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【ミスメラ】
さて、やってきました。
タツミ出版のウェブ雑誌、これからに連載している、
室越龍之介の、普段着としての名調、書き終わった感想回です。
編集後期。
編集後期。
あの、我々は誰もちょっと編集はしてないから。
編集後期ってあれ?なんか編集部がやるもんでしょ?
してないのに勝手に後期だけやる。
確かにね。編集後期じゃないね。
執筆後期。
あー、そっかそっかそっか。
前回、ジョゼフ・ラズの価値があるとはどういうことかと、
マッチングアプリの話を書いたんですけど、
今回はもうお二人には共有したんですけど、
東京ハイカルチャーインテリとディスタンクシオンっていうタイトルで書かせていただきました。
お二人はディスタンクシオンはご存知ですかね?
知りません。
東京ハイカルチャーインテリはご存知ですか?
知りません。
東京ハイカルチャーインテリは僕が作ったんですけど、言葉として。
それは知らんわ。
ディスタンクシオンは僕が作ったんじゃなくて、
フランスの社会学者のピエール・ブリデューっていう人が使い始めて、
広く人口に感謝した言葉ですね。
和訳すると何ですか?
和訳するとね、ちょっとあんまり日本語にない概念だから不自然な日本語なんだけど、
卓越化とか卓越するっていう言葉使いあるじゃないですか。
人より優れているみたいな、めっちゃ優れているみたいな。
それをそのようになる卓越化って言ったりとか、
あとは差別化とか、区別することみたいな、そういう意味合いのある言葉ですね。
そうなんだ。これ文化資本を引用してますよね?
そうですね。文化資本っていう概念もピエール・ブリデューが考え出した概念で、
僕たちがいろいろな趣味を持つんだけど、その趣味も2つの意味がある。
ホビーの意味とテイストの意味があるんだけれども、
その趣味を持つときにどんな趣味を持っているかみたいなのを、
その人がどういう人間であるかみたいなのを結構規定しちゃうみたいなことを言っていて、
どういった趣味を得り好みにするのかみたいなことが、
僕たちがどういうふうな社会階級に属そうとしているのかみたいなことを、
これをブリデューの言葉で階級闘争って言うんだけれども、
その階級闘争のある種のプロセスというか過程というか、
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結果みたいなものとして現れてくるんだっていう、
それを区別することっていう、ディスタンクションっていう卓越化っていうふうに読んだ。
たとえば僕らの世代だと子供にピアノを習わせるのとか流行ってたと思うんだけど、
ピアノを習わせるっていうのは、ピアノを弾ける子供っていうのが元々上流階級の子供で、
上流階級の子供みたいになるように子供にピアノを教えるとか、
今だったら英会話とかそうだよね。
教育を受けた人間だけ英語をしゃべれるから、子供のときから英語をあらかじめ教えておくみたいなことをやって、
それによる社会階級の上昇を果たそうとするみたいなことが起きるよねっていう。
そういうプロセスがあって、これはどういうふうな趣味を持つかみたいなことって、
上の世代からこの世代へってだんだんと引き継がれていくし、
それが利益みたいなものを生む、実際の生活の中で利益みたいなものを生むという意味で、
経済的な資本にすごく近い振る舞いをするっていうことで、
文化資本っていうことをどうやら言い始めたみたいなんだよね。
ディスタンクシオンがそのまま文化資本っていうフランス語なのかと思ったんですけど、違うんですね。
それは違いますね。
記事は最初読んだ時すごい面白かったです。というかわかりやすかったですね。
ありがとうございます。記事自体はあれですよね。東京に僕が引っ越してきて、東京に引っ越してきたことによって、
生まれてこの方東京に住んでいるっていう人たちと初めて友人関係になっていったわけだけど、
その人たちの知っていることと僕の知っていることとの差が激しいっていう話を書いたんですよね。
で、これは本で読んだ文化資本まるっきりそのまんまの話じゃないかいっていう話を書いた。
本当やでっていう。ブルデューの言ってることを本当やでっていう話を書いたっていう。
ただそれだけの。
記事で書いてあるブルデューが何でディスタンクシオンを書いたかっていうのを下りを見ると、
まさにフロさんと同じような人生の道を歩んで、なんか自分と違うって思って書いたってことですもんね。
