1. 映画の感想をふたりでダラダラ喋るやつ
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2023-10-25 32:26

#137『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の感想をふたりでダラダラ喋ったやつ

原油こわい

() 『タクシー運転手 約束は海を超えて』 : 韓国・光州事件を取材したドイツ人記者とタクシー運転手の実話を元にした物語。終盤に光州タクシー軍団と韓国軍の謎のカーチェイスが発生する。

() 『DUNE/デューン 砂の惑星』 : 長いし眠かったし「俺たちの戦いはこれからだ」だった。

() 都々逸(どどいつ) : 作中の朗読劇を都々逸に例えたが、日本の演芸だと浪曲や講談のほうが適切かも。どれもちゃんと聞いたことが無いから言ってることがえーかげんです。

() 舐めプ : ゲーム用語。対戦相手を格下と見下して、手を抜いた雑なプレイや煽り行為をすること。

() 『もーれつア太郎』 : 赤塚不二夫原作の漫画及びアニメ作品。赤塚作品は読んだことなくてもキャラの名前は結構分かる。

() 『ジャンゴ 繋がれざるもの』 : ディカプリオは主人公の敵である奴隷商人。当時は悪役が珍しかった印象がある。奴隷頭のサミュエル・L・ジャクソンが最高にウザくて良いキャラだった。

() 『ドント・ルック・アップ』 : 地球直撃ルートの巨大隕石を前に、ほぼ全員アホの登場人物が右往左往するコメディ。ディカプリオは隕石を発見してしまった冴えない大学教授役。風刺を効かせすぎて開始10分で「こんな国は滅べ」と素直に思えるので良い映画なんじゃないでしょうか。

() 『NOPE/ノープ』 : 未確認飛行物体が雲の向こうを縦横無尽に飛び回っているのが音の方向だけで分かる演出。

() 『バービー』 : 「男社会はクソだけど女も大概だし、人間そういうもんだからなんとかやっていこうぜ!」って感じの映画。

サマリー

マーティン・スコセッシの監督力と役者の演技力が光る『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、3時間半で観ることができます。淡々と描かれていますが、連続不審死事件に関する平坦な描写に驚きました。登場人物たちの背景や人間関係が物語の展開に関わり、差別や暴行などが普通のように行われていた時代の設定が重要な要素です。デニーロのキャラクターは白人の権力者でありながら、差別を受けている側であることが不思議な感じを与えます。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の感想を話し合った2人は、音の出る位置やエンドロールの謎めいた文字に想像をふくらませ、パンフの作成や原作への興味などについても話し合いました。また、映画のテーマや人間臭さについても触れられました。

