サマリー
精神科入院患者が退院できない理由として、医療従事者の怠慢や患者自身の退院したくない気持ちが挙げられます。長期入院患者は多くの権利を奪われ、その結果、自由が制限されて苦痛を感じています。精神科入院患者は、権利があるにもかかわらず、実際にはそれを行使できず、責任や義務だけを負わされる厳しい状況に置かれています。このような状況から逃れるために、患者が入院を希望する理由について考察します。
精神科入院の現状
いやいや、今朝は失敗しましたね。
20分以上喋ったんですけどね。
でもよかった、実はね。
もうちょっと時間があったら、もっと喋ったんですよ。
さっき朝はね、話そうと思ったことは、 三宅さん関係の話と、
のりこんぶさんとのやりとりの話をやろうと思ってね。
三宅さんの話にたどり着けるかな、着けんかなとか言いながら、
のりこんぶさんの話をしたら24分で、 もう時間が来たのでやめましょうとか言って、
やめて録音をやめてから気が付いたんですよね。
最初の40秒しか録音されていなかったというね。
そんなことあります?もう本当にもう、
もう本当にがっかりしちゃった。
もうそれでね、もうがっかりして、
今日は40秒プラスアルファの配信を朝あげましたけど、
まただからちょっと、もう一回同じ話できるかな。
どっちしようかな。
のりこんぶさんの話でやったのはね、
もう2回目は気持ちが盛り上がらないからできないんだよな、
同じ話って。
でも一応せっかくだから言っとこうと思いますけど、
何の話をしたっけ、あのね、
あーもう今やると面白くないな、なんか気持ちが盛り上がってないと。
その時はいいよと思って言ってるんでね、
今はもう言っちゃった後なんでね、 もう抜けちゃったんだよね、パワーが。
あー難しいな、ちょっと言ってみましょうでもね。
言った話は、
あーがっかり、言った話はね、
精神科の患者さんが長期入院してる人が退院しない話ね。
患者の心理と障壁
退院しないのはね、やっぱりね、
一つは医者とか病院の怠慢なんですよね。
やる気がないのね。
で、なんだけど、長期入院の患者さんが退院しない、
もう一つ大きな理由は、やっぱりね、
長期入院の患者さんが退院したがらないってことなんだよね。
実はね。
どっかに書いた気がしますけど、コメント欄かなんかに。
僕は今よりも若い時の方がもっと何ていうかな、
やる気があったっていうのかな、乱暴だったっていうのかな、
もっとなんか褒められたい気持ちが強かったんで、
もっとアグレッシブだったんだよね。
アグレッシブだし、少し何ていうかな、
攻撃的だったのかわかんないけど、
とにかくですね、熱心。
よく言えば熱心だったんですよね。
その時はね、もっともっと今よりももっともっと
強く介入して、もっともっと患者さんを退院させようとしていて、
それはだから、先進病院から町の病院に、
町じゃないや、町の生活にどんどん送り出してね、
暮らせるようにするのが偉いというか、いいことだというか、
そういう思いが強かったと思うんですから、
一生懸命、患者さんが退院できるように。
ケースワーカーの人と一緒に車乗せて、
自宅まで送り届けたりとか、いろいろありましたね。
いろいろ交渉に行ったりとか、いろいろありましたね、若い時はね。
今はめんどくさいからやりませんけど。
めんどくさいだけじゃないんで、いろいろやってね。
それが本当にいいことだったかどうかみたいなことも、
いろんな気持ちになるものだから、今はやりませんけどね。
前はそんな風にやってた。
そうするとね、僕がめちゃくちゃ退院させるということが評判になりましたね。
評判になったんでしょうね。患者さんの中にでも評判になったんでしょうね。
ある日ね、長期入院のおばさんの患者さんがね、
なけなしのお小遣いで僕にお土産を買ってくるようになったの、毎回。
病院の売店で買ったお菓子を毎回持ってくるわけで、
僕は断るんだけど、せっかくだからもらいますけど、
申し訳ないからね、わざわざ買ってきた。
じゃけんに、だけど買ってこなくていいよって言うね。
本当にいいよと。やめてくださいと。
でもありがとうと。嬉しいわと。
ありがとうって言うんだけど、でも次はいいからねと言って。
いつももらうわけにいかないから。また持ってくるから。
ありがとうと。でもやめてよと。
何回かやった時に注意したんだよね。
これあなたのお金だから、あなたのお菓子を買うのはいいんだけど、
僕にプレゼントを買うのは申し訳ないし、
なかなか違うと思うので、次から本当にやめてほしいし、
これ一体なぜなんだと。毎回買ってくるじゃんって。
前違ったじゃんって。何これって言うことになったら、
何があったのって言ったら、実はリブラ先生の患者さんは退院させられると聞いて、
私は退院したくないので、辛いので、許してくださいって言う。
僕にワイロー?ワイローのつもり?みたいな。
大丈夫ですよと。別に退院したくない人を退院させようとしてる時もあったんだけど、
退院したがらなくてもそれは甘えんなみたいな感じで、
とにかく頑張れみたいな感じで退院させたことがあったんで、
それが恐怖感になったんでしょうね。
大丈夫だよと、あんたは退院させないからと言って。
多分今でもその人は入院してると思いますけど、
僕も主治医じゃないんで見てませんけどね。
