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経営コンサルタント 中井隆栄の
幸せな成功者育成塾
この番組では、18歳で起業し、6社の社長を歴任した実業家出身の経営コンサルタントであり、
自ら経営塾を主催する中井隆栄が、これまでに1200人以上の経営者の方々の経営相談・人生相談に応えてきた
農科学・心理学とマーケティングを活用した独自のノウハウで、
ビジネスと人生のバランスの取れた幸せな成功の実現をお手伝いします。
リスナーの皆さん、こんにちは。経営コンサルタントの中井隆栄です。
今日はですね、ちょっと趣向を変えて、福沢諭吉の学問のすすめの話をしたいなというふうに思っています。
中井塾でもね、最終回に吉田松陰とか福沢諭吉とかね、
こういった幕末から明治の日本、近代日本を作った人たちのお話をしているんですけれども、
福沢諭吉と吉田松陰は真逆のコンセプトで、昔、江戸時代までは幕府の
将来ね、偉いさになる人とか、各藩で偉いさになる人、
そういった人は教育を受けられたんですけれども、一般の人は教育を受けられなかったわけですよね。
その代わり、教育は藩が、藩持ちであったり幕府持ちであったり、その受ける方はタダで受けられたということなんですけれども、
福沢諭吉の慶応義塾は全く考え方が違って、
これから日本の将来を担うようなリーダー、この人たちは高いお金を払ってでも教育を受けたいというような
志の高い能力の高い人を集めて、その人たちを徹底的に教育して世の中に出していくことによって、
そのリーダーが多くの人を率いて日本の国を発展の方向に向かっていくというのが福沢諭吉の慶応義塾の考えです。
福沢諭吉の慶応義塾の考え方も全く真逆で、どんな人でも身分も年齢も関係ないと。
とにかく日本の国や当時は毛利藩ですかね、藩の将来が良くなるように国のことを真剣に思うような人であれば、どんな人でもいいと。
実際に松蔭よりも年上の人もいれば、10歳くらいの子供が2人いたらしいですね。
松下尊塾はたった2年半の間に70人くらいの熟成がいて、その中から皆さんもご存知の初代日本の総理大臣伊藤博文、
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それからその次の山形有朋、2人の総理大臣が出ていますし、それから天才高杉晋作や草加玄瑞という幕末時代を犯す、
その時代のスーパースターが生まれているということで、たった2年半の間にそれだけの人が集まってもらえたと。
吉田松蔭の方の松下尊塾は誰でも入れる、お金もいらない、年齢も関係ない、気持ちがあればいいんだよという教育をしたわけですよね。
福田由吉の慶應義塾と吉田松蔭の松下尊塾は全く真逆のコンセプトなんですけど、
どちらも大成功してその後明治から近代日本を作っていくにあたってものすごくたくさん貢献しているということなんです。
今日なんで学問の進め、福田由吉の話をしようかというのは、リスナーの皆さん、リスナーのあなた、
知ってますか、1万円札の肖像が誰が書かれているのか。福田由吉ですよね。
福田由吉の学問の進め、読まれているでしょうか。
これは日本人として僕は必読書だと思うので、ぜひ1万円札に好かれるためにも読んでいただけたらなと思うんですけど、
いくつかのバージョンがあるんですけれども、原書はちょっと読みにくいので、私が一番お勧めしているのは、
斎藤隆先生の現代語訳学問の進め、これはちくま新書で出ています。
これが一番読みやすいので、これをお勧めしています。
福田由吉の学問の進めは、あなたも聞いたことあると思いますけど、
天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずと言えりということで始まっているわけなんですけれども、
江戸時代というより、豊臣秀吉が首脳交渉という身分制度を作ったわけですよね。
そこから何百年も首脳交渉という身分制度があって、
それが明治政府ができて、そして日本国憲法が制定されて、
日本国民は全部基本的人権の尊重、みんな平等だというふうになったわけですよね。
ところが何百年もの間、殿様とか家老とかやっている家柄の人と、
お役所さんやっていた人と、職人さんやっていた人と、商人やっていた人と、
違いますよね、セルフイメージも違うし、身分制度というのが明確に法律で厳密に決められたわけですから、
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これがいきなり今日から憲法が制定されて施行されるので、
今日からじゃあみんな一緒で仲良くやろうよみたいにならないですよね、
これ当たり前の話ですけど。
ちょうどこの学問の説明というのは、明治5年に出ているんですよね。
実はこれ日本初のベストセラーということなんですけども、
なぜ日本初のベストセラーかというと、初めて印刷技術が一般に用いられたからなんですよ。
それまで本というのは写本、手書きで写していたわけです。
これを印刷技術が発明されて日本にも入ってきて、初めて印刷という形で出されたので、
日本初のベストセラーということになっています。
これ1章から17章まであるんですけれども、1章ずつ出て全部で17章までになっているんですけれども、
明治9年、だから4年かけて17つの章が出て、それが明治13年に合本して1つの本になって出版されたという、
そういうものなんですけれども、
