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2026-02-12 16:00

脳内に『知のネットワーク」をつくる読書

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サマリー

このエピソードでは、「知のネットワーク」を構築するための読書術について解説しています。多くの人が本を読んでも内容をすぐに忘れてしまうのは、知識が孤立しているためだと指摘。本を選ぶ際に「この本を自分の知のネットワークのどこにつなげようか」と意識することで、知識を有機的に結びつけ、記憶に定着させ、新たなアイデアを生み出す方法を紹介しています。マジックテープ理論や、あえて反対意見の本を読む、古典を読むといった具体的な読書戦略も提案されています。

読書で知識が定着しない問題
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あなたの脳内に知のネットワークをつくる読書術。
ということでですね、今日は読書についてお話をしようと思っています。
皆さん、本をどうやって選んでいますか?
僕は話題のベストセラーとかね、自分のテーマとして持っている興味関心のあるものを選ぶことというのがよくありますね。
こうしてどんどん本を読んで知識を増やしていくと、ちょっとした困りごとも出てきませんか?
例えばね、本を読んで面白かったなとか、勉強になったなとか満足しても、
1ヶ月もすると内容をもううまく引き出せなくなるんですよね。
1ヶ月どころか1週間ぐらい先になると、もう引き出せないと。
誰かに説明しようとしても、すごくいい本だったんだけど、みたいな感じぐらいでしか言えないみたいな具体的な言葉が出てこないと。
そういうことってありませんかね。
おそらくですね、読んだ時には知識として頭の中に入ったんだけど、
それがバラバラで孤立だったがために、もう出てこなくなっちゃったというようなことじゃないかなと思うんですよね。
「知のネットワーク」とは
今日、過去のメモを見返していて、それにふっと目が止まったんですね。
こんな内容です。
本を選ぶ時には、今日はこの本を僕の知のネットワークのどこにつなげようかなと考えて選ぶというメモなんですね。
自分で書いたメモなんですけど、改めて読むと結構大事な視点だなというふうに思ったんです。
知のネットワークにつなげるということ。
今日はこのメモをきっかけに、知識を有機的に結びつけるということについて考えてみたいと思います。
点ではなく、ウェブを作る読書。
まず、知のネットワークという言葉についてですね。
僕が知のネットワークという言葉をよく使うのは、セッテルカステン、つまりカードの箱をですね、
テイクノーツに出てくるメモの取り方の概念なんですけれども、それを語る時によくこの僕、知のネットワークということをよく使います。
イメージとしてはですね、頭の中にあるウェブのようなものを想像してもらうといいかなと思っています。
さまざまなメモとか知識が孤立していないと。
どのメモも同じカテゴリーとか意味で関連づけられているという、そして見た目がクモの巣、ウェブのように見えるという、
そういうような状態を知のネットワークというように私は言っていることが多いですね。
乱読ということがあるんですけれども、どんどんどんどん本を読んでいく。
それはとてもエネルギッシュな読み方で好きなんですけれども、それだけだと知識同士のリンクが切れたままというかね、
それぞれ独立したままになることが結構起こりがちですね。
せっかくの読書も知識が関連づけないままだと検索して引っ張り出すことっていうのはやっぱりできないんですよね。
なんで、タグ付けされていないファイルみたいなもので手がかりがないから思い出せないわけですよ。
といっても、近頃はそんなに知識をもう貯めておく必要もなくなったので、乱読自体もしなくなったんですけどね。
だもので、最初に言ったような何かと繋がらないかなということを期待を込めて読むということを多くなっているわけですね。
スティーブ・ジョブスの「点と点をつなぐ」と能動的なアプローチ
ここで少し前に放送した内容でスティーブ・ジョブスの言葉を言ったことがあると思うんです。
コネクティング・ザ・ドッツの話ですね。
ここでは将来を見据えて点と点を繋ぐことはできませんよと。
できるのは過去を振り返って繋ぐことだけだという、そういうお話をしたことがあると思うんですね。
これはやっぱり一つの真理かなと思うんですけど。
無駄に見えた過去の経験というのが後になって生きるというようなことですよね。
でも、僕の過去のメモに書いてあったのは少し能動的なアプローチだったんじゃないかなと思うんです。
本を選ぶときには最初から繋げようと考えて選ぶということなんですね。
ジョブスは結果として繋がると言いましたけど、僕のそのメモはね、
最初からリンク貼りに行くぜという、そういうようなアグレッシブな感覚で本を探しに行くということを言っていたわけです。
