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2025-05-19 39:03

#45 『スプートニクの恋人』ーーいま、日本文化を日本人が武器にするには? | ゲスト・日本舞踊家 / 中村梅さん【読書のまにまに】

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日本舞踊家の中村梅さんをゲストに迎えて、トークセッション。物心つく前から舞台に立ち、様々な演目にて活躍してきた中村さん、その活動を海外にまで伸ばし日本舞踊、ひいては日本文化が広がる活動を行う彼女の人生とその時々に在った本たちについて話していきます。

 

【今回のゲスト】

日本舞踊家 / 中村梅さん
日本舞踊家。幼少より歌舞伎俳優の祖父 七世中村芝翫、日本舞踊中村流家元の母 中村梅彌に師事。
3歳の折、歌舞伎座にて叔父 八代目中村芝翫が勤めた『土蜘』に出演し初舞台。
平成14年歌舞伎座にて叔父 十八世中村勘三郎の『春興鏡獅子』で胡蝶の精を勤める。
平成28年「雀成会」において『春興鏡獅子』にて中村梅を襲名。
公益社団法人日本舞踊協会会員。日本舞踊公演出演のほか、TV出演や舞台の所作指導を担当。日本舞踊ワークショップを活発に開催し、スタンフォード大学やUCLAなど海外でも開催。
日本舞踊教室を開講し、幅広い世代に対して“日々に活かせる日本舞踊”を楽しくわかりやすく伝えるべく活動中。
https://www.instagram.com/ume_nakamura/

 

【登場した本】
coming soon!!!

サマリー

日本舞踊家の中村ウメさんは、日常生活やアメリカでの経験を通じて、日本舞踊の魅力を語ります。また、日本文化への理解を深めるための活動についても触れています。彼女はアメリカでの生活を通じて、日本文化の重要性や自己アピールの難しさを感じています。中村ウメさんは、伝統文化を武器にできていない日本人をもったいないと考え、より多くの人々にその魅力を伝えたいと思っています。さらに、彼女は日本舞踊の伝統と現代の融合について考察し、伝統文化の中での若手の役割や新しい挑戦について語ります。エンターテイメントの重要性や、人々の生活を支える文化の素晴らしさについても言及し、特に日本の恵まれた環境についての気づきを共有しています。

番組の紹介とゲストの登場
はい、じゃあ今日も始めていきます。読書のまにまに。この番組はあらしろゆうきがナビゲートをしてお届けしております。
この番組は、ゲストの方がこれまでの人生の中で読みかけてきた本について取り上げながら、
その本とゲストの方の心のままに、その瞬間の読書を楽しむごとに意識を向けていく番組でございます。
本を読み終えるとは何なのか、みたいな問いを持ったときにですね、
読み終えることなんてなくて、どんな本も読みかけなのであると考えると、もっと読書は気楽で楽しいものになるんじゃないかな、
みたいなことを思っています。一度目を通した本、買っただけの本、ドキドキ手にする本、本屋さんで見かけるだけの本、どれもあなたにとって読みかけであり、それでいいんじゃないかなと。
今回もゲストの方をお呼びをして、一緒に読みかけの本を楽しんでいきたいと思っています。
さて、今回のゲストはですね、日本舞踊家の中村ウメさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。中村ウメさんとお名前をお呼びしましたが、普段エイリーちゃんとお呼びをしておりまして、多分今日もエイリーちゃんとお呼びをしますが、よろしくお願いします。
AI防止ですか?