意外な視聴体験
3時間半って言って、構えていったんだけど、びっくりするほど、スルッと見れたね。
巨匠の3時間半のアメリカの闇を描く、みたいなことを言われていて、
圧倒されました、みたいな感想になるかと思ってたんだけども、なんかすごいスルスルっと、なんていうんだろう、軽く見れた。
軽く?
そう、想像よりも全然。
もっと胃もたれすると思ってたら、意外とのど越しがよく、消化もよかった。
内容は全然軽くないんだけれども、まず、こんなに淡々と描かれてると思わなかったね。
連続不審死とかいう大事の事件なんだけれども、必要以上に盛り上げようという感じがなく、淡々としてたなと。
平坦にあえて描いてる感じがして、それでいて、だれないから、まずそこにびっくりした。
なに、これが巨匠の映画力ってやつなの?って、あとは、あれか、役者の演技力の力なのかな?
私、ちょっとこの人の巨匠具合を存じないんですけど、マーティンス…何だっけ、なんとかスコセッシー。
マーティンススコセッシー。
マーティンススコセッシーって何の人?
知らん。俺も巨匠の人としか知らない。タクシードライバーとか撮った人だってのは知ってるけど。
タクシードライバーって、私、韓国のやつしか見たことないんだけど。
それはタクシー運転手ね。僕らが生まれる前のパルムドールか何かだと思う。
パルムドールってのは?
カンヌのいっちゃんすげえやつ。
うーん。
いや、歴史の闇とかいうからさ、すごく難解で、前提知識がすごく必要なものなのかと思ってたんだけども、
言ってみりゃありふれた話じゃない?
普通の話の描写
連続保険金殺人事件だよね。
そうそう。金が人を狂わせるっていうのと、馬鹿な男が強欲な男に動かされて、どんどん身を持ち崩す話でもあるし、
本当にひどい話ではあるんだけれども、普通にアメリカ人こんぐらいのことやってんだろうなって、白人侵略者だしねって思ったので、
実話だと聞いて、強欲するとかそういうこともなかった。普通にこういうことやってたんでしょうねって思いました。
どうでした?君は。
なんかね、3時間半で長丁場、すごい人が作っているらしいって聞いて、
てっきりデューン見たときみたいに、途中で絶対眠くなったり、たびたびトイレに立ったりするんであろうと予想していったんだが、
見れば見るほどどんどん目が冴えていって、最後まで、本当に最後まで、エンドロールが終わるまで気が抜けなかったし、
ニョイは引っ込んだ。
短く感じたとは言わない。全然長いんだけども、長いまんま見れるんだよね、これが。
途中から、これはその3時間半たっぷりね、丁寧にね、みっちり描いてくれて、
なんか必要な量なんだなって思った。
こうやって見れたこと自体を驚いているっていうのが、なんかすでに我々バカの感想って感じなんだけども、
本当にその驚きが一番最初に来るもんね。
むやみに長い映画って多いじゃん。
ここはちょっと間延びした感じがするなーって退屈になっちゃったりとかする3時間クラスの映画って最近多いなって思うんだけど、
今回のキラーズ・オブ・ザ・フラワームーンは、全然そんなだれたところがなくて、
本当にね、切れなかった、集中力というか。
繰り返しになるけど、その長い尺にさ、妙に盛り上げようというところとかないんだよ。
だから他の映画で言ったらアクションシーンだったりとか、
ハラハラするようなサスペンスだとか、息もつかせぬような緊張感とかね、
そういうのがなくって、なんなんでしょうね、人いっぱい死ぬ、殺しのシーンとかいっぱいあるんだけどさ、
淡々と死ぬよね、殺すよね。
あのね、アクションシーンでね、人が刺される時の効果音だよね、思った。
本当に現実に即した描かれ方なんだよね。
だから普段見るアクションを売りにしてる映画とかは、
ナイフを刺したら武将とかなんか音がしたりとかするんだけれども、
あとさ、音といえば最後さ、ラストシーンで、
これは昔のショースタイル、
メガネとか衣装とかでその役になった人がシナリオを読んでいくっていうのは、
なんて言うんでしょう、朗読劇か。
効果音も、シャリッとか、ドロドロドロドロドロンとかさ、
太鼓とかでこういう風に効果音を出してますとか、
ああいうスタイルだったのだってすれば、
