読書における課題と「知のネットワーク」の概念
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あなたの脳内に知のネットワークを作る読書術、ということでですね、今日は読書についてお話をしようと思っています。
皆さん、本をどうやって選んでますか? 僕は話題のベストセラーとかね、自分のテーマとして持っている興味関心のあるものを選ぶことというのがよくありますね。
こうしてどんどん本を読んで知識を増やしていくと、ちょっとした困りごとも出てきませんか。
例えばね、本を読んで面白かったなとか勉強になったなとか満足しても、1ヶ月もすると内容をもううまく引き出せなくなるんですよね。
1ヶ月どころか1週間ぐらい先になると、もう引き出せないと。
誰かに説明しようとしても、すごくいい本だったんだけど、みたいな感じぐらいでしか言えないみたいな具体的な言葉が出てこないと。
そういうことってありませんかね。
おそらくですね、読んだ時には知識として頭の中に入ったんだけど、それがバラバラで孤立だったがために、もう出てこなくなっちゃったというようなことじゃないかなと思うんですよね。
今日、過去のメモを見返していてね、それにふっと目が止まったんですね。
こんな内容です。
本を選ぶ時には、今日はこの本を僕の知のネットワークのどこにつなげようかなと考えて選ぶというメモなんですね。
自分で書いたメモなんですけど、改めて読むと結構大事な視点だなというふうに思ったんです。
知のネットワークにつなげるということ。
今日はですね、このメモをきっかけに知識を有機的に結びつけるということについて考えてみたいと思います。
点ではなくウェブを作る読書。
まず、知のネットワークという言葉についてですね。
僕が知のネットワークという言葉をよく使うのは、セッテルカステン、つまりカードの箱をですね、テイクノーツに出てくるメモの取り方の概念なんですけれども、それを語る時によくこの僕、知のネットワークということをよく使います。
イメージとしてはですね、頭の中にあるウェブのようなものを想像してもらうといいかなと思っています。
さまざまなメモとか知識がね、孤立してないと。
どのメモも同じカテゴリーとか意味でね、関連づけられているという。
そして見た目がね、クモの巣、ウェブのように見えるという、そういうような状態を知のネットワークというように私は言っていることが多いですね。
乱読ということがあるんですけども、どんどんどんどん本を読んでいく。
それはね、とてもエネルギッシュな読み方で好きなんですけれども、それだけだと知識同士のリンクが切れたままというかね、それぞれ独立したままになることが結構起こりがちですね。
せっかくの読書も知識が関連づけないままだと、検索して引っ張り出すことっていうのはやっぱりできないんですよね。
なんで、タグ付けされていないファイルみたいなもので、手がかりがないから思い出せないわけですよ。
といっても、近頃はそんなに知識をもう貯めておく必要もなくなったので、乱読自体もしなくなったんですけどね。
「知のネットワーク」構築のための能動的な読書術
だもので、最初に言ったような、何かとつながらないかなということを期待を込めて読むということを多くなっているわけですね。
ここで少し前に放送した内容で、スティーブ・ジョブスの言葉を言ったことがあると思うんです。
コネクティング・ザ・ドッツの話ですね。
ここでは、将来を見据えて点と点をつなぐことはできませんよと、できるのは過去を振り返ってつなぐことだけだという、そういうお話をしたことがあると思うんですね。
これは一つの真理かなと思うんですけど、無駄に見えた過去の経験というのが後になって生きるというような、そういうようなことですよね。
でも、僕の過去のメモに書いてあったのは、少し能動的なアプローチだったんじゃないかなと思うんです。
本を選ぶときには、最初からつなげようと考えて選ぶというようなことなんですね。
ジョブスは結果としてつながると言いましたけど、僕のそのメモは最初からリンク貼りに行くぜという、そういうようなアグレッシブな感覚で本を探しに行くということを言っていたわけです。
知識のウェブを自分から広げに行くぞという、そういうようなイメージですね。
例えば、歴史の本で明治維新とかについて読むとします。
普通に読んでいるだけでも、たくさんの知識が得られますよね。
でも、それはまだ点としての知識の集まりなわけですね。
たくさん学んでも、それがバラバラに孤立しているという、そういうことです。
ここでつなげようと意識すると変わってくるわけです。
明治維新とは全く関係のない。
例えば、IT革命の本が目に留まるとします。
これ、私の知能ネットワークのどこかにつながるかなと思って、それを選んで読むんですよね。