OKです。リスナーの方が混乱しなければ大丈夫だと思います。
はい、2人しかいないので大丈夫ではなかろうが、さっき2人で話をしておりましたが。
じゃあ、ちょっとエイリーちゃんと僕も話すのは何年ぶりなのかなとさっきも話してました。多分2年前ぐらいに一方的に、一方的に見かけるってわけじゃないんだけど、見た、見さ、拝見したのが。
そうですね、私の舞台を見に来てくださったのが最後でしたね。
そうですね、多分すごいがっつり話したのは、もしかしたらコロナ前かもしれないかなって気もしたり、どうなんでしょうね。
そうだと思います。
いや、コロナになりたての頃に思い出した、Zoomを教えてもらったんですよ。
リスナーの方が出したら何かあったかもしれない。
思い出した、そうだ。
いや、その頃私Zoomを使ったことがなくて、これからZoomがスタンダードになるからアカウント作った方がいいよみたいなことを言ってもらって。
なんか時代を感じるね。
そう、それがコロナの本当に直前ぐらいだったんじゃないかな。
でもそうかも、確かに。
多分6年ぐらい前かも。
5、6年ぐらい前かもしれない。
そうそう、なんか稽古場でやった記憶が今突然蘇ってきました。
あー、稽古場でね、えりちゃん家のね。
いやー、そんなこともあったような気がしました。
お久しぶりですというところで。
お久しぶりでございます。
ちょっとえりちゃんのこと、中村うめさんのことを知らない方もこの番組に来てくださっている方々の中にいらっしゃるなというふうに思っておりますので、
ちょっと簡単に普段どんなことがされているのか考えているのかなどを含めつつ、自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
はい、先ほどご紹介いただきました。
日本舞踊の日本舞踊家として活動してます。中村うめと申します。
日本舞踊家って言うとね、あんまり親しみがないと思うんですけども、そのまま文字通り日本舞踊を踊っている人ということで、
日々の活動としては舞台に立ったり、お弟子さんに日本舞踊の稽古をつけたりということをしていましたが、
実は2年前に結婚しまして、主人の仕事の関係で、今実はサンフランシスコに住んでおります。
ところが2週間後に日本に帰るタイミングでこのコートキャストの収録をしているという現状でございまして、
今、日本は朝なんですが、アメリカは夕方の夜7時ぐらいの時間。
ちょっとタイムラグがありますけれど、日本と繋いで収録をしている感じです。
ありがとうございます。
今、自己紹介してもらっている間に、えりちゃんとのFacebookのメッセンジャーを遡っていたんですが、
何年か前、それこそ何年前なんだろうね、お家がとても近い時期がありまして、
ラーメンに一緒に行ったメッセージが出てきまして、ラーメンに行くみたいなそういう。
行った。ラーメンとかチャーハンも行った。チャーハンとラーメンは一緒かな。
いや、一緒かな。別のお店かもしれない。
でも、何か時々行ったりしましたね。
行きましたよ。
お家に遊んでいたり。
パン屋さんとかも行った。その時もね、ゆうきくんね、本読んでて。
なんかね、ゆうきくんがゆうきの本読んでたの。
よく覚えてるね。そっか。
すごい、何かそれが面白くて、すごく覚えてます。
あー、そうですか。あれ何年前?あれ結構前だよね。
あそこ僕いたのが多分2018年?もうちょっと前かな。2016年、7年とかな気がします。
そう、多分その頃に初めて会ったはず。
あー。
それで、なんかもう初めて会って、すぐ引っ越しちゃったんだよね、ゆうきくんが。
あー、そうだったかも。
結構すぐいなくなっちゃって。
近かったのにね、みたいな。
そうそうそうそう。
今私もそれが面白くてインスタに載せたの見たけど、2017年の5月に朝からゆうきくんとおしゃべり会をしたけど、ゆうきくんがゆうきの本を読んでたってインスタに載せてて。
ゆうきの科学っていう本を。
それも昔読んでましたね。
読んでたね。
いやー懐かしい。すごいね。
すごいね。
無情コーヒー、懐かしそうだそうだ今は泣き。
え、どこだっけ?
あのね、江戸川橋に下ってくるすごい急な坂の途中にあるカフェ。
あー、なんかあったね。
紹介してもらって、我が家からもすごい徒歩5分みたいな感じで。
そうでした、そうでした。
懐かしい。
そうですね。
いやー、そんなこともありましたね。
いやー、そこから比べると。
その時も本読んでたわ。
それを覚えてるのがちょっとすごいな。
ちょっとあの、ありがとうございます。覚えててもらって。
たぶん我々は、たぶん最初24歳、25歳とかたぶんそれぐらいのときにあつまもない年で、そこから年月が経ってきましたみたいな感じですね。
そうですね。ほとんど10年ぐらい前だったね。
10年ぐらい前な気がします。
いやー、そっかそっか。
そんな時が経ったんだ。
久々にお話をできたし、ここにお呼びできて嬉しいなと思っております。
いや、私もです。ありがとうございます。
ありがとうございます。
ちなみに、そちらには今2年弱ぐらいいるんだっけ?