なるほどなって、あとからなんかちょっと腑に落ちるとかもあったんだけど、
ストーリー以外の部分で、
ハラハラっとさせたりとか、ギューってさせたりとか、
そういう効果は一切ないのよね。
人間関係と愛の描写
そうなんだよ、すごいんだよ、なんでこれで退屈しないの?って思う。
だから普段本当にね、
バカアクション映画とか、そんなバカ見てるせいでさ、
ズビャッとか言わねえなって途中から、
だから路地裏で顔黒塗りの人がさ、
ターゲットを引き込んで、
2人で両側からグサグサさっきも言ったよね、やるシーンとか、
あんまり殺されが起こっているな、ぐらいの感じで、
主題以外のところで必要以上に注意をそらされないから、
シーンに集中してみることができて、
あっさり味なのがいいのかね?
あっさりはしないよね、あっさり?
その場のシーンは味は濃くないから疲れずにいただけるのかと、
過剰装飾じゃないから疲れないのかなって思った。
一つ一つのシーンの話だよ。
話全体としてはクソ重だよ。
爆弾の人に爆殺を頼んで、
この後爆弾がボーンってなるだろうなってところで、
ボーンとなった時ですら、
あくまで出来事の一つとして起こったっていうぐらいで、
その爆弾にびっくりとかそういうんじゃないんだよね。
一番派手だったのがあそこだよね、あえて言うなら。
そこで現場に駆けつけたリカブリオが、
どんびきしてんだよね、自分でやらせてる分際で。
極限バカなんだけどもさ、
普通の話だったらこんなバカなやついるかよって言って、
ずっと引いちゃうところなんだけども、
この映画だといるかもこんな人って覚えるのが不思議でさ、
これは演技力なんですかね。
もう完全にデニーロに流されてさ、
言いなりになって、
自分が騙されてることは薄々把握してるにもかかわらず、
契約書にサインしちゃうし、
薬をインスリンに入れて奥さんに注射しちゃうじゃない?
このキャラクターの妙な生々しさがすげえなって。
おじきはフリーメイソンの偉い人で、
大罰を入れたマインドコントロールしてたじゃないですか、
お前のためを思って言ってやってるんだぞって言って、
よくね、それね。
アーネスとリカブリオも同じこと言ってたよね、
お前のためにって。
だからね、ついちゃうんだろうなって思ったよ。
モリーさんは賢いから、
自分が良くないものを打たれてるのもわかってるのに、
やっぱり一流の信じる気持ちが、
ダクダクとその混ぜ物入りのインスリンを打たせ続ける結果になったのかな。
間違いなくリカブリオは奥さんを愛していて、
子供も愛していて、
最後の証言するっていう決断につながるわけなんだけども、
そうやって愛しているにもかかわらず、
奥さんを弱らせる方向にさ、
わかっててもやっちゃうわけじゃん。
奥さんの方もそれは察しているのに、
ダンコ注射を拒否することはなく、
打たせ続けるんだよね。
でも途中拒否ってたじゃん。
一回拒否ったけれども、
でもあなたが言うならって感じで打たせ続けてたでしょ?
抵抗する気力もなかったんじゃないですか?
でも頑張ってワシントンDCまでは行って、
訴えを起こしてきてたよね。
だから最後に、
中身は何だったの?って聞くし、
リカブリオも言い淀んだ後に、
インスリンだって答えるんだけども、
分かっててああなったっていうのが、
良くないもんだって分かってる。
リカブリオは奥さんを愛している。
ここだけは間違いないのに、
良くないもんだと分かってて注射し続けてるし、
モリーの方も打たれ続けてる。
あれ最後さ、
インスリンだって言うべきじゃなかったよね、リカブリオね。
毒でしたって言うべきじゃない?
毒かどうかもなんだか分からないものを打ち続けてたよね。
お辞儀の言われるがままにね。
そのお政治族のお金っていうのは、
どうも制限ありの人と、
制限なしの人がいるみたいだよね。
モリーさんは制限ありだったから、
自分の財産なんだけれども、
申請して少しずつしか使えない。
みたいな感じだよね。
殺されちゃったヘンリーさんも、
制限ありで自分の金が使えないみたいなこと言ってたよね。
ヘンリーさん誰だっけ?
嫁さんが浮気してるって言って、
気鬱になっちゃって、