ブルデュー自身がフランスのものすごく小さい村からパリに出てきて、頭がすごい良かったからパリに出てきて、
パリのめちゃめちゃ頭が良い高等師範学校っていうもうほんと限られた人しか入れない学校に入ったんだけど、
ふと気づくと自分以外はみんなパリ生まれパリ育ちで、いい家庭の指定ばっかりで、田舎から出てきた人間っていうのは自分だけだったっていうことに気がつくと。
ここには書かなかった、原稿には書かなかったんだけど、その後ブルデューはアルジェリアの研究をするんですよね。
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当時アルジェリアってフランスから独立しようとしていて、フランス的な教養を持っているアルジェリア人とそうじゃないアルジェリア人とか、
植民者としてアルジェリアに入っているフランス人とか、そういうふうな色々な階級の人がいて、
その人たちが織りなす社会現象みたいなのをブルデューは研究してたわけですよね。
そういった経験を通して、この文化資本っていうことを考えていったっていうことかなと思います。
ここに書いてあったこと、本当やんってなるよなって思いました。読んでて。
僕は大分県出身で、福岡にある大学行ったんで、大学進学の時はあんまり文化資本の差みたいなのを感じなかったんですよね。
どちらかというと、僕は自分が受けた教育の方針としてクラシック音楽に詳しかったりとか、
自分の趣味として映画に詳しかったりとか、その映画って言ってもどっちかというとハリウッドのすごく資本が入った、
好きですよ僕はスターウォーズとか、好きだけどゴッドファーザーとかね。
基本的に好きなんだけど、そうじゃない単管系のウォン・カワイとか、そういうのを見てたから、
大学に行ってもそういう風なテイストを持っている人っていうのは、どっちかというと少数派なんだなーって思ってたんですよ。
東京に来てみたら、単管系の映画みたいなのは、もう見てることは前提で、
その向こうの話をしてるからみんな。
見てることが前提。
そうそうそうそう。
もうね、はい、みたいな感じだったっていう。
記事の話に戻すと、わかりやすかったんですけど、日常の話?
室さんが感じた文化資本が高い人たちがたくさんいて驚いたっていう話と、
ブルデューの文化資本の話っていうのはほぼ同じだから、ほぼそのまんまの話をしているから、そりゃそうだよねっていう。
これまでは花束を受け取ってもらえないのがどういうことかっていうので、造詣論の考え方を使ったりとか、
物を送るという行為が何を意味するのかっていう話を書いたりとか、
その次は、キューバに来た観光客との会話を通して、
僕たちが知らず知らずに持っている他者への差別感情みたいなものを取り扱っている。
オリエンタリズムっていう本を取り扱ったりとか、
もしくはマッチングアプリというものから人間の価値っていうものを考える。
価値があるとはどういうことかを考えたりとかして、
僕が体験したことと、その本が使ってる内容っていうのがかなり遠かったんだよね。
そこがこの連載のミソであり、面白いポイントでもあるかなという感じなんだけど、
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今回の東京ハイカルチャーインテリとディスクタンションは、
まったく同じ話というか、ブリディはそういう話をしてるんだよねっていう話だから、
ふーんってなったってことだよね。
うん、読者の感想としてはそういう感じでしたね。
だから、なんていうのかな、こんな身近な日常にありふれた出来事が、
こんな難しい本と結びつくんだっていう感動の部分はすごい薄かったっていうか、
まあそりゃ文化資本の話してるし、文化資本の本と内容がリンクするよねみたいな感じではありました。
でもすごいわかりやすかった。
あとやっぱ村さんが東京ハイカルチャーインテリについて何か言いたいことがあるんだっていうことだけは、
この文章がビシバシ伝わってくるから、
なんか盛ん屋とかって、盛ん屋がわかる人の話してるところがすごい面白かった。
この連載に書いた話の中に、
おしゃれ雑貨店とか、おしゃれカフェとか、おしゃれ料理屋さんとかの壁を塗っている盛ん屋さんに気がつく人が出てくるんだよね。
で、それに僕がすごくびっくりするっていう話が出てきて、
だってお二人おります?身の周りに。
ちょっと料理屋入って、
あ、おしゃれな料理屋やなーっつって。
この壁塗ったんだ、あれわかります?って聞いて、
あ、何々さんですって言ったら、あ、やっぱりってなることある?
