自己紹介と事業所の紹介
ジャパンにケアを、札幌市にある就労継続支援B型事業所
ジャパニケア札幌の生活支援員のりんりんです。
本日は、あなたが決める、支援員が、選んでもらうを大切にする理由について お話しして行きます。
ジャパニケア札幌は、札幌市へ地下鉄丸山公園駅から、徒歩6分ほどの場所にあります。
事業所で運営しているのが、カフェバーを併設した小さな雑貨店、マノメオという店舗です。
利用者さんと一緒にスパイスカレーなどの仕込みや接客、雑貨やクラフトビールの仕入れ、販売、ジンという出版物の企画、製作、着物のリメイク、アップサイクルなど、さまざまなお仕事に挑戦しています。
うちの事業所では、利用者さんの主体性を大切にしています。仕事を細分化することで、特性に応じた仕事、一人一人が輝ける場所を作れると思っています。
「選んでもらう」支援の実践例
それでは本日の本題です。
ある利用者さんが、雑貨の販売をやってみたいと話してくれたことがありました。
嬉しかったです。でも同時に少し立ち止まりました。
やってみたいという言葉の中にどれだけの意味が入っているのだろうと、
仕入れをしたいのか、並べたいのか、お客様に説明したいのか、写真を撮って発信したいのか、雑貨販売という言葉の外にもっと細かい道が広がっていました。
そこで思いつく限りの選択肢を並べて聞いてみました。
商品を選ぶところからやってみますか?それとも写真撮影や情報発信の方が気になりますか?と、少し間がありました。
それでよかったのです。迷う時間は決して空白ではないと思っています。
その利用者さんはしばらく考えた後、どんなものをどこから仕入れるか考えたいです。
と答えてくれました。
仕入れ価格の交渉や商品のキュレーションに興味がある。
と言葉が続きました。
最初のやってみたいよりずっと輪郭がくっきりしていました。
声のトーンも少し違って聞こえました。
主体性がもたらす変化
それからしばらくして気づいたことがあります。
その利用者さんの通所が以前より安定してきたのです。
何かを押し付けたわけではありません。
この仕事をしてくださいと決めたわけでもありません。
ただ選択肢を広げてどうしたいですかと聞いただけです。
やりたいことが自分の言葉になった瞬間、人は少し背筋が伸びるのかもしれないと感じました。
当事業所で運営しているマノメオにも来る足が変わる。
来ることに意味が生まれる。
もう一つ印象に残っている場面があります。
本人が気づいていない「得意」
別の利用者さんがある作業を黙々とこなしているのを見ていたときのことです。
手の動きが他の作業のときと全く違いました。
迷いがない。集中している。
これ得意ですかと聞いたら子供の頃からやっていましたと教えてくれました。
本人が気づいていない得意が日常の中にひっそりとあることがあります。
こちらができないことを探すよりも何をしているとき一番落ち着いているかを見ているほうがずっと多くのものが見えてくる気がします。
支援における誘惑と向き合い方
支援の仕事をしているとこの人にはこれが合うとすぐに答えを出したくなる場面があります。
経験が積み重なるほどその誘惑は強くなります。
たぶんこうした方がいいという見たてがいつの間にかあなたのためにこれにしましょうと変わっていく。
その瞬間支援は別の何かに変わっていると思います。
よかれと思った一言がその人の選択肢を一つ減らしてしまうことがある。
すぐ決めず本人に深く聞くというのが今の自分なりのやり方です。
待つことの難しさと大切さ
いくつかの選択肢を出してどれが気になりますかと聞く。
答えが出なければもう少し待つ。
わからないという答えも答えの一つとして受け取る。
難しいのは待ち方を間違えるとただの放置になってしまうことです。
声をかけながら待つ。関係を保ちながら待つ。
そのバランスは正直まだ模索中です。
その人の迷いも停滞も遠回りも全部その人の時間です。
外から見てもったいないと感じることがあってもその時間を奪う権利は誰にもないと思っています。
迷う時間も立ち止まる時間もその人の人生の一部です。
支援員にできるのはその時間を一緒に過ごすことだけかもしれません。
それでも一人ではないと感じてもらえるならそれで十分だと思っています。
見学・体験の案内
本日の話はここまで。いかがでしたか。
見学や体験は随時募集しています。
お電話のほか各種SNSのDMからお問い合わせください。
以上ジャパニケア札幌の林林でした。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。