そうですね。アメリカには1年9ヶ月ぐらいかな。
1年目はロサンゼルスに住んでたんですけど、2年目、夏にまず日本からやってきて、1年間ロスに住んで、去年の夏から今まではサンフランシスコに住んでます。
ちなみにえりちゃんご自身としてはこの2年間はどんな風に過ごしたんですか?
いやー、なんか生まれ変わっちゃったみたいな感じ?
いやー、環境違いすぎるもんね。
違いすぎて、ゆきくんは知ってると思うんだけど、
私は日本舞踊っていうめちゃくちゃ日本の伝統のガチガチの世界に生きていて、30年近く生きてて、
なおかつ家族の仕事の関係もあって、歌舞伎っていうとっても異色な世界と隣り合わせの環境で生活してきたわけなんだけれども、
いろいろしがらみとかめどくさいこととかもあるじゃないですか。
日本舞踊の公演と教育活動
でもそれが日本文化にとっていいこともたくさんあるし、とても大事なところだと私は思ってるんだけれども、
そういうのが全くない、超フリーダムなアメリカに来てしまって、
なんか本当に生まれ変わっちゃったみたいな感じ。
へー。
週にね、5日とか踊ってたのに、
いや、そうだよね。
全く踊らなくなっちゃってっていうか、仕事として踊らなくなったし、
それがすごい、なんか本当にこういう生き方ってあるんだみたいな。
へー。
それぐらい新しい生活でしたね、2年間は。
でもなんか、ほら、どっかの学校とかで何か教えてたりとかを見かけたような記憶があったりするけど。
そうですね。
ロサンゼルスの時もやったんですけど、サンフランシスコでは実は日本舞踊公演をやったんですよ。
はいはいはい。
それで、ジャパンソサイティっていう日本とアメリカをつないで、
いろんな企業の応援をしたりとか、文化交流をしている組織がこちらにあるんですけれども、
そこの方たちが主催してくださって、小さなホールをサンフランシスコで借りて、
本当に中村梅の会じゃないけど、日本舞踊会をして、
そうできたんですよね。やらせていただいて、とってもいい機会をいただいて、
本当に頑張ってチケットも売って、
はいはいはい。
そして英語で全部頑張ってやって。
あ、そっか、セリフ全部英語なんだ。
そう、やっぱり日本舞踊って親しみのない方もたくさんいらっしゃると思うけれども、
ストーリーが必ずあるんですよね。
それを知ってみると面白いわけなんだけれども、
それ知らないで見てるとやっぱり、
なんかただ踊ってるだけみたいになっちゃう。
ただ踊ってるだけってことになってしまうから、
ストーリーを伝えてから見てほしいなって思って、
アメリカの方にも。
なんでそれを話して、
例えば振付にも意味があるし、
これはこういうことを示してるんだよっていうのを、
事前にちょっとレクチャーしてから踊って、
わかったみたいなことを観客の人に聞いてみるとか、
へー。
そういう感じの内容にして、
なのでめっちゃ大変だったけど、
やりましたね。
あとはスタンフォード大学、
たまたま公演のお客様の中にスタンフォード大学の教授の先生がいて、
スタンフォード大学の授業に呼んでもらったりとか。
へー。
あとはUCLAっていう学校では、
大学です、クテで有名な大学ですけど、
UCLAでは作動部があるんだよね。
あ、そうなんだ。
はいはいはい。
で、そのみんなもう本当にもう、
見た目は本当に外国の方なんだけど、
みんな着物もバッチリ着られるし、
お手前もとっても丁寧で、
そうなんだ。
お茶を立ててくださってて、
そこでワークショップをしましたね。
あ、そこあれだっけ、カオルが関わってた。
そうそうそうそう。
カオルちゃんが呼んでくれてやったんですけど。
なるほどなるほど。
もうね、全然なんていうの、
日本人なんかよりみんな、