大平 ない。ないですね。
ねえ、落語でしか聞いたことないけどそんなの。
大平 なんか、わかって商業施設のデベロッパーぐらいまでですね。
いやでもね、東京施設のデベロッパー知ってるのは東京の人だけですよ。
大平 そうかな。
九州の人にさ、どのビルがどのデベロッパーが建てたビルかって聞いたらわからんと思いますよ。
分かるのかなみんな。僕知らないですよ。
大平 そっか。私でも今これでやっと気づいたんですよ。
最初の頃に、このポッドキャスト収録し始めの頃に、
私が面白い話だと思ってした渋谷の虚無ビルの話があったんですけど、
村さん全然何か刺さってなくて、
ああ、なんかこの話はあんまり面白くなかったんだって思ったんですけど、
その虚無ビルを東京が全部作ってるって話をしてたんですけど、
それで伝わってなかったんだなって、今やっとわかりました。
いやそれで伝わんないって話、僕知りませんでしたっけ?
大平 そうだったっけ?
知らんから。デベロッパーがどこか。
で、それを聞いて、チロさんシティガールだなって思ったんですよ。
大平 ああ、そっか。そういうとこもあったのか。
そうそうそう。
街のキャラクターを知り、その街のキャラクターを作り出すビル街っていうのが、
どこのデベロッパーがどのビルを建てたかっていうのを知ってて、みたいな。
それがたぶん日常生活の中に入り込んでるはずなんですよね。
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何気ない会話の中に。
で、それが何気ない会話の中に入らない人生を僕は送ってきたから、
それをフランスの農村で生まれたブルデューが知るわけないんですよ、東京のデベロッパー。
大平 そっか。
それは大分の新興住宅地で生まれ育った僕も一緒ですからね。
東京のデベロッパーは知らんよっていう。
だから東急が作ったビルはこんなので、森ビルが作ったビルはこんなので、みたいなイメージがないんだよね、僕の中には。
どのビルがどうなのかわからないし、
あの時多分チロフさんは東急のビルの中にはこうこうこういうものが入ってて、こうこうこういうものが入っててっていう話をしてたじゃないですか。
その感覚が全くないんですよ。
大平 そっか。
これミスメラの収録の中で言ったのかな、なんかイオンの話をしたじゃないですか。
大平 うんうん、なんかでしましたね。収録で言ったか覚えてない。
収録では言ってないかもしれないですね。
で、僕と山本さんがチロフさんに、でもイオンに行ったことあるんですか?みたいな。
イオンが新作を楽しいと思ったことあるんですか?みたいな話をした時に、
チロフさんが確かそのイオンはないけど、
なんとかいう駅ビルはだいたいイオンと入ってるものが一緒だから、だいたい一緒ですよみたいな話したと思うんですよね。
大平 したした。
これがディスタンクスイオンです。
大平 うん。
僕と山本さんはイオンを知っていて、チロフさんはイオンを知らないじゃないですか。
これがディスタンクスイオンです。
大平 はい。
でもチロフさんは、どれが東急のビルでどれが森ビルのビルかわかってて、
僕と山本さんは知らんじゃないですか。これがディスタンクスイオンです。
大平 山本さんは?
山本さんわかるのか。
大平 わかんないです。だからこの間池袋に行ったんですけど、
たぶんチロフさんが通ってた時とかよりかはきれいになってるって話だったんですけど、
やっぱすごい都会だなって思ったのはビルがいっぱい立ち並んでるんですよ。
でも例えばその東急のビルがいっぱい並んでたとしても都会だとしか思えないんですよね。
その虚無ビルとか、全然わかんないです。
イメージする都会のビルが立ち並んでるみたいな。
それを見て東急のビルだから虚無ビルみたいな感想が出ないっていうか。
大平 わかりました。
都会ドーンみたいな感じでした。
大平 ディスタンクスイオンか、これが。
これがディスタンクスイオンですね。
大平 なんでその話をしてる時の方が室さんの筆が乗ってる感じがすごいして、
花束の時とかあとは価値の話の時も専門書とマッチングアプリっていうものが結びついていくのがすごく面白いんですけど、
今回は文化資本の話はもう文化資本の話でしかないので、
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室さんが謎の東京ハイカルチャーインテリとかっていう言葉を作って、東京にいる人々を描いている部分が面白かったなって思いました。
もうすげえびっくりしたんですよね。
全然別のコンテキストで出会ったお互いに全然知らん人同士が全員ピナバウッシュの春の祭典に行ってたんですよ。
大平 うん、その話前回もしたよ。何回もしたいくらい。
何回もしたよ。だってすごい衝撃じゃない?そんなことある?
