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2025-05-08 14:58

【映画レビュー】#新幹線大爆破 ネットフリックス版【警告後ネタバレあり】

ネットフリックスで配信中のリブート版『新幹線大爆破』について、前半はネタバレなし、警告後ネタバレありでマカ・ママレードが感想をお話しします!

オリジナル版「新幹線大爆破」の感想動画はこちら

https://spotifycreators-web.app.link/e/p8dKFBuxcTb


マカ・ママレード

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#新幹線大爆破 #ネットフリックス #のん #感想 #邦画

サマリー

「新幹線大爆破」は、1975年に公開された映画をリブートした作品であり、2025年にNetflixで配信されています。新幹線に仕掛けられた爆弾を巡る緊迫したストーリーや、キャラクターたちが協力して危機を乗り越える姿が描かれています。また、映画「新幹線大爆破」のNetflix版については、オリジナル版との違いやキャラクターの描写についての感想が語られています。全体的に、観客を退屈させない娯楽作品に仕上がっている一方で、違和感を抱く要素もあると評価されています。

作品の概要
どうも、マカ・ママレードです。今回取り上げる作品はこちら、【新幹線大爆破】。
高倉県主演で1975年に公開された同名の映画のリブート版で、ネットフリックスで今年2025年に配信されました。
監督は樋口真嗣さん、主演は草薙剛さんです。
ストーリーを簡単にお話しすると、ある日、早草六中校に爆弾を仕掛けたとの電話が入る。
その爆弾とは、新幹線の速度が時速100km以下になると爆発するというもの。
犯人が爆弾解除の見返りとして1000億円を要求する中、鉄道会社や新幹線の乗組員は乗客の命を守ろうと必死に行動するという話です。
というわけで、今大きな話題になっている今作ですが、前半はネタバレなしで、後半は警告後にネタバレありで、感想を喋りたいと思います。
まず全体としてですね、オリジナル版をただなぞって再映画化した作品ではなくて、
オリジナル版を踏まえて、全く新しい新幹線大爆破を生み出そうという作り手の気概を感じると取ることができました。
例えば、オリジナル版では高倉健演じる犯人や、宇辻健演じる鉄道会社の人など、一人一人の個人が大企業や国といった体制側に立ち向かっていくドラマが一本主軸になっていたと思うんですが、
今回のNetflix版は対照的といいますか、個人、一人一人の力を合わせることによって危機を乗り越えようとする姿が描かれます。
特にクライマックスやラストは、オリジナル版と今作とで明確に違いが出ていたと思います。
そういったところに加えて、オリジナル版にオマージュを捧げたようなセリフやシーンもあるので、オリジナル版を見ていなくて、これからNetflix配信版を見るという方は、ぜひ原作、元の1975年版を見てからご覧になることをお勧めします。
そのように、オリジナル版とNetflix版で違う箇所を見比べてみるのも楽しいですし、オリジナル版の制作当時の技術では多分できなかったであろうシーンも、現在のCGI技術を駆使して描いていて、迫力満点のスペクタクルシーンも楽しめると思います。
また、主演の草薙さんの演技も良かったです。なんて言うんでしょうかね、ヒーロー全都していなくて、普通の人といった佇まいがリアリティを感じさせて印象的でした。
例えば、草薙さんは新幹線の車掌さんの役なので、要所要所で車内アナウンスをするんですけど、その声が良い意味で目立たないんですよね。
環境音とかするというか、普通こういう役を大スターが演じると悪目立ちしちゃいそうなんですけど、その他大勢に溶け込んでいる感じでとても良かったです。
運転手を演じるのんさんも本当に良かったですね。オリジナル版では千葉紳士さんが演じた役柄に当たると思うんですけど、全く違うアプローチの演技で緊迫感を感じさせながらも、どこか軽やかな雰囲気もまとっているという非常に魅力的なキャラクターに仕上がっていたと思います。