入院してるんだ。顔見るもんね。入院してる入院してる。
それから20年ぐらい経ちますけど、ずっと入院されてるけどね。
そんなようなことで、僕は退院受け負いみたいに思われて、
とにかく主治医があの人になったら退院させられるよって。
させられるんですよね。
させられるっていうネガティブなイメージで捉える人がいるわけ。
その人たちがね、じゃあなんで退院したくないかってことですよ。
それは当たり前と言う当たり前でね。
人ってね、皆さんが精神病院に入院させられるの嫌だと
思う人が多いと思うんですけど、それは嫌ですよね。
精神病院の患者さんって、精神科の病院の患者さんって、
いろんな権利を奪われてるんですよね。
権利と義務の関係
自分で勝手に外出もできないし、外出できる人もいるけども、
でも家にも帰れないし、だからね、本人の意思ではね。
思い通りに行かないことばっかりですよ。
何時に帰ってこいとか、何時外出は何時までとか、
何かは何円までしか買っちゃダメとか。
とにかく制約が多い。
あれはダメだ、これはダメだと言われて、精神科の病院って。
それはすごく鬱陶しい。
僕らだったらね、皆さんだったらすごく鬱陶しいと思うんですよね。
それはね、本当に何かやるたびに先生に、
ちゃんと許可を得てますか?みたいな言われるしね。
親に聞いてみないと、お母さんに聞いてみないとわからないよ、
みたいなこと言われたりね。
あるいはもう親がいないような世代だったら、
弟さんに聞いてみないとわからないからね、とか言って。
とにかく責任ある家の誰か、家族、家人、誰か、
あるいは先生、病院の先生に許可を得ないと何もできない。
そういう状態です。子供扱いですよね。
ちっちゃな子供みたい。何にもやらせてもらえない。
ということで、子供扱いなんですよ。だから苦しいでしょ。
でも皆さんどうですか?
子供の時って子供扱いされましたよね。
自分が子供の時を思い出してください。
精神科の入院患者さんはね、子供扱いされてるわけ。
子供の権利と子供の義務なんですね。
どうですか、皆さん。子供の時、小学校の時。
今と違って何にも決めさせてもらえない。
お金も自由に使えない。
お父さんとお母さんに相談しないと何もできなかった、小学校の時。
自転車で架け川に、黒い架け川の医院に行くことも
お母さんの許可を得ないといけなかった。
そんな時だった。
さあ、どうですか、皆さん。
幼稚園の時、小学校の時。
今と違って苦しかったですか?
どうですか?
苦しくはなかったですよね。
あの時はあれが当たり前だったよね。
それはね、
今は皆さん、
権利がいろいろあって、いろいろ自由にできる権利を持ってらっしゃる。
でもその権利を行使するってことはね、義務と責任がセットでついてくるんですよ。
権利には義務と責任がセットなんですよ。
皆さんはいろんなことを自由にする権利があるけれども、
それによって生じた結果の義務を、責任を負う義務を持ってるでしょ。
何か不満することが起こったらあなたのせいでしょ。
そしてあなたが償わないといけないね。
でも子供は親が何とかしてくれる。
その代わり、だから責任がないんですよ。
それを負う義務もないんですよ。
その代わり、権利がないんですよ。
ということで、権利と義務、責任というのはセットでやってくるものなんです。
なので子供の時は権利がない代わり、義務も責任もないので自由があって、
ある種の自由があって、不自由と自由がセットでくるわけね。
決める権利が、決める自由がないだけれども、
でも責任を負うということからはフリーなんだよね。
そこからは解放されているというね。
ということで、それはセットでやってくるわけです。
僕らは今、いろんな権利を行使することが許されていて大人ですから、
その権利を今得ている権利を子供に戻されると、
というかその権利を奪われるとすごく、権利が失われるとすごく苦しくなっちゃう。
今その権利を謳歌していますから、
その権利を遂行することができなくなると苦しくなっちゃう。
その代わり僕らはずっと義務を負っている。
その苦しさはトレードオフという状態にいるわけね。
一方で患者さんはどうかということですね。
僕の患者さんたちはね、やっぱりいろいろな問題、
病気だったり能力の欠如だったり偏りだったりによって、
権力の行使がうまくいかない人たちがいっぱいいるわけ。
結局やらせてもらえないわけ。
やらせてもらえないことはないんだけど、
やらせてもらったところで間違えたり失敗したりということで否定されてしまうので、
結局実態としては権利を行使できない。
お金を使うことも許されない。
あるいはお金もらえないとかね。
権利と責任の不均衡
とにかく本来大人が有している権利を一応許されてはいるんだけど、
大人だからね、患者さんたちもね。
許されてはいるんだけど実質的に使えないのよ。
使う能力がないから。
ということで、権利をね、
本来持っているはずの権利を行使することができない。
遂行して利益を得ることができない状態なんですよね。
という人がいっぱいいるんでね。
なのにですよ、大人だということで、
何か起こったことの責任を負わされるんですよ。
その義務を負うんですよ。
責任を負う義務を持ってるんですよ。
その責任は追っかぶされるのにもかかわらず、
