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Maple in Melbourne こんにちは、メープルです。この番組は、オーストラリア・メルボルン在住のメープルが見たり、体験したり、感じたことを、ゆるりと配信する番組です。
日本でケーキと言ったら、どこのお店を思い浮かべますか?
日本のクリスマスでは、チキンはケンタッキー、そしてケーキは富士屋でね、と言いませんでしたか?
かわいいぺこちゃんの富士屋は、1910年横浜からスタートしたそうで、なんと日本で初めてクリスマスケーキを販売したそうですよ。
いつの時代も、富士屋の商品というのは、私たちの生活にとっても身近でしたよね。
富士屋と言って私がすぐに思い浮かべるものは、ミルキーです。
ぺこちゃんぽこちゃんの包み紙がかわいいんですよね。 それから、アンブレラチョコもかわいかったですね。
富士屋はぺこちゃんの商品ではなくても、ホームパイとかカントリーマームなどもありますよね。
あーそうそう、富士屋ネクターっていうのもありますよね。 前日その富士屋がニュースになっていました。
横浜の伊勢崎モールにあるレストラン富士屋が閉店するというニュースでした。
建物の老朽化に伴い建て替えをする必要があるということで、一時閉店となるそうです。
横浜の伊勢崎モールというのは、アーティストのゆずが路上ライブをしていたところなんです。
この富士屋のレストランが入っている建物は、今から86年前の1937年に建てられたもので、
モダンなガラス張りで、とても当時から珍しいものだったそうですよ。
日本にある富士屋レストランの中で、ここのレストランが一番古いお店だったそうです。
ニュースでは、最後の日を見守る人たちが富士屋レストランの前に大勢集まっている様子が映っていました。
私は横浜出身なので、この伊勢崎モールもよく行きましたし、富士屋レストランの場所もわかります。
でも、このレストランに行ったって覚えがあんまりないんですよね。もしかしたら何度か行ったことがあるかもしれないんですけど、ちょっと覚えていないんですよね。
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でもね、実は私、富士屋のケーキ屋さんでアルバイトをしたことがあるんです。
その店舗はね、もう特にないんですけれども、レストランではなくってケーキ屋さんだけのお店でした。
高校生の時にね、学校帰りにそのお店の前を通っていたんですけれど、
ある学校の帰り道にね、ふとアルバイトの募集していないかなって思って、
張り紙も出ていないのに、ちょっとお店に聞きに行ったんです。
そしたらね、ちょうど募集したいって思ってたっていうことで、すぐに働かせてもらうことになりました。
そのうち、高校生のアルバイトは私だけで、他の人は大学生だったり年上のお姉さんばっかりでした。
制服が足りないということでね、私はぺこちゃんのエプロンをしてお店に立っていました。
この時ね、初めてお店で売られているケーキが冷凍で保管されているんだっていうことを知ったり、
あとケーキ箱にね、どのような向きでケーキを入れたら綺麗に倒れないようになるのか、
あとはケーキの賞味期限なんかをね、学びました。
初めはね、ケーキの名前とかお菓子の名前、それから値段なんかを覚えるのがとても大変でしたけれども、
ここのアルバイトはね、お茶の時間があったんです。
オーナーの奥さんがお菓子と紅茶を持ってきてくれて、小休憩みたいのがありました。
小さい店舗だったのでね、他のアルバイトのお姉さんたちといろんなお話をしてね、とっても楽しかったです。
さっきね、富士山のホームページでケーキの種類を見てみたんです。
そしたらね、私がアルバイトしていた時のラインナップと全然違っていました。
モンブラーも見た目が同じ感じでしたね。
でももう本当に昔々なので違ってたら当たり前なんですけどね。
そのね、お店でアルバイトをしていた時、お客さんが来てケーキを指差して、これをくださいってよく言われるんですけど、
どれを指差しているのかがわからないということが結構あるんです。
なのでね、その時はね、名前を言ってね、確認をしたりしてたんですけど、
当時その富士山のイチゴショートっていうケーキには、三角ショートケーキっていうのと、スペシャルストロベリーっていうのがあったんです。
お客さんにね、イチゴのケーキくださいって言われると、どっちのケーキかわからないので確認しなきゃいけないんですけど、値段も違ったんですよ。
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確かね、当時三角ショートは250円で、スペシャルショートケーキは280円でした。