アメリカにいる日本好きの人は、
普通にいる日本人より全然日本に詳しい。
そうなんだ、そうなんだ。
もう熱量がすごいし。
そうだよな、作動部やってる、そっちでやるぐらいだし、
かつ、そっちでのその、
舞台を見に行くぐらいの人だったら、
確かにそらそうか。
すごいですよ。
あとね、でもね、そんなになんていうの、
熱心な方じゃなくて、
とにかく抹茶が流行ってる。
そうなんだ、そうなんだ。
抹茶カフェみたいなの、
抹茶ラテとかね、
すごいいっぱいあるし、
みんなちゃんとこう、お手前立てて、
それを抹茶ラテにしてくれる。
なるほどね、なるほどね。
それが普通みたいな感じ。
そっか、立てるってことは、
そういうところでも茶せんが使われて、
みんなで立てて、
そうなんですよ。
そう。
それでサンフランシスコはやっぱり、
シリコンバレーがあるので、
近いから、
スティーブ・ジョブズとか、
みんな好きじゃないですか、
好きだっていうか、
やってらっしゃるじゃないですか、
茶道とかね。
だからやっぱり茶道とか、
抹茶とか禅とか、
まあ、
包括して日本文化みたいなものに
とても寛容で、
みなさん興味があって、
日本に対してとても、
みんな、
なんていうか、
親近感を持ってくださっている方が、
すごく多いですね。
ちなみに、
すごい興味本位なんだけれども、
日常生活は圧倒的に変わったわけじゃないですか、
日本にいる間と、
そちらに移ってから、
めちゃめちゃ変わっていると思うんだけど、
それこそ、
日本に対しての伝統文化に、
日本舞踊に対してのかもしれないけど、
何かその行動じゃなくて、
気持ち面ですごい変わったことって、
何かあったりするんですか?
気持ち面で?
まあ、
ちょっと、
まず、
まずですね、
1回ね、
一時帰国したことがあったんだよね。
はいはいはい。
アメリカで感じたこと
その時に、
もうすっごい窮屈で、
日本にいることが。
そうなんだ。
早くアメリカに帰りたいって思った。
そういう、はいはいはい。
瞬間があって、
人って環境ですごい変わるんだなって、
自分で思ったのと、
思ったっていうか、
本当に素直な感想がそれが一つと、
あと、
2年弱こっちで暮らしてみて、
すごく思ったのは、
日本人本当にもったいない。
っていうのが一番思ったことかな。
あの、
特に私実はですね、
こっちに滞在中ずっとね、
英語の語学学校に通ってたんですよね。
はいはい。
で、
そこにはアメリカ人はいないんだけども、
いないというか先生とかしかいないんだけど、
本当に世界各国からいろんな人が来るわけ。
メキシコとかミャンマーとかもいるし、
中国ももちろん中国、ロシア、台湾とか、
聞いたこともない国。
ハイチとか。
どこみたいな。
正確に場所わからない。
確かに。
そう、あとはチリとかさ、
本当にフランスももちろんいる。
ヨーロッパもいっぱい。
とにかくいろんなところから来るんだけど、
みんな、
なんていうの?
オンリーワンのものが、
一番魅力的なって言うんだよね。
みんなと一緒じゃつまんない。
オンリーワンが強いよね、みたいな話に
時たまなるわけですよ。
日本文化なんてさ、
日本人にとってはさ、
オンリーワンでしかないじゃないですか。
私は確かに。
アジア、アジア圏っていう中にはいるけれども、
やっぱり日本文化、
茶道なり舞踊りなり、
そうだけど、
日本文化ってめちゃくちゃオンリーワンなのに、
日本人の人たちは全く語れないですよね、
それに対して。
確かに確かに。
何なら見たこともないみたいな人も多い。
それがすごいもったいない。
もったいないって感じ。
自己アピールになるのに、
こんなにみんな、
ほら今小学生から英語やったり、
インター、何だっけ、
インター?
