番組の紹介とテーマ
おはよう、こんにちは、こんばんは。マンガについて喋るラジオ、略してマンラジのうっちーです。
この番組では、通勤時間が片道2時間を、マンガとポッドギャラスだけで30代男性である私、うっちーが大好きなマンガについて、
自分なりの解釈でない感想やあらすじなど、好き勝手に話して、毎週土曜日に配信していくという番組です。
どうぞよろしくお願いしまーす。
今回、リスナー様からテーマをいただきました。
テーマいただきましたは、リンス様。
リンス様からは、先日もマンガやアニメの維持についてというテーマをいただきました。
その説明を本当にありがとうございました。
今回いただきましたメッセージを読ませていただきますと、
先日はリクエストをお答えいただきましてありがとうございました。
マンラジの過去回を聞いていて、とても好きだった回がありまして、またリクエストをさせていただきます。
お金のことを話されていた、剣と魔法の税金対策、このエピソードがとても良かったです。
このエピソードを聞いて、自分でもこのマンガを早速読んでみました。大変勉強になりました。
そのことを踏まえてなんですけども、お金について勉強できるマンガがあればまた知りたいです。よろしくお願いします。
というメッセージをいただきました。
剣と魔法の税金対策、税金のこととかを学べるよということで本当にお勧めでございます。
今回お金のことをテーマでまた話をさせていただきますけども、本当に迷いました。
以前も話してますけども、白龍とかも経済の話とかされておりますし、
金融道とかも勉強になりますよと思ったんですけども、今回はこのマンガで話をさせていただこうかなと思っております。
ハイパーインフレーションの概要
それでは今回話をさせていただきます。タイトルはこちら。
お金と男の子に詳しくなるマンガ、ハイパーインフレーション。
以前の配信でもどこかで軽く触れているような気もするんですけども、
ハイパーインフレーションという作品で今回話をさせていただきます。
この作品、特定の描写に気を付ければNHKでアニメ化されてもおかしくないぐらい本当に色々と勉強になります。
またこの作品描かれております住吉久先生、バルハラ戦記という作品でジャンププラスのルーキー賞を取られておりますけども、
その読み切りの中でも伏線の回収、どんでん返しの展開とか本当にマンガ力高い先生だなと思いますし、
また最近の連載作品サンキューピッチという作品。
こちらの作品に関しましては次に来るマンガ大賞も取られておりますし、
今注目を浴びている作家様でございます。
この作者の初の連載作品という形でハイパーインフレーションというのがジャンププラスで連載されておりました。
この作品で今回話をさせていただきます。
ではこの作品がどんな作品かざっと話させていただきますと、
この作品ジャンププラスで2020年から2023年に各種連載をされておりました。
舞台は中西ヨーロッパで産業革命が起きた頃をイメージされているかなと思います。
話の中では文化、科学、経済力に優れた大国、ビクトリア帝国、この帝国が君臨する世界でございます。
この帝国は他国の侵略を指定とか植民地化とか、その土地に住む人々を捕らえて売買する、いわゆる奴隷貿易を行って国を強くしておりました。
この作品の主人公である少年ループもまた差別を受け、奴隷狩りの対象になっている民族であるガブール人の少年でございます。
このループには姉のハルという女性がいるんですけども、この二人の両親も奴隷狩りの最中、命を賭しております。
そのためループはいつの日か帝国へ復讐することを考えておりました。
ただ少年一人の力では復讐するのにも限界がある。
そこでループが考えた復讐の方法は、偽の金貨を帝国で流通させることでございました。
ガブール人たちが信仰している神様、ガブール神という神様がいるんですけども、
この神様を信仰する祭祀、祭りごととかで金貨を使うんですけども、
その金貨をわざと金の含有量を落としたものに作り替え、
粗悪な金を使って帝国の人たちから帝国のベルクサツという帝国のお金を騙し取っていました。
ガブール人にとって神様を信仰するための道具、この金貨を粗悪なものにするというのはとても悪いことなんですけども、
ループとしては自分の両親を助けてくれなかったということで、そのガブールの神様を信じてもおりませんでした。
またループは復讐をする過程で帝国のことを勉強しておりました。
お金がどれだけの力を持つか、それを把握していたからこそ帝国からお金を騙し取っていました。
そのお金を使っていつか復讐をしちゃおうと考えていました。
その最中、同じガブール人たちとの縄張り争いも起きてしまいまして、
ループは姉と共に奴隷として囚われてしまいます。
その最中、ループは夢の中でガブールの神様に出会います。
神様からルークに対して取引を持ちかけられます。
ルークが持つ生殖能力、これと引き換えに何か特別な力を授けてあげようと。
そしてルークは神様に願います。
大量の金を何でも買えるだけの大量の金が欲しいと願います。