そんな感じで見どころが多い作品なので、ぜひまだご覧になっていない方はオリジナル版と合わせてご覧ください。
ネタバレと考察
ここからはネタバレありで、作品の内容にさらに深く踏み込んで感想をお話ししたいと思うので、まだご覧になっていない方はご注意いただいて、一旦作品をご覧になってからこの動画に戻っていただければと思います。
それから話の流れとして、新幹線大爆破のオリジナル版についても、結構ネタバレしてしまうと思うので、ご覧になっていない方は先ほどもお伝えしたように、リブート版と2本合わせてご覧になってからこの動画の続きを見てください。
さて、ここからネタバレありでお話ししていきますが、先ほどさりげなくオリジナル版も合わせてご覧くださいねと、まだ見ていない方に向けてお伝えしていましたが、今作ですね。
これを今動画を見ている皆さんはご存知だと思いますが、今作、リブート版と見せかけて、実は1975年の新幹線大爆破と同じ世界の話、つまり1975年版の続編だったというのが、映画を見ていくとわかるという大きな仕掛けがあります。
これは、僕は見る前に全く知らなかったので、ちょっとびっくりしましたし、素直に面白いなと思いました。
面白い試みだったんですけど、ちょっとその設定のせいで、おかしなところも出てきてしまったかなというところで、そこは多少気になりました。
例えば、同様の指摘は他の方もしてましたけど、現実に新幹線に爆弾が仕掛けられたという事件が発生したのなら、今後二度とこういう事態が起きないように鉄道会社や国が協力して対策を練り上げたり、
あるいは、もし同様の事態が起きてしまった時は、どのように対処したら良いのかのマニュアルを普通は作成していると思うんですよ。
でもね、そういう様子はこの映画からは伺えませんでした。
僕としては、せっかく続編という面白い設定があるのなら、それをもっと活かして、以前の事件を踏まえてこういう対策を取っていたが、犯人はその裏を描いてきて、みたいな攻防戦が見たかったかなと思いました。
あとはね、警察だけじゃなくて、周りももっとあの時の事件と同じだと話題にしても良さそうなんですけど、なんかね、あんまり劇中で言及がなくて不自然でした。
あんな事件が起きたら、とんでもなく話題になって、学校でも日本史の近現代史でも取り扱うぐらいの事象になると思うんですけど、みんなあんまり何か関心がないというか、知らないのかなというレベルでしたもんね。
若い人はともかく、なんか劇中でご年配の方とかがそれとなく話題にするとか、そういうのがもっとあっても良かったのかなと思います。
それから、今作の犯人の父親が、自分は光109号に爆弾を仕掛けた犯人の一人を射殺したと、今の新幹線があるのは俺のおかげということを語っていたという設定についてなんですけど、これもちょっと引っかかりまして。
劇中で語られているところによると、犯人が自爆したことを防げて、警官の一人が射殺したことにしたというところなんですけど、どんな報道が作中の世界で出されていたかわからないんですが、
少なくとも、犯人を射殺したということと、新幹線の乗客を救ったというのは、何をどう考えても結びつかないと思います。また、犯人が死亡したということで、危うく爆弾の解除方法を知り得なかった可能性もあるわけで、批判されこそさえつれ、事件解決につながったとも考えにくいんですよね。
なので、その犯人の父親が言っていた、犯人を射殺したのは俺だから、今の新幹線があるのは俺のおかげというのは、ちょっとよくわからないロジックなんですよね。そういうわけのわからないことを言っているという設定なのかもしれないんですけど、そうだとするとその設定は一体何の意味があるのかがよくわからないというところで。
あとはですね、細かい話なんですけど、光109号の事件の様子を伝えるニュース風の映像に、これはもしかしたら改装試編的な位置づけなのかもしれないんですけど、一応ニュース映像には見えるんですよ。
とにかくその一連の映像には、オリジナル版の映画のシーンから抽出されて使われているんですが、そこに絶対にそこにカメラがいないはずのカットが使われているんですよ。
例えば、高倉健演じる犯人が撃たれるラストシーンとかですよね。絶対にそこにカメラマンがいるわけないですからね。こういうところで何かちょっとおかしいなっていう箇所があると、本当に細かいんですけど、観客としてはちょっと冷めてしまうんですよね。