学校をインターに入れる方とかも
いるじゃないですか、子育てで、
学校選びで。
なのにそういうことを、
自分の武器にできてない日本人、
マジでもったいない、みたいな。
すごい思って、
日本人のもったいなさ
日本に帰ってから、
もしそこの部分を広められるようなことができたらいいなと、
今は考えてますね。
みんなが持ってないものを日本人は持ってるのに、
全然それに気づいてなくて、
別に難しいから、
詳しくなる必要はないんだけど、
こういうもんなんだよ、みたいなぐらい
しゃべれてもいいな。
確かに。
なるほどね。
みんな興味あるから、
結構まいのめりで聞いてくれるんだけど、
だから私、学校ですごい人気者でした。
それ自分で言うの面白い。
なんかすごいプレゼントがしなきゃいけないわけ、英語で。
日本、自国の特徴についてプレゼンしてくださいとか、
特にあるわけですよ。
そういうのがあるんだ、はいはいはい。
自国の芸能、芸術、紹介してくださいとかあるんだけど、
日本に話せる人あんまりいないもん。
まず日本人は伝統文化を選ばないんだよね。
選ばない?
まずアニメとかさ、
もちろんそれも素敵なコンテンツだともちろん思うけれども、
だいたい5人ぐらいいるわけ、学校に日本人が。
4人アニメなわけよ。
そこかぶるじゃない?
そりゃそうだ。
でもさ、もう彼らはアニメしか話せないわけ。
だから例えば何々さんアニメ話すから、
じゃあ私やっぱり日本舞踊と歌舞伎にするわみたいな人いないわけ。
みんなそっか、進撃の巨人話してるみたいなそういう感じか。
そう。
なるほどなるほど。
それ面白い。
自己責任の文化
あと、歴史がこんなにある国ってやっぱり世界に限られているじゃないですか。
そこにもすごいみんな興味を持ってくれるから、
もちろんアニメとか漫画はもちろん素晴らしいコンテンツだと思うけれども、
やっぱり伝統文化っていうところ、
もうちょっと日本人はうまく武器にできるはずなのになーみたいなことをすごく感じました。
なるほど。面白い。
こんなにみんな世界中の人がオンリーワンのことを探してるのに。
なるほどね。
日本人を。
探してるか。
なるほど。
それこそアメリカに行く前のにりちゃんが日本の中でやっていたことって、
それこそ日本人が日本人あるそこに持っている伝統というか文化芸能を、
より一人一人は気づいていく、とか知っていくみたいなことに関して、
もともとそういう活動というか動きはにりちゃん自身としてしてくれていたような、
みたいなことをすごく昔のことを思い返しながらすごく感じていて、
それがアメリカに行くことによって、
よりなんかその感覚が日本の国外から見たときの動き方になっていくみたいな変化を、
この数年間でしていたのかなというのを聞きながら想像してました。
まさしく。
まさしくですね。
なるほどね。
ちなみにさっき言ってた2つの方の前者の方でいう、
その窮屈だったのは何が窮屈だったのか?
日本の。
えーなんか、
やってみたときに。
あのね、日本ってすごくさ、周りの目を気にするじゃない?
はいはいはい。
気にしない?
たぶんするよね、するよね。
するし、特に昨今さ、
メディアとか、芸能ネタとかもそうだけど、
そうです。
政治もそうだけどさ。
なんかアメリカって人が多すぎて、
アメリカのことなんて皆さんの方がもちろん私なんかより知っていらっしゃると思いますけど、
私は本当に日本しか知らないでアメリカに来ちゃったんでとってもびっくりしたんだが、
アメリカ人って、アメリカって人が多すぎるし広すぎるから、
人のことなんか別にそんなに気にしないみたいな風潮があるなってすごい感じて、
へー。
自分は、
うんうんうん。
なんていうの、自分が良ければいいっていうのはちょっと言い過ぎですけど、
はい。
他の人の目を気にしすぎて挑戦しなかったりとか、
ひるんじゃったりとかってことが私は今まであったんですよね。
うんうん。
それは日本舞踊に関して、生活でもそうだけど、
でもなんかそういう考え方がアメリカにはあんまりない。
あー、はいはいはい、なるほどね。
だけどね、アメリカに住んでる人たちって、
うん。
最低限のルールは基本的に守るっていう、
あー。
それそれ、日本もそうだけどさ、
うんうんうん。
なんて言うんだろう、そのレベルが日本より高い気がした。
え、レベルが高い人どういうこと?