その結果、ルークは生殖能力と引き換えに体からお金、ベルクサツを出せるようになります。
しかもこのベルクサツを大量に出すことができます。
なのでこの大量に出すことができるお金の力を使って帝国へ復讐していこうといきたいところなんですけども、
残念ながらこのベルクサツ、偽サツでございます。
1枚だけで使うのであれば問題ないんですけども、
お札に書かれた製造番号が全て同じということで、
大量に出しても番号が同じお札で分かれば偽サツと判明してしまいます。
偽サツでは安心して使うこともできない。
が、ルークはこの大量の偽サツを使いまして帝国へ復讐をしていくこと、
また奴隷としてどこかで売られてしまった姉のハルを取り戻すためにもルークは戦っていくという話がハイパーインフレーションでございます。
お金とインフレーションの解説
もしもまだお読みになった方はぜひとも読みください。
この作品もすごい勢いで話が2点3点していきます。めちゃくちゃ面白いのでほんと爪です。
ルークたちが奴隷になって逃げ出そうとするんですけども、
その時に奴隷商人のグレシャムという男が金儲けのためにガブル人を奴隷にしていくんですけども、
その一方でガブル人たちの中にレジャットという人がいまして、
そのレジャットはルークと一緒に脱走を試みようとするんですけども、
ルークにとって味方だったはずのレジャットがいつの間にか敵になったり、
敵だったグレシャムが味方になっていけたと、ほんと話がコロコロ変わります。
また味方になったと思っても油断すればまた敵になっているという展開もよくあります。
こういった2点3点する理由の一つなんですけども、やっぱりお金とか利益といったものがどうにも絡んでくるからこそでございます。
お金を使っての戦いということもありまして、交渉といいますか様々なところで商談、商売の話の商談が起きます。
この商談で敵も味方も相手の裏を描こうといろいろと考えを巡らします。
ここらへん作者の頭の良さはすごいなと思うんですけども、よくこんなこと思いつくなと思うんですけども、
敵も味方もうまくいく人の作戦を考えて、それを相手がさらに上回ってくるという展開がずっと続きます。
バトルモードとかですと戦闘力がどんどんインフレを起こしますけども、この作品に関しましては、
敵も味方もお互いの知能とか作戦がどんどんインフレしていきます。
次どうなの、次どうなのと止まらなくなります。
この話のジェットコースターが最終回の方まで続きます。本当すごいです。
しかもこの作品本当に色々と解説が丁寧なんですよね。
話の中で日札を大量にすると、それで帝国が復讐したいということで、大量の日札を使ってインフレを起こそうと、
帝国の経済を崩壊させようというのが話の根拠になってくるんですけども、
どうやってインフレを起こすのか、一人の力で売り端ばっかりできるのか、どうやったらインフレが起きるのか、
その過程とかがすごい丁寧に描かれております。
大量の日札が流通することで何が起きるのかというのも丁寧に描かれているので、
イメージしやすいという作りになっております。
また話の中で日札を自分たちで作るという作業もあるんですけども、
この日札を作るという作業においても、すごい丁寧に説明して、
しかもそれがしっかり復讐になっているという作りをつけるのがこの作者様なんですけども、
本当すごいなと思います。
話の根幹になりますけども、インフレを起こすこと。
インフレって本当に悪いものなのかというのも作品の根幹になったりしまして、
ここに関しても2点、3点したりします。
この作品、お金の勉強になる作品をテーマになっていますけども、
この作品、経済とは何か、なぜお金が力を持っているのか、
インフレの怖さとは何か、お金を使っての交渉とは何なのか、
交渉することで大事なことは何なのか、などが学ぶことができます。
なので、税金のこととかよりももっと根幹になるかもしれません。
経済としてお金を学ぶことができるのがこの作品かなと思います。
またこの作品、学ぶことの中でも失敗したときのこととかも学べるんですよね。
お金のことに加えて商談とか交渉とか様々なことで話が展開してくるんですけども、
この作品はどうしても敵も味方も相手の裏を描いていく特性上、
ルーク側が敵に負けてしまうこともあります。
ある大事な作戦が失敗してしまったルークたちの作る日常生活の秘密が
敵にバレてしまったということもあります。
この秘密がバレたことでルークの作戦は失敗どころか、
ルークの成長と学び
ルークが出す日常生活、これも全て価値のないものになってしまう恐れがあった。
ルークは自分の生殖能力と控えに得た能力が価値のないものになってしまったことで
うちひしゅがれてしまいます。
ただそんな時、仲間になったあるキャラが言います。
人生をかけた計画が失敗することなんて別に普通のこと。
失敗など構わない。まるで構わない。
何度でも立ち上がればよい。
借金があるから今度はマイナスから金を稼げるんだ。
という言葉をルークにかけます。
これ本当に大事なのだと思います。