権利は行使できないっていう状態に精神科の患者さんは結構置かれてるんですよ。
なので、義務と責任だけ負わされて権利は行使できないというね、
プラスはなくてマイナスだけ引き受けるっていう状態に置かれてる人たちが
精神科の患者さんにはいっぱいいるわけね。
権利はだから遂行してもいいよって言ってる。
やってもいいよって言われてる。
いいよと言ったってやる力がないんだからやれない。
だけど起こった責任はあなたが負うんだよ、大人だからねと言って、
責任だけは負わされるという最悪な状態なんですよ。
だったらですよ、権利を結局なんやかんや言って行使することができないであれば
ひどい目に遭うんだから。
だったらそんな行使できない権利いらないよね。
なので権利を放棄したいよね、そんなの。
権利は放棄したくはないけど、義務を負わされるんだったら
その責任を負わされる義務だけ外したいよね。
責任を負わされる後で怒られるから、
責任を負わされる義務だけ返上したいんだよね。
でも義務を返上したらさ、権利も失っちゃうんだよね。
ところが患者さんが失う権利というのは、
はなから行使することができない権利なんですよ。
いろんな社会で生きていくときの、
僕らがいろいろ自由に楽しく飲みに行ったり、
楽しくスタンドFMやったり、
楽しくスタンドFMの仲間とまた飲みに行ったり、
遊びに行ったり、急いだ何かを買ったり、
みたいな自由という権利というのが実は行使できない。
そして社会で起こった責任だけが追っかぶさせられるということで
負わされるということね。その負わされる責任を放棄したい。
となると権利を失う。
ところがその失う権利というのは、
入院を望む理由
患者さんにとってもともと行使できない権利。
つまりいらないものなんだよね。
あったって役に立たない。
あまり役に立たないか、あるいは全然役に立たないもの。
なのでそんな役に立たないものを支払いというのが、
つまり使えないお金で支払えば、
この嫌なゴミを義務というものを捨てることができるわけ。
そりゃ捨てたくなるでしょ。義務も捨てたくなるでしょ。
払わなきゃいけないコストは使えない権利だからね。
使えない権利なんかなくても一緒なんですよ、彼らにとっては。
ということで子どもの状態に自ら好んで戻ろうとするわけ。
好んで入院させられようとするわけ。
好んでやれない状態になろうとする。
なので病気のフリする人いっぱいいますよ。
フリというか病気なんだけどさ。動けないフリをしたりさ。
できません、できませんみたいなことをアピールしたりね。
できません、できませんアピールがひどいんだけど、
その患者さんにできませんよねとやってもらいましょうね。
看護師の人に何でもやってもらいましょうねとか言ったら
できません、できませんアピールしなくなったりするんですよ。
だから助けてもらうために言ってることだから。
助けてもらえると分かったら別にアピールする必要なくなるわけだから。
っていうような感じでね。
責任と義務とは一体なんですけど、
精神科の患者さんはそもそも持っている権利というのが
使えない権利なんで、使えない権利なんかあったらしょうがないんで
義務だけ壊されるわけだから。
だったらその責任、義務と責任、義務を負う責任みたいなものは捨てたい。
じゃあ権利も同時に捨てたい。
じゃあ精神科に入院させられたい。
したいというかさせられたい。
したいというと自分が希望したことだから自分が責任を負うことになるんで
させられるような状況を作る。
させられて入院させられたいというね。退院したくないみたいなね。
そういった状態になるわけね。
なので、野木コンプさんおっしゃるように、
やる気がない、いろんなことに甘えてしまうみたいなものね。
に精神科の病院の医者もスタッフも甘えてるように見える。
そして患者も甘えてるように見えるというふうに
野木コンプさんが書いてらっしゃったけど、
まあその通りですねと思いますね。
おっしゃる通り。おっしゃる通りで患者さんは逃げてるし、
その状況にね、看護師も野木コンプさんたちと同じOTも
みんながそこに甘えてるとは思いますね。
しかし割と一番問題なのは患者さん自身がそこに甘えてることであって、
なぜそんなことになっているかというと、
患者さんがそもそも使えない権利を渡されて、
それに伴った渡された分と同じだけの責任と義務、義務と責任を
負わされているという辛い状況にあるということをね、
忘れるといけないんじゃないかなと思うんですね。
なのでそりゃあ患者さん入院したくなるよねと。
だって使えもしない権利、行使できない権利を渡されて
その分責任を負わされたらこれはたまったもんじゃない。
というふうにね、そりゃあ思うよねという。
甘んじて精神病院に入院してそこに逃げ込んでしまう人の気持ちはね、
自分としてはわからんけども、僕としてはね。
だけど理屈としてはね、わかるよねというお話を
もっと長くもっと詳しくいろんなことを入れながら
あと10分話したんですけど、
もう到底そんなここから10分深掘りする力は残ってませんので、
今日はこの辺で終わらせていただこうと思います。
それでは皆さん、さようなりさようなりがりがりくんでは。
16:21
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