自殺に見せかけて殺されちゃった人。
自殺に見せかけられなかったんだよね、最終的にね。
前から打てって言ってたじゃんって言って、
でもヒットマンの人、
コタクさんし、
後ろから適当にペンで打っちゃったから、
ちょっと一緒に酒飲んで打ち解けて、
やりづらいけど殺すときはサクッと殺すっていう。
俺は殺しはやらないって言ってても、
インディアンなら別だとか言ってたりとか、
やっぱりネイティブアメリカンに対する差別とか、
あとは殺害暴行などの犯罪の気安さみたいなものがさ、
作中で感じられるよね、ずっと見てて。
1920年代ぐらいっていう時代背景からしても、
やっぱりこんなことよくあったのかなって普通に思ってしまうね。
アメリカの歴史の闇とかいうよりも、
普通にこんぐらいやってたんだろうなって。
もっとひどかったんじゃない?
法律なんかもさ、今なんかよりがわいいんだし、
ちゃんと捕まって裁かれた珍しいケースぐらいの勢いで感じてるけどね。
もっともっとひどいことは他にもあったけど、
それがもう完全に闇の中なんだよ。
たまたま表に、記事沙汰に、
社会的なニュースになったっていうのも、
それもこれも、
ワシントンDCに訴えたインディアンの人が、
賄賂を送ったからカルビンに出たんであって、
それがなければ全部黙殺されてきたんだよ。
これあれだよね、
日本だったらドドイツとかになってるやつだよね。
最後の朗読劇って日本で言うところのドドイツだよね。
あとアメリカで言うなら、ブルーズになってる。
なるほどね、歌になるね。
同時期にクークラスクスクランが、
その時代に対等していることと、
おじきが事前活動的な感じで、
現在黒人がこんな風にされてますっていう、
変な映画みたいなの見てたじゃない、動画。
インディアンの地位と権力
あれの時期ってもう本当にひどいですよね。
そういったことがされている時期。
有色人種に対してとか、差別とか暴行とか、
いろんなひどいことが普通に行われているような時期で、
朗読劇っていうか、あくまでその辺は重々しくやらず、
本当に君が言ってたように淡々とされているわけよ。
そうなんだよ。
こんなひどい差別があったんですよっていう話では決してなくて、
あくまでその物語の背景として、
そういうことが当たり前のようにあったっていうのを見せるだけなんだよね。
しかもその非差別側の、マイノリティ側のお政治族が、
金持ちっていう構図があるから、
またこれが不思議な感じを受けるよね。
ある意味力を持っている人側が差別を受けているわけで。
だから不思議だったよね。
入植されて、追われて荒野に追い詰められた先で、
インディアンの人が石油を見つけてしまったので、石油の所有者になったので、
そこでの土地の持ち主ということで、
むちゃくちゃリッチな生活をしているはずなのに、
いいように政治的法的に包囲されていて、
管理している政府とか警察とか、みんな白人絡みで、ずぶずぶにさ、
地元はデニーロが裏から手を回していて、
操作はされないし、みたいな感じになってるんだよね。
各業界の偉い人とか、金持ちの人とか、みんなグルで、
最後の証言をしないように、ディカブリオに言うところでね、
あの石油会社の誰それで、誰それで、って紹介していて、
あそこのシーンも本当にひどかったよね。
最悪だって思った。
分かった、証言はしないって返っていって、
で、捜査官に向かって証言はしない、キリッって言って、
手錠かけられる。
すごいなって、いるんだろうな、こんなバカって思った。
でも最終的には、その叔父を愛する家族には近づけない、
という一点において、証言することを決めたわけだよね。
最後の最後だけ、正しい判断ができた。
末の娘が死ぬまで、その判断ができなかったんだね。
そうだね。
同じネイティブアメリカンの人でも、
米国側に進んで協力して、潜入捜査をしたりする人もいたし、
あと金の亡者になっちゃって、おかしくなる人もいたし、
いや、金持ちなりきん仕草の人はいたかもしれないけど、
金の亡者のインディアンっていた?
僕はそういうふうには思わなかったけど。
亡者っていうか、あんなになっちゃうのかね。
正直、金の亡者はデニーロ一人だと思う。
