細田守監督の作品と無理になった理由
無理になった監督で言うと、ぶーは細田守監督が、無理になってしまったんですよね。
ぶーちゃん、私は、わりとずっと無理だよ。
あ、そうなんだ。
そうです。
ずっと無理だった。
ずっと無理パターンもいる。
ずっと無理だったんだ、ぜえか。
ずっと無理だったぜえもいる。けど、ぶーちゃん、何で無理になっちゃったの?
ぶーはね、けっこう最初から細田守監督の作品を追ってて、デジモンアドベンチャーを劇場版で見てるのよ。
劇場で見てる。
それは、そうか。そうだ、デジモンも細田だ。
ああ、ごめん。
デジモンのこのシーンかっけえって言って、
そうだよね。
で、時をかける少女を見て、おーってなって、サマーウォーズ見て、おーいいねってなって、
狼子供、ん?ってなって、
化け物の子で、あ!ってなって、無理だってなったんです、ここで。
突然、アレルギー反応みたいなのが起きて、
かゆくて、かゆくて、
体に出ちゃった。
体に出ちゃって、
そこから、さかのぼって無理になっていったんです。
へー。
狼子供が、もう絶対的に無理になり、サマーウォーズが、
けっこう、当時は楽しんで見てたんだけど、今、たぶんもう、見れない感じになってると思う。
時をかける少女が怪しいぐらいまで。
だから、こう、過去にさかのぼって、無理になっちゃっていってるってのがあって、
や、やばい。
カモンみたい。
その、なんだ、それっていいのか?みたいな、なんかすごいもったいない気持ちもあるし、
けど、無理なものは無理だからな、みたいな、そういうなんか、複雑な気持ちが、この監督にはあって、
やばいなー。
作品の鑑賞体験と感想
少なからず、これから出る作品は見れなさそうだな、っていう状態になってる感じ。
今、ぶーちゃんの一連の流れを聞いて、
さっき、最初から無理だったよ、みたいな、すかしたことを言ったけど、
正直、マジでほぼ同じ流れだと思う。
唯一違いがあるとすれば、
ちょっとだけ、嫌な予感を時かけで感じてた。
あ、早い。
早いね、それはね。
少し、その、なんだろう、ああいう3人組のリアリティのなさみたいなものに、
なんか、嫌な風みたいなものは少し感じていて。
嫌な風。
リアリティがない3人だったんだ。
そうそう。
男の子、男の子、女の子の、あの感じっていう。
いいねーなー、こんなグループみたいなのに、
ちょっと、ふわっと、嫌な香りだけ。
でも、とはいえ、やっぱり面白いなと思って見ていて。
で、でも、オオカミ子供をだいぶ最初、なんか変だぞ、とは思うんだけど、
まあでも、まあでも、まあでもって言って、
マジでブチ切れたのが、バケモノの子だった。
あ、一緒じゃん。
バケモノの子か。
で、バケモノの子に関しては、ブチ切れ上映をした気がする。
セマ氏の家で。
したかも。
そう、なんか、無理映画として紹介した気がする。
あ、でね、そういう意味では、現状最新作がさ、
龍と蕎麦菓子の姫。
は、さっきの、君の名はじゃないけど、
Aだけど、ちょっと成長を感じたよ。
あ、そうなんだ。
私は。
いや、めっちゃ無理なとこ、めちゃくちゃ無理だけど、
この人、何か学ぼうとしてるって思って。
ちゃんと、最新作、アタリアとして見に行ってるんだね。
すーごい、アクセルガーッって見に行ってる。
そうなんだ、じゃあ見なきゃな、龍蕎麦。
でもね、龍蕎麦は、なんか、ヒロインが空っぽっていうのって、
たまにその、なんか、嫌な作品のこう、くさす言葉として出てくる気がするんだけどさ。
あの、初めて見た、男の子が空っぽっていうパターンを見て、なんかその。
龍と蕎麦菓子の姫は。
バケモノの子とヒロインの役割
パンチがある、新しい、変なもの、きついものとしては。
お父さんとその、メインになる男の子がめちゃくちゃ空っぽなんだよね。
なんだっけな、なんだっけ、なんか。
まじでなんか、イワシのたたきを食うかみたいなことしか思ってない。
そうそうそうそう、お父さんそれしか言わないの。
全部の問題をイワシのたたきで解決しようとしてくるお父さん。
なんかまじで、いいことを言う風で何も言っていないメインヒーローみたいなやつが出てきて。
すごい、女の子の中身が入ったら男の子が空っぽになった感じになってると思って、すごいびっくりした。
どっちかしか無理なのかよと思ったけど、でもなんか変わろうとしてる感じはあって。
なんかこう、また次もぶつかり稽古かなって思ってます。
なるほどなるほど。
でもバケモノの子は割と決定的に無理になったきっかけだったな、私も。
バケモノの子、何があれだったの?