すると、以前読んだ明治維新の知識と何かつながったと。
あ、このIT革命の構造、明治維新の話と似てるなと、もし思うことができるとした場合、
頭の中の明治維新とIT革命というのが、似通った構造という一本の線でつながるわけです。
思いもしないつながりですよね。
脳に例えると、明治維新とIT革命という一見別のニューロンがね、
構造というシナプスでつながったということになります。
こうして明治維新とIT革命は構造が似てるぞという新しい価値が生まれるというようなわけです。
IT革命を読むまでは、読んでいるうちに明治維新とつながるなんてことは思いもしなかったんですけど、
でも、IT革命の本を読んで新しい知識を得るぞということではなくて、
ここから何か既存の知識のネットワークと何かつながらないかなと思って読むことによって、
今のような奇跡なネットワークができるということなんですね。
なので、そのような状態を作りたくて本を選ぶということをすると、やっぱりとっても面白いです。
知識のウェブを作るマジックテープ理論。
マジックテープ理論による知識の結びつけ方
では、どうしたらこのネットワークを作れるのかということですが、
私が思うにこのネットワークができていく様子というのは、
マジックテープによく似ているなと思うんですね。
マジックテープって片方がふさふさで、もう片方ってチクチクしてますよね。
それが引っかかってくっつきますよね。
記憶も同じようなものじゃないかなというふうに思うんです。
新しい知識が入ってきたら、場合を考えてみると、
その新しい知識というのがテニスボールみたいなものじゃないかなと思うんです。
周りがふわふわしているテニスボール。
それが入ってきて、そのままポンポンと跳ね返っていって、
どこか飛んでいってしまうんですけど、
でもその頭の中にいくつもフックがあったら、
そのふわふわふわってしているところでそこが引っかかりますよね。
そんな感覚ですね。
これが既存の知識とつなげるということのイメージです。
たくさん本を読んでいるのに知識が増えることは増えるけど、
そこから何か生まれてくるわけじゃないなということはありますよね。
でもそれって能力の問題とかじゃなくて、
フックに引っ掛けてつながりを作ろうという、
そういうような読み方をしていないからなんじゃないかなという。
近頃はそういうふうに思うようになりました。
逆に何か読んだときに、一冊本を読んだとして、
そこからいろんな多くのことを学べる人、価値を作れる人というのは、
きっと頭の中にフックをたくさん用意しているんじゃないかなと思うんですよね。
自然とあれと同じだとか、関係しているとか気づくんですよ。
つなげようと思っているから。
なので本を選ぶときに、どこかにつなげようと考えて選ぶというのは、
自分の頭にあるフックを、いつでもどうぞみたいな感じで
臨戦態勢に持っていくことなんですよね。
そうするとこの新しい本というのは、
どの知識と握手できるかなと考えながら読めるんですよ。
これだけで、ただ消費するだけの読書じゃなくて、
知識を積み上げる読書というのに変わっていく気がします。
面白いつながりを作るための本の選び方。
面白い繋がりを生む本の選び方
このような本の選び方だと、基本的に何を読んだっていいわけですよね。
どんな本でも、すでに持っている知識の何らかのフックとつながると思いますね。
でもつながって面白いのは、明治維新とIT革命みたいなね。
全く関係ないようなもの同士のつながりですよね。
量子力学と人生論なんて、非常に面白い結びつきが得られそうですよね。
実際、僕もその結びつきで本を書いたこともあります。
とても面白かったですね。
あと八百万の神の神話と日本の正統史とかね、全然関係ないんですけど、
ちょっと結びついたことがあるんですよ。
でもですね、今、自分が面白かった本とか詳しい分野のすぐ隣にあるテーマというのを選ぶ方法というのは、
これは知能ネットワークの補強としては有効なんですけれども、
広がっていくことにはなりにくい気がしますね。
思いもしなかったようなつながり、そこからのアイデアというのにはなかなりにくい気がしますね。
例えば、大正時代の詩集を読んで面白かったので、
当時の作家の詩集ばっかり読むという場合はですね、
大正の詩人についてのレポートというのは書けるんじゃないかと思うんですけど、
何かそこから知的に面白いものを汲み取った本を書くというような生産はできにくい気がします。
それよりはですね、自分が正しいと思っていることについて、
あえて反対を唱えている本を読むということの方が何本か生産的な感じがしますよね。
例えば、糖質制限が良いというふうに思っている私が、
糖質は必要だよという本を読んでみる、みたいなことですかね。