今はいくらぐらいでしょうね、倍ぐらいになってるかもしれないですね。
それでね、そのスペシャルストロベリーショートケーキを欲しいというお客さんがね、結構な割合でね、スペースシャトルくださいって言うんですよ。
スペシャルストロベリーをスペースシャトルって言っちゃうんですね。
もう初めはね、なんかそれがおかしくって笑いそうになるのを堪えてました。
ちなみにね、そのスペシャルストロベリーの他に、スペシャルマロンとかスペシャルメロンっていうのもあったんですよ。
アルバイトを始めてしばらく経つと、いつも来る常連さんがいることに気がつきました。
その人はね、小柄なおばあさんな感じの人なんですけど、
すすってショーケースの前に来てね、すごくドスが聞いた声で、エクレーちょうだいって言うんですよ。
ちょっとね、なんか怖いエクレーおばあちゃんでした。
まあそんなこんなでね、まあだんだんと、この人はあれを買う人だとか、あの人はあれを買う人だっていう感じでね、常連さんもわかるようになってきました。
クリスマスが近づくと、クリスマスケーキの予約が始まります。
個人が使えるインターネットなのね、長かった時代ですので、たくさんのお客さんが店舗に来て予約をするんですよ。
私たちはその予約台帳をね、どんどん書いていくんですけど、この時期はね、電話の問い合わせなんかも多くて忙しかったです。
来る日も来る日も、クリスマスケーキの予約を受けていたので、12月23日頃にはね、これからクリスマスが来るの?っていう感じでした。もう終わったような感じでしたね。
クリスマスの前日になると、注文されたケーキがね、どっさり届きました。
それらをね、搬入して翌日、お渡しするんです。
ケーキ屋さんのね、クリスマスはね、とっても大変なんです。
でもね、ケーキ屋さんのお仕事ってとっても楽しかったんです。
美味しそうなケーキに囲まれてのお仕事だし、ケーキを買いに来るお客さんってお祝い事だったりして、皆さんウキウキしているんですよね。
あの結構ね、思いがけずに重労働なところもあったりするんですけれども、楽しい経験でした。
社会人になってから、あるタイミングで私は別のね、洋菓子店で働いたことがありました。
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デパートや駅ビルに入っているような洋菓子店だったんですけど、とってもね、忙しい店舗でした。
その店ね、そんなに大きくないので、いつも狭い場所でね、ちょこまかと動きながら、癖の強いおばちゃん店長とかスタッフの人とね、うまくやりながらの毎日でした。
その店舗は急いでいるお客さんが多かったので、手際よく対応しながら商品を補充したり、
すごいね、一日がね、あっという間でしたね。
このお店にも条例さんがいて、ある人がね、毎週水曜日にプリンを一つ買っていくんです。
ある時ね、このお客さんがね、病院にいる家族を見守っているんだよって、他のスタッフの人から聞いたんです。
なんかね、そういう時って、今まではね、ただのお客さんだったんですけど、その方の生活が少し垣間見えたような感じがして、ちょっと不思議な気分になったことを覚えています。
この店では、クリスマスの他にバレンタインとホワイトデーがとっても忙しかったです。
あとね、お世話やお中元の時期も結構忙しかったですね。
お中元の時期にね、一人のおばあさんがお中元を探しているみたいだったので、声をかけたんです。
そしたらね、ちょっとお世話になっている先生に、お中元を贈りたいんですって言っていて、でもね、なかなか決められないご様子だったんです。
これは何ですか?とか、じゃあこれは何?とか、いろいろね、聞いてはくるものの、どれも気に入らない様子なんです。
そしてね、その後その人は、でも先生は甘いものがあんまり好きじゃないのよね、って言ったんです。
もうね、私はね、思わず、あら、そうでしたか。こちらはね、もう甘いものしか置いていないので、お隣のおせんべい屋さんはどうですか?って言ってしまいました。
洋菓子屋さんで甘くないものっていうのは見つからないですよね。
今日は横浜の藤屋レストランが閉店するというニュースから、私はケーキ屋さんで働いたことがあるよ、というお話でした。
今ではいろいろなケーキ屋さんがあって、デパ地下などはいつ行っても大にぎわいですよね。
皆さんは最近食べて美味しかったケーキはありますか?よかったら教えてください。
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それでは今日はこの辺で、Mapleでした。