なんか全部ダメだった気する。
あのね、まじで。
そうだったのか。
でもね、もしかしたらぶーちゃんも、私なんかブチキレ上映やったら少し落ち着いたりしたから。
あ、そうなんだ。
切れすぎだったかもとかって言ってたから、見返したらちょっと大丈夫かもとも思うんだけど。
でも私も、初見はまじで1から100まで全部無理って思った。
なんか、それのオーディオコメンタリー見たいな。
オーディオコメンタリーって基本的に賛成のオーディオコメンタリーしかないから、
ここが嫌だったっていうオーディオコメンタリーは見てみたいな。
ぶつかってるオーディオコメンタリー。
たのちゃんと一緒に見たときに、たのちゃんが言ってたのは、
バケモノの子で、男の子が食べる食事が、なんか豆腐みたいなの。
あのね、一番最初のシーンがさ、主人公の男の子が家出してますみたいなシーンじゃない?
で、それこそさ、細田さんってさ、アニメーション作家としてさ、
生活の日々とかさ、生きてるかのようなアニメーションみたいなことをさ、
違和感があったとしても、それまでの作品ですごい大事にしてきたような気がしてて。
で、そこはすごい信頼してたのよ、そういう部分は。
でも、バケモノの子の冒頭で、家出した子が、
ビニール袋から、謎の白い巨大な消しゴムみたいなものを出して食べるっていうシーンを見て、
マジで何食ってんのこいつってなって。
消しゴム食ってるシーンなんだよね。
いや、そうそう。
教えてもらってさ、マジで消しゴムを食ってすごい思ったの。
消しゴムみたいな何かを食ってたの。
消しゴムみたいなのを食ってて、こういうことを頑張るんじゃないのかよ、あんたと思って。
その、やさぐれた食生活なりの描写とかをするのが持ち味じゃないのと思って。
びっくりした。マジで抽象的な長方形を食っててさ。
白いね。
そう、真っ白のしかも。
そんなさ、文句しか言わないオーディオコメンタリーのさ、
タロちゃん横にして、見てるセムシ君かわいそうな。
かわいそうだよね。
好きになりようがない。
いや、だから普通に、普通に良くないと思って、あれは本当に。
なんか、これブーちゃんの感覚とは違うかもしれないんだけど、
一番は女性の趣味が合わないんだな、この監督とはと思ってて。
それはある。それベースとしてある。母性の感覚がマジで無理みたいなのがある。
優しいか、めちゃくちゃ引っ張るかみたいな。
2択みたいなのが、すごいきつくて。
まず女性の趣味は合わないんだなってことを前提に見てたんだけど、
なんかさ、バケモノの子って賢い女の子が出てくるんだよね。
主人公に勉強教えてとかあったね。
くれる子が出てくるのよ。
で、お、おい細だって。
何か違うことをやろうとしてるじゃないかと思ったね、その時は。
初手登場時に。
まあ、西田って別にすごい好きかっていうと、
とはいえテンプレっぽい子だから、
すごくこう、めっちゃいいじゃんって思ったよりは、
それでもちょっと違うやつをやろうとしてるじゃん、ぐらいの良さだったんだけど。
で、その子が後半の戦闘的なシーンに入った時に、
急になんか、いや私も行くみたいな、
いわゆる足引っ張りヒロインムーブをし始めて。
急に?
