2025-02-18 2:04:58

「なぜ願い事は3つなのか?」地上最強商人の少年編《成功塾Part2》

成功塾シリーズ第二弾「願いを叶える物語」

地上最強の商人の少年期の物語

テーマソング『フレンドライクミー』アラジン

⁠YouTube版⁠

⁠https://youtu.be/SHgNXqWSv2w

00:00
ということで、先週から成功塾シリーズをやっておりますが、今日は第2回です。
先週のことを覚えているでしょうかね。
経営の神様から学ぶ成功塾編ということで、成功塾、経営の神様から学ぶ編をやったわけですけれどもね。
稲森和夫さんの成功方程式、覚えているかな?
後でちょっと復習します。
で、稲森さんが4兆円企業、5兆円企業、そして3万2千人の従業員の経営発展から立ち直すという、
10割超えのヒッター、事業ヒッター、一郎さんの超一郎みたいなやつですよね。
野球ってあんなに毎日毎日バッと打ってても、3割打ったら天才なんですよね。
3割って10回のうち3回、ルイに出ればいいっていうことなんだよね。
すごい少ないよね。圧倒的にピッチャーの方が有利なやつなんだけどさ。
3割出したらすごいのに、稲森和夫さんも10割出したなわけですよね。
もちろん1割出してるけれども、自分の手がけた、創業した企業、そして再建した企業というのは、
100%すごい成果を上げているという方が、なぜそれを再生産できるのか。
なぜ再現、再現性を持って多くの人に、それを多くの従業員に抱えていてもできるようになったのかというところが、
彼は心というものを出してますけど、考え方というところを非常に重視している。
売り上げを上げることはできたとしても、
もしここの心の部分、考え方の部分が悪ければ、掛け算なのでマイナスになっているよ。
これを気にしていると、今週もいろいろあったよね。
東京女子医大とかも理事長さんが逮捕されちゃったりしましたよね。
何億円、1億何千万円、キックバックで応料してたんじゃないかという。
それが生まれた背景は、医大と大学病院、東京にあるところはドル箱なんだよね。
基本的には。なのに患者もどんどん減ってきちゃっていて、それでも油をかけるような状況ですよね。
みなさん、医大というのは、どんだけお金を払っても行きたいと医者の子どもたちが受験に向かってくるところのトップを務めている。
というところで、多くのお金を結構自分の好きなように使えたんじゃないかと言われているけれども、
その経営自体、医学なんていうのも分かりやすいですよね。
本当は世のため人のためとか、人を助けるために事業をやっていきたいはずなのに、
いつの間にか、他の目的のために反対意見がいる人をすべて排除して、だいぶ女性になっていたと言われていますけれども、
心の在り方が事業、社会の方向に向いていなかったんじゃないか。
その在り方がマイナスだったから、その瞬間にはバレないかもしれないけど、いつか必ずわかる。
特にこのSNS時代だから、別に文春さんが抜かなくても必ずわかってしまう時代なので、
どんだけその上まで富を蓄えてきて、その大学病院というのがどんだけブランドが高まっていっても、
一回こういう思いでやっていたら、もう患者としても行きたくなくなっちゃうじゃない。
受験生としてもちょっと嫌だなと思うし、働いている人も嫌だなと思うし、本当に台無しにしてしまう。
03:05
それは経営が下手だったからとか、そういうこととは違う次元だよね。
心の持ち方がマイナスだったんじゃないか。
一生懸命みんなが他に頑張って、他の授業いっぱいの人がやっていたんだけれども、どうしようもないというような話なんですよね。
なので、どうしても事業家を目指している皆さんが先に売り上げを上げたいという思いが先立つと思うんだけど、
これは結論から言ってしまうと、売り上げを上げるというのは必ずできます。できるそうです。
それよりもちょっと遠回りだけど、心の在り方をしっかり持ってからやらないと取り返しがつかないよということで、
時間をかけて成功塾シリーズをやっていきます。
今日は史上最強の商人の少年編です。前回の続きをやっていきます。
稲森和夫さんが経営をしていく上で、最も大事なのは心の在り方のマネージメントだというふうに、
若い頃、無法にやって気づいたんですね。最初の共生談の時に。
その時から心の在り方、それをどこで学んだのか、ある着物から学んだというふうに言っています。
これは稲森さんだけじゃなくて、宋正義さんもそうだし、藤田添さんもそうだし、
いろんな人がここから学んで偉大なる商人にその通りになっているわけですよね。
これがちょっと高い本なので、じっくりこれをやっていこうということでやっていますが、その第2弾です。
今日はこの本をやっていきますけれども、
みなさん、なかなか買って読むのは大変なので、金額の上でも大変なので、
買わなくても中身がわかるように、私が読みます。
私がだいぶ朗読するパートが今日は多いので、後半寝ている人が特にするんじゃないかなと思っておりますが、
1万円を買って自分で読むのか、ただというかどうかわかりませんけれども、
今日ここに座っているだけでエッセンスがわかるというところをお届けしたいと思います。
今日この中でも巻物まで行けるかどうかわかりませんけれども、物語の部分。
これはハフィドという地上最強の商人、現在地上最強の商人が、
少年時代はただの落田使い、落田の世話係だったわけですけれども、
そこからどうやって地上最強の商人になったのかという冒頭のお話のところを、
今日はメインに扱っていこうと思いますので、物語のパートです。
冒頭、願いを叶える、成功するということを扱っていくわけですけれども、
今日のテーマソングはこちらです。
前回から世界観としては、アラジンの世界観ですよ、アラビアンナイト、
アラビアンデイトは言わないよね。アラビアンモーニングって言わないよね。
なんで夜が魅惑的なんですかね。アラビアンモーニングでもいいはずなんですけどね。
06:00
アラビアンを世界観なわけですけれどもね。
それを想像しながらやっていきたいということなんですけど、
これは違う書物だけれども、千夜一夜物語ですよね、アラジン。
これも古代からある書物、物語。
これも実は兄弟作品なんですよね。
不思議な、まか不思議な物語が描かれているんだけど、
女王様が寝付けないから話をしろって言って、千夜一夜、話をする人が出てくる。
女王様を寝れないんだよ、夜すごく困ってるんだよ、誰か私を寝かせるように話を読んでくれ。
寝れない時間を楽しく過ごさせてくれっていろんな話を人に読ませるという、
そういうのが千夜一夜物語なんですけどね。
その中の一つがアラジンなんですけど、
これもただ面白おかしい物語というよりは、
何世代にもわたって現在語り継がれているマルチ古文書みたいな物語ですよね。
ロングセラーのストーリー。
これは教訓がいっぱい詰まっているんですよね。
非常に今日も共通するテーマなので、
私がただアラジンが好きだから流しているんだろうではないんです。
このアラジンという物語は目標達成の物語ですよね。
今日紹介するハフィドス少年の何者でもなかった、
富も財産も特段の才能もない、身寄りもない、
血縁関係でコネクションもないというような何者でもなかった少年が夢を達成していくんですけれども、
このアラジン少年も全く同じですよね。
ドブネズミと呼ばれていて、そこからどうして夢を達成していくのかというお話なんですけど、
これ、魔法のランプというものを手に入れて願いを叶えていくんですが、
当然ですね、物語大好きな皆さんご存知の通り、
魔法のランプって世の中にありますか?