なんて言うんだろう、ちょっと今なんかあんまりうまく説明できる自信がなくなってきたんですけど、
ちょっと違うかもしれないけど、
例えばね、アメリカって私本当にびっくりしたんですけど、
すごい自然が素晴らしいんですよ。
あー、はいはいはい。
知ってると思いますけど、私ほんと知らなくて、
こっち来てびっくりしたのね。
うんうん。
こんなすごいんだみたいな。
うんうん。
で、もうほんとバケみたいな、
例えばグランドキャニオンとか有名じゃないですか、
ラスベガスの方から行くグランドキャニオン。
うんうんうん。
もうすごい絶景でもう、
確かに。
広大な大地で、
もうすっごいもうパッて見たら下に何百メートルみたいなとこなんだけど、
柵がないのよ。
あー確かにそうですね。
ここから入らないでくださいみたいな。
うんうんうん。
柵がないのね。
うんうんうん。
でも普通に歩いてたら死んじゃう、落ちて死んじゃうんですよ。
確かに確かに。
で、でも日本だったら絶対柵がある。
はい。
立ち入り禁止とかさ。
うんうんうん。
それは、
もう、
depends on、
もう、
なに、
あなた次第だから、
だからもう落ちたらその人の責任みたいな。
はいはいはいはい。
なんか日本だったらさ、
例えばそこで落ちちゃって、
亡くなっちゃった方がいたら、
なんかそこに柵なんで作んなかったんだ、
みたいな。
まあまたその国立公園の責任じゃないかみたいな話ね。
言われがちじゃない?そうそうそうそう。
なんかちゃんと整備しなかったからいけないんじゃないか。
うんうんうん。
そこまで危ないところに行ったあなたが悪いんでしょ?
うんうんうん。
っていうのがアメリカの考え方。
はいはいはい。
とか、
ゴミなんて全く落ちてないですよ、本当に。
そういうところでは。
あーなるほどね。
へー。
富士山とかってさ、
なんかゴミ拾いしましょうとかあるじゃない?
うんうんうんうん。
ゴミなんてない、そこに本当に。
あー。
捨ててる人とか見たことないし、
そもそもない。
あー確かにね。
なるほど確かに、
富士山はあれだけなんか綺麗にしようとしてるけど、
全く綺麗になっていかず、
もちろん頑張ってる人たちたくさんいるけど。
うん。
けどやっぱり確かに。
頑張ってる方がいてこそ、
今の状態をキープできてるのが富士山っていう、
なんかイメージが。
ごめんなさい、私はとってもその、
そんなに富士山に対して情報がないんだけれども。
うんうんうん。
なんかアメリカで汚い国立公園とか、
なんていうの?
あんま見たことない。
あー確かに、
街中とかは一旦置いといたときに、
確かに国立公園とかはそうかもね。
僕も10年くらい前、
グランドキャニオン行ったことあるけど、
すごい綺麗だなって確かにすごい思った記憶がある。
思ったでしょ?
でさ、国立公園、
なんていうの、
すごい綺麗なスポットが綺麗なんじゃなくて、
そこに行く道中も綺麗じゃない?