映画のキャラクターと描写の評価
それからあとは、小野真知子さん演じる国会議員が松尾悟さん演じる男に対してかける。世間はすぐに忘れる。だからやり直せるんだっていう内容のセリフがあるんですけど、このセリフが出てくる一連のやり取りに疑問があるんですけど、
そもそもヘリコプターで事故を起こした男とスキャンダルを起こした政治家が、それぞれ具体的にどういう経緯の事件を引き起こしたのかがよくわからないんですよね、映画だと。
なので、この一連のやり取りがちょっとあんまり胸に響かないかなという感じでした。あと、例えばこの2人がそれぞれ自分自身に過失があって、事件や事故とかスキャンダルが引き起こされたなら、世間が忘れるのを待つんじゃなくて、きちんと自分の失敗に向き合って何が原因だったのか。
次に同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいのかを徹底的に考えて行動に移して、かつ被害者がいるなら、被害者に対して精神正義の謝罪をするっていうのが必要なはずですし。
また、政治家っていう公人、公の人ですよね、と私人、私の人とか私人ですけど、の失敗を同列に語るような構図っていうのもちょっと苦に落ちなかったです。
あと、それで言うと、何でもかんでも政治のせいにするんじゃないっていうセリフもこの一連のやり取りの中であって、このセリフも結構強烈な違和感がありまして、実際にこの現実の世界で政治のせいで困難な状況に陥ってる人もたくさんいるし、
なんかそういう正当な悲願とかも封じ込めてしまいそうなセリフで、映画の中のセリフなんでちょっと考えすぎかもしれないんですけど、ちょっと違和感を感じたことは事実です。
しかもそれを政治家というキャラクターに言わせているのはちょっとグロテスクじゃないかなと思ってしまいました。
それから、カナメジュンさん演じるユーチューバーのキャラクターが、現実の世界にいる論客としてもってはやされてる人々や、実際のユーチューバーなどの特徴を切り張りしたようなキャラクターで、現実味が感じられなくて浮いてるような気がしちゃいました。
これはオリジナル版でもこの問題はあったと思うんですけど、これに関連して一人一人の演技のトーンがちょっと統一されてないような印象を所々受けたりもしました。
また、ラストのシーンのトーンなんですけど、オリジナル版のラストではみんなが喜ぶ中、絶望感と罪の意識に苛まれる渦井健の姿であったり、追いつくはずもない飛行機に向かって走り出す高倉健の姿なんかが印象的だったんですけど、本作にはそういうハードボイルな一面はないんですよね。
ハリウッド対策的な増開感があるんですけど、どちらがいいかはこれ結構見る人の好みが相当分かれるところだと思いました。
でもね、これは動画の前半でも言いましたけど、オリジナル版をただなぞるんではなくて、新しいものを生み出そうという意識は感じたので、僕はこういうラストも好きだったりはします。
というわけで、不満点もいろいろとお話ししてしまいましたけど、全体としては観客を退屈させない、それこそ劇中の新幹線のようにノンストップで物語を走り続けるような堂々たる娯楽対策に仕上がっていたのではないかと思います。
最後にこの作品で樋口監督に興味を持った方がいらっしゃったら、監督作ではないんですが、樋口さんの特撮の仕事で言うと、ガメラ2レギオン襲来と未来の思い出ラストクリスマスがおすすめです。
両方とも映画としてとても面白いですし、樋口さんが手掛けた特撮も今見ても本当に素晴らしくて驚くと思います。
特に未来の思い出は、ここが特撮なの?とびっくりすると思うので、あえてどのシーンがどうという話は詳しくは語りません。ぜひご覧になってください。
というわけで、新幹線大爆破、Netflixバージョンの感想は以上です。ありがとうございました。
ちなみにオリジナルの新幹線大爆破の感想もこのチャンネルで上げていますので、そちらもよかったら見てみてください。
山間レイドでした。
14:58

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