見たことありますか?
現実で魔法のランプというものは、まだ多分見たことない人の方が多いと思います。
だとしたら、じゃあ何なんでしょうか、魔法のランプというのは。
スライムの話なんでしょうか、これは。
アラジンの物語の中では、魔法のランプだけが世の中にあるのかないのかわからないもので、
あとは一応、この世の中の物理法則に基づいてますよね。
急にそれ以外のことがタイムトラベルするわけじゃないし、スライムになって転生するわけでもないし、
変なモンスターが現れるわけでもないし、他は全て物理次元の法則なんですけど、
魔法のランプだけがポッと入っているんですが、
これはじゃあ何なんでしょうかね。
そこらへんから今日の物語入っていこうと思いますけれども、
この最初の歌はフレンドライクミーといって、アラジンが洞窟に騙されて行ってしまうんですよね。
この洞窟の中に魔法のランプがあるということを知っているちょっと悪い大人がいて、
この洞窟に入れるのはダイヤモンドインザラスな心を持った人だけだというふうに言われて、
09:03
いろんな人を送り込むんだけど、ことごと帰ってこれない。
心がピュアな人しかこの洞窟には入れないという伝えがあって、
この何物でもないアラジンが入って行って、見つけるんですよね。
見つけてランプを擦ったら出てきて、この魔法のランプの取説をしてくれるというそんなシーンでございますので、
ぜひとも見てみてください。
魔法のランプとは何なのか。
頭もずらき、誰も叶いはしない。
すごいパワー、赤のコーナー。
そうさパンチは爆弾。
ほら見てやったか。
ランプが十分ちょっと擦るだけだよ。
ご主人様ご用は何?
はいご注文をどうぞ。
お気に召すまま。
今日のトレストランで豪華なメニュー。
ご注文は何なりどうぞ、あなたの下を見て。
極上最高サービス。
You're the boss、大将キング。
お望みのものをお手元に積みるまま。
豪華券ランプまで届け。
最高の友達。
たとえどんな時でも。
どうだい。
すごいだろ。
こんなことできるかい。
こんなことできる。
こんなことだって。
この子最最大。
ちょっと見てよ。
お使いだぜ。
描かせ合う。
たちがち叶うんだよ。
ご主人様ほらね。
私はあなたのカブ。
さっきのものお友達。
ご機嫌なお友達。
ほら見て、見て。
魔法のランプを擦るとこういう人が出てきて。
何でも願い事叶えるよっていう取説ですよね。
このGにランプのマジンが出てきて。
願い事を3つ叶えてくれるそうです。
ただし例外があるそうなんです。
願い事を何でも叶えてくれる宇宙的な力を持っているそうなんですけれども。
例外があります。
3つの願い事は叶えられない。
ある3つの例外があるそうですけれども。
何が叶えられない願い事でしょうか。
12:00
押した方があるんだよね。
何でも叶えられるよって言っておきながら、
願いの叶え方にも押さ方っていうのがあるわけですよね。
呪術改善とかでもそうですよね。
超コズミックパワーを持っているくせに、
何か縛りがあるよね。何か枷があるじゃない。
あれと一緒なんですよ。
何事もこれって多分めちゃくちゃ実力者になったり、
成功したり富を得たりして何でもできるようになっても、
この押さ方っていうのはやっぱあるんですよね。
じゃあこの何でも叶えられる魔法のランプのジーニが、
叶えられませんと言っている例外なんだか、なんだと思う。
人を生き返らせる正解。
あと2つ。
これは当然物語の中でちゃんと説明されています。
この後、この後、ジーニがちゃんと説明してくれるんですけど、
人を生き返らせることはできないよ。だって怖いでしょって言って説明しています。
あと2つできないんですけど。
ちょっと声を上げて書かせてあげる。
あおいちゃん、何だと思う。
え、もう全く分かんないわ。
アラジンが怖くて怖くて見れなかったゼーなので覚えてないんですけど。
え、そうなの?これ怖いんだ。
怖いです。
何があるかな。人の心を動かす。
正解。恋愛成就。
恋人のこの人に惚れさせたいんだけどは叶えられませんって言われます。
あと1つ。
生き返らせると恋愛。
これは叶わないんだって。
何でもできるのにそれはできない。
もう1つはこの生き返らせるとほとんど表裏一体ですね。
生き返らせることができないんだったらこっちもできないよね。
人を殺す。殺傷する。
あいつを暗殺してくれっていうのは叶えられません。
この3つが例外。
オプションでいうと4つにしてくれっていうのもダメ。
こういうルールがあるんです。
これってでもやろうと思えばできるんだよね。
何でもできる魔法の魔人なので。
おそらく能力としてはあるんだけれども
お作法としてそれはやりませんっていうことなんですよね。
たぶん全知全能の魔人ならではの考え方。
心というやつなんだと思いますが。
それでも3つ叶えられるんですよね。
3つ。
この殺傷、蘇生、恋愛は叶えられませんが
それ以外なら3つ叶えてくれるということなんですけれども
なんか疑問に思いません?
なんで3つなの?って思いません?
今日は最初に書いてもらえるのはこれです。
15:01
なぜ願い事は3つなんでしょう?
全知全能の魔人なのに
願い事3つ。
なんでその制限があるんだろう?
これもおそらくはやろうと思えばできるんだと思うけどね。
でもこれ1つだけではないし
10個でもないし3つなんですって。
古代から受け継がれてきたこの物語。
願望実現の神さんを擬人化して表現してるわけですけど
願い事は3つですよってしてるのって
例えば教訓なんだとしたらなんでだと思う?
例えばなんで3つって伝えてるんだろうっていうのは
これまで考えたことある人たくさんいると思いますけどね。
なんで3つなのか?
思考をめぐらせてみてください。
哲学教室のような感じですね。
なぜ魔法のランプの魔人が叶えられる願いは3つなんでしょうか?
あなたはどう思いますか?
これ作中では別に答えは出ているわけではありません。
志郎さん、ちょっと声出していきましょう。
人間の大きな欲を表面化するため。
どういうことを表面化するのは?