そう、マジ急にIQ下がったかと思って。
なんか、もうーってなった。
えー、やだな、確かに。
もうね、めちゃくちゃ嫌なんだよね、ヒロインが急に。
バカになっちゃうの?
いや、マジで足引っ張るだけなのについてこうとするのめちゃくちゃ嫌で。
そういうシーンがあるだけで、冷めちゃうところもあり。
じゃあ、向こうにいるねとか言って、走り去ってほしかった。
頑張れって。
応援してるねとか、助けに呼んでくるねみたいな感じで、
全然、なんか、そのほうがいいな、冷静な人だなと思うけど、
やだ、私も行くとか言うと、いや行っても何も特にできんやろって思って、
ああ、いつもの、また女の趣味が合わんわって。
ブーはね、バケモノの顔、バケモノの子見たときに怒っちゃって。
ブーちゃん、怒りポイントはどこだったの?
ブー、ケモナーじゃないんだけど、
バケモノの子見てるときだけ、ケモナーになって、
こう?
ケモナーのブーが怒ってた感じなんだよね。
へー。
だから、ケモナーとして許せんみたいな、ケモナーでもないのに、そういう怒りとか。
めちゃくちゃ複雑な怒りだな、それ。
だから、実際のケモナーの人がどうあの映画を見てるかわかんないけど、
全然わかってないみたいな感じになったし、
あと、声優に関しても大泉洋の使い方とか、絶対おかしいとか、
へー。
百秋坊キャラデザインの魅力
そんな、興味のないなら、めくばせ的な表現やめなよ、みたいな。
そういうのが全般的に追い囲んでる感じがあって、バケモノの子に関しては。
それ本気です。本気で思ってるみたいな感じ。
なるほどね。なるほどね。
それはさ、社会問題みたいなやつ?
とか?
いや、どちらかというと、もっと表現よりっていうか、
監督が本当に好きではないけど、何かやってみようかなってやってるような、
めくばせ的な表現が目についたって感じかもしれない。
なんかさ、リリー・フランキーが声当ててたお坊さん。
うん、いたね。
巨ハッカイみたいな、豚みたいなさ。
豚みたいなイノシシみたいなキャラだよね。
そうそうそうそう。
今検索したら、百秀坊っていうキャラクターらしいんだけど。
誰が喜ぶキャラデザイン?
これ見て、なんか素敵って思う人いる?みたいな。
ところで、もうなんか拒絶してたかもしれない。だから踏み込んでない。
あー、これか。
は?みたいな。
なるほどね、これに心の獣が怒ってたんだね。
人の嫌な部分と獣の嫌な部分合わせた、誰の得でもないキャラクターデザインでしょって思っちゃった。
作品の受け入れと変革
あー、これでも私面白いな。
言われたらそうだな。
いや、おもろいな。マジでさ、無理になっていくタイムラインめちゃくちゃ類似してるけど、
そのターニングポイントとなった化け物のこの見てる視点が全然違うっていう。
なんかその価値観とか、女性の役割が気に食わないとかって、ブーにとってもめっちゃ今となっては大事なんだけど、
この監督に関しては、最初がデジモンの仮想空間のルックスがわくわくするみたいな。
そのルックスだったり演出で楽しませてくれたなら、見れるって思ってた。
だからそこだけは信じてた感じがあったんだけど、空気感とか。
話の中身とか関係性とかじゃなくて。
けど、それを突き放された感じがするなあ。
この百秀坊によって、百秀坊のキャラデザーで全てがひっくり返っていく。
百秀坊のキャラデザーめちゃくちゃ面白く見えた。
気に取られてみるとめちゃくちゃすごいなあ。
逆に気づかなかったかもしれない、そこに。
人間の嫌なところと、ケモノの嫌なところを掛け合わせて。
でも、最初の消しゴムとかは、怒りのジャンル、ぶーちゃんに近いと思うんだよね。
私もそういう描写。
それこそ、オオカミ子供の時とかに、キッチンとかで掃除してるとこだけですごいわくわくするというか。
家とかをきれいにしてるところとかで、