大平 そうですね。
東京ハイカルチャーインテリなんやって思った。
大平 東京ハイカルチャーインテリって何ですか?前もその単語使ってましたけど。
いい単語を思いついたから広めたくて積極的に使ってるんですよね。
大平 東京ハイカルチャーインテリ。
東京に住むハイカルチャーを好むインテリの人たち。
大平 この単語鍵かっこつけて強調した方がいいと思う。
確かにね。連載の記事の中でね。
大平 そうそう、増語だっていうことを強調して。
もうある言葉みたいにして出てきますからね。
大平 そうそうそう。
そっちの方が広がって、そっちの方がいいんじゃないですか。ある言葉みたいに使ってた方が自然に。
確かにね。僕が悪意を持って作ったとはとても思えないからね。
大平 悪意あるんだ。やっぱ悪意あるんだ。悪意だったんだ。
ちょっとありますよ、さすがに。だってそこに入れないって感じがしますよ。
大平 室さんでも思うんだ。
でも室さんは大分に帰ったらもう地方豪族なわけじゃないですか。
大平 前、文化諮問の話したときにも思ったんですけど、
私が関東の貴族じゃないとは言わせないぞみたいな感じのことを言われて、えーってなったんですけど、
私より室さんの方が貴族なんじゃないかなってちょっと後から思って、すごいじわじわと後から腹が立ってきて。
あれね、芋粥の話ですよね。
大平 芋粥の話?
芋粥っていう小説あるんですけど、朝廷ですごく身分がまあまあ低い貴族が何かの宴で呼ばれて、
その上級貴族の宴の料理に芋粥が出てくるんですよ。
で、それを食べていた貴族が、下級貴族が、これを腹いっぱい食いたいなって言っちゃうんですよ。
思ったのが口から出ちゃう。
で、隣にいた身分の低い地方豪族が、だったらうち来てくださいよみたいなことを言うの。
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都のヒエラルキーではその身分差があんまりなくて、どっちかというと下級貴族の方がちょっと上ぐらいの感じなんだけど、
来てくださいよって言われたから、ついていくわけね、その人の領地に。
そしたらその領地に入ったあたりからその人がめちゃくちゃイキイキしてきて、この都の貴族さんに芋粥を食わすから、ちょっと芋持ってこいって言って。
で、家に着いたらもう家の庭に芋が山ほど積まれてて、で山ほど芋粥が出てくるんだけど、
それを見てその貴族がちょっとしか芋粥食べられないっていう話なんだよね。
なんで結局ちょっとしか食べれないんですか?