仕事でもそうですけど失敗することは本当にありますよね。
失敗は構わないんですよ。
失ったものが多かったとしても次の成功に向けて立ち上がればいいし、
失敗が多くてマイナスが大きいほど
次の成功に向けても楽しみが増えるという考え方。
これ素敵だなと思います。
ハイパイインベーションはお金のことを勉強できるだけじゃなくて
ビジネスの心得であるとか交渉のいろはとかも
いろいろ学べると思います。本当に勉強になる作品だと思います。
ぜひとも読みたい作品の一つだなと思っています。
作品の独自性とメッセージ
この作品、本当に勉強になるし素敵な作品なんですけども
ただアニメ化とかは難しいんだろうなと思います。
この作品、主人公はルークという少年なんですけども
ルークの秘密を探るために
ルークと仲良くなろうとする大人もたくさんいます。
その中には変態的な人物もルークに近づいたりします。
現在連載中のサンキューピッチでもその傾向があるんですけども
作者が少年好き、ショタコンの傾向がありまして
ルークに対して変な露出させることも多々あったりするんですよね。
変な描写させることが多いんですよね。
ルークがお金を出すときの描写が
やや性的であったりもするんで
この作品ってお金だけでなくて
作者の少年趣味とかも学ばせられる面もあったりします。
そこらへんはアニメ化に向かないのかなと思うんですけども
ただね、そういった少年趣味の描写が
また作品に笑いを生んでくれたりもします。
本当にテンポをよく読んでいて内容はギューっと詰まっている作品です。
お金のこととか男のことを学びたいなという方は
ぜひともハイパーインフレーションをお読みくださいませ。
ここからはアフタートークです。
もう少しネタバレありで話をしますけども
この作者はギャグが面白いなと。
人類の英知。こういった普通を笑うことがないようなワードで
笑わせてくれるセンスが本当にすごいなと思います。
またこの作品を読むとグレイシャムが本当に好きになりますね。
グレイシャムというね
ずっとお金儲けのことを考えているんですけども
価値があるからこそルークのことを守ったりするんですけども
それは本当にかっこいいですし
失敗した時とかくじけそうな時はよくグレイシャムの言葉を思い出すようにしています。
また立ち上がって進もうという気になりますね。
またグレイシャムはフラペコとの関係性も本当にいいですね。
フラペコに対して信頼をしたという場面は本当にいいですよね。
初めてグレイシャムに逆らった。
そのことでグレイシャムはフラペコをより信頼できるよと宣言したし
心に来るものがありますよね。
イエスマンだけじゃダメなんだよ。反抗的な政治も必要なんだよ。
よくわかりますね。
モブキャラたちもいいんですよね。
すごいまともなんですよね。
ジャレットが帝国の中で意見を出すんですよね。
帝国のためなんだという話もするんですけども
それをきっちり正論で返してくるんですよね。
帝国の依頼者たちの中にはジャレットのことをきちんと評価しきれなかったことに対して
ガブールの血が入っているジャレットに対して
差別的な気持ちを拭いていなかったんだよと
謝ったりするんですよね。
帝国の人間はかなりまともだと思います。
敵がまともだからこそ
ハイパーインフレーション
良質なインフレを起こすことでルークたちを
敵発できなくするというのは見事としか言いようがない。
究極の偽物が本物になると
敵と味方の立場が変わった最終局面は
本当に天才的だと思います。
相手を破壊するのではなく
自分たちを支えましょう
支えた上で自分たちが有用ですよね
いなくなっては困りますよね
いろいろと学ぶことも多いですし
この作品きれいだなと思うのが
ルークが偽札を出すという能力
偽札を自分たちで作る
これが根幹になってくるんですよね
神様から授けられた力に頼ってばかりじゃいられないよ
人間たち自分たちで生み出していくこと
これこそが大事なんだよということにもなりまして
だからこそ最後の最後
ルークの能力これを使わなくなれば
いずれは生殖能力が戻ってくるよという描写ですね
神様から与えられたものはあくまで一時的なプレゼントですね
これに頼らないで生きていくことで
本当にいろんなものを手に入れられるんだということを教えてくれる
素晴らしい作品だと思います
奴隷差別とかの差別的なこととかもそうですし
いろんなことが学べる本当に素敵な作品ですので
まだ読んだことがない方はぜひとも読んでいただきたい作品の一つでございます
今回はここまででして
また次回は別のテーマで話をさせていただきます
次回またオジプトからいただきましたテーマの中で
話をしようと思うんですけども
この作品僕がかなり好きな作品ですね
漫画が好きだからこそアニメかなといろいろ思ったりもするんですけど
そんな話を次回させていただこうかなと思っております
次回もよろしければお聞きくださいませ
今回もお聞きいただきまして誠にありがとうございました
次回第95話
テーマからくりサーカス
次回また聞いてくださいね
それではまたお会いしましょう