするぐらいにして、顔をまだ右に向くぐらいで、左で当たれと言っているんですね。
なんとなくわかる気がするんですよね。右で当たったら弱いですよね。左で当たったら強いですよね。
どう言ったらいいんでしょうか。左は自分の体に近いので、体ごと行けるという感じなんですね。
右は自分の体より遠いので、先に右拳が当たっちゃったら、その体全体でバーンと行くというふうな感覚じゃなくて、ちょっと右に倒れるみたいな感じになって、パワー半減することは確かですね。
なるべく左拳を自分の腰につけて、腰で当たれというふうなことは習うんですけれどもね、先生から。
やっぱりちょっと怖いので、右手で先に行っちゃうというのも往々にしてありますが、当たりは非常に弱くなりますね。
ですので、1拳も2拳も3拳も向こうに飛んじゃうという、その体当たりですよね。凄まじいですね。
私も一度ね、高校の時に、大きな男の子と面体当たりの稽古をしている時に、向こうにも体当たりをされて、飛んだ時があったんですよ。
お尻から着地しまして、ちょっと尾底骨を損傷しましたが、体当たり1つにしてもこれほど違いますね。
で、28番目ですね。1つ、三つの受けのこと。三つの受けというは、敵へ入り込む時、敵打ち出す立ちを送るに、我が立ちにて敵の目をつくようにして、敵の立ちを我が右の方へ引き流して送ること。
これね、最初の部分にも出てきたんですけれども、武蔵は刀の道筋というか、それを説明する時に、右斜め下に払うというか、すり流すというか、そういうことを最初の方でも一回おっしゃっているんですね。
それが、現代の我々にはあまり馴染みのない技なんですね。どちらかというと、左上にすり上げて面を打ったり、右に払うというのが、なかなかやりにくいんですよね。
右から左というのは、だいたい右利きだし、右手が前に出ているので、上から打ち落とす時も右手が上で左拳が下なので、打ちやすいんですけれども、敵の刀を右に開くというのは非常に難しい。
考えただけでも非常に難しいですね。
そして、敵の太刀を我が右の方へ引き流して送ること、これね、私が中学校の時に先生から教えていただいた、面を百発百中、受けるだけの話なんですね。
受ける方法なんですけれども、相手の左目に剣線をつけて、左拳を少し左に移動して、右手も少し移動しながら前に伸ばすと。
そしたら、相手の竹刀は自分の左方向にすり流されていくと。
この稽古は何百回もいたしましたが、それと逆の方向にやれというふうに武蔵が言っているんですね。
一番最初に言っているこの受けの三つある中で、最初に言っているということは非常に重要だということだと思うんですね。
体当たりと受けの技術
また、突き受けと言って、敵の撃つ立ちの、敵の右目を突くようにして、首を挟む心に突きかけてくるところ、
首を挟む心に突きかけてくるところ、また敵の撃つとき、短き立ちにて入る。
二、送る立ちは、左の身構わず、我左手にて敵の面を突くようにして入り込む。
これ三つの受けなり。
左の手を握りて、拳にて頬を突くように思うべし。
左がそこまで伸びているということですよね。
ていうか、これ、こだち、左でこだちを持って、それで受け流しているのかもわからないですね。
右の方に払うのは、立ちで払っている。
左はこだち。
そうだと思いますね。
受け流すときは、左に受け流すときは、拳を頬を突くくらいまで伸ばせと。
伸ばした後、切先返しか何かで、左斜め面とかに行くんでしょうかね。
よくよく鍛錬あるべきものなり。
もう一つ言ってみましょう。
二十九項目。
一つ、表を指すということ。
表を指すとは、と言うは、敵、立ち、相になりて。
敵の立ちの相、我が立ちの相に、相って間の相って書いてます。
相に、敵の顔を我が立ちの先にてつく心に、常に思うところを漢字になり。
敵の顔をつく心あれば、敵の顔身も乗るものなり、伸びるものなりと書いて、乗るものなりというふうに振り仮名がありますね。
敵を指す心構え
敵の乗らすよう、乗らするようにしては、いろいろ勝つところのりあり。
敵の乗らすようにしては、敵を、敵が、相手がついてくる、ついてくるのに
腕が、腕を伸ばさせるようにしては、いろいろ勝つところのりあり。
戦いのうちに敵の身、伸びる、身、乗る、伸びると書いて、身、乗る心ありては、
戦いのうちに敵の身、乗る、心ありては、早、勝つところなり。
へえ、それによって、面を、面を、面を指すということを忘るべからず、平方形稽古のうちに、小乗り、鍛錬あるべきものなり。
身体が伸びてしまったり、持っている立ちで、もろ手づきか片手づきかで、伸びてしまうように持っていけば勝つところのりあり。
勝っちゃうということですね。戦いのうちに敵の身、伸びる、心ありては、早、勝つところなり。それによって面を指すということを忘るべからず。
常に正眼に構えていましたら、県戦の延長戦場は、目と目の間ぐらいになると思うんですね。
で、それを、常に意識して、敵の立ち、敵の立ちの前と我が立ちの前に、敵の顔を我が立ち先に、
つく心に常に思うところを感じない。何が来ても、まず顔をつくという意識を忘れるなということですよね。
血かまになりますけれども、ついていったら血かまになりますけれども、相手も突き返してくるでしょうから、それをすり流して、逆からまた面を打つとか、いろんな方法がいっぱいあると思うんですけれどもね。
忘れがちですよね。何かあった時に、県戦が全くあさっての方向に向いている時ってありますね。かと思えば、どんなに血かまになっても、常に県戦が相手の喉元を指しているような先生もいらっしゃいますね。
ということで、今日はこのへんにしたいと思います。
明日の朝稽古に、表を指すということを実践できるでしょうか。
12月も始まったばかりですが、1日はゆっくりと1ヶ月のことを考えなければと思っていたんですが、1日からドタバタと走り回ってしまいました。
今日は久しぶりに本を買いまして、何ていうタイトルでしたっけ。まだ最初の本しか読んでないんですが、静かな人間の暴走でしたっけ。
そんなタイトルでしたね。何ていうタイトルだったかな。静かな人はうまくいくっていうやつですね。明日はきっちり読んでおこうと思います。
静かな人になりたいです。もう眠くて路列が回っておりませんか。では皆様ごきげんよう。
21:30

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