うん、確かに確かに。
でもさ、
富士山登る道中にいっぱいゴミがある。
日本と比べたらなんか、
確かにそれ何なんだろうね。
そういうとこでは捨てないっていうのが、
もう常識なんだろうけど、
なんていうの、
そういう最低限のルールと、
あと、
基本自己責任。
いうところ。
あーそっか。
そういう感覚なんだね。
なるほどね。
だからなんかさ、
道にガードがないんだよ。
あーはいはいはい。
確かに確かに。
アメリカにガードレールって、
ほとんどないんですよ。
なるほど。
すごい自己責任感があって、
だからこそ自分でチョイスできる。
だからこそね。
だからこそか。
だから別にそんな死んでもいいって思ってるんだったら、
適当に歩けばいいし。
確かになー。
すごい怖いんだけど、
でもその分自分でいろいろ選べるし、
みんな自分でちゃんと選んで生活、
生きてるから人生を。
なんか人が選んだものに対して、
彼彼女はそういう選び方をしたんだね。
っていう考え方になる。
なるほどなー。
それがすごい新鮮だった。
なるほどね。
なんかすごい興味ある、
興味あるというか興味深いなと思って、
それこそある意味さっきエリちゃんも言ってくれたけど、
何かしらのそういう日本の窮屈さというか、
これまであった規範みたいなものがあってこそ、
伝統文化だったり日本の中で発展していること?
ほんとそうほんとそう。
きっとある。
一方、ある意味それこそ、
言い方からさっき言ってくれたようにガードレールがたくさんある、
みたいな伝統文化である、
みたいなものが仮に言えると仮定したら、
若手と日本舞踊の未来
それこそこのエリちゃんだったり、
はたまた最近だと江戸線家の川上さんの
家元集命茶会に遊びに行ったんだけど最近。
その時にすごい思ったんだけど、
やっぱりそういう今の30代とか40代とか、
そういうある意味伝統文化みたいな領域における若手というか、
社会的にすごい若いかどうか置いといて、
若手と言われるような。
業界の中ではね。
そうそう。
業界は若手と言われる人たちがこれから作っていく世界が、
仮にガードレールみたいなものがないような伝統文化みたいなものになっていくんだとしたら、
どんなふうな変化をしていくのかとか、
すごい興味深いというか、
何なんだろうなみたいな。
窮屈さが全部がいいわけじゃないけど、
それがあるから作られた世界がきっとあるはずで。
それが新しい世代になると何なんだろうなみたいな、
すごく興味があって。
そう、結局なんか私もそれでちょっと考えたことがあったけれども、
昔にとっては、
今で言う伝統芸能は昔は伝統じゃないじゃないですか。
はいはいはい。
歌舞伎なんて特にそうだけど、
独っていう言葉からしてるけど、
自分で作り上げて、
自分でっていうか、
俳優さんたちが、
演出家たちが、
作り上げてきたものであって、
全然レールを敷かれてるわけでも、
多少の規律はありつつも新しいことをガンガンやってたわけ。
多分それって、
どの伝統芸能、伝統文化の中でも、
そうだったんじゃないかなって思うから。
なんか今もうね、
古典っていう括りになっちゃってるけれども、
なんかあんまりそこにとらわれなくてもいいっていうか、
そこ、伝統芸能、古典を守るっていうのと、
新しい挑戦をするっていうのの、
うまい、あんばいは、
もう本当にやってる人次第でいいんだと、
改めて感じた。
世界情勢と日本の恵まれた環境
感じましたね。
別に他の方がどんな新しい試みをして、
それが私的になんかちょっとそれ変だなって思ったとしても、
別にその後はその挑戦なんだから言ってていいですし。
なるほどね。
それでいちいちこうなんていうの、
そういう挑戦を、新たな挑戦をした方が叩かれるとか、
そういう業界じゃなくなるといいなって。
はい。
なんでしまとまってる?
もちろんもちろん。
いやなんかそれこそ、
数年前あれだよね、
なんかあのピノキオとかやってたよね。
そうですね。
ピノキオもやった、日本舞踊で。
それこそ歌舞伎とかだと、
昔から、もっと前からワンピース歌舞伎とか、
もろもろいろんなのやったりとか、
もろもろいろいろ言われるところはあるんだろうけど、
でもより一層なんかそういうふうに、
もっとその業界全体が歌舞いっていくのかもしれないよね。
これからの時代として。
本当にそう思います。
なるほどね。
そういうふうに思ってみるとさ、
えみちゃんが今のこの人生における、
100年生きるのかどうかわからないけど、
100年時代的な今でいう中で、
人生全体の中で今このアメリカにいたよってこと自体は、
えみちゃん的にはどういう意味があるんだろうね。
ね。
いやなんかこんな新しい世界知っちゃって、
これからどうしようみたいな感じだけど今。
間違いなく大きな転機にはなるんじゃないかなと思います。
えー。
そうか。
面白い。
本当に知らないことをいっぱい知りましたね。
そうなんだ、そうなんだ。
なるほどね。
あと日本は恵まれてる。
恵まれてる。
それはどこらへんが?
