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2026/10/12 まちほくラボの八枚おろし
2026-10-17 28:06

2026/10/12 まちほくラボの八枚おろし

 担当:あんじー 地域の自然環境や生命のいとなみ

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まちほくラボの八枚おろし。 この番組はまちほくラボの提供でお送り致します。
10月も早半ば、 秋の一日一日を皆様、五感で感じつつ、楽しんでいらっしゃいますか。
こぶちざわから、アンジーでございます。
まちほくラボの八枚おろし毎月第2週目は、地域の自然環境や生命の営みのお話を致しております。
さて、先月はリスナーの皆様、あれほどの長雨が続き、記録的な降雨連続の時間、どのようにお過ごしでしたでしょうか。
ようやく10月になって、青空や星空も少し望めるようになりまして、ほっとした、またはもう雨はうんざりという方もおられるのかもしれませんね。
県内は災害の被害は少なめでありましたが、千葉県や湘南方面は被災も相次いだ模様で、被害に遭われた方々には心からのお見舞いと応援を申し上げたいと思います。
それにしてもよく降りました。しとしと、しとしと、じめじめ、あ、やんだなと思ったらまた降ってくる。今日は降らないと思っていてもまたしても降ってしまう。そんな感じの毎日でしたね。
農業者の皆さんには日照の不足はどうでしょうか。私もこの時期は樹木との付き合い、冬自宅のために大切な光合成産物を最も蓄えておきたい季節なのですから、
冬越しとか来年の芽生えへの影響が大きく懸念されています。私たち野良仕事の職人は来る日も来る日も現場に出られません。
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雨でもカッパ着て、体濡らして強行作業を余儀なくされた業者さんも少なくないと思いますが、私自身は雨が降る前に作業を終え、濡れながらの仕事は基本いたしません。
たまには突然に降られて身体ずぶ濡れにしての作業もあり得ることではありますが、まず第一に危険性が増しますし、作業の効率も当然に落ちます。
安全を第一優先に考えるということは、責任ある立場のプロ職人としては譲れないことなのです。
それから雨で濡れたとしても、身体は風呂に入って温まって着替えればそれで済むわけですが、私たちは実は道具なるものを濡らしたくないのです。
特に木に登るためのロープ類、繊維ロープ類を濡らしてしまうというとなかなか乾かないのであります。
雨が止んでも翌日も乾いていない、乾かせないのであります。
そして濡れた状態で扱ってしまうと、その強度も性能も劣化してしまうし、動きも悪くなってしまいますから、
だから道具を濡らすこと、濡らしてしまうこと、それから乾かすという余計な手間もかけたくない。
だから雨の中では仕事をしません。
まあ、古の昔から先人たちも、成功無毒とも言いますよね。
晴れれば野良に入れて汗し、雨なら読書や屋内での内食や調べ物、自然には逆らわないという態度も必要なことなのでしょう。
私が暮らしている森は小淵沢の西の外れ、もう長野県境すれすれの尾根筋の森の中におりまして、
雨が降ってまいりますと、まずは森の木々の葉に雨粒が当たる音から始まります。
ポツッ、ポツッ、ポツリッと。
次に、家の中、部屋の中にいますと、屋根に雨粒が当たる音で降り始めたことを感じることができます。
今どきの高気密、高断熱の頑丈な家とは違いまして、
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節徳は、私自身のセルフビルドの低廉価な木造の家でありまして、
屋根はガルバリウム合板材であります。
これはなかなか優れた金属合板材であって、耐久性も高いものでありますが、
雨音は大きく響きます。
だから、外で雨が降ってきたというのは、家の中にいてもすぐに気づくことができます。
これを私、安寺はとても気に入っております。
外海自然との一体感を得られるからなのであります。
最近のように、ゲリラ豪雨といいますか、激しく雨が降るときには、
屋内での目の前の人との会話が困難になるほどの、いわば雨音騒音ともなりますが、
やはり外自然の厳しさをも感じられるわけでございます。
雨降りでもう一ついつも感じることがあるのです。
それは、大地に植物が存在するということのありがたさとか、素晴らしさということを感じるのです。
健全な森の中を想像してみてください。
ほぼどこにも拉地、そう、土がむき出しの裸の地面というのがありませんよね。
つまり、ほぼ緑で大地が覆われていて、しかもそれは地面付近から腰の高さの植物、
それからもう少し背が高い低い寒木類、さらに中低木の木々、さらに上へ行くと高木層というのもあって、
大抵は森の中は副層的、階層的に葉の緑があるわけです。
だから、林内雨という言葉がありますが、森の中の雨粒というのは、天から落ちてきてほぼどこかの葉っぱで一旦当たり、
そこからまた下当たり落ちるという雨粒なのであります。
優しい雨ということも言えますね。
そして、地面は土がむき出しになっていなくて、リターソウと専門用語で言われる落ち葉が厚く堆積して、
分解される前の予備群として地面に積もっている状態であります。
