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2025-05-06 05:57

【映画・舞台レビュー】#ntlive 真面目が肝心 【ネタバレあり】

ナショナルシアターライブ版『真面目が肝心』(オスカー・ワイルド作)について、マカ・ママレードが感想をお話します!


ポッドキャスト中に出てくるネットワーク図は、こちら

https://x.com/makaroni0418/status/1913076450892362208ナショナル・シアター・ライブ「真面目が肝心」は、25年5月6日現在シネ・リーブル池袋で上映中。今後全国各地で上映予定!

マカ・ママレード

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サマリー

ナショナルシアターライブの作品『真面目が肝心』では、オスカー・ワイルドの喜劇を楽しむことができ、特にトークイベントによってさらに深い理解が得られています。この作品のストーリーテリングは独特であり、期待されていたコメディとは異なる新たな視点を提供しています。

ナショナルシアターライブの楽しみ
どうも、マカ・ママレードです。今回取り上げる作品はこちら、 ナショナルシアターライブ 真面目が肝心
25年4月11日から公開されている今作。 今回のナショナルシアターライブで上映されるのは、
2024年11月21日から翌25年1月25日まで、 英国のリトルトン劇場で上映されたバージョンのオスカーワイルドの有名な喜劇作品
真面目が肝心を収録したものです。 とにかく最初から最後まで楽しい抱腹絶倒のロマンティックコメディーで、
満席だったんですけど、映画館ではもう笑いが絶えませんでした。 私は4月13日、日曜日に東宝シネマス日本橋にて、ナショナルシアターライブ真面目が肝心
河合翔一郎さんと北村沙耶さんのトークイベント付きの上演に参加したんですが、 本作でアルジャーノン役を演じているチュティガトゥが、SFドラマシリーズ
ドクター風で15代目の主役のドクターを演じていて、 そのことがこの舞台の人気に繋がったんだみたいな背景など、
アフタートークでは作品を立体的に理解することに繋がるような話を色々と詳しく聞くことができて、すごい有意義な時間でした。
そして真面目が肝心について試しにネットワーク図を作ってみました。 こちらです。
ネットワーク図っていうのは北村沙耶さんの著書、批評の教室で紹介されている作品の友達、仲間を見つけるための手法なんですけど、
こうやってですね、ネットワーク図を作って似ているところがある作品を見ていくと、 描くもしくは存在する人物になりすます作品っていうのは、
この今作真面目が肝心以外にも数多くあることがわかります。 そしてそれらの作品ではおおむね、正体がバレるかバレないかのサスペンスと、
嘘が嘘を呼び、見え動きできなくなっていくコメディが大きな要素になっています。 でも真面目が肝心はそういった要素を描くことに対して、
こう淡白であんまり興味がないように見えました。 例えば、劇中で亡くなったはずの、亡くなったんだっていう話をしていたはずの、アーネストに奮してアルジャーノンが登場するシーンがあるんですけど、
パロディとしての新たな視点
もし仮に今作が三谷幸喜が描いた作品だったとしたら、 そこからさらにジャックが苦しい嘘をついて窮地に陥っていく展開に発展していきそうじゃないですか。
でも今作では、そこは登場人物にあっさりと受け入れられて、物語は先に進んでいってしまうんですね。
また、描くもしくは存在する人物になりすます作品の中には、クレイジー・フォー・ユーをはじめとして、自分が思いを寄せる相手が偽りの自分に恋をする展開が見られるものもあります。
真面目が肝心も大きく分けると、その系譜に連なる作品だと思うんですけど、類似する一連の作品によく見られる、相手に自分の正体を打ち明けると拒絶されるんだけど、
でも最終的には気持ちを受け入れるという流れが、作中では機械的に処理されているように見えて、大した盛り上がりもなく簡単に解決しているように見えました。
そういった感じでですね、見ている間は一連の痒いところに手が届かないって言えるようなストーリーテリングに結構な違和感があったんですけど、
今回アフタートークを聞いて、本作はウェルメイドコメディのパロディなんだっていう話を聞いて、なるほど、今作は王道というか、よく見られる展開を外していって、それを逆にしているんだと特診が行きました。
アーネストが生き返ったっていうありえない事態を喜んで受け入れるキャノン牧師とかですね、自分たちを騙していたはずの男たちを簡単に許してしまうセシリーとグエンドレンも、他の喜劇作品ではこういう展開になるけど、それを踏まえた上で、あえて外すことによって笑いを生み出すっていうシーンやシチュエーションだって捉えれば納得できます。
なので、ちょっと僕が慣れ親しんでるというか、期待していたようなコメディ作品とは、ちょっと笑いどころというか、抑えるポイントが違うのかなっていう感覚だったんですけど、そういうところを踏まえてみれば、そういうパロディ的な視点を持ったコメディっていうのも面白いなっていう、今では思ってるんで。
ちょっとね、もう1回見てみたら、またさらに面白く見れるのかなとは感じています。
はい、というわけで、大変面白かった今作なんですけど、当初4月17日までの上映予定だったのが公表につき、東京・京都で特別に延長上映が決定したとのことです。
投稿地にはまず日本橋などで続映されるとのことなので、本当に多くの人に見ていただきたいなと思っています。
チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。
05:57

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