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思ってたのとは違った。
想像してたのは、悪い誘拐犯が、うっかりさらっちゃったバンパイアに、ぼこぼこに、はっちゃめちゃにされる話であって、
カテゴリーで言ったら、サプライズとか、レディオアノットとか、バクラウドとか、調子こいた襲撃者が、ぼこされる系の話を想像してたんだけど、
どっちもどっちというか、皆殺しにされてほしいほど、凶悪な誘拐犯ではないし、
かといって、アビゲイルを返り討ちにしてほしいと思うほど、共感もできない。だから、どっちにも堅いでできないので、
どういう目線で、どういう立ち位置で、どういう心持ちで、見ていいのかわからない映画だったね。
どっちも応援できないね。 そうなんだよ。
ちょっと子供がいてさ、子供には優しい雰囲気を出してた、ジョーイだっけ? 主人公の人。あの人もただのジャンキーのクズじゃないですか。
一番まともな人があれなので、共感全くなし。
ただ、映像はすごい良かった。っていうか、洋館の中でモンスターに襲われるっていうのがさ、思い出したのが、バイオハザードなんだよ。ゲームの方の。
閉じ込められてさ、4人でオタオタしてるシーンがあったじゃん。ロビーで。あれがすっげーバイオハザードだなって思った。
サマラウィービングが血ぬれになるやつも、洋館の中で見えたりするよね。
それがレディー・オア・ノットなんだよ。で、調べたら、監督一緒でした。
俺も真っ先にレディー・オア・ノットを思い出したの。そのクリーチャーが爆散するところも含めてさ。
最後レディー・オア・ノットはさ、婚約者が悪魔の呪いで爆散するで、怯えてるところさ、サマラウィービングが大爆笑しながら見るシーンあるじゃん。
助けてくれって言ってる、婚約者をゲラゲラ笑いながら見てて、サマラの目の前で、ポンって大爆笑しして、ウェディングドレスごと真っ赤に染まるみたいな。
そんなんだったっけ、なんかあの、サマラが血ぬれになって、やさぐれて、タバコを吹かしてるっていう、やれやれのところしか覚えてない。
その直前で、婚約者がポンってなってて、だからもう真っ先にそれを連想したんだけど、そりゃそうだ、同じ監督なんだから。
作り手だから、全く表現が一緒なのか。
ただ、あっちみたいな、その大爆笑みたいな爽快感がないのよ。
ただまあ、吸血鬼の死に方として火に当たって爆散とか、心臓に杭打たれて爆散っていうのはちょっと新しいよね、と思う。
すごいのよ。ちょっと火に当たっただけで、ボーンってなるから。
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あと、杭も風船が破裂するみたいに、ボーンってなるし、あと、ひき肉の量がすごい、飛ぶときの。
ただ、あそこまでだったら、逆にグロさは感じないので、助かる。
なんかね、すごかったね。ものすごい物量の液体とひき肉が、ボーンってなるから、おやーっと。
なんだかわからなすぎて、逆に平気になる。
食材ハンターの人を見たクラピカムみたいな顔してた。
あれ?おかしいってなってた。
明らかに食べた体積と違うって。
あれみたいな感じで、ん?って感じになった。
あと、上位っていう人が、主人公っぽいようなふりで出てきて、
頼まれてもいないのに、勝手に参加者のプロファイリングをしていったりとか、
お呼びでない行動を勝手にした逆に、そんなにジャンキーかっていうとジャンキーでもないし、
アメちゃん舐めてるぐらいでね。
子供に対する申し訳なさとか、そういうのもとってつけた程度のほんのちょっとぐらいのおさわりで、
なんかね、すごい全然感情移入ができない。
各キャラクターのバックグラウンドをざっと説明したけれども、
こいつらが極悪人なのか、やむにやまれぬ事情なのかみたいなのは、
全部セリフだけでさらっと流れちゃうので、わりとどうでもいいのよね。
なんか、企画として幼女なんだけど何世紀も生きてて、
ヴァンパイアでバレリーナですっていう、かっこよくないですか?
