00:01
お盤です。地名が出てくる歌のコレクターは、単独がお届けする偏愛に満ちた音声配信です。
番組が面白かったら、いいね、シェアの方もよろしくお願いします。
例にも漏れず、今日も外で撮ってます。
多摩ニュータウンの都市開発
今回はですね、多摩センターという東京都多摩市にある町の方に来て、今収録をしています。
この町は、多摩ニュータウンと呼ばれる大規模な都市開発が行われたエリアになっています。
高度経済成長期以降に都心部で住む場所が少なくなる中で、東京の郊外地区で大量に住む場所を作りましょうというところで計画されて作られた住宅エリアになっています。
結構自然だった場所を大きく切り開いて町にしたというところで、当時から自然破壊じゃねえかみたいな問題があったりしたというところにはなっています。
平成狸合戦ポンポコというスタジオジブリの映画があるんですけども、
あれなんかは、多摩ニュータウンの開発の自然破壊に対して人間に対抗する狸の話みたいな内容なので、
多摩ニュータウンのことを知りたくなったら、平成狸合戦ポンポコを見るとちょうどいいかなと思います。
多摩ニュータウンに来てみて思うのは、めちゃめちゃ大規模な立派な施設がたくさんあるんですよね。
結構ここは今でも人が住んでるからいいかなと思うんだけど、相当豪華で立派な建物が並んでて、
これがもっと人が少なくなってて、建物も古くなってた時に建て替えたりとかメンテナンスが仕切れなくなるってことが出てくるんだろうなというふうにすごい思いました。
バブルの時期とかは建物を豪華に作りすぎてしまって立派ではあるんだけれども、
メンテナンスしようとしたらすごいお金がかかっちゃうみたいな施設がたくさんあるんですよね。
多摩ニュータウンにある施設なんか結構その手の施設が多いんじゃないかなというふうにも感じています。
それゆえ立派だし環境も素晴らしいと思うんだけども、これからゆくゆく人口が減っていった時に手に負えなくなる施設があるんだろうなというふうにも思っています。
自然に飲み込まれる未来
ここからは多摩ニュータウンに限る話ではないんだけども、いつかそういった立派だった施設が手に負えずに朽ちていくという時代が来るんだろうなと思っています。
それも僕が生きているうちの30年とか40年後にはきっと到来するんだろうなと思っています。
立派だった施設が古くなって、本当は建て替えなきゃいけないんだけども、建て替えるお金もないし、実際使っている人もそんなでもないという時に放置するしかないという場所が出てくるんだろうなと思います。
その他、いろいろ権利関係が複雑、イメージとしていろんな持ち主の人がいる施設、建物も共有しているし土地も共有している、そういった施設なんかだといじろうにもみんなで合意しないといけないんですけども、
そういうのができなくて手が入れられない、何とかしなきゃいけないし何とかしたいと思っている人もいるけど、みんなの意見が揃わない、金を出したい人と出したくない人がいるというところがあり得るんだと思います。
そうして手に負えなくなった施設がどうなるのかなって考えた時に、ほったらかして誰もお金も出さないから、どんどん草が生えてきちゃって、アスファルトとかを突き破ってどんどん草生えて誰もメンテしないと。
あまり人が立ち入らないようになるから、どんどん人が人気もなくなるし、荒れ放題が加速するという感じになっていくと思うんだよね。
ラピュタみたいになるかわかんないけれども、ある種文明が自然に飲み込まれるみたいな絵面になっていく可能性があるなと思っています。
そういったものが日本中に少しずつ誕生していくんじゃないかなというふうに思っています。
草が生え放題になって地面がボコボコになったりとか、建物がよくわかんないけど壊れそうだというところは立ち入っちゃいけません、立ち入り禁止みたいな区画になると。
危険を顧みない人はユーチューブで入るとか、サバゲーの場所に使うだとか、はたまた肝試しスポットになるとか。
そういった朽ちた文明があちこちに誕生するという未来が30年40年後にはきっとあるんだなと思っています。
新エヴァンゲリオンの3つ目か4つ目か忘れちゃったけど、ボロボロになった文明の状況をチェックしているシーンとかいうところがあったりして、
文明口で誰も手が入れられないという中で、使えるものはどれかなと調べながら恐る恐る使っていく。
新しいものは作られないみたいな世界線が描かれていたんですよね。
こういう未来はあるんだろうなと思いながら、エヴァンゲリオンは一つの未来図として面白いなと思って見ていました。
そういう姿がこれからも出てくるんだろうなというところです。
たまにフタンを訪れてみて感じた話という形でしてみましたけれども、
やがて日本中のいろんな都市でこういった自然に飲み込まれる文明が出てきそうだなというところをうっすら感じて、
僕は結構そんな未来に絶望はしていなくて、来る未来の一つの形なのかなと思っています。
今の日本が本当に人口のピークで、それに合わせて作られた街は確実に不要になっていくし、
それをきれいに地面に戻すわけにはいかないんだよね。
だからもう自然の力に任せて返すというところはやむなしなのかなというふうに思います。
地方の立派なビルとかもしかしたらそのまま、
新宿とか渋谷とかは未来30年後40年後もしかしたらビル外かもしれないんだけど、
地方都市の立派なタワーマンションとかオフィスビルとかは手がつけられずに解体もできずに、
ビルのまま自然に飲み込まれるみたいな、
今ならめちゃめちゃファンタジーな風景が普通に世の中に広がっている可能性もあるのかなというふうに思っています。
そんなわけで今回は、
そんな文明と自然に飲み込まれるみたいな未来図をたまに歌うにきて想像してしまったのでお話ししてみました。
ちなみにこの収録中、何回か近くを人が通りかかったので、
止めたり撮ったり止めたり撮ったりというのをしました。
外で撮るとこういうことが発生しますね。
ぶつ切れになっていない放送でやることを願います。
そんなわけでまたお会いいたしましょう。
おばんでした。