あれですよ。3つに絞ると絶対叶えたいなみたいな欲が出てくるじゃないですか。
例えばお金持ちになりたいとか。
でも欲って僕持ちすぎたらいけないような気もして
その欲が先行しすぎて周りが見えなくなって何かに心配するみたいな。
なのであえて3つに絞ることによって大きな欲を表面化するみたいな。
なるほど。自分が潜在的に持っているものを
3つだけだよっていうことに縛りをかけることで
ちゃんと浮かび上がらせる。そういうことね。
そうです。
なるほど。深いな。
それ深いですね。
何個でも叶うよって言ったら
一生あなたの願い事を何個でも叶うよって言ったら
すごい散漫しそうだもんね。
ちょっとコーラ買ってきてねとかさ
ちょっとこのくせ毛直してほしいんだけどとかさ
ちょっとこのニキビ直してほしいんだけどとか
何度叶うのかは別に願い事フォーカスしなくてもいいや
っていうふうに確かにありそうだね。
深いですね。千尋さん。
まず目標を明確にするためなんじゃないか。
それが1個じゃなくて3つって言ってるのは何でかな。
1個でもいいんだよ。
そうしたら究極1個しかないよって言ったほうが
明確にしやすいんじゃない。
1個じゃダメ。
こっちが止まってる。
ダメなんでしょうかね。
じゃあちょっと他の人も見てみましょう。
鎌城さん。
千尋くんのやつとほとんど同じなんですけど
願い事3つもあってその3つで
ちゃんと自分が叶えたいものを厳選しないといけないんで
18:02
その過程でその3つこそが
ちゃんと自分が叶えたい願いっていうことで通せるので
そういったところに関してちゃんと
千尋くんもそれに従って叶えてあげたいみたいな
そういうビジョンがあるんじゃないですか。
なるほど。すごい。
そういう教訓ですよね。
まず絞ったものを本物の願い事を見極めて
それに向き合っていこうという教訓を感じますね。
自分だけとか周りだけとか家族だけに対しての
願い事じゃなくて
全部について。
すごいですね。
春はこの3というところに初めて研究してくれました。
この3方向の願い事を
自分、家族、他人。
だから3つなの。
ということですね。
なぜこういう観点を持てたんですか。
別に自分のことだけ3つでも多いんじゃないですか。
周り幸せじゃなかったら自分の幸せじゃなくて。
素晴らしいですよあなたは。
3というものに関して研究してくれました。
ザクさん。
無制限な欲望って秩序を乱しますよね。
そうか。なるほど。
そもそも話、多分欲望の果てにあるのって
傲慢だとは思うんですよ。
はい。なるほど。
ジーニー自身は人の心は操れないとは言ったんですけど
人の容姿をいじることはできてないと言ってたんで
最悪自分を若返らせてくれ。
イケメンにしてくれ。
そうだね。できるよね。
金をくれって言ったりとかして
持てる手段を与えることはできるじゃないですか。
当然それだったら
下の文に7つの大罪ってあると思うんですけど
それを犯さないのを防ぐためなのかなと思って
すごいね。
例えばイケメンにしてくれだったら
色欲にいけますし。
7つの大罪を言ってくれてるよね。
人間が陥りがちな欲望という罪の罠ですよね。
罠7つね。
大罪に限定されてるんだよね。
そこにはまらないために
あえて3つだけという風にしてるんじゃないか。
深いね。
ただ本家のアラジンは無制限でしたからね。
そうなのか。
ディズニーに自身も指輪とランプで分かれてて
ランプのほうは強いって言われてて
指輪のほうは雑い音ができる
弱いマジンガンって言われてました。
ありますよね。
7つの大罪を防ぐために。
深い考察ですね。
オークラン。
そうだよね。
なるほど。
作った人が3つ願い事があったから。
21:04
いいですね。
いいですね。
自分の願い叶えるために物語を作ってるものですからね。
自分を反映させる。
おにひちゃん。
叶える段階。
最終的に叶えたいものに行くまでの間に
完全に人間が能力を使わないという状態をなくす。
劇中だとアラジンも王子様になるところまでは行ったんだけど
そこからジャズミンをどうするかはあんた次第みたいな話。
そこの幅を上げますっていう。
なるほど。
成長大好きなおにひちゃんらしい。
成長する機会を奪わないためにっていうことですか。
なるほど。
いろいろありますね。
それぞれの考察です。
実際に今日の一番最後、そして来週から
どんな願い事も叶ってしまうという巻物について
ついに入っていくんですけれども
それイコール魔法のランプなんですよね。
断言してこれをマスターしたらどんな願い事も叶っちゃうよっていう風に
古代から伝えられてきているものってまさしく魔法のランプなんですけどね。
それを何でもいくつでも叶えられるようになっちゃいます。
自分自身がジーニーになっちゃうんだけど
ジーニーがおそらく自らカセを作っているわけですよね。
そのことを考えながらコズミックパワーを手に入れる扉を開いていこうと思います。
皆さんそれぞれの考えがあると思いますけれども
私も考えました。なんで3つなのかなって。
実はこれは何でも叶う魔法のランプですけど
目標達成の取説なんだろうなと思いました。
なんで3つなのか。
一つ目は生存のためで
二つ目は自分自身のため
三つ目は他人や社会だと。
非常にハルさんと同じ考え方で考察してみたんですけれども
例えば人生というものを何ターンか分けて考えるということですよね。
皆さんはまず最初のターンにいるわけですけど
3つと4つで区切ることが多いと思うんだけど
90歳まで生きるとしたら30年ずつの3つとか
120歳まで。私の場合は120歳まで生きるつもりなので
40年で3つ。ないしは30年で4つというターンで考えています。
30年かける4つ。今回は3つにしましょう。
120年で40年ずつ3つとなると
私は一つ目のターンをちょうど終えたぐらいのところなんですけど
人間はまず
マズローの五段階欲求みたいなことと近いんですけど
まず自分が生き延びるため、サバイブするために頑張りますよね。
本能的にはDNA的には子孫を残すためというところもあるかもしれないですけど
それはもう選べます。いずれにしろ生存本能、生存欲求
安心して生きるために最初頑張ります。
24:03
ライスワークですよね。生きるために働くということができるようになるために
かなり前半の時間を使うんじゃないでしょうかね。
そのためにこれは叶えたい。だからこういう学校に行きたいとか
こういう資格を取りたいとか、こういうスキルを手に入れたい
こういう仲間を手に入れたいとかっていうのは
生存のために最初やっていくことが多いと思います。
それがベースとして叶うと
もうとりあえず何があっても生きていけるかな
自分一人は暮らしていけるかなっていうような段階になると
自分自身の夢、自分が叶えたいこと、なりたい自分になりたいなっていう
余裕が生まれてきますよね。
とりあえず子孫を残したし
自分がわがまま放題にこだわりを持って生きてきたな
最悪なんとかなるかなとなったときに
今度はなりたい自分になりたいなという気持ちが出てくる第2ターン。
これがたぶん、この後は私がまだ未知のところですけど
成熟した人は早くこれをやっているのかもしれないですけど
おそらく自分自身の夢、目標を叶えるために
後半どこかでそれが社会のため、他人のためということに
リンクしているとより叶いやすいんだと思います。
3つ目は周りの人のためという風に
願い事が叶えられるように人生というのは用意されているんじゃないのかな
それに応募しているんじゃないかなという風に3つを考えてみました。
みなさんの考え方も素敵だと思います。
さあそこで3つの願い事を叶えてくれるあれですけれども
現時点でみなさん、なぜ3つなのか考察してくれましたけれどもね
3つちょっと挙げてみてください。
今、魔法のランプをこすります。
文字通りですね、魔法のランプ今からこすりにいきますので、今日の授業ではね。
こすりにいったときに、みんなが言ってくれたように
無制限とか曖昧とかだと叶いようがないしね
もしくは溺れちゃうかもしれないし
7つの台に溺れちゃうかもしれないし
叶ったものも叶わないかもしれない
叶ったとしても不幸になるかもしれないといろんなリスクがあります。
この強大な力を手に入れる、成功の鍵を手に入れるということは
何にも増して強大な力だと思いませんか?
