待てるようになった!「聞き出さない」という支援の形
2026-07-13 07:26

待てるようになった!「聞き出さない」という支援の形

福祉を“スタイリッシュ・クール・カジュアル”にするジャパニケア札幌のアレやコレ
福祉をカジュアルに、もっと身近に──
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ジャパンにケアを!就労継続支援B型事業所「ジャパニケア札幌」です。パニック障害を抱える緒方が代表を務めています。

私たちの事業所では、カフェ・バーを併設した小さな雑貨店「マノメオ」という店舗を運営しています。ZINEの専門棚もできました。

A place where diverse values come together!!
多様な価値観を持つ人が集う場所 多様な価値観が交わる場所

これがマノメオのコンセプトです!

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サマリー

就労継続支援B型事業所ジャパニケア札幌の生活支援員LinLinさんが、「聞き出さない」支援の形について語ります。利用者さんのペースを尊重し、無理に聞き出そうとせず、ただ寄り添うことで、相手が自らのタイミングで心を開いてくれる経験を共有。待つことの重要性と、それが支援の一つの形であることを伝えています。

自己紹介とテーマ紹介
JapaniCareを札幌市にある就労継続支援B型事業所
ジャパニケア札幌の生活支援員のLinLinです。
今日は待てるようになった、「聞き出さない」という支援の形というテーマでお話ししていきます。
気になる方、よろしければ最後までお付き合いください。
ジャパニケア札幌とマノメオの紹介
ジャパニケア札幌は、札幌市営地下鉄丸山公園駅から徒歩6分ほどの場所にあります。
事業所で運営しているのが、カフェバーを併設した小さな雑貨店、マノメオという店舗です。
利用者さんと一緒にスパイスカレーなどの仕込みや接客、雑貨やクラフトビールの仕入れ、販売、ジンという出版物の企画、製作、着物のリメイク、アップサイクルなど様々なお仕事に挑戦しています。
うちの事業所では、利用者さんの主体性を大切にしています。
仕事を細分化することで、特性に応じた仕事、一人一人が輝ける場所を作れると思っています。
それでは、今日の本題です。
「聞き出さない」支援の実践例
朝、目が合わない日があります。
挨拶をしても返事は最低限で、何があったのかは分かりません。
以前は、ついどうしたのですか?と聞いてしまっていました。
聞けば何か変わるかもしれない。そう思っていたのだと思います。
ある日のこと、作業が終わる頃、ある利用者さんがぽつりと話しかけてきました。
こんなことがあって、と少しだけ。
その言葉はこちらが引き出したものではありませんでした。
その人が自分のタイミングで話せるところだけを持ってきてくれたのです。
聞き出そうとしなくてよかった。そう思いました。
その時、私は別の利用者さんの作業を少し離れたところで見ていました。
特に何もしていない時間でした。
声をかけることも、目を向けすぎることもなく、ただ同じ空間にいた。
それだけのことでした。
でも後から思えば、そのただいた時間がその利用者さんにとっての準備の時間だったのかもしれません。
人には準備ができるまでの時間があるのだと思います。
それは5分の時もあれば、半日の時もあります。
こちらがその時間を奪ってしまうと、せっかく準備できた言葉の出口がなくなる。
そんな気がします。
待つことの重要性と沈黙への向き合い方
待つことも支援なのかもしれない。そう気づいてから少し楽になりました。
以前の私は、沈黙が怖かったのだと思います。
何もしていないような感覚があって、声をかけることでちゃんとやっていると確かめていたのかもしれません。
でも実際のところ、慌てずに見ていると、その人が準備できた時に素直な言葉を持ってきてくれます。
それはこちらが引っ張り出したものより、ずっと本物に近い言葉です。
以前、コミュニケーションがぎこちない利用者さんがいました。
正直どうしたものかと思いました。
でも一人にしないようにと思って、毎日少しずつ声をかけ続けました。
返事がそっけない日も、目が合わない日も続けました。
ある日、その方が嬉しそうに返してくれたのです。
言葉は短かったけれど、表情が違いました。
続けていると、こういう日が来るのだと思いました。
利用者さんによっては、声をかけてもらうのを待っている方もいます。
状況に応じた支援の判断
そこは臨機応変に、です。
待つのがいい場合と、声をかけた方がいい場合は、やはり違います。
いつもと違うと感じるのは、視線と動きを見ていればわかります。
目が合わない、動きが鈍い、いつもの場所にいない、
そういうサインを見ながら、
今日は待つ日か、今日は話しかける日か、少しずつ判断ができるようになってきました。
完全にわかるとは言えません。
難しいな、と思う日もまだまだあります。
ただ、あの頃の私は、何かをしなければ、という焦りで動いていました。
今は少し違います。
何もしないように見えても、見ている、
それが支援の一つの形なのだと、ようやく思えるようになりました。
マノメオでの顧客との関係構築
当事業所で運営しているマノメオに来てくださるお客様との間にも、
似たようなことがあります。
初めて来てくださった方が、最初は静かに過ごして、
少しずつ話してくれるようになる。
そのペースを大切にしていると、自然と関係ができてきます。
お客様が、また来ました、と顔を見せてくれる日は、利用者さんの動きが変わります。
背筋が少し伸びるような、そういう瞬間があります。
急がないことが、関係を作るのだと思います。
日常の中の「楽しかった」という言葉
一日の終わりに、ある利用者さんが、
今日楽しかったです、と言ってくれることがあります。
特別なことが起きたわけでも、何か大きな出来事があったわけでもない日に、
その言葉が出てくることがあります。
そういう日が、ここには時々あります。
普通に来て、普通に作業して、普通に帰ってく、
その中に楽しかった、があるのなら、
それは、それで十分だった、十分な日だったのだと思います。
その言葉を聞いた時、私はいつも少し胸のあたりが温かくなります。
凹凸を抱えるお互いだからこそ、通じ合うものがある。
この時はこういう落ち込み方をするよね、と分かり合える温度がこの場所にはあります。
それは、一人ではないと思える感じにつながっているのだと思います。
結びと告知
大丈夫、といつも心の中で思っています。
利用者さんにも、自分自身にも、
本日の話はここまで。いかがでしたか?
利用してみたい、一緒に働きたいという方、見学や体験は随時募集していますので、お気軽にお問い合わせください。
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ジャパニケアを札幌市から就労継続支援B型事業所、
ジャパニケア札幌のりんりんがお届けしました。
また次回の配信でお会いしましょう。
それでは素敵な一日をお過ごしください。
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