その地方でVVはしてる人みたいなのを見て、都で感じた劣等感とまた同じ劣等感をこっちでも感じてるっていうことよね。
あーそういうことか。
そうそうそうそう。
まあそういうことです。
今のだってそうじゃないですか、私芋粥読んだことなかったけど、むろさんは読んだことあって。
絶対むろさんの方が東京ハイカルチャーインテリに近いのになーって。
東京カルチャーにはやっぱ近かったのはチロさんじゃないですか。常に東京カルチャーに近いっていう意味では。
東京ハイカルチャーインテリって言ったときに、東京部分とハイカルチャー部分とインテリ部分があると思うんですよね。
で東京部分ではチロさんが優勢なんだけど、ハイカルチャー部分とインテリ部分でチロさんはむろさんの方が上だろって言ってるんだと思うんですよ。
そうだからなんで私あんな貴族じゃないと言わせないとかって言われてたのかなと思って。
東京だからじゃないですか。
だからやっぱハイカルチャー部分で、やっぱ地方には真のハイカルチャーがない的な、この前も話しましたけど、感じなのかなと思ったし。
ね、地方でもちゃんとした人はわかってると思うんだけど、そういうの。よく知ってると思うんだけど。
すごいよね、みんなどのギャラリーでどんな展示が来てるとか、この現代美術家はこうだみたいなのをすごくよく知ってるから、本当に偉いなと思って。
東京ハイカルチャーインテリの話をしてるときがすごい楽しそうだから。
もういっそのこと文化資本の話はちょっとだけにして、なんかあの星真一のショートショートみたいに次々と強大な東京感を持つハイカルチャーインテリが出てきて、
一体これにはどこまで上があるんだろうって途方に暮れるっていう方法で盛り上げてった方が面白いんじゃないかなとかって思って。
確かにね。次々に出てくるハイカルチャーインテリよね。
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そうそう。
そうね、その方式の方が面白かったもんね。こんなインテリがおる、こんなインテリがおるみたいな話をしていった方が。
結局その話って意味がないっていうか、虚しいだけだよねみたいなオチとして、ブルデュの文化資本とかそういう闘争自体にはそんなに意味がないみたいなオチをつけた方が無情感みたいなのがあって面白いのかなとかってちょっと思いました。
そうかもね。ブルデュは意味ないとは言ってないんだよね。それが我々の生活にすごく大事なんだっていう話をしている。
僕たちは文化通り闘争、怪奇闘争してやるぞと思ってしてるわけじゃないんだよね。
僕たちが何かを好きになるっていうことそのものの中にその闘争性みたいなのが入ってるっていうことを。
僕たちの意識の中に優劣があるじゃん。クラシックが良くてロックが悪いとかさ、ロックが良くてパンクが悪いとかさ、パンクが良くてポップが悪いとかさ。
そういうふうな何かを好きになるってことは好きじゃないものっていう相対的にね。
全部好きなんだけれども一番好きなのこれでってなった瞬間に相対的な価値評価みたいなのが生まれて、
その相対的な価値評価を共有する人たちみたいなのができて、これをブリュートの概念で会っていう言い方をするんだけど、世界の会で。
会みたいなのを持ってしまうとその中で序列関係っていうのが生まれてくるみたいな話。
会をまたぐとその序列関係持っててもしょうがないんだよね。
だから例えば僕がラテンアメリカの同い年ぐらいの仲間うちに行くと誰もクラシックなんか聞かないから、
クラシックに詳しいかどうかなんか何の意味もないわけよね。
お前ダディヤンキー知らねえの?みたいな話になるわけ。
ダディヤンキー知らない奴おる?みたいな感じになるわけよね。
ダディヤンキー知らないけど。
でしょ?
結構流行ってませんでした。
え、そうなの?
チローさんクラブで聴いたことあるかも、曲聴いたらわかるかも。
ダンスミュージックなんで、レゲトンの。
そこのところ、私多分感覚的に全然しっくりきてないんだなーみたいなのを前回感じました。
まあしようと思ってしているわけではないがそこに闘争がありみたいなのは、
私が感じているなんかカルチャーみたいなものとちょっと違うなーって思ったんですけど、
でもまあそれもまた私がなんか一つの階級の中にいるっていう証拠なのかなーとかってちょっと思ったんですけど。
チローさんはどういうふうにカルチャーを見てるってことですか?
もう本当にこれはその私のすごいミクロな話ではあるんですけど、
何か自分にとってすごい好きなものがあることによって、
なんかありとあらゆる属性の人と友達になったりとか話ができるみたいなものが自分にとって、
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音楽、美術、演劇、漫画、本っていうなんかありとあらゆるカルチャーっていうものだったので、
闘争というよりは、存在する階級みたいなものを抜け穴みたいに行き来できるものみたいな感じだったんですよね。
実際にはどういうものを愛好している時にそういう感覚を得たんですか?