願い事が自分で叶えられるようになってしまうというのは
宇宙にある力の中でかなり強力な力じゃないですかね。
そんな強大な力を持つと当然リスクもあるわけなので
みなさんはいろんな観点から
最初ちょっとアラジンに乗っ取って
3つの願い事を思い浮かべますかね。
3つもない?
1個ずつでもいいですよ。
3つも思い浮かばないよ。
3つも絞りきれないよ。
どっちですかね。
今私は鼻を噛みたいということなんですけどね。
3つあるこれ。
27:06
ちなみにこのアラジンの物語では
アラジンはこの3つ何に使うか知ってます?
それをね、シートを使うんですよね。
あの歌の後に何でも叶えられるってほんまかいなと。
それも操作場でしょうと。
そんなことできるのにこの洞窟からは出せないんでしょう。
まさかできませんよねって煽って
ふざけんなよってピョピョっと出してくれるんですけど
ほら1個叶えたよって。
いや、叶えてって言ってないじゃんって言って
シートで1個叶えて洞窟から出してします。
そうでしたっけ。
残り3つあるんですよ。
王子様になる。
最後にジーニーを自由にする。
最後ジーニーを自由にする。
あと1個は?
あと1個なんだろうね。
めっちゃ命の危機になって
誰かが勝手にランプを擦って
助け出すって。
脱出ね。海に沈められちゃうんですよね。
石山は海だった?
助けられずに。
砂じゃなかった?
砂?
砂だっけ?
岩人だからですね。
王子様になるとね、命を救う。
命を救ってもちょっと大変なあれですよね。
最後はジーニーのために使う。
そんな3つだと思うんですけどね。
千尋さん。
千尋さんの3つ揃えてきましたね。
日本が一番の軍事力と経済力を手にするっていうのと
今のままだとそれが使えないんで
その力が適切に使える法案を作るっていうのと
日本が世界の派遣国家になる。
千尋さんこれ3つとも
わりと社会的なことなんですね。
そうなんですかね。僕の欲です、これは。
これ私がこうなりたいみたいなの入ってないですよね。
王子様になりたいみたいなことも入ってないですね。
王子様はあれですよ。なれるんでなろう。
なるほど。
ここでやらなくてもいいです。
アラジンの場合はね、ジャスミンと結ばれたいから
この人と結ばれたいとかそういうことも入ってないですね。
やろうと思ったらいつでもできる。
すごいな。
かなりね、周りを巻き込むようなことを挙げてくれました。
次行っちゃったかな。
赤色だけなの?
3つ揃えるの難しいね。
3つも思いつかないかな。
3つも思いつかない。
じゃあ1個ずつ出してみて。
2つ。
2つ。
丸1、丸2。
会場の皆さんは手が止まってるんでしょうか。
願い事特になに?
そもそももう叶っちゃってるみたいなこと?
方向をちゃんと得ておきたくないな。
30:03
まず1個。
5時間で十分な睡眠が取れるようになりたい。
5時間睡眠で生きていきたい。
すごい人生に三大願うことなの?
早死にする?
早死にしないっていうのは、8時間寝るのと同じクオリティを5時間で得られたい。
ショートスリーパーみたいな体質を得たいということですか。
これができるとそのことによっていろんなできることが増えるから。
あとは自分の成長でなんとかするよということですね。
人によってはあれだよね。
12時間寝る毎日を手に入れたいとかね。
いう人もいると思いますけどね。
逆ですね。
ショートにしたい。
もう5時間しか寝れない体にしてください。
どんなに疲れて眠りについても、5時間でちゃんと回復できる体にしてほしい。
初めて聞いたね、この願い。
5時間で十分な睡眠が取れるように。
でも自分のことですね。
ここから先が気になる。
これを手に入れて何かをしたいんだよね。
これを手に入れて何かをしたい。
春、3つ揃えた?
2つ。
春さん、死ですか?
最後の時。
自分じゃどうにもできなそうだったから。
死ぬ時は病気とか事故じゃなく、浪水で死にたい。
ピンピンころりみたいなことですよね。
2つ目、親がちょっと楽に暮らせるようにしてほしい。
これ自分でなんとかできますね。
サポートができるようになればね。
6つ目はなし。
自分のことないじゃないですか、これ。
自分のことですよ、浪水で死にたい。
これそうなんですね。
そっか、すごいな。
こういう願い事ですね。
これおじいちゃんかなんかですかね、この感覚ね。
すごいですね、こういう願い事なんですね。
16歳?
あなた、16歳。
16歳のね、願い事だそうです。
宇田ちゃん、とりあえず2つ。
はい。
ちょっと読み上げて、理由を教えてください。
そんな物価高が収まります。
これ、そうなの?
キャベツものすごい食べてます。
そうだね。
友達よさ、いっぱい。
そうだね。
そんなお好み焼き屋さんとかやってるわけではないのに。
キャベツ毎日食べてるのに毎日食べれなくなっちゃう。
すごいな、経済的な願い事なんですね。
マクロ経済的な願い事ですね。
次は。
犬の寿命が10年延びますようには、
おばあちゃん家で飼ってる犬がもう10歳になって、
死が近づいてきたような気がします。
あと5年もあるんですね。
あと10年延びたらいいなっていうことで、
ちょっと別れ寂しいんで。
2つともでも、人のことですね。
人のこと、全体のこと。
私自身のことはあまりない。
思いつかなかった。
そうなんですね。
そういう傾向ですかね、ここの皆さんは。
3つ揃えてくれました。
33:00
1個目は大西ちゃんと近いのかな?
