映画の概要
どうも、マカ・ママレードです。
今回取り扱う作品は、こちら。
踊る大捜査線 THE MOVIE
98年公開の作品で、連続テレビドラマ、踊る大捜査線の劇場版です。
後に映画はシリーズ化されていきますけど、その第一作ですね。
ドラマ版と同様に、湾岸署の警察の面々が主要登場人物で、
彼らが警視庁副総監の誘拐事件や、署内での窃盗事件など、
同時侵攻で起こる複数の難事件に立ち向かっていく、というのが大まかなストーリーです。
一応、今作、最近見たんですけど、その前の流れを軽く説明すると、
元々、全く踊る大捜査線は見たことがなかったんですけど、
柳場俊郎主演のスピンオフ作品の室井真嗣二部作が2024年に公開されて、
それは一応、「どんなもんかいの?」みたいな、という感じでチェックしていて、
それで気になって、ドラマ版の踊る大捜査線を遡る形で見たんですね。
それで連続ドラマ版は、一言で言うとですね、本当に面白かったです。
ずーっとこのまま終わんないでほしいって思うくらい、本当に面白くてですね、大満足でした。
基本的には、毎回何かしらの事件が起きて、それを湾岸署の刑事たちが解決していくっていうストーリーなんですけど、
事件を解決する謎解きやミステリー要素はそんなになくってですね、
それよりも、ドラマや映画ではこうなるんだけど、現実の日本の警察ではこうなってるんですよっていう、
フィクションと現実のギャップを描くコメディの要素が強いドラマで。
だから僕はそんなに詳しくないんですけど、それまでの刑事物では描かれなかったような、
例えば、張り込み捜査をする時は、張り込み捜査セットみたいなのを渡されるみたいな、そういうところを描いてるんですよね。
加えてそこに小田祐治演じる、脱サラして刑事になった青島という主人公のキャラクターの成長物語とか、
青島とその刑事署にいる室井の立場が違う2人の友情であったりとかが絡んでくるっていう、
そういういわゆる刑事、警察物っぽくないところが本当に面白いドラマだったんですよ。
初めて見たんですけど、本当に今に至るまで室井真嗣というスピンオフ作品が作られるのも納得の、
本当にほぼ火の打ち所がないって言っていいくらいの素晴らしいドラマでした。
で、そうやってね、連続ドラマ版を全部視聴して、本当はその後スペシャル版っていうのを見たかったんですけど、
今通常の配信サービスとかでの視聴がもうかなり困難でして、だからしょうがないからスペシャル版は一旦飛ばして、
映画版の第一作目The Movieを続けてみたっていう感じです。 というわけで、実は踊る大捜査船は見たことはなかったんですけど、
この映画版第一作目は昔一回見たことがあって、公開時か多分ちょっと経ってからだと思うんですけど、
映画の感想
その地元の公民館みたいなところの大ホールで踊る大捜査船The Movieが上映されたことがあって、
その時に親に連れて行ってもらったんですよね。 なんですけど結構昔のことなんで全然記憶がもう
おぼろげで断片的だし、まあそうじゃなくても当時僕は全然子供だったんで、ドラマも見てなかったんで、
話も多分当時の僕としては全然沈粉寒粉だったと思います。 というわけでね、話とか犯人とか
結末がどうなるのかとかは割と知っているけど、細かいところは全然わかってない、覚えてないっていう状態で今回見てみました。
全体的にどんな感じだったかっていうと、一言で言うとお祭り映画でした。
もうドラマをずっと見てくれた人に向けてありがとうって感謝を伝えるような、踊る大捜査船のファンみんなで盛り上がっていこうって言って、
お祭り騒ぎをしているようなそんな映画でした。 例えばオープニングクレジットからもその雰囲気がもうびんびんに出ていてですね、
主要キャストの名前が出てくるところで、それぞれのキャラクターのテーマソングっていうわけじゃないですけど、
テレビ版の曲がメドレー形式で、それぞれのキャストキャラクターに合った曲が次々とかかっていくんですよ。
なんかねイメージとしては MCU、マーベルシネマティックユニバースのアベンジャーズみたいな感じです。
雰囲気としてはもうエンドゲーム並みの盛り上がりを感じるんです。 本当にそれくらいです。
今までもテレビ版で全員集合してはいたけど、満を持して映画になりました。 しかもみんな出てきます。みたいな全員集合感ですよね。
映画のオープニング、最初からワッショイワッショイって三越を担いで出てくるような感じなんですよ。
だから、当時の空気感みたいなものも真空パックみたいに詰め込まれた映画だと思うんですよね。
これ1本で完結しているっていうよりかは、そんな映画なんで、この映画を現代に生きる人がサブスクでいきなり見たとしても、
ストーリーもね、全然わかるし楽しめるとは思うんですけど、やっぱり当たり前だけど、最低限ドラマは全部見ておいた方が楽しいだろうなと思います。
キャラクターや設定を知るっていうのはもちろんですけど、それ以上に気持ちですね。 自分の気持ちを整えるために見た方がいいと思います。
なので、これはこの映画に限らずかもしれないですけど、この映画を一番楽しめるのは、公開当時、ドラマ版を毎週楽しみに見ていて、
それでもうワクワクした気持ちを抱えたまま、公開初日にもう劇場に駆けつけたような人たちであることは間違いないと思います。
だから、当時のファンの人たちを一番のターゲットにした映画なんだっていうのは、今この映画を見る上で頭の片隅に置いておかなくちゃいけない条件なんだろうなという気がしました。
そういう意味では小泉京子、キョンキョンがゲストとして登場するわけですけど、キョンキョンの登場とかもお祭りっていう映画の雰囲気と合わせてもう楽しんじゃおうというテンションで見るのが正解なんだと思います。
それからコメディタッチのシーンも、いわゆる笑い待ちみたいな間のシーンがあったりして、そういったところも本当に劇場でファンと一緒に、みんなで一緒に楽しんでみるっていうのを前提にして作られているんだなぁっていうのがよくわかります。
はい、こんな風に全体としてお祭り映画なんですけど、わっしょいわっしょいって上着いているだけの映画ではもちろんなくてですね、
そういうドラマで描かれた室井さんと青島刑事の友情であるとか、警察組織の陸人さの描写であるとか、そういうネジを締めるところはきっちり締めているのはさすがだなというふうに思います。
映画としてバランスがいいっていうかですね、一本の映画としてのバランスを保とうとしているのは好感が持てました。
はい、というわけで以上です。お聞きいただきありがとうございました。
マカママレードでした。