私、ラルク・アンシエルがすごい好きなんですけど、バンドの。
もう本当10年以上ファンなんですけど、そこで長い間時間かけて、
バンドへの捉え方という意味でのみ繋がった友達って、
私よりもずっと文化資本があったりとか、フランスとかに住んでて、
私が日本で普通に暮らしてたら絶対知り合わないような仕事をしてる、そういう人と友達になったりしたんですよね。
とは逆に、ビジュアル系のバンドとかも好きなんですけど、
友達の誘いで渋谷のライブハウスとかによく出入りもしてたんですけど、
そしたらそこにはそこで、私が普通に過ごしてたら出会わないような、両腕がタトゥーだらけだったりとか、
昼間は飲み歩いて、夜も飲み歩いて、次の日も飲み歩いてみたいな感じの人と仲良くなって話をしたりとか、
音楽を通じていろんな人と会話をしてきたから、そういうところがすごい大きいかも。
私はその人たちと友達になろうと思って行ったわけではなくて、
自分の興味のあるものがそこにあって、その場所に出入りしているうちに、だんだんと人間関係が形成されて仲良くなるわけなんですけど、
文化というものがなければ仲良くならなかった、自分とはおそらく違うなと思う人たちというものと自分を結びつけてくれるものだから、
私が肌で感じる文化というものとブルディオが言っている闘争があるというものがあまりうまく合致しないんですけど、
ただ、それは私がそう生きてきたというだけであって、ブルディオが言っていることもまたそうなんだろうなとは思いましたね。
なるほどね。
結局それって、ラルク・アンシェルにしろ渋谷のライブバンドにしろ、大きい括りで言えばロックの括りなので、
一つの階層という意味では、私がいろんな人と仲良くなれて楽しいなと思っている範囲自体がすごい狭い範囲の話だったのかな、みたいな。
私はコンテンポラリーダンスも知らないし、歌舞伎は母親の影響で見に行くけど能は見に行かないので、能をたしなむ人たちとは交流したことがないし、そこには確かに闘争があるのかもしれない。
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なるほどね。
たぶん闘争のイメージが、ブルディオのイメージとチロさんのイメージがかなり違うんじゃないかな。
闘争する時っていうのが、お互いに衝突して、俺が上だ、お前が下だ、みたいなやり取りで闘争してるわけじゃなくて、
この文化というかこういう趣味を持つ人たちっていう、我々ってちょっといいよね、みたいなのが多分増えていく、みたいなのが多分闘争になるっていう話だと思うんですよね。
そうすると似たような価値観を持った人たちっていうのが社会で特定の社会的地位を占めるじゃないですか。
ちょっといいよねという集団ができることがっていうことですか。
そうそうそうそう。でその集団は別に真っ向から、ラルクファンは変な人ばっかりでしょとか思ってないんだけど、
でもやっぱショパンとラルクだったら、ショパン聞く人の方が信頼できるでしょ、みたいななんとなく思ってる人たちみたいな。
のと、いやなんかショパンみたいな聞いてる人よりかはラルク聞いてる人の方が信頼できるでしょってなんとなく思ってる人たちみたいなのがだんだん分かれていくじゃないですか。
そういうグループが形成されていくみたいな。
でこれっていうのは人間というリソースを巡った闘争になるから。
そうすると数が大きかったりとか数が少なくても特定の経済階級に入り込んだ趣味とか。
ポロみたいなやつね。
ポロって馬持ってる人しか楽しめないじゃないですか。
ポロみたいなのとかやるとポロ好きな人で集まると全員社会的にパワフルな人ばっかりみたいな。
社会的なパワフルな人たちと仲良くしようとすると自分もポロやらなきゃいけないみたいな。
日本で言うとゴルフとかゴルフできた方がいいよねみたいな話になったりとか。
そういうことで別にゴルフをやる人もゴルフが卓球よりもめちゃくちゃ素晴らしくて。
卓球やってる奴はもう人間のクズでしょみたいな感じでゴルフやってるわけじゃなくて。
やっぱなんかゴルフの方がいいよねって。
他のスポーツやれるよりはゴルフやった方がいいよねってなんとなく思ってる人たちね。
でも実際ゴルフをやることによってゴルフをやる人たちの集団みたいなのできてて。
経済的に強い人たちだと嘘の割合を占められるみたいな話になったりとか。