そうですね。
5時間で睡眠取れたほうがいいかもしれないですね。
語り方がどっちのほうがうまいかということですね。
1個ずつ説明して。
自分だけ1日4時間っていうのは単純に、
自分だけ時間が増えて、
1日をよりちゃんと満足できるように過ごしたいから。
ちょっと貪欲な側面もあると思うんですけど。
28時間にしたいということですね。
28時間にします。
あとレシック銀行は単純に、
金銭的な面で、
別に低額でもいいから、低い金額でもいいから、
安定する収入が欲しいっていうところ。
そこら辺とは別に、
高級的に身近な人たちが健康になるっていうところです。
今いる人でも、これから出会っていく人でも、
心身ともに健康であってほしいなという願いです。
そうか。
フロー所得とかで便利だよね、レシック銀行は。
かもしれないです。
みなさん結構、
僧侶みたいな人たちが多いですね、今日はね。
楽さん、楽さんが3つ揃えてる?
3つ揃えました。
まず、人間によって失われた木々とか、
絶滅した木々や動物を取り戻すことで。
すごい、でかいね。
日本王冠とか、よみがえらしたいですね。
絶滅した動物とかもよみがえらせる。
海抜とかで失われた木々とか、
地球温暖化で消えたものとか、
そういうのを取り戻すことで、
世界中の人間に知識を与えてほしい。
どういうこと?
人間を賢くしてほしいってこと?
今のことを思うと、
当然、僕も未熟なんですけど、
未熟すぎるが故に、
暴走してる不死も世界であるのかなと思うと、
みんな知識があって、楽があれば、
ハッピーになるんじゃないかなと思いまして。
言ってみれば、詐欺で詐欺られる人もいるじゃないですか。
それって、詐欺師の方が一番上手だったっていう。
その面で楽が詐欺師の方が上だったってことじゃないですか。
そういうことを考えると、楽があったら、
騙されることもなければ、
誰かを騙せることも少ないのかなと。
あとは、この世の中に誰かがいる、
ランプ&ジーニーを消す。
なんでなんで?
もういらないの?
一番なのが、そんなジーニーに頼らなくても、
いい世界にするのが、僕ら人間のもとなんじゃないですか。
そんな裏技みたいなことなくていいと。
そうです。
決意を感じますね。
世の中に対する希望と決意を感じますね。
すごい。
ヒーローさん。
ヒーローさん、なんですか?
36:02
知りしよくバージョンです。
少年の気持ちで。
少年の気持ちで描いてみました。
透明人間になれるようになる。
瞬間移動で。
カメハメハ打てるようになる。
ドラゴンボールの世界で大変なチャレンジですね。
あれじゃないですか。
透明人間は難しくないですか?
難しいね。
でも一瞬出てきたよね。
最初に占い家と戦うときに、
透明になるなんかがあった。
ブルーマのなんかして、
カメセンディの鼻地ブーで、
その鼻地で透明なやつを解除したことがあったね。
だから全部ドラゴンボールの話かもしれませんね。
そういうことです。
そういうことですね。
自分の能力ですね、これね。
世界中の方は何をしたいですか?
瞬間移動できるんだったら、
北海道と沖縄を行ったり来たりしたいです。
寒い暑い日に落ちて。
あとあれです。
どっかの国に不幸入服したいですね。
そうだね。
不幸入服したい。
調べられずに行けちゃうもんね。
確かに。
だそうです、だそうです。
あおいちゃん1個説明してください。
はい、1個です。
世界中のみんなが幸せになりますようにです。
もうこれだけなんですか、思い浮かぶの。
これだけしか思いつかない。
なんならこれさえOKだったらOKじゃないですか。
現状はそうではない。
いろんなニュースとかを見てると。
悲しい思いをしてる人もいるから、
みんなずっと幸せだったらいいなって思って。
じゃあ、あおちゃんの力でみんなが幸せになる世界を作れるといいですね。
頑張ります。
みんなこういうあれなのね。
3つ。
日本語が世界共通言語になって、
平均寿命が1000年伸びて、健康寿命が900年伸びる。
1000年寿命のうち、最後の100年はちょっとあれですか。
ちょっと動けない100年ですね。
大変なんですね。
健康寿命が1000年じゃないんですね。
最後はちょっと苦労するっていうのは残しとくんですね。
そうです、そうです。
みんなが春とか浪水したいっていう要望があったんで、
ちゃんとそこに答えるように100年の猶予を与えました。
老いというものを老いといてくれたんですね。
そうです、そうです。
日本語が世界標準語になったらいいですね、確かにね。
こんな高校向けなことをある国は一応叶えたわけですからね。
叶えられないわけではない。
おんしちゃん、残り2つ。
残り2つ。
私がめちゃくちゃ健康になるっていう。
おんしちゃん、1日5時間でリカバリーになって、さらに。
1日5時間でめちゃくちゃ健康になって、風邪とかを基本的に引かないようになりたい。
あと、自分の手が届かないから、世界の教育水準を最低ラインが日本になるくらいに上げる。
そしたら世界平和になるんじゃないですか。
39:00
教育の質を上げれば自ずと人々が幸せになる。
そのために私はとにかく時間を節約し、健康で生きたい。
世界の教育水準どうこうは叶えられないワブシリーズじゃん。
手の届かないところは別にどうぞって言いたい。
なるほど。
こういうものなんですか?この世代の人たちはこういうものですか?
本当にフェラーリが欲しいとか、マリブの豪天に住みたいとか。
あれなんじゃないですか。みんな自分で稼いで自分で買いたいってことじゃないですか。
ああ。
生子ちゃんと付き合いたいとか、そういうのない?
こういうものなの?
すごいあれですね。
自分は何考えたかな、高校生の頃。
でもなんかモテたいとか思ってただろうな。
空港に降り立ったときに黄色い声援で迎えられたいとか。
どの空港に行っても黄色い声援で迎えられるようになってた。
どんなにネスかぶるかと帽子かぶってもバレちゃってる。
サービス。サングラス。
やりたかったな。
ぐらいかな。
3つ挙げてくれましたね。
家内に行きましょう、3つということでね。
皆さんが言うように闇雲にではなくて、
照準を絞って具体の3つを考えてくれたわけですけれども。
さあ、今日は。まだだった?