ただこの場合、まあいろいろあるよねで終わってしまう危険性があるので、
そういうふうになると大したことはないですね。
何かつながってスパークするのではなくて並列で終わってしまいますね。
両論平起みたいな感じで終わってしまいます。
つながることでね、やっぱり何らかの価値が生まれるということが大事ですよね。
知識が増えただけで終わってしまわないということが良いんじゃないかなと思います。
それからですね、太い幹を抑えていくという読書の仕方もありますよね。
読んでいる本の中に引用されている古い本というのがね、やっぱりあって、
それをモテネタを読むわけです。
ちょっと古い引用になるんですけれども、
人身性の資本論という本が大変話題になりましたね。
そしてその本を読んだら、そのモテネタの資本論を読むというようなことです。
そうすると最新の理論が骨太になって、
それをコアとした強いネットワークが生まれていくかもしれません。
自分だけの知識です。
実例に見る「知のネットワーク」の形成
今日は本をですね、知識のネットワークにつなげるというテーマでお話をしました。
日々ですね、やっぱり膨大な情報に触れていったら、
ただ流されていくことというのは多いですよね。
そういう感覚になることがとってもあるんですけど、
だからこそね、つなげるという意識を持つようにするといいんじゃないですかね。
僕は戦国時代の歴史を見るのが好きでですね、よく読むんですけれども、
高山ウコンという人がいますよね、戦国時代なんですけれども。
この人はですね、キリシタン大名だったんですよ。
ある時、秀吉からね、心の中でキリシタンとして信仰するのは問わないから、
とりあえず表向けの信仰を捨てなさいというようにね、求めたことがあるんですよ。
黒田寛兵衛とかね、我毛宇治里みたいな人たちというのは、
まあわかりましたということで、信仰をね、形式的に捨てるということで、
命令にね、やっぱり従い続けるという、そういうことでね、保持していたわけですよね。
心の中でね、信仰するというのは保持していたんだけれども、
ただですね、高山ウコンというのは、いやー見せかけだけでも信仰を捨てるなんてできませんと言ったわけですね。
でね、彼はね、そうやって拒否したことによってですね、
明石にね、6万石もね、あった領地を募集されてしまったんですよね。
形だけの信仰を捨てた大名というのがね、当時あまりに多かったという状況だったんですけれども、
まあそのね、いやいやそれはできないということで、自分の信仰を通したというのがあったんですけどね。
今回、衆議院選挙の中でね、この話につながったことがあったんですよ。
ご存知の通り、公明党と立憲がつながって中道になりましたよね。
その時、144名の立憲の議員さんたちが、自分の信条、つまり原発は反対ですよとかね、
辺野古は反対ですよというような、そのような自分の理念を全部こう、
コロッとひっくり返して、まあ形式的にもね、ひっくり返して中道に入るという道を選びましたよね。
中には、いやもう入るだけは入った後で、その中でまた戦いますみたいなことを言って、
品色を買っていた議員さんたちもいたんですけれども、
その中で一人、原口さん。
彼はもう形だけでもそんなものを捨てて送ら返すということを潔しとしないということで、
立憲を出て有告という新しい政党を作りましたね。
そのことで筋を通したんですけれども、残念ながら落ちてしまって浪人になってしまったということで、
浪人になったところも高山うくんと同じだなと思ったわけですね。
こういうところでつながったわけです。
この原口さんと高山うくんとつなげて話をする人というのはね、もしかしたらいないかもしれないんですよ。
そうすると、この結びつけ方というのは、
僕のオリジナルの地のネットワークの中から生まれたアイディアということになっていくわけです。
こうやってね、あちこちに結び目を作っておくとね、それがフックにいって、
いろいろな知識が入ってきたときに、自分のネットワークというのはどんどん作りやすくなっていきますよね。
そのうちに誰にも奪われない自分自身の資産ということになっていくはずですよね。
なので、今度本棚を眺めるときに、自分の本棚って科学の本があまりないなと思ったら、
科学の本を読んでみるという、そういうようなことをしてみてはどうですか。
パズルを埋めるようなものなんですけれども、そんな感覚で本を選んでみるとですね、
さっきに戦国時代の高山雄子と現代の原内さんがつながったようにね、
面白いネットワークというのが生まれるんじゃないかなと思います。
今日はこの本を僕の知能ネットワークのどこにつなげよう。
このように考えてみて、次の一冊を選んでみるのも面白いんじゃないでしょうか。
それではまた。