知識のウェブを自分から広げに行くぞという、そういうようなイメージですね。
知識を有機的に結びつける読書
例えば、歴史の本で明治維新とかについて読むとします。
普通に読んでいるだけでもたくさんの知識が得られますよね。
でもそれはまだ点としての知識の集まりなわけですね。
たくさん学んでもそれがバラバラに孤立しているという、そういうことです。
ここでね、繋げようと意識すると変わってくるわけです。
明治維新とは全く関係のない、例えばですね、IT革命の本が目に留まるとします。
これ、私の知能ネットワークのどこかに繋がるかなと思ってそれを選んで読むんですよね。
すると以前読んだ明治維新の知識と何か繋がったと。
あ、このIT革命の構造、明治維新の話と似てるなと、もし思うことができるとした場合、
頭の中の明治維新とIT革命というのが、似通った構造という一本の線で繋がるわけです。
思いもしない繋がりですよね。
脳に例えると明治維新とIT革命という一見別のニューロンがね、構造というシナプスで繋がったということになります。
こうして明治維新とIT革命は構造が似てるぞという新しい価値が生まれるというようなわけです。
IT革命を読むまでは、読んでいるうちに明治維新と繋がるなんてことは思いもしなかったんですけど、
でもIT革命の本を読んで新しい知識を得るぞということではなくて、
ここから何か既存の知識のネットワークと何か繋がらないかなと思って読むことによって、
今のような素敵なネットワークができるということなんですね。
なので、そのような状態を作りたくて本を選ぶということをすると、やっぱりとっても面白いです。
知識のウェブを作る「マジックテープ理論」
知識のウェブを作るマジックテープ理論
ではどうしたらこのネットワークを作れるのかということですが、
私が思うにこのネットワークができていく様子というのは、マジックテープによく似てるなと思うんですね。
マジックテープって片方がふさふさで、もう片方ってチクチクしてますよね。
それが引っかかってくっつきますよね。
記憶も同じようなもんじゃないかなというふうに思うんです。
新しい知識が入ってきたら、場合を考えてみると、
その新しい知識というのがテニスボールみたいなもんじゃないかなと思うんです。
周りがふわふわしているテニスボール。
それが入ってきてもそのままポンポンと跳ね返っていってどこか飛んでいってしまうんですけど、
でもその頭の中にいくつもフックがあったら、
そのふわふわふわってしているところにそこが引っかかりますよね。
そんな感覚ですね。
これが既存の知識とつなげるということのイメージです。
たくさん本を読んでいるのに知識が増えることは増えるけど、
そこから何か生まれてくるわけじゃないなということはありますよね。
でもそれって能力の問題とかじゃなくて、
フックに引っかけてつながりを作ろうという読み方をしていないからなんじゃないかなという。
近頃はそういうふうに思うようになりました。
逆に何かを読んだときに、一冊本を読んだとして、
そこからいろんな多くのことを学べる人、価値を作れる人というのは、
きっと頭の中にフックをたくさん用意しているんじゃないかなと思うんですよね。
自然とあれと同じだとか、関係しているとか気づくんですよ。
つなげようと思っているから。
なので本を選ぶときに、どこかにつなげようと考えて選ぶというのは、
自分の頭にあるフックを、いつでもどうぞみたいな感じで
臨戦態勢に持っていくことなんですよね。
そうすると、この新しい本はどの知識と握手できるかなと考えながら読めるんですよ。
これだけで、ただ消費するだけの読書じゃなくて、
知識を積み上げる読書というのに変わっていく気がします。
面白い繋がりを作るための本の選び方
面白いつながりを作るための本の選び方。
このような本の選び方だと、基本的に何を読んだっていいわけですよね。
どんな本でも、すでに持っている知識の何らかのフックとつながると思いますね。
でもつながって面白いのは、明治維新とIT革命みたいなね。
全く関係ないようなもの同士のつながりですよね。
量子力学と人生論なんて、非常に面白い結びつきが得られそうですよね。
実際、僕もその結びつきで本を書いたこともあります。
とても面白かったですね。
あと、ヤオヨローズの神の神話と日本の政党史とかね、全然関係ないんですけど、
ちょっと結びついたことがあるんですよ。
でもですね、今、自分が面白かった本とか詳しい分野のすぐ隣にあるテーマというのを選ぶ方法というのは、
これは知能ネットワークの補強としては有効なんですけれども、
広がっていくことにはなりにくい気がしますね。
思いもしなかったようなつながり、そこからのアイデアというのにはなりにくい気がしますね。
例えば、大正時代の詩集を読んで面白かったので、
当時の作家の詩集ばっかり読むという場合はですね、
大正の主人についてのレポートというのはね、書けるんじゃないかと思うんですけど、
何かそこから知的に面白いものを汲み取った本を書くというような生産はできにくい気がします。