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この仕組み、この階層構造が、雨粒が直接に土を削って流したり、
雨粒が泥を跳ね返したりということをしません。
森の化生植生がドロドロに汚れているということは、ほぼ見ないのであります。
私が暮らす、勝手に家を建てさせてもらいましたので、
建物のすぐ周囲は、私自身生活行動のために植物たちには少しご遠慮いただいている通路とか、
平らな裸の土むき出しの大地というのがありまして、
ここは雨が降りますと泥跳ねというのが毎回当たり前ですね。
大雨では地面に水が染み込むということなく、泥の水が地表を流れ下ります。
土も小石も毎度少しずつ押し流されてしまいますね。
森と水の循環の妙と言いますか、森のすべての存在、植物も微生物も、
土も石も水なるものの流動との絶妙な関係性を保って、
それが繰り返されているのだということがよくわかるのです。
人為不自然に植物を排除してしまいますと、その代償と言いますか、
私の余計な手間仕事は増えてしまいます。
物理的な仕業と申しますか、跳ね上がった泥、泥花汚れの洗浄、
洗い流すことは毎回の雨で必ず必要になってしまいますね。
雨降りから少し話が逸れましたが、
先月はほぼ1ヶ月の静かな雨続きと私は感じておりました。
雨由来の水のこと、改めてたっぷりと観察もできましたし、
暮らしと仕事も影響されつつも、とても発見の多い9月ともなりました。
9月は実は私の誕生日月でもあります。
だから9月にちなんだ歌や楽曲というのは、
若い頃からなんとなく意識して思い入れがあるものでした。
そして9月の歌には実は雨をテーマにした歌が多いことも皆さんお気づきでしょうか。
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皆様お気に入りの9月の雨をテーマにした楽曲など、
数え上げてみてはいかがでしょうか。
それではここでワンブレイク。雨と9月の歌をお届けいたしましょう。
後半のお話に参りましょう。
後半は科学としての雨や雲や霧や雪、
化学とか物理学のお話に触れてみたいと思います。
9月1ヶ月もありましたから、ちょっと雨とか水に意識を向けますと、
気象のこと、雨のこと、水の循環のこと、
色々と調べる機会にも恵まれます。
地球環境での水の循環といいますか、
壮大な水の関係性、知っているようで知らない、
理解しているようで説明できない、
肌身の感覚や常識的な認知の世界と、
実際の科学とのズレというか誤解といいますか、
そんなお話を少ししてみたいと思います。
9月は私、アンジーにとりましても、新たな発見がいくつかございました。
さて、晴れの日、青空に浮かぶ白い雲たちを思い浮かべてみてください。
色々な形の雲、何気なく眺めると形も面白いなと。
しばらくは動かないし、かといっていつまでも同じ状態でいるわけでもない。
白と青とのコンストラクトはとても美しい。
そんな風景がもうよくありますよね。
写真を撮りたくなるような空の姿もよく見られます。
さあ、あの雲というのは一体何でしょうか。
子供に雲って何って聞かれたら、皆さんどうお答えになりますか。
大人の皆さんは、当然あれは水であるよと正しい認識を持っていますよね。
それではここでアンジーから質問であります。
雲はなぜ浮いてそこにあるのでしょうか。
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水は空気よりも最低でも8倍も重い存在であります。
どうして浮いているのでしょうか。
さあ、どうお答えになられますか。
こう答える方があるかもしれません。
物質とは温度や外圧気圧によって固体、気体、液体に変化するものだから、
あの白い雲とは水とはいっても気体としての水蒸気であって、
水よりも軽いから浮いていられるのだと。
てんてんてんてんてん。
本当でしょうか。
答えは違います。
そもそも浮いているというのが間違っているのであります。
ラジオですから図解もなくなかなか説明が難しいのですが、
実は雲は浮いていないのであります。
確実に落ち続けているのです。
より正確に表現してみますと、
雲を構成している水の分子は落下し続けているというのが正しい解答であります。
ええ、だって白い雲は動かずに何分も何時間もじっとしているじゃないですか。
そう、そのように見えるだけなのであります。
あの雲形が面白いね、鯨に形が似ているね、などと会話をしているその次の瞬間に、
実は水分子はもう激しく入れ替わっていて、
次の瞬間にはもう同じ雲の水分子ではないのであります。
さあここがちょっと難しいところですね。
雲の中は当然に無重力であるはずはなく、
だから水分子は確実に落下し続けているというのが正しいのです。
さてその速度ですが、ここが普通の認識とはまたずれてきますよ。
どれくらいの速さかと言いますと、
毎秒ごと1.2センチメートルずつの落下なのである。
秒速1.2センチメートルで水の分子は大気中を落下し続けているのであります。
うーん、もう一つの誤解。
そう、あれは水蒸気で気体だからとありました。
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これが間違いであります。
夜間に水を入れて加熱しますと、
やがて沸騰して注ぎ口から音を立てて激しく湯気が上がりますよね。
この湯気を気体の水蒸気と思っていませんか?