いいの思いついちゃった!
この子が登場して活躍する映画を作りたいなって。
それに合わせて描いていくかってちょこちょこつって、
適当に作った感じがする。
アビゲールの造形は悪くなかったよ。
いちいち無意味に踊りながら襲いかかってくるところとか。
そういうところがやりたかったんだなっていうのはわかるし、そこはよくできてたんだけど、
いかんせんその周りの周辺があまりにもどうでも良すぎる。
お父様ももっと狂気腹かと思ったらなんちゅうことなかったし。
最後に取ってつけるように出てきたからね。
お父さんも今更ながらに出てきなさるんですか?って。
えっ、どんなのですか?ってアビゲールをしのぐような。
あと、コントロールルームにいたあの人とか。
なんかね、おもむろに出てきてって感じなのよ。
アビゲールがさ、力で圧倒されるシーンが多いじゃない?
押さえつけられるとかさ。圧倒的強いキャラじゃないのよ。
注射もある程度は効くし。
ニンニクと十字架は全く効かないけれども、クイとニッコはちゃんと伝承通りに効くとかね。
割とパワーでなんとかなるんだなと思っちゃって。
恐怖感はないよね。だから。
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あと普通にヴァンパイアバレした時にジョイさんめっちゃ打ってるしさ。
子供は傷つけないとか、あなたを守るとか言っててさ。
だから最後にやられそうになってるアビゲールがさ、約束を決めて小指をやる。
そこらへんの絆的なものもさ、何も響かないんだよね。
いや、あんなことされてるのに君はそんな絆とかなんかふざくの?って。
本当?ってなって、全然ジーンともこないし、あんた本当それ本当?ってなっちゃって。
単純に取引で組んだ方がいいよね。
なんかもう一層100%出さんで、ここはもうしょうがねえから、お互いウィンウィンになるためにやろうかって言うんだったらわかるんだけど、
小指を切ってやった約束みたいな、心の強い絆みたいなものは全然説得力がないの。
だから最後お父様から守ってくれるのも何でだろうなとはちょっと思ったね。
まあ一応それなりに義理は感じるっていうことなんだろうけども。
あとまあ結構アホだなと思うのが、力で圧倒できるんだったら、一回眠らせた時に本当にぐるっぐるに縛っときゃいいのよねって。
なんでエレベーターに閉じ込めただけで済ますのと。
あと相手が返力だってわかってるのにめちゃめちゃ近寄ってさ、会話するとかさ。
結局ドアも弾き飛ばされてるしさ。
そこはさ、わざわざ個人のプロファイルをして、プロの人とプロでない素人の人もいるんですねって言ったような、
それなりに統率が取れてないかもしれないけれども個々の技量は確かなんですよっていうところをもっと活かしてほしかったのに。
フランクが元警察官でさ、プロのはずなのにさ、不用意に折りに近づくしさ、
本棚がギーってあった時さ、開いたところで罠かもしれない、行くしかねえってなって、なんで行くしかねえになるんだよって思った。
あとさ、子供を拷問して聞き出そうと思ったら、うわ目隠しが外れている、顔を見られたとか言って慌ててバカみたいだし。
あの人が一番バカでしたね。
そうね、結構トンマだなよ。
そして誰もいなくなって嬉しそうに引きずり出して、何もねえってなってるところはちょっと面白かったけど。
結果的になんかしないけど、しばらくして開いたんだよね。
それはあのコントロールルームのおっさんが開けて招いたってこと。
思い出したのはミーガンだよね。
同じこと言おうとした。
踊りながら襲ってくる少女。
あそこぐらいまで、ちょっとこう、化け物の中でも強いキャラクターがさ、出てくるのかなと思ったら、そこまででもなかったっすね。
あと一息なんかちょっとパワー足んなかったの、残念ですね。
まあだから基本的にスカッとしないんだよ。
あと思い出すっていうかね、なんかこう思い出すなって思ってたら、
あの、ベイビーワールキューレの高石あかりだわ。
ロングヘアのおでこちゃんつながりで。