その社会の中ですごく力を持ち得るみたいなことに繋がっていくよねっていう話だと思うんですよね。
記事に書いた盛ん屋さんを知っているとか、ある特定の作家を知っているみたいなのも、
それを知っている人と知らない人を分けてるわけですよね。
別に意識的に分けてるわけじゃないんですよ。
意識的に分けてるわけじゃなくて、自分が知ってて自分の友達たちは知ってて。
誰かが来たときにその話をしたけどその人は知らないみたいになったときに、
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そこに内外の差みたいなのができるじゃないですか。
知ってる人たちのグループと知らない人たちのグループみたいになるわけで。
知ってるか知らないかでもうすでに分けられる。
そうそうそうそう。
で、それを知ってる人たちっていうのはそういうのが好きな、そういうテイストを持ってる、そういう趣味を持ってる人たちってことですよね。
そうすると特定の趣味を持ってる人たちっていうのは、
特定のテイストを持ってる人たちっていうのは、
特定の文化資本を持った社会階級っていうのを形成していきますよねっていう話。
これが多分闘争のイメージなんだと思いますよ。
なるほど。
だからほら京都の一見さんお断りとかさ、その店に入れるというだけで自分の文化資本みたいなのを示せるわけだよね。
それで階級っていうのが固定化していくっていう話だと思うかなって。
うん。
だからあんまり人間同士の中で、この文化がいい、この文化が悪いみたいなので直接対決してるっていう感じの闘争のイメージではないと思う。
だから僕たちが何かを好きって思う瞬間に自動的にそういうふうなメカニズムが動いていくっていう。
この社会学とか人類学が面白いのはさ、そうしようと思ってそうなってるわけじゃないんだよね。
僕たちの些細な行為っていうのが社会的現象としてでっかいダイナミクスを生み出すから。
僕ブラッドサーシティーブッチャーズっていうバンドが好きなんだけど、僕はブッチャーズ聞くときに別にそのことによって自分の社会的地位が示されるなんて思ってないわけだよね。
でも結果的にそうなっちゃうってことだよね。
ビルのディベロッパーを知るということだけで自動的にそうなっちゃうみたいなのが面白い。
東京ハイカルチャーインテリの人たちも意地悪しようと思ってそうなってるわけじゃなくて。
普通に生きてきたらそうなりましたよねっていう。
人間が普通に生きてきたらそうなるみたいなのがおもろいよねっていう話だよね。
めちゃくちゃミクロな領域であるところの我々が、あんまりこれが文化資本が高い、これが文化資本が低いとか言って、
これを好きになろうとかこれを好きになるのやめとこうみたいなこと言っててもしょうがないなと思ってる。
だからみんな好き好きしたらええんちゃうっていう感じ。
だから理念としてはチェロさんの言ってることが正しいと思う。
文化って我々のコミュニケーションを媒介する面白いもので、それに上下つけて階級闘争するみたいな馬鹿らしいよねっていう。
チェロさんの意見はもうその通りで、僕たちは非常にミクロな、僕たち個人のレベルではそうしたらいいと思うんだけど、
社会の中のダイナミクスになるときに思っても見ないことが起きますよねみたいなのがブリディオが見つけた面白いところだと思う。
なるほどな。この話をしているときが一番筆が乗るんじゃないですか。また記事の話に戻りますけど。
もうだいたい全部書いたからな。この半年で驚いたところは全部書いちゃったから。
またこのポッドキャストを聞いた東京ハイカルチャーインテリの人が僕を触覚で呼んでくださいって感じかな。
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こんな東京がありますよって。
たぶんもっと果てしないはずなんだよね。ミシュランの星つきとかさ。ミシュランの星さえつかないような本当のエリートしか知らないお店とか、会員制のお店とかさ。
果てしないですね。
果てしないと思うんだよね。家とかもあると思うんだよね。なんとか産地みたいな。全然果てしないと思うんだけど、果てしなさを味合わせてほしいですね。
じゃあこれからの記事を読んで、もっと東京知ってるぜっていう人。むろさんに触覚申し込んで。
ぜひお願いします。
分断場合行ったときはどうだったんですか。
名刺持っていくの忘れてね。
分断されちゃった感じですね。
70点。