あおいちゃん、2個目出してくれました。
結婚したい。すごいですね。
思いつきました。自分の欲ってなんだろうなと思ったら。
結婚はしときたいです。
1つだけ昭和な感じが出てきていいですね。
まだ他にも出てきましたか。
次に行きましょう。
ちょっとおさらいですね、前回も。
成功、人生と仕事の結果というのは、
能力×熱意×考え方であると。
能力と熱意は、能力、才能ですよね。
物とか肉体の健全さ、応援者の特に願うところですよね。
これは0から100。プラスですよ。
熱意ってやる気ですよね。やる気とか努力とか。
肯定的なものですよね。どうしても壊れたいと思うんですよね。
これも0から100。プラスにしかなり得ないよ。
もちろんどっちも高いほうがいい。
こうしたことはないけどプラスにしかなり得ないよ。
それに引き換え、一番キーファクターとなるのが考え方。
稲森さんで言うと心と言っているようなところですよね。
これ難しい概念ですよね。
考え方というのは、何とかシンキングの話もあれば、
心構えみたいなこともあるし、非常に広い範疇のことを言っていると思います。
それがマイナス100からプラス100になっちゃう掛け算なので、
42:00
どんだけ才能があってやる気があって成果が上がっていても、
それがぼっそりマイナス100しちゃうとマイナスの不才になっちゃう。
世の中に悪いことを起こす必要になっちゃうということでした。
これをしていくためにということで紹介してくれたのがこれですね。
この方たちもこれを読んでから、いわゆる現代の史上最強の商人になっていったわけです。
さあやっていきましょう。
ようやく内容に入っていきたいと思います。
おさらいします。
2000年前、アラブの貧しい少年ハフィットが史上最強の大商人になった成功の秘訣が語られています。
その秘訣とは、古代から伝わる秘密の巻物に記され、
この巻物を手に入れ、その教えを実践した者は誰でも史上最強の商人になれると言われています。
少年ハフィットは不思議な巡り合わせで、10貫の巻物を譲り受け、
巻物の教えを一つ一つ実行し、アラブ一の大商人へと成功していくという、そういうお話なんですが。
さあ、1万円分ちょっと開いていきたいと思います。
寝る人は寝てくださいね。心がけますが、私声優ではありませんのでね。
山寺浩一さんでもありませんのでね。
途中、ズッカリズッカリになるかもしれませんけれども、そこらへんはご愛嬌で聞いていただければいいなと思います。
ただね、読むだけでは本当に砂漠のことを思って眠たくなってしまうと思いますので、
1章ごとポイントを整理しておりますのでね。
そのポイントに従って、ここをちょっと聞くぞという気持ちで聞いてくれればいいなと思います。
最初のポイント、1章いきます。
この1番最初の1章はですね、地上最強の商人であるハフィットが大分大人です。
大人人生の最後、終盤のシーンになっています。
このハフィット、地上最強の商人にめちゃくちゃ富みがあるんですけれども、
この人が地上最強の利益をどう使っていたんでしょうかというところに注目して聞いてほしいなと思います。
具体的には、この文中には毎年、商売で得た利益の半分を〇〇せよということを実践してきたそうです。
さあ、何?
ちなみに現段階で予想ありますか?
商売で得た利益の半分をどう使ってきた?
投資、なるほど。現代風ですよね。
現代のお金の方には必ず出てきますね。
はいはいはい、ふくりで回せみたいなね、ありますね。
他にはどうでしょうか?
利益の半分を散財せよ。
溜め込むのは使うということでね。
たぶん世の中に流せっていうのもあるかもしれないですね。
そうですね。
直近に今度は溜めるぞ、溜める方ね。
45:00
溜めるんだ。
歌っちゃおう。
寄付。
寄付。
半分を寄付せよ、それぞれのキャラクター。
ちゃんと違う答えを出してくれてありがとうございます。
この中に正解があります。
じゃあ、ちょっと。
でですね、私が一方的に読んでいるだけでも非常に高い本の価値はあると思うんですけれども
飽きられるのが私は怖くてですね、クイズにしておりますので
1章ごとにクイズがあります。
今日はクイズいっぱいありますので
これ、答えを読んだ後にですね、クイズ出ますので
クイズのトップを目指してやってほしいなと。
国語の授業みたいな感じですね。
この文中に何が書いてあったかということをですね。
もう始めから答えを出してますからね。
答えというか問いを出してますからね。
ハビットは履歴の半分をどう使ってきたのかということが
読んだ後に問われますので答えられるように注目してください。
今回もいつもと同じように正解を書きます。
選択問題じゃなくて書きます。
何に使った。
早ければ早いほど点数が高い仕組みになっておりますのでね。
早押し、早く。
早く正解をしてたくさんの点数を稼げほしいなと思います。
じゃあ、いきましょう。
第1章 史上最強のアラグン
これハフィドが、晩年の話ですね。
ハフィド・リンガードは青銅の鏡の中に映る自分の姿をじっと見つめた。
老いたな。若さが残っているのはもう目だけじゃ。と呟いた。
そして広い台席の床の上をゆっくりと歩み去っていった。
この部屋は豪華なものだった。金銀で飾られた天井。
何本もの黒いシマメノウの柱。
彼は年老いた弱々しい足取りで造下細工の組み込まれた
キプロス杉のテーブルの脇をゆっくりと過ぎていく。
別校で飾られた長い椅子やソファーは輝き、
宝石で象眼が施された壁は光を放ち、
年入りにデザインされた2式の壁掛けの文様には
ちらちらと金紙銀紙がきらめいている。
青銅の鉢に植えられた巨大な朱露が何本も、
石膏製の妖精が立つ噴水を囲むように配置されている。
宝石の散りばめられた室内花壇の箱には様々な花が植えられ、
それぞれの美を競い合うようにいるようである。
このハフィドの宮殿になれば、
誰しも彼が巨大な富を保有する大商人であることは疑わないことだろう。
ハフィドは中庭を横切り、その向こうにある倉庫に入っていった。
その倉庫は館の跡から500歩ほどの長さに渡って伸びている。
入口のところにエラスムスが緊張した様子でハフィドを待っていた。
彼はハフィドの全帳簿を管理している番頭である。
おはようございます、ご主人様。
ハフィドは軽くうなずいただけ、そのまま奥へ歩みを進めていった。
エラスムスもその後に従ってついていったが、
彼の表情はハフィドがいつもと違って、
なぜこのような場所で会いたがるのだろうかと不安を隠しきれなかった。
ハフィドは荷物を上げ下ろしする場所に立ち止まると、
馬車から商品が下ろされ、数が数えられ、台の上に積まれていくのをしばらく見つめていた。
ウール、上等のリネ、羊皮紙、蜂蜜、カーペット、オイル、いずれも小アジア原産のもので、
48:06
ガラス一塾、ナッツ、バルサムから採った香料などはハフィドの生まれ故郷からのものであった。
パルミラ産の織物に薬品、アラビアからの神社、シナモン、宝石、
エジプトからは穀物、紙、花崗岩、石膏、玄武岩、バビロンからの綴れ織、ローマの絵画、そしてギリシャの彫像もあった。
バルサムの香りは重く辺りに漂っていたが、長年の経験で鍛えられたハフィドの嗅覚は鋭く、
甘いプラムやリンゴ、そしてチーズやジンジャーなどの匂いを嗅ぎ分けることができた。
しばらくして彼はエラスムスの方へ向きを直っていった。
時にエラスムス、今までに我々が宝箱に蓄えた財産はどのくらいになったかな?