なんかこの子、ビジュアル似てんなと思った。
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誰かに似てるなって思いながら見てたんだけど、後で気がつきました。
顔感じが似てるかな。
ベイビーワールキューレのちーさとの方ね。
変なチョコのクリームの乗せ方がとても素晴らしい。素敵な。
もっとね、バカバカしい映画にしてくれたらよかったのかもしれないけど。
あのね、バンパイアバレリーナだって知らないで見たかったな。
あー、そこあれか。
予告の時点で重くそのネタバレしちゃってるから、
多分そこ伏せられたら見に来る人がいないのかもしれないけども、
これ上手いこと嘘予告作って欲しかったなってとこはあるね。
難しいよね。
その、誘拐された少女の脱出劇みたいな話を聞かされて見に行ってたら、
その、フロムダスクティルドーンを見た時みたいな、ポカーンって感じになって面白かったかもしれない。
前に話したでしょ。
なんだっけ、もう一回聞かせて。
タランティーノとジョージ・クルーニーの強盗犯が、
お母さんを失って昇進旅行中のファミリーの車をジャックするんだよ。
サイコサスペンスじゃないけれども、
ジャックされて無理やり逃走を手伝わせられているファミリーと、
長い時間過ごしているうちに、なんとなくちょっと、
素保証じゃないけれども、話をしているうちに共感みたいなのが生まれてきちゃって、
逃亡中にそろそろ休憩しようって言って、
コードサイドのお酒とか食事とかを出す。
道の駅みたいなとこ?
道の駅、そんなのどかな感じじゃなくて、
もっとちょっとエッチな出し物があったりするような盛り場に入るわけよ。
要するにトラック野郎とかあらくれ男どもが酒を飲むような店に入って、
で、食事を取りますと。
そこまでは要するにそういうちょっとドキドキサスペンスなんだけども、
食事を取ってたら、実はそこはバンパイアの倉庫で。
突然そのショーをやっている途中に客がバンパイアになって襲いかかって、
そこからなんとか生きて脱出するっていうサバイバルホラーに変わるんですよ。
めちゃくちゃ面白いじゃん、それ。
もう知らずに見たから最高だったよね。
というあれなんですよ。
ロバート・ロドリギス大好き。
という感じの驚きをこの映画でも得られたらよかったなと思った。
ただ今時のそういう日本人のお客さんで日本で映画を読むときって、
そこのクライマックスネタバレからバラしちゃうから、
意外性みたいなのでやるとお客さんはいないんだろうね。
難しいよね。
機会があったら見てください。
面白いかは知らない。
タランティーノといえばさ、レザーボアドックスこの間見たじゃん。
あんな感じなのかなって最初の設定。
こういう人がいますっていうやつで、
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コードネームっていうか偽名で名乗ってっていうのをやってたから、
ちょっと期待したんだけど、全然機能しませんでしたね。
タランティーノにしては結構長生きするんだよ。
映画の真ん中ぐらいまで。
バンパイアが出てきたところで最初に死ぬ。
フルムダスクティルドーンの話になっちゃったけども、
見てて思い出したのはそれだね。
そっちの話のほうがやっぱり面白かったわって失礼なこと言っちゃったよ。
逆に知らなくてよかったのはレディオアノットの監督だってことで、
知ってたらちょっと余計に期待をしてしまったかもしれない。
あれは大好きなので僕。
作風っていうか、スピーディーなんだよね。
グサッと刺されてダラダラ生き延びるってんじゃなくて、
新しいタイプの吸血鬼の編集でしたね。
ただ、ことが始まるまでがちょっと長かったね。
誘拐してからバンパイアバレするまでにじわじわ。
もう知ってるから。
バンパイアであることを知らないで見てたら、
ハラハラドキドキしたのかもしれないけども、
そこ分かってから早くやってくんねえかなってなっちゃった。
普通でした。映像は嫌いじゃなかったです。