金に踊らされてる人はいっぱいいたけれども、
こういうキャラクター見ると、本当にわからないんだけども、
もう追い先短くってさ、それなりの地位もあって、
安定してる人がさ、もっと金を、もっと金を、
っていう欲望でもって、人を死なせまくったりとかするのかね。
する人はするんじゃない?
あー、理解できないんだよね。
だって、あの人もそれなりに十分な金持ちでしょ?
だから、あくことない合意役の人ってことなんだろうね。
しかも、自己認識としては善人なんだよね、あの人ね。
事前活動とかしてて、
最後に牢屋の中でも裁くなかれとかさ、ずーずーしくも言ってたし、
なんなら金の価値のわからない万人どもの金を有効活用してやってんだぐらいの認識なんじゃない?あの人。
誰が学校とか文明文化その他諸々を与えて、
政府と権力の関係
20世紀に連れてきてやったと思ってるんだ、万足どもみたいなことを言い放って、
典型的な悪人の仕草で、そういうキャラクターなんだけれども、
やっぱり自然と受け入れられるのは演技力?
ディカプリオの時と同じこと言ってますけど、
典型的な悪役キャラクターのデニーロなんだけども、
どっちも普通にさ、見れちゃうの不思議だなと思って。
これ他の作品に出てたら、なんか逆に寸手冷めちゃう気するんだけどね。
最後の朗読劇ですっていう感じのアレで、
そのコテコテ具合には納得がいったかなって。
でもこれ実話でしょ?
実話をベースに。
実話を、さっきも君言ってたじゃん、ドドイツとかに落とし込むと、
キャラはバキッと明確に、
ティピカルにキャラクターとして強調されるじゃないですか。
そういうことなんじゃないでしょうか。
そういうこともあるかもね。確かにそうかも。
ザ・バカって感じの主人公ディカプリオ、
ザ・インディアンのモリーとか、
ザ・ワルモンのデニーロとか、
なんだけど、淡々と淡々と。
モリーさん、ザ・インディアンっていうよりは割と白人文化に読されててさ、
だから糖尿病とかになってるし、
医者にあれとこれ食べたってさ、
ちょっと過小報告したりとかさ、
割と白人文化に読されてる人だなって僕は思ったけど。
なんだっけ、モリーたちのお母さん、
あれも対外の読屋だったよね。
そうね。
で、こんな白人の旧人の家について行って、
だから長女は結婚してなかったけど、
次女以降は白人とみんな結婚して、
だから私が愛してるのは上の娘だけよみたいなことを言って、
実際のところそれが正しかったって言うんだから皮肉な話ではあるけどね。
白人とくっついたせいでみんな死ぬか死ぬような目にあってんだから。
しかし、デニーロの計画がパパパパっていうかさ、
血縁者殺しまくってたらさ、
残ったやつが疑われるのは当たり前なんだけども、
地元警察を抱き込んでるから舐めきってたのかね、計画自体が。
普段、仮に州外に誰かインディアンが直属したとしても、
受け入れてもらえない土壌が普通だったってことなんだろうよ。
だから舐めてたんでしょうね。
代理人として白人の人間を出したときには、
後から人をやって殺させてたしね。
モピーって誰のこと?
ネイティブお世辞族の会議にさ、
友人面をして入り込んで、
誰それを首都に行かせます。
私は懸賞金1000ドルもさらには載せしますよって言って、
自分で派遣した人間を後で追わせて殺してるわけだよね。
なんでやっぱり外に話が出られるとまずい。
だから探偵さんを雇って、
その人は信頼できる人だったのに、
リカプリオに潰させてたよね。
地元だけだったらどうでもなるっていう、
なめぷだったんですね。
なめぷっていうか、
そんななめぷでも通用してしまう土壌が普通だったと。
そういうことだろうね。100年前は。
100年前の話か。
多分、金州法の時代っぽかったから、
密城州とか言ってたしね。
なんで100年くらい前だと思う。
ほんとね。
お話に全然関係ないことを言うとさ、
リカプリオずーっと辺の口口してさ、
眉間にシワ寄せてるんだけどさ、
顔まんまるでさ、パグみてぇだよね。
私猛烈当たろうみたいだなって思った。
リッチな生活と判断の難しさ
俺猛烈当たろうって見たことないからな。
ずーっとさ、リカプリオ若い頃は微青年キャラで売ってたのにさ、