この天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず、そこからみんな平等だということを福沢育智が言った背景というのは、
そもそも大政奉還が行われて、明治政府が樹立されて、近代日本が始まっていくというきっかけは黒船じゃないですか。
ペリーが黒船でやってきて日本に開国を迫ったということで、そこからスタートしているわけなんですけれども、
福沢育智がすごく心配をしていたのが、さっきの身分制度の話で、いろんなところでいざこざが何百年も身分制度でやっているわけですから、
みんないきなり今日から一緒ですと言ってもうまくいかないわけですよね、当然。
でもそもそもの歴史的背景から言うと、黒船が来たところ、それからキリスト教が伝来してきてというところは国の植民地化されていくんですね、どんどん。
そもそも徳川家光は植民地化されるのを嫌って鎖国という政策を取っていたわけですから、これがきかなくなったということで、
日本が近代に向かっていくにあたって、諸外国と対抗していかないと植民地化されてしまうと。
そんなときに何百年続いた身分制度のどっちが上とか下とか、そういうことを言っていたんじゃダメだということを福沢育智は特に言いたかったんでしょうね。
それから学問の進めということなんですけどね。学問の進めの学問というのは、学校の勉強しろということじゃないんですよ。
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福沢育智の学問というのは、実学って何っていうことなんですが、実学の定義はビジネスを通して世のため人のために役に立つこと。
今風の、今風のというか今の言葉で言うと、ビジネスを通して世のため人のために役に立つこと。
その方法を学ぶことが、それが実学で、その実学を学ばないといけないというふうに言っているんですね。
特にこの第一章、学問には目的があるということで、ここで詳しく述べられていますけれども、この実学、これが非常に大事だと。
そしてね、福沢育智はさすが、僕がさすがというアホがましいんですけども、実学をマスターしたら、
要はビジネスを通じて世のため人のために役に立てるような人間になって、ちゃんとお金もそれで稼げるようになったら、
それを独り占めするんじゃなくて、出版とスピーチ、これを日本だて、日本の柱にして出版とスピーチを用いて、
多くのまだ実学を知らない、実学をマスターしてない人に対して教えてあげなさいと。
これが成功者の務めです。義務ですということを言っているわけですよね。
だからぜひこの学問を読んでいない方、リスナーの方でいらっしゃると思うので、これはぜひ読まれたらいいと思います。
やっぱり何のためにビジネスをやっているのかとか、リーダーシップというのは一体何なのかとか、
あとは愛国心ですよね。やっぱり日本という国に私は生まれたので、愛国心もちろんありますし、
それからその中でも京都という町に生まれたので、京都の町に対するまた地元愛みたいなものを持っていますし、
やっぱりそういう人としてどういうふうに物事を考えたり、どういうことを身につけないといけないのかということが本当にわかりやすく書いていますので、
ぜひこれを読んでいただいて、自分自身どうなのかなというのを見つめ直していただくきっかけにしてもらえたらなと思うんですけど、
ちょっとどんなことが書いてあるかね。中身の各章のタイトルだけ言いますね。
第一章が学問には目的がある。第二章が人間の権利とは何か。
それから第三章が愛国心の在り方。第四章が国民の気風が国を作る。第五章が国をリードする人材とは。
第六章が文明社会と法の精神。第七章が国民の二つの役目。
第八章が男女間の不合理、親子間の不条理。男女間の不合理、親子間の不条理、そういうもんだということなんですが、
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第九章がよりレベルの高い学問。第十章が学問に係る期待。そして第十一章が美しい建前に潜む害悪。
そして第十二章が品格を高める。第十三章が恩望は最大の悪徳。そして第十四章は人生設計の技術。
第十五章が判断力の鍛え方。そして第十六章が正しい実力をつける。第十七章が人望との付き合い。
人として生きていく上で、そして実学をマスターして成功者になって、またさらに成功者を増やすような活動をして、
その国を成長発展させていくということがすごくわかりやすく書いてますので、ある種自己啓発本みたいなところもあるんですけれども、
ぜひ福沢諭吉の学問のすすめを読んでいただけたらなと思います。何度も言いますが、おすすめは現代語訳、学問のすすめ、
斉藤孝先生の翻訳、ちくま新書、こちらのほうがいろいろ出てるんですが、これが一番読みやすいと思うので、
こちらのほうで入門書として読んでいただければと思います。ということで今日は福沢諭吉の学問のすすめについて少しお話をさせていただきました。
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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今回の番組はいかがだったでしょうか。
あなた自身のビジネスと人生のバランスの取れた幸せな成功のための気づきがあれば幸いです。
なお番組ではリスナーの皆様からの質問をホームページの受付ホームから募集しています。
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ではまたお目にかかりましょう。