エラスムスの顔色は青ざめた。
全部でございますか、ご主人様。
そう、全部でじゃ。
最近の総額は計算しておりませんが、私の推定するところ700万タレントは上回ると存じますが。
それでは今、ここの倉庫の品物と市場に出ている商品すべてを黄金に変えたらいくらぐらいになるのかのう。
今朝の在庫目録はまだ出てきておりませんが、少なく見積もっても300万タレントはございましょう。
ハフィロはうなずいてから言った。
商品の仕入れはもうしなくてよい。そしてすべての商品を黄金に変えるのじゃ。
そのためにはどうしたらいいか、直ちにその方策を考えてもらいたい。
エラスムスはあまりの驚きに口を開けたまま、声も出ない様子だった。
彼は殴られたようによろめき、かろうじて踏みとどまり、ようやく声を出すことができた。
ご主人様、私にはわかりません。今年は特に儲かっております。
どの市場からも売り上げは前年度を上回っているという報告が来ております。
ローマの軍隊でさえ、今や我々の顧客です。
現にあなた様はここ2週間の間にアラブのタネウマ200島をエルサレムのローマ軍隊の軍団の行政官に放りになったではございませんか。
ご主人様のご命令には何一つとして疑問を差し挟んだことのない私ではございますが、今度ばかりはどうにも納得しかねます。
サフィドは微笑み、優しくエラスムスの手を握りしめた。
エラスムスよ、お前は初めて家へ来たときのことを覚えておるじゃろう。
その時、私はどんなことをお前に言ったかな。
エラスムスは額にシワを寄せてじっと考えていたが、すぐその表情は明るく輝いていった。
ご主人様はこうしました。毎年の利益の半分は貧しい人たちに分け与えるようにと。
その時、さぞかしお前は私を愚かな商人だと思ったであろうな。
不安な気持ちになったのは事実でございます。
サフィドは大きくなずいた。そして両手を広げて、前方の荷物の上げ下ろしを差し示していった。
どうじゃな、今ではお前のその心配も意味のないものであったことを悟ったであろうな。
はい、ご主人様。
では、なぜあの時、私があのような決断をしたのか。その説明が終わるまで、しばらく辛抱して聞いてはくれないか。
私ももう歳じゃ、欲しいと思う者とて、もうほとんどない。
最愛の妻、リシャも先立ってしまった。
今の私の望みは、今までに得た財産をこの町の貧しい人々に分かち与えることなのじゃ。
51:00
私の取り分としては、余生を不自由ない程度でよい。
そこで、そのための書類を作成してほしいのじゃ。
それと、市場関係の書類もな。
私は今、市場で私のために働いている者たちに、その場所の所有権を譲り渡してやりたいのじゃ。
それと、それぞれの支配人たちへ、長年金属のお礼として、五千タレントずつ分け与えてもらいたい。
そうすれば彼らは彼らなりの才格で、新しい商品を揃えることができるじゃろう。
ここでエラスムスは話し出そうとしたが、ハフィロは手を挙げ、それを制した。
どうやら、私の申し付けが気に入らぬようじゃの。
エラスムスは首を振って、笑顔を浮かべようとした。
いや、決してそうではございません。
ただ、私はあなた様となさろうとすることの理由が全くわからず、とても不安なのです。
それに、お言葉を聞いていると、まるでご遺言のようにも感じられるではございませんか。
お前は良い性質をしているのを、エラスムスよ。
お前はいつも自分のことより、私のことを案じておる。
お前は、この我々の貿易帝国がなくなってしまうときに、まず自分の先行きが心配にならんのかも。
ご主人様とは、もう何十年もの間、一緒に仕事をしてまいりました。
その私が、どうして自分のことだけを考えられましょう。
ハフィロは古い友の体を優しく抱きしめた。
私のことを心配する必要はないと、直ちに五万タレントをお前の命令に書き換えるようにしてくれ。
そしてな、私が遠い昔に立てた、ある誓いを果たすまで、私と一緒にここにいてほしいのじゃ。
その誓いが果たせたなら、この宮殿も倉庫も、お前に譲り渡そう。
そのときは、妻のリシャの元へ行く用意ができたのじゃからな。
エラスムスは、主人の言葉の意味することがわからず、主人の顔を見つめて、ただ、ブツブツとつぶやくだけだった。
五万タレント?宮殿?倉庫?と、とんでもない。
ハフィロはうなずいた。お前のその忠実さは、私にとって最高の財産だと金々思っておった。
私がお前にしてやれることなど、今までお前が私に尽くしてくれたことに比べれば、わずかなものじゃ。
お前は自分のためだけでなく、他人のためにも働くことができる人間なのじゃ。
これこそ、男の中の男であるゆえんだと、私は思う。
さあ、ぐずぐずしてはいられない。
私のこの計画を完結するために、お前には急いでもらわねばならぬ。
今の私にとって最も貴重なるものは時間なのじゃ。
私に与えられた時間はもう残り少ない。
エラスムスは顔を背け、流れる涙を隠しながら、しわがれた声で尋ねた。
では、その果たさねばならぬ誓いとは、どのようなことでございましょうか。
長い間、失礼ながら、兄弟のように一緒に過ごさせていただきましたが、
そのようなお話は、追続があったことはございません。
ハフィロは腕組みをして微笑んだ。
今朝、お前に頼んだ仕事をすっかり片付けたら、お前にまた会おう。
その時には、すべての秘密をお前に話そう。
30年以上も、妻のリシャー以外には決して誰にも話せなかった秘密をな。
という大秘書でした。
さあ、ここでクイズでございます。
今日はこれが続きますからね。
どうしよう。
54:00
では、皆さんに答してください。
何人いるんだ?
8人準備完了。いくよ。
早く回答した方が点数が高いですからね。
じゃあ、いきますよ。
最初に言った通り、市場裁量の承認となったハフィロは、
定義の半分をずっとどのように使っていたでしょうか。
入力して答えてください。
早く答えた人の方が、
正解数の中でも得点が高い数になっております。
一応ですね、いろんな言い方がオンラインできるように用意しておりますがね、
タイムアップではでは正解はいるんでしょうか。
えー、国語で5を取る人だったら正解できると思いますが。
皆さん、国語の成績はどうでしょうかね。
さあ、お、2名正解。
寄付をしたが正解ですね。おめでとうございます。
見せ開かした、金に変えていた、民衆に分け与えた、
その他の回答は何なんでしょうね。
これはですね、読んだ通りですよね。
ということで、
お、答弁が早い。
タッチの差で、2人しか正解がないんですよ。
え、そうなの?ひらがなで書いた?