それよりはですね、自分が正しいと思っていることについて、
あえて反対を唱えている本を読むということの方が何本か生産的な感じがしますよね。
例えば、糖質制限が良いというふうに思っている私が、
糖質は必要だよという本を読んでみるみたいなことですかね。
ただこの場合、まあいろいろあるよねで終わってしまう危険性があるので、
そういうふうになると大したことはないですね。
何かつながってスパークするのではなくて並列で終わってしまいますね。
両論兵器みたいな感じで終わってしまいます。
つながることでね、やっぱり何らかの価値が生まれるということが大事ですよね。
知識が増えただけで終わってしまわないということが良いんじゃないかなと思います。
太い幹を抑える読書と古典を読む
それからですね、太い幹を抑えていくという読書の仕方もありますよね。
読んでいる本の中に引用されている古い本というのがあって、
それを元ネタを読むわけです。
ちょっと古い引用になるんですけれども、
人身性の資本論という本が大変話題になりましたね。
そしてその本を読んだら、その元ネタの資本論を読むというようなことです。
そうすると最新の理論が骨太になって、
それをコアとした強いネットワークが生まれていくかもしれません。
自分だけの知識です。
実例:高山右近と原口さんの繋がり
今日は本を知識のネットワークにつなげるというテーマでお話をしました。
日々ですね、膨大な情報に触れていったら、
ただ流されていくことというのは多いですよね。
そういう感覚になることがとってもあるんですけど、
だからこそ、つなげるという意識を持つようにするといいんじゃないですかね。
僕は戦国時代の歴史を見るのが好きで、よく読むんですけれども、
高山ウコンという人がいますよね、戦国時代なんですけれども。
この人はキリシタン大名だったんですよ。
ある時、秀吉から心の中でキリシタンとして信仰するのは問わないから、
とりあえず表向けの信仰を捨てなさいというように求めたことがあるんですよ。
黒田寛兵衛とか我毛宇治里みたいな人たちは、
分かりましたということで、信仰を形式的に捨てるということで、
命令に従い続けるということで保持していたわけですよね。
心の中で信仰するというのは保持していたんだけれども、
ただ高山ウコンというのは見せかけだけでも信仰を捨てるなんてできませんと言ったわけですね。
彼はそうやって拒否したことによって、
赤市に6万石もあった領地を募集されてしまったんですよね。
形だけの信仰を捨てた大名というのが当時あまりに多かったという状況だったんですけれども、
いやいやそれはできないということで、
自分の信仰を通したというのがあったんですけどね。
今回衆議院選挙の中でこの話につながったことがあったんですよ。
ご存知の通り、公明党と立憲がつながって中道になりましたよね。
その時144名の立憲の議員さんたちが、
自分の心情、つまり原発は反対ですよとか、
辺野古は反対ですよというような、
そのような自分の理念を全部コロッとひっくり返して、
形式的にもひっくり返して中道に入るという道を選びましたよね。
中には入るだけは入った後で、
その中でまた戦いますみたいなことを言って、
貧縮を買っていた議員さんたちもいたんですけれども、
その中で一人原口さん。
彼は形だけでもそんなものを捨てて送ら返すということを
潔しとしないということで、立憲を出て有告という新しい政党を作りましたね。
そのことで筋を通したんですけれども、
残念ながら落ちてしまって浪人になってしまったということで、
浪人になったところも高山夫君と同じだなと思ったわけですね。
こういうところでつながったわけです。
この原口さんと高山夫君とつなげて話をする人というのは、
もしかしたらいないかもしれないんですよ。
そうするとこの結びつけ方というのは、
僕のオリジナルの地のネットワークの中から生まれたアイディアということになっていくわけです。
こうやってあちこちに結び目を作っておくと、
それがフックになっていろいろな知識が入ってきたときに、
自分のネットワークというのがどんどん作りやすくなっていきますので、
そのうちに誰にも奪われない自分自身の資産ということになっていくはずですよね。
自分だけの知識資産を築くために
なので今度本棚を眺めるときに、
自分の本棚って科学の本があまりないなと思ったら、
科学の本を読んでみるという、そういうようなことをしてみてはどうですか。
パズルを埋めるようなものなんですけれども、
そんな感覚で本を選んでみるとですね、
さっきに戦国時代の高山ウコールと、
現代の原内さんがつながったようにね、
面白いネットワークというのが生まれるんじゃないかなと思うんです。
今日はこの本を僕の知能ネットワークのどこにつなげよう。
このように考えてみて、次の一冊を選んでみるのも面白いんじゃないでしょうか。
それではまた。
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