あ、この人生きてるんだって思うところには、
すごい信頼してたから、初手で消しゴム食われたらもうちょっと心が死ぬみたいな。
俺はちなみに穂空守が村上隆的な仮想空間を擦りすぎてて、
こいつとは合わないなと思ってます。
擦りすぎてて。
それはでもあれだよね。だからまさにソバカス、リュウとソバカスの姫だよね。
そうね。リュウとソバカスの姫は、そのサービスを使っている人が一体何が楽しくてやってるのかが全然見えなくて。
そこがちょっと気になりポイントだったな。でも中村加保の歌とか超よかったから。
いいとこはいい。
めちゃくちゃよかった。いいとこはいい。
うーん。
そうだな。
でもなんかデジモンアドベンチャーの頃は、時代もあるんだと思うな。
確かに将来こういう風なウェブサービスができて楽しいかもなって思ってたのが、時代減ることによってVRチャットとか出てきて、
楽しみが生地ちょっとわかったりする部分もあるから、そこを描かないんだみたいな。本当にモブなんだみたいな。
主人公のためにいるみたいなのがウェブサービスもっとやったらいいのになって思ってます。小空守は。
そうだね。本人がウェブサービスをやってから、それこそさっきのめくばせじゃないけどさ。
たぶん、別にもしかしたらもうそんなに興味ないのかもって思っちゃうというか。
そうですね。
そんなことに。いやー、すごい三者三様の違和感。
わー、でもなんかよくないな。当たり屋してるものが多すぎるな。
いやー、けど、当たり屋って言ってるけど、りゅうそばとか見に行ってんの偉いなと思うし、ブーは見に行けてなかったから。
まあね、正しい映画だけが面白い映画とは限らんしね。
帰り道一緒にワイワイ言いながら帰ったりするのも、自分の中ではいい思い出らしい。
許せんみたいな話をして盛り上がれたりもするわけだし。
そうね。
一個効能だよね、それもね。
いやー、でも本当、さっきブーちゃんの無理になった歴史聞いてて、自分かと思ったな。
サマーウォーズとか特にね、なんか、当時はめっちゃいい映画見たわって思ったけど。
面白かったって思ったけど。
今見れたら、キモって思いそうだなみたいなふうに感じるしな。
そうだね。まずあの子が花札する必要はないしね、最後に。
花札とかすんだっけ?
うん、するよ。
へー。
なんか、怒ってるのに覚えてるのすごい怖いね、私。
あと、おばあさんがいろんな人に電話するシーンとか。
たぶん。
キッツって思いそう。
キッツってなりそうだなとか。
けど、それは、その時の、その時代の空気感だったり、ブーの成長だったり、監督の成長だったり、いろんなものが関わってて、
当時の感動を否定することはしない方がいいのかなっていう気はしてるっていうか。
そうだね。
へー。どうしても、その時代に生まれたことからは逃れられないしね、何もかも。
ディズニーとかでもさ、昔の作品の内容を変更していく流れというかさ、歴史を変えていくというかさ。
今、特にね、リトルマーメイドとか。
そうそうそう。美女と野獣とかを実写化するときに、みたいな動向みたいなね。
そういうアップデートみたいなのがあってもいいかもしれないけど。
あれもアップデートを実写でしてるのは、フォーマットを変えてやろうとしてる。
オリジナルが。
例えばそれが、昔のアニメ版はもう見れませんとかさ、なかったことにしますとかさ、なってくると違うのかなっていう気もしてたり。
そうね。
あとなんか、その作品を昔見てた自分自身、観客としての自分も、なかったことにはしたくないなみたいな気持ちがあって。
そうだね。
受け入れていきたいみたいな。
サマーウォーズで感動した自分もあったねっていう、なかったことにはしないでおきたい気持ちがちょっとあったりもする、複雑な心がありますね。
いやでも、別れたとしても好きだった時の好きだったことは嘘じゃないから。
そうそうそうそう。