寄付で分かるように言えたんだけどな。おかしいな。
じゃあ引き続きひるまずトライしてみてください。
ハーフィードはずっと商売で得た利益の半分を貧しい人たちに分け与えるということで。
若干ですね、入力してやってますのでね、
ぴったりと回答を拾わなかった場合はご勘弁ください。
半分を貧しい人に分け与え続けたということです。
はい、続きいきます。
その後、30年間妻にしか明かさなかった秘密を、
これから第2章では語られるんですけども、
注目ポイントはここです。
30年間その部屋には妻以外誰も入ること禁じ、
妻以外誰も入りませんでした。
入ること禁じられていたその部屋、秘密の部屋ですね。
ハリポッターみたいな感じですね。
この部屋には何があったんでしょう?
57:01
文中の言葉としては、
たとえこの部屋いっぱいにダイヤモンドが積まれようとも
うんちゃらかんちゃらとそのことを言っておりますが、
ついに30年誰にも明かさなかった秘密のところに
エラスムスを連れて行きます。
連れて行きますので、ここに何があったのか着目してくださいよ。
ここに何があったのかに着目し、
ぜひ聞いてほしいなと思います。
第2章は秘密の巻物です。
そしてその日は来た。
警備隊に守られた大将はダマスカスを出発した。
落段の背にはハフィドの各市場の支配人に手渡す黄金と
市場の権利証が積まれていた。
ハフィドの商店を預かっている支配人は
ヨッタのオベット店長からペトラのラウール店長まで
数十人の者たちであるが、
彼らは一応に驚きで口も聞けぬまま
ハフィドの贈り物を受け取るだけだった。
最後にアンティパトリスの市場で大将の任務は完了した。
かくしてあの繁栄を誇ったハフィドの商業帝国は
跡形もなく消え去ったのである。
悲しみに心は重かったが、エラスムスはハフィドに
倉庫は空であり、もはや栄光あるハフィド帝国の旗は
市場に畳めていないという報告を送らねばならなかった。
そして使いの者は、直ちに中庭の噴水のところに来るように
とハフィドから命令を持ってエラスムスのところに戻ってきた。
ハフィドはエラスムスの顔をじっと見つめて尋ねた。
どうやら終わったようじゃな。
終わりました。
まあ、そうがっかりせずに私についてくるがよい。
お前に見せたいものがあるのじゃ。
ハフィドは先に立ち、屋敷の奥にある大理石の階段の方へ歩き出した。
黄色い街道の中にはしばらくは二人のサンダルの音だけがこだまして響いた。
やがてハフィドの歩みは遅くなる。
シトラスの木で作られた高い台の上に据えられた
マーリン石製の花瓶の方へゆっくりと近づいていった。
この花瓶は光の反射する角度の加減で様々な色に変化するのだ。
ハフィドの目は日の光が今この花瓶の石の肌を白から紫に変えるのをじっと見つめた。
しばらくして彼の覚えた顔には笑みが広がった。
そして再び二人は宮殿のドームへ続く階段を登り始めた。
エラスムスはいつのなら階段の下に武装して立っている護衛が
もうそこにはいなくなっているのに気がついた。
最上階に着いたとき立ったまま彼らはしばらく休んだ。
随分と息が切れていたからだ。
さらにその上にもう一つの階段があった。
そこを上がるとハフィドは星のベルトから小さな鍵を外し
重い樫の木の扉を開けた。
力を込めて押すと扉はきしみながら開いた。
エラスムスが中に入るのをためらっているので
ハフィドは入ってくるよう彼を促した。
その部屋は今まで三十年間ハフィド以外は
誰も入ることを禁じられていた部屋である。
エラスムスはオズオズと中に入っていた。
上部の小さな矢倉の小窓から落ちてくる
ほこりっぽい光がぼんやりと部屋の中を照らし出していた。
エラスムスはハフィドの腕につかまり
1:00:00
目が暗闇になれてくるまでじっとしていた。
かすかな笑みを浮かべてハフィドは
エラスムスが部屋の中を見回しているのを見つめた。
部屋の中には何もなかった。
ただ片隅に小さな木箱が一個だけポツンと置いてあり
窓から差し込んだ太陽光線の中にも
まるでスポットライトが当てられたようそこに浮かび出ていた。
期待外れだったかなエラスムス。
何と申していいやら私にはさっぱりわかりません。
部屋の中に何もなくてがっかりしたのではないかな。
わしは皆がこの部屋の中身について
いろいろと話題にしているのは知っておる。
お前もおさらかし興味があったであろう。
このように長い間まるで狂ったように
誰もこの部屋にはいれなかったからのう。
エラスムスはうなずいた。
確かに人々はいろいろとりただしておりました。
ご主人様は一体何をこの部屋に隠しているのだろうと。
ふむ。わしは彼らがどんな噂をしておったかだいたいは知っておる。
樽いっぱいのダイヤモンドがあるとか
金の板が積んであるとか
あるいは珍しい動物や鳥を飼っているとかな。
あるペルシャの絨毯商人などは
わしがひそかにここへハーレムを作り
美女を囲っているなどと言っていたこともある。
妻のリシャは大いに笑ったものじゃ。
しかしお前が今見たとおりこの部屋には何もない。
ただ小さな木の箱があるだけじゃ。
さあもっとこっちへ寄るがよ。
二人は木箱の脇にかがめ込み
ハフィドは注意深く箱を縛ってある革ひもを解いていった。
木箱の杉の香りが流れた。
最後に蓋のある部分を押すと箱は一人手に開いた。
エラスムスはハフィドの背後から箱の中を覗き込んだ。
だが箱の中身を知ったときに
陶悪してハフィドの方を見て首を振った。
箱の中には数本の巻物があるだけだった。
古びた革の巻物だ。
ハフィドは箱の中に手を伸ばし一貫の巻物を取り出した。
それを大切そうに胸に抱きしめ瞳を閉じた。
彼の表情には静かな安らぎが浮かんでいた。
顔に刻まれたシワも拭い去られたかのように見えた。
しばらくして彼は立ち上がり足元の木箱を指差していった。
たとえこの部屋いっぱいに輝くダイヤモンドが積まれようとも
今お前が見ているこの木箱に比べれば
私にとっては大して価値あるものとは言えないのじゃ。
なぜなら、私の今までの成功、幸福、愛、安らぎ、そして富み
すべてはここにある巻物がもたらしてくれたからじゃ。
この巻物を私に任せ、その恩恵を与えてくれた尊いお方には
私はどんなに感謝してもしきