桑田圭介の歌詞の背景
ご番です。地名が出てくる歌のコレクターは、単独がお届けする偏愛に満ちたポッドキャストです。よろしくお願いいたします。
今回は、桑田圭介さんについてのネットニュースから少しお話をしたいと思います。
このネットニュースは、4月13日に放送されたTBSの日曜日の初耳学という番組に、サザンオールスターズ桑田圭介さんが出演されて、
その時のインタビュー内容に基づくものになっています。
そのインタビューの中では、林先生が桑田さんにインタビューする中で、
歌の中で茅ヶ崎ですとか神奈川県の地名がよく登場しますよね、というところを聞いた中で、回答としてこういったことをおっしゃっていました。
僕ね、他のあまり知らないんですよ。科学とか映画とか、私は狭い、浅い。歌詞を作るにあたっては何を題材にしようかと思うと、
昔から地元にあるもの、地元から見えるものとか、その辺を書く。それしか知識がないと言いますか、本当に。と、ご回答されたというところです。
サザンオールスターズの曲といえば湘南、鎌倉、横浜、三浦半島、非常に色々な神奈川エリアの地名を歌っていることでも有名です。
数々のご当地ソングを量産されてきていますし、神奈川はサザンの聖地、サザンのファンにとってたまらないスポットがたくさんある場所だなというふうにも思います。
行ったことないところでもね、結構サザンの歌で聞いたことあるなみたいな場所はね、いっぱいあるんですよね。
そんな桑田さんがどんな思いで歌を、歌詞を作ってきたのかというところは非常に関心があったんですけども、しさに富む回答ですよね。
この他に知らないんですよっていうのは謙遜でおっしゃってるっていうことだとは思うんですけども、
そうだとしても、地元のことしかわからないから地元のことを歌ったんだという視点、これ自体もね、できないことだと思うんですよね。
あなたがこれまで住んでた街の風景をドラマにしてくれって言われたら、できるかっていうと、僕はできないんですよね。
住んでた街の日々生き返る場所の風景だとか何があったとかは覚えてはいるけれども、そこを意識してみたことってあんまりなかったなというふうに思うんですよ。
地域への想い
今になってみればね、こういった地域に対する関心は非常に高まっているので、ここ10年以上とかは関心を持つようになりましたけど、
ちっちゃい頃とか中高生の頃とかに暮らした場所で、深い雑誌を持って眺めていたり、ここでこんなものあったらな、ここでこんな暮らしがあるかもな、こんなドラマがここであったら素敵だなとかね、そういったことは未尽も思っていませんでした。
この桑田さんがね、ふるさとか茅ヶ崎周辺が湘南だとして、そこでの歌を書こうということに至れるっていうことは、やっぱり普段から街に対して非常にいろいろ思いを巡らせていた、非常に思考を巡らせていたからこそっていうふうに思うんですよね。
そういう意味では、たくさんのことを知っているというよりは、自分の目に届くものをどれだけ深く観察しているか、深く想像しているか、みたいなところがやっぱり大切なのかなというふうにも思いました。
広く知っていること、あらゆるジャンルに精通していること、万物を知っていることというのはね、そうであればあるほど確かに素敵だなと、無敵感はあるなというふうにも思うんですよ。
一方でそうはいかないわけじゃないですか。だから手の届くものをどれだけ大切に配られたか、どれだけ戦略を立てられるか、みたいなところにも通じるのかなというふうにも思いましたね。
僕が今暮らす多摩地域なんかは、23区とかに比べれば、遊ぶ場所にしても、面白い場所とかにしても、何か活動するにしても、選択肢は限られるんだと思うんだよね。
そうは言っても、あるものでどれだけ豊かな暮らしができるか、楽しく過ごせるかというのは、全然あるものとは別の話だというふうにも思うんですよ。
そういう意味では、今暮らす街にどれだけ向き合えるか、あそこにどれだけ思いを巡らせるかというふうなのが、やっぱりいいなって大切だなというふうにも、
この桑田さんのコメントから非常に強く感じたところでもあります。
そんなわけで、地域をよく歌うアーティストが自分の地域をどう見ているのかというのが、めっちゃ面白いので、またインタビューを探したいなというふうにも思いました。
そんなわけで、今回は桑田圭介さんのインタビューからの思ったことというふうな話です。
またお会いいたしましょう。おばんでした。