2025-11-15 17:33

五輪書#16


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サマリー

五輪書のエピソードでは、武道における「有効無効」の教えや敵を斬る心について深く考察しています。また、敵を打つ拍子についての理解も含まれ、実践的な稽古の重要性を強調しています。

武道の教えと有効無効
みなさん、こんばんは。
今朝はね、土曜日、朝稽古があるんですね。
まあ、行ける時に行くようにしている朝稽古なんですけれどもね。
女性は一人でして、今日はね。
で、基本のビデオを撮ってきたんですね。
そうしましたらね、やっぱりね、男性の中にね、混じって半数以上が私より年上の方なんですね。
にもかかわらず、私の部分だけ見ましたらね、全体的にね、遅いんですよね。
早いように思っているんですよ。自分ではね、非常に早く打てていると思っているんですけれどもね。
やっぱりね、日頃見慣れている一流選手と比べたらあれなんですが、非常に遅いですね。
なんだか、0.7ぐらいで回しているのかなという感じで。
どうにか1.2ぐらいにならないかしらみたいな。
ちょっと笑い事ではないんですけれどもね。
本当にね、よくよく稽古あるべしですよね。
本当に、武蔵先生はそのようにおっしゃってますのでね。
で、昨日の続きなんですけれどもね。
一つ、有効無効の教えのことってあるんですね。
ある、構え、ない、構えの教えのことって書いてあるんです。
有効無効というは、太刀を構えるということ。あるべきことにあらず。
されども、後方に置くことあれば構えともなるべし。
構えありで構えなしということなんでしょうかね。
太刀を構えるということはあるべきことではない。
だけれども、上段下段、右脇左脇中段の後方に
太刀を置くことがあるのならば構えともなるべしって書いてあるんですね。
太刀は敵の縁により、縁を結ぶの縁ですね。
敵の縁により、ところにより、契機に従い、
いずれの方に置きたりとも、その敵切りよきように持つ心なり、
上段も時に従い少し探る心なれば中段となり、
中段を利により少しあぐれば上段となる。
下段も折りにふれ少しあぐれば中段となる。
両脇の構えも位により少し中へ、
いださば中段下段ともなる心なり、
然るによって構えはありて構えはなきという利なり。
なるほど。
その場所の環境であるとか、
相手の人数とかによっても変わるでしょうしね。
もちろん相手によっても変わるでしょうし、
そういうことなんでしょうね。
まず太刀を取りてはいずれにしてなりとも、
敵を斬るという心なり、これ何度も出てきますよね。
もし敵の斬る太刀を浮くる、張る、当たる、粘る、触るなどいうことあれども、
みんな敵を斬る縁なりと心得るべし。
本当にこの通りだと思いますね。
もしね、受けたら受けっぱなし、張ったら張りっぱなし、
粘ったら粘りっぱなし、触ったら触りっぱなしなんていう、
いついった瞬間に真っ二つにされますよね。
これが本当の武道でしょうね。
浮くると思い、受けると思い、張ると思い、当たると思い、
粘ると思い、触ると思うによって斬ること不足なるべし。
なるほど。
受けようなんて思ったら、もうその次の瞬間斬ることはできないと。
だから斬る前の全段階で一瞬受けたとしても、
その後にすぐに勝負は決着する。
何事も斬る縁と思うこと寛容なり。
よくよく吟味すべし。
兵法大きにして人数立てと言うも構えなり。
兵法大きにして人数立てと言うも構えなり。
皆合戦に勝つ縁なり。
居つくということ悪し。
居ついたらあかんよということです。
よくよく工夫すべし。
でございます。
これは本当にね、肝に銘じておきます。
もうこのウコウコの教えのこと、ここは本当。
敵を打つ拍子の理解
これ赤で星印をして、黄色で一つウコウコの教えのことをマーカー入れておきます。
赤の星印をつけたのはこれが初めてです。
もう一つまいりますね。
敵を打つ拍子の打ちのこと。
敵を打つ拍子に一拍子といいて敵、われ当たるほどの位を得て、
敵の脇前ぬ打ちを心得て、われ身も動かさず、心もつけず、
いかにも早くすぐに打つ拍子なり。
難解ですね。
敵を打つに一拍子の打ちのこと。
十四。
なるほど。
とにもかくにも斬ると思いて立ちを取るべしと同じ。
前に出てきたとにもかくにも斬ると思いて立ちを取るべしと同じ意味というふうにおっしゃってますね。