しょぼくれたおっさんというかさ、
作中で顔はいいって言われてたし、
実際顔はいいんだけど、
でこっぱちだね、猛烈当たろうじゃなくて。
でこっぱちか。
リカプリオ顔はいいのに、
すげーパグっぺぇなって思いながら見てた。
いい面構えになりましたよね。
まさかこんな風になるとはって思ったよね。
悪役も多いしさ、
冴えないおっさんの役がすごくはまるよね。
冴えないっていうか、
悪人面だったじゃん。
ジャンゴの時とか、
隕石が落ちてくる映画、
ドロップアップとかでも、
いいおっさんやってましたけど、
そういう役の方面で、
めちゃめちゃすごい俳優さんだったなって。
リカプリオさん、
若い頃の映画はほとんど見てないんだけども、
だいぶ印象が変わったよね。
エンディングすごかったね。
あれ、アイマックス良かったなって思った。
音がね。
あれはもう、
インディアンのその後を描いてるんだと私は思ったんだけど、
環境音だけで?
うん。
どういうこと?その後っていうのは。
最後、太鼓をかこんで、
エンジンっていうか、
ぐるぐるカラフルなインディアンの衣装をまとった人たちが、
太鼓を叩いて歌いながら回って、
多分あれは、
今までに殺された人たちなんじゃないかと思うんです。
犠牲になったインディアンの人たちなんじゃない?
確かに、
おばあが亡くなるシーンで、
派手な服着たお迎えが来てたし、
そういう考え方もできるのかな?
そう。袋のお迎えデモンスが来た後、
今はの際にご先祖様がお迎えに来てくれるっていう、
その時の色鮮やかなね、
民族衣装をまとった人。
最後に映ってたのは、
歌の意味は分からないんだけれども、
非常に高揚させられる音楽、
裏に虫も入ってるのかなって感じるぐらいの音楽が、
だんだん静かになっていって、
だんだんハエの音がたかってくるんだよね。
そうだね。
だから、あの人たちが死んじゃって、
殺されて、だんだん腐っていく様子。
虫が鳴き始めて、
嵐が起こるよね。
その後に嵐が来て、
嵐はすごい力があるのよって、
作中でモーリーが言ってた。
嵐が過ぎ去った後、
夜のシーンになりますね。
風が吹いて草木がサワサワっていう音と、
だんだんコヨーテ。
コヨーテの鳴き声なんじゃないかな。
鳴く声が聞こえて、
だから不肉にたかるコヨーテが、
だんだん来てるっていうのが分かる。
草が後ろの方で鳴り始めるんだよね。
だから、誰の目線なんだろうなっていうのを、
見てたんだよね。
なるほどね。
字幕に、エンドロールに目はやりつつも、
ひたすら音に集中して、
映画の後も頭の中ですごく想像が膨らんでね、
食い物にされた、
この色鮮やかな民族の人たちと、
不肉にたかるコヨーテたちの情景をさ、
思い描きながら、
この映画の思い返しができてて、
最後こそ緊張したって感じだったね、私。
そうね、きりっとしたエンドロールだったなと思った。
見てて。
ダーって流れると、
注意が向かっちゃうんだけど、
パッパッパって出る感じで、
あえて情報は最低限だったのが、
映画の視覚的な要素について
すごい計算されてるのかな、
むしろ音が最後大事で、
ノープの時もそうだったけど、
今回は音の出る位置がすごい、
これはどこにいるのかなとか、
めちゃめちゃ想像させられたんだよな。
最後さ、エンドロールの時に謎の文字が出てきたじゃん。
あれはインディアンの人たちの文字なのかな。
多分そうだろうね。
気になるよね。
何て書かれてたんだろうかね。
だからそれとかも、
後で調べるけど、
今回パンフなかったじゃないですか。
なんででしょうね。
客はそんなに入ってなかったから、
やっぱり採算の問題なんでしょうな。
気合い入れて作ろうとしたら、
本当に死ぬほど書くことあるだろうし、
ちゃんとこってり、
金かけて作らなきゃ、
買う客は満足しないと思うんだけども、
数が見込めないから、
作られなかったんじゃない?
これさ、8ページくらいのペラペラのパンフだったらさ、
絶対納得いかないじゃん。
だけどそんな立派なブックレット作っても、
売れる見込みがないでしょ、多分。
3時間半の映画ってだけで、
来る人絞っちゃうからさ。
なんかね、