これが違います。
よーく見てみてください。
夜間の注ぎ口の出口付近、ほぼ1センチメートルに満たないくらいの部分だけは無色透明であって、
その後それが立ち上ると白い湯気としてもくもくと上がっていくんですよね。
そう、実は湯気というのは空気で再び冷やされて水に戻ってしまった状態なのです。
水分子と言えますね。
だから湯気こそは水分子であり、まさにこれが雲と同じなのであります。
霧の日もありますよね。
9月も霧はありました。
霧は雲と同じです。
霧の中というのは雲の中にいるのと同じ状態であります。
白い雲、白い視界を遮る霧は実は水分子が見えているのであって水蒸気ではないのです。
水蒸気は無色透明です。
えー本当?何かごまかしの話をしていない?
だって雲も霧も遅いかもしれないけど下に落ちていないように見えるけれど、
一つ一つの水分子は自由に動かされ様々に翻弄されていますから、
全体としては秒速1.2cmで落下しているのがそういう風に見えないんですね。
じゃあ雲が鯨の形で時間をかけていずれ地面まで鯨が降りてくるはずじゃないか。
そう言われるかもしれませんがこれがまた違います。
大気圧と気温との関係性で水分子はある条件に達すると水分子としていられなくなります。
実はその高さ、高度というのがその時の条件次第で決まっているのであります。
これは計算ができます。
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気象学で露天温度というのはいつも公表されていますよ。
ここから計算ができます。
だから目の前にある白い雲の一番下下限、その下に白い雲はない、
この高さは実は決まっているのです。計算ができるのです。
その高さより下では雲はもはや水分子ではいられないのであります。
だから雲の下というのは透明で何もないように見えているんですね。
富士山に笠雲なるものがかかることがありますよね。
皆さん見たことがあるでしょう。
北斗市からもよく見えます。
富士山でなくても対面の南アルプスの山の頂、頂上付近だけが雲で隠れていて
ピークが見えないことはよくありますよね。
透明には雲は動いていません。周りは晴れています。
だから静かに山の頂は霧に覆われているだけのように想像してしまいます。
これが違います。
実はあの笠雲とか山の頂の雲の中はかなりの嵐です。
激しく風と大気、水分子が動き回っているのです。静かではないのです。
登山者が中にいれば一定の危険があります。
山の雲の中では雷も発生しています。
だから雲は水蒸気ではなく白く見えるのは液体の水分子なのであります。
どれくらいの重さの水があるのでしょうか。
さあこんなこと考えたことありますか。
青空の中に白い雲があったとします。
仮に体積として1キロメートル四方、1立方キロメートルの立方体の白い雲があったとします。
さあその白い雲の水の重さというのはどれくらいあると思いますか。
答えは500トンの重さの水です。
500トン。
どれくらいかといいますと、ジャンボジェットが燃料と乗客満載でだいたい400トンあるといいますよ。
大きな体のゾウさんが480トン揃うとだいたいそのくらいの重さだそうです。
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1立方キロメートルの遠目に見える白い雲。
それ全部見えるよね。浮かんで見えているけれどその重さが500トン。
感覚としては信じられません。
アンジューはラジオでまたいい加減のことを言っている。
間違っていないのであります。
これが科学です。
計算もできるのであります。
じゃあそんなに重いのならすぐに雨となってあっという間に全部落ちてくるはずではないか。
違います。
ここが私たちの五感が感じ取る感覚と物理作用のズレなのであります。
500トンもの水分子とは空気中、大気中にどれくらいの割合でまたはどれくらいの個数として存在しているのでしょうか。
これを考えてみましょう。
今度は1センチメートル四方のちょうど角砂糖ぐらいの範囲を考えてみてください。
手のひらに小さな角砂糖台の大気があります。
この中に100個くらいの水分子があると言います。
さてこれは多いでしょうか。少ないでしょうか。
感覚ではピンときませんね。
では大気の分子、空気ですよね。大気の分子と水分子100個との比率とはどれくらいでしょうか。
水分子の大気の分子に対する割合は、つまり100個はなんと200万分の1。これが水分子なのであります。
だから私たちは霧の中にいてもずぶ濡れにはすぐにはなりませんよね。
しばらく歩いていると髪の毛がなんとなくしっとりしてくるなという感じる程度じゃないですか。
窒息することもありません。
こんな科学の謎解きは自然界の中にはたくさんありますよ。
人類はここ数千年代、観察と経験、実験と証明、そして計算も駆使して大自然の営みを科学として解明してきています。
今もその途上にあるのです。
雨の日は雨の観察と科学、雲を見たら雲の観察と科学、そして水がどのように動き変化していくのか、その水を私たち生命はどのように利活用をしているのか、静かに深く考えてみたいものです。
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アンジーは小淵沢大竹湯水の地でネイチャー情報の発信や観察会ミニセミナーなども始めております。
水と森の不思議に出会いにぜひともお出かけください。
おいしい甘味カフェでもくつろげますよ。
それではまた来月お耳にかかりましょう。
アンジーでした。
でした。
この番組はマチュンクラブの提供でお送りしました。
28:06

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