最終段階で斬るところまでいくのであるから一拍子であるということですよね。
敵を打つ拍子に一拍子といいて敵、われ当たるほどの位を得て、
敵、われ当たるほどの位を得て、
敵の脇前ぬ打ちを心に得て、
われ身も動かさず、心もつけず、いかにも早くすぐに打つ拍子なり。
ちょっと現代語訳を読んでみますね。
敵を打つ拍子に一拍子といって、
相手とぶつかるほどの近さに身を置き、
相手がそれと気づかない打ちを捉えて、
己の体を動かさず、心も動かすことなく、
できるだけ素早くまっすぐ打つ拍子がある。
相手が立ちを引こう、外そう、打とうと思う心を持たないうちに打つ拍子。
これが一拍子である。
この拍子をよく習得し、さらに拍子と拍子の相の拍子を素早く打つ稽古を積むべきである。
なんとなくわかってきました。
なんとなく敵を打つ拍子に一拍子といいて敵、われ当たるほどの位を得て、
近まっていることですね。
敵の脇前の打ちを心に得て、われも身も動かさず、
心もつけず、いかにも早くすぐに打つ拍子。
びくともし動かないのに、
つばぜり合いの瞬間に胴を抜き去られた経験があります。
高校生の時に先生に打たれたのだったか、違うかな、もう少し大人になってから。
いや、あれは西谷先生。
高校生の時ですね。
これのことですよね。だからね。
もう悟られない、まさかというところで、もうバサッと打っちゃう。
敵の立ちひかんはずさむ、打たんと思う心の無き打ちを打つ拍子。
これを一拍子なり、この拍子よく習いて、
相の拍子を早く打つことを鍛錬すべし。
試合に向けての心構え
相打ちより早く打ち落としちゃうんですよね。
ですので、ボクシングもK-1も剣道も一瞬の勝負ですよね。
その中で、今の剣道はボクシングやK-1に比べて非常にその点が曖昧というか、
武道である、ボクシングとかK-1とかは武道じゃないんですけれどもね。
どう言ったらいいんでしょうね。
昔はね、組打ちとかもありましたけれどもね。
私が子供の頃はね、稽古でね、組打ちをされる先生いらっしゃいましたね。
パーンと足を払って、倒してしまったら、
相手の面を取っちゃうんですね。
すごいですよね。
武道専門学校のご出身の先生でしたけれどもね。
安全で、非常に高齢者が多くて、
試合に来るのに杖をついて来られる。
稽古とかも杖をついて来られる先生って昔から一人二人いらっしゃったんですよね。
それで稽古するとき杖をつかなくて大丈夫なんでしょうかみたいな。
試合持ってるからいいんでしょうかみたいな。
こういう安全なルールの中で稽古をしていても、
その中にわずかばかりの武士のような先生がいらっしゃるんですね。
常に線を攻めてきて、バシッとやられちゃうんですね。
ほいほいかかってきなさい、かかってきなさい、はいはい打ってきなさい、受けてあげましょうみたいな。
そんな稽古は一切されないんですね。
もういつでも真剣勝負の一本勝負。
まあそうありたいと思いますね。
この武蔵の五輪の章を読むほど、それをひしひしと思う今日この頃でございます。
ありがたい五輪の章でございます。
明日は試合ですが、どうなるんでしょうね。
なぜオーダーでね。年齢順で言ったら私が対象にならなければいけない3人組なんですよね。
なんで私が先鋒なんですか。信じられない。
中堅に80代の先生が入ってて、対象に50代の人が入ってたんですよ。
これ3人合わせて150歳という試合なんですけれどもね。
40歳以上しか出られないという試合なんですけれどもね。
どういった方がお相手なのか、明日の楽しみにして、
本当に勝負は一瞬で決まるんだということを肝に銘じて頑張っていきたいと思います。
では皆様素敵な週末をお過ごしくださいませ。
私は大切な大きな江戸垣のつるし垣を失敗しまして、
虫がいっぱいブンブン取って飛んできました。
つるし垣ってね、冷蔵庫に保管してつるし垣を作るのが一番安全なんですって。
ご存知でした?
そんな私ね、この歳になるまで全然知りませんでした。
最近ね、日本も暖かいでしょ。
ですのでね、そうするべきなんですって。
本当に知りませんでしたが、来年こそは全部冷蔵庫で作りたいと思います。
では皆様素敵な週末をお過ごしくださいませ。
ではごきげんよう。
17:33

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