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2025-06-20 06:32

配信266:荻野目洋子の曲を聴いて感じた住民と街のギャップ問題

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荻野目洋子「北青山3丁目4番地」を聞いて、表参道のすぐ側で団地暮らしというギャップが描く、住民と街のギャップ問題について。

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地名が出てくる歌のコレクターによる、偏愛に満ちた配信です。出来るだけ毎日配信しています。

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本配信のメインパーソナリティ。地名が出てくる歌のコレクター。都市と音楽が大好き。多摩地域で暮らす。

◆しゃり

ラジオ放送のパーソナリティ。ご当地ソングは素人。オーストラリア在住のエンジニアで主にリモート参加。


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Summary

このエピソードでは、荻野目洋子の1987年の曲『北青山山頂名音番地』を通じて、表参道と都営アパートの生活環境のギャップについて考察されています。歌が描く夢と現実の葛藤は、現代における街と住民の関係性の変化を浮き彫りにしています。

荻野目洋子の曲の背景
お盤です。地名が出てくる歌のコレクターは、担当がお届けする変愛に満ちた音声配信です。
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今回は、荻野目洋子さんが歌う、北青山山頂名音番地という歌の風景についてのお話です。
この歌は1987年の歌ですね。今から40年弱昔の歌になっています。
歌の舞台はタイトルの通り、住所が指定されている場所になっています。
この北青山山頂名音番地という場所には、かつて都営アパートがあった場所になっています。
タイトルにも青山とつくんですけれども、都心のど真ん中、表参道駅なんかからもすぐ歩いて行けるような場所になっていて、非常に華やかな場所にある公営住宅なんですね。都営アパートになっています。
表参道なんて言ったら、今では本当にショッピングの場所として、結構ブランド物買いしの高級ショップみたいなものもたくさん並んでますよね。
一方で、都営アパートとなると所得制限なんかもあったりして、入服ではない人も住んでいるような場所になっています。
そのギャップもあって、この歌の中ではアパートに住んでいる女子学生なのかなが、鏡の向こうの夢の世界なんかに憧れる様子があるんですよね。
女学生なんかだと、そういった華やかな暮らしなんかに憧れるけれども、家のお金だと手が出ない。
すごい華やかで素敵だなと思いながら、ちょっと自分とは別世界だなみたいなギャップにちょっと悩んでいるなんかも、ちょっとうかがいしているような曲になっています。
そんなわけで、この1987年当時には、非常にこの表参道と都営アパートのギャップがある場所の特徴をよく表した曲になっていたんですよね。
街と住民のギャップ
今になって、この北青山三丁目4番地というのが大きく変わりかけている場所になっています。
この番地には、もともと20何棟かの都営アパートがあったんですけれども、老朽化などもあって、全部廃止されています。
そのうちの敷地の半分は今建て替わって、引き続き都営住宅はあるんですけども、タワーマンみたいな感じになって非常に洒落た雰囲気になっています。
都営住宅じゃない一般のタワーマンというのは、本当にしっかりした値段を取るようなアパートも一緒に並んで建っているような感じになっています。
なので一応役割は担ってはいつつも、だいぶ綺麗になった感じになっています。
半分ぐらいがそんな感じでタワーマンに変わっているんですけども、もう半分はまだその昔の古い団地みたいな感じのアパートが今でも残されています。
ただね、それはもう仮囲いみたいで入れなくなっているんですよね。
こちらはもう次どうしましょうというのが決まっていて、青山という立地もありますので、非常に立派なオフィスビルに建て替わるという予定になっています。
商業とかショッピング系の機能とかホテルなんかも建つんだろうな。
ホテルとかっていうとだから外資系のホテルとかも来たりするってなると、本当に表参道と地続きの立地な場所になるんでしょうね。
かろうじてこの番地に昔の名残である都営住宅は残ってはいるけれども、この歌が描いていたような表参道とアパートを暮らしとのギャップみたいな風景というのはもう消えてなくなるぞという今瀬戸際に立っている感じなんですよね。
この名残みたいなものは87年だから当時の写真とかも今はたくさん残されていますし、まだ今残っている古いアパートの写真なんかもいろんな人が撮ってたりするので、ここは昔こんな場所だったんだなと思って、表参道とギャップがある場所だったんだな。
歌はそれを伝えているんだなというのは残されるのかなというふうにも思う。
こうして歌の風景が消えていくことで、暮らしの中での街ならではの気持ちみたいなものは歌の中だけに残されていくみたいなものもあるんだよなというふうに思います。
これは非常に表参道のそばにこんな場所があって、確かにこういった悩みを抱えていた学生がいたかもね。きらびやかな街がすぐあるのに自分とは全然関係のない世界。そういったところもちょっと感じさせてくれる曲だなというふうにも思っています。
ちょっと話が変わっちゃうけど、ナスカの地上絵とかは、本当に現地に住んでいる人とかは見ないまま生涯を終えるみたいな話も聞いたんですよね。地元の子供とかは。
結構あれは外国から来て飛行機に乗れるような、ある程度リッチな人はナスカの地上絵を見ることができるけれども、本当にすぐそばにいる住民は逆に手の届かないものになっているみたいな話があったんですよね。
街ってそういうことあり得るよなと思っていて。街の資源、表参道の青山みたいなのは、外から来る人に向けて非常にリッチなものとしてやられているけれども、実際にそこに住んでいる人たちにとっては手の届かないものだし、実際の暮らしには関係ないものという、住んでいる人とそこにある資源のギャップというものはいろんな場所であるんだろうなと思っていて。
全然違ったタイプの話ではあるけれども、この青山もある種、そういった地に住む人と資源のギャップみたいなものを描いた歌でもあるなというふうにもちょっと感じています。
はい、そんなわけで、今ちょうど変わりつつあるので、またタワマン、タワマンじゃないか、タワマン&オフィスになるのか、そういったところで変わりゆく街を歌からもぜひ感じ取ってもらえればと思います。
ぜひ聴いてみてください。
それが、おぎの目横、北青山山頂名音番地です。
どうぞ。
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