いや安全だし、
安いし、まあ安いしはどうでもいいんですけど。
どっちかと言うと随分安いよね、もちろん。
いやほんと語学学校とか行くとさ、
今、今自分の国に帰ると、
戦争の最前線のとこに兵役として入れられちゃうから、
絶対帰れないとか、
絶対こっちでピザが切れちゃう前に食を探して、
グリーンカードみたいな方法でアメリカに滞在しないと危ないとか、
治安が悪すぎてアメリカに来たとか、
まあ皆さんもご存知の世界情勢で、
ロシアの方とかね、
中国の方とかもそうだけども、
そういう、なんていうの、
精神と隣り合わせの生活というか感覚を持っている人が、
本当に同じ教室の中に、
普通に半数以上いて、
半数以上なんだ、そうなんだ。
日本って恵まれてるんだなって、
本当にお恥ずかしながら、この歳になって、
実感したっていうか、世界、
世界だ、みたいな。
いやー、それさ、
もちろんニュースとか見ててさ、
知識としては知ってるんじゃない?
やっぱりそれが目の前の人がそういう状況にいて、
一緒に、ある意味友人として、
友人知人として一緒に会話するっていうこととの、
知識だけ知ってるっていう感覚は全然違うよなと思って。
そうだね。
概念はわかるけど、僕も体感値がないから。
うん、そう言うね。
エリちゃんはその体感値を得ていた2年間だったんだなっていうのはすごい。
だから本当スケール大きいけど、
本当に生きることの素晴らしさっていうかさ。
でもそういう人たちもみんなさ、踊ったりするのが大好きなのよ。
結構ね、みんなね、他の国たちってダンスするのが好きなんだよね。
すぐ踊るわけ。
で、うちの国の有名なダンサーはこれだよ、みたいな。
踊って見せてくれたりするわけ。
別にダンサーじゃないのに。
で、エリの国のダンサーはどんなのなの?
え、プロなんでしょ?みたいな感じで聞いてくるわけ。
すごいそういう状況にありながらも、みんななんか、
本当にそれは日本が恵まれてて、本当に幸せな国だから、
私みたいな感覚の人間が育ってきたんだと思うんですけど、
みんなそういう険しい状況にいながらも日々、
緊張してるわけで、
なるほどね。
エンタメの重要性
それはね、結構びっくりだった。
なるほど。
本当にそういう状況の人の話を聞くとさ、
日本人だったらっていうか、本当に私も実際に思っちゃったんだけど、
踊りとか、芸能とかエンタメとか言ってる場合じゃないじゃん?
とか思っちゃう。
コロナの時にさ、
芸能は生活出自身じゃない、みたいなことを言われて、
我々芸能従事者っていうか、
芸能関係者はとても心苦しい気持ちになった経験があるんだけれども、
全然それはすごい人生にとって大切なものなんだよ、みたいなことをみんな言うんだよね。
それは一緒に言ってたの?周りの人たちが?
そうそう、学校の方が。
今、地獄に帰ったら戦争に出なきゃいけないとかって言ってる人たちが、
大丈夫って言ってるんだ。
エンタメあってこそでしょ、みたいな。
だからダンサーだって言うとすごいね、みたいな。
みんなに勇気与えられるじゃん、みたいな感じのことを言ってくれるわけですよ。
いやー、その感覚を持った上でなんか。
その感覚ってどうやって彼らに芽生えたんだろうなっていうのがちょっと興味あったかな。
でもその感覚を肌で感じた上でえりちゃんがこれから何をどう踊っていくのかとか、
すごい大事な話なんだね。
なるほどね。
本当にそういう意味で、本当に新しい世界を知った約2年間でしたね。
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