私予告見た時点では、
ほとんど見る気なかったのよ。
尺を聞いて、
うんって思うし、
知り込みするよね。
面白かったけどさ、
出てくる人間全部、
みんなクソ。
バーディーの時も、
出てくる人間みんなクソって感じだったんだけども、
クソ人間を煮詰めたみたいな映画だったのでね。
モーリーさんは無病とは言わないけども、
クソってほどでもないかなって、
僕は思ったけどね、モーリーさんが。
あの人はあの人で、
ダクダクと状況に流されてしまったっていうところはあるけども、
あれは夫愛してたゆえに、
信じたい気持ちゆえにっていうところがあったんじゃないかなと思うので、
クソ人間とまでは言わないな、俺。
っていうか、誰も綺麗な人っていなかったじゃん。
この人は悪いけど、この人は悪くないよねとか、
そういう簡単な話でもなくて、
人間って醜いよねってお話なので、
それはそういうもんでしょう。
人間って結局、生きていかないと死んじゃうじゃんっていうのがある時点で、
搾取したりされたりみたいなのって、
永遠になくならないものなんだなって思って、
人間が人間でいる限りっていうか、
命あるものすべて、搾取はせざるを得ないから、
すなわちもうみんなクソなわけよ、生きてる時点で。
徹底的に正義とか、徹底的に清いみたいなのって、
パンフの作成や原作への興味
絶対に成り立たないじゃん。
ごく稀にいるんでしょうけどね、そういう人も。
聖人君子。
生きるために戦うっていうのはさ、
形は変われどさ、必要じゃん。
それができないと死んじゃうんだよ。
だから生きようって思う人は、
清いまんまで生きるって無理なんじゃないの?
だから、奪うぐらいだったら死にますっていう人はいるだろうねって話。
生きるためには戦わなきゃっていうのはさ、
作中でも言ってたね、お世辞族が、
我々は昔だったら戦ってるぞと。
で、ちょっと原作読んでみたいと思ったんだよね。
あ、あんの?
ディカプリオがあえて捜査官じゃなくて、
あの愚かな男の役をやりたいって言って、
それを中心にした書き方されてるわけじゃん。
だから原作の方は捜査官の立場から、
謎に包まれた事件を追うみたいな話なのかなって思った。
今回は中の人間が、
犯罪の過程とかも全部わかってる形で書かれてたわけじゃん。
それがだからこそ良かったと思うんだけどね。
アウトサイダーの捜査官の目線で紐解くと、
結局金と差別の話を、
客観的に見た話になってしまうと思うんだけども、
今回はお世辞族のモリーさんと結婚した、
ディカプリオっていう人間を中心に置くことによって、
全く違うテイストの話になってたじゃない。
実はルポルタージュみたいだったのは、
内部の人から見た知的のドラマっていう風になったってことだよね。
それこそ金を中心にした人間の欲望の話と、
愛の話になったわけで、
これは全く違う立て付けになってると思うんだ。
最初のオファーがあった時点の脚本と。
なので、原作どんな感じなのかってとこにすごく興味がある。
愛憎みたいなものを家中にいた人の目線にすると、
淡々としている中に、
心理的な動きでやむを得なかったなっていうのが、
すごくしっくりくるわけだね。
愛憎成分と合欲成分っていうのが、
ものすごくキリッと引き立ってるんだろうなって、
今回のお話、思うわけよ。
女房、子供を愛するし、食わせていかなきゃならねえし、
自分も死にたかねえっていう、
罪かぶりたかねえし、
おじきにも怒られたくねえっていう風に、
ぐるぐるになっちまうと、
ああいう複雑怪奇な。
とにかく見てて思うのは、ディカプリオンの愛情は本物なんだよ。
本物なのに、
こんなことをしちゃうっていうのが、
とんでもなく愚かしいんだけれども、
でもやるよねっていう納得感があるのが、
すげえのよ、この映画。
あり程に言うと、人間臭さというか、
もう嫌というほど出てるんですよね。
これ劇場で見たから集中して見れたんであって、
家でサブスクだったらとても見れない。
無理無理無理無理無理無理。
そこを思い切って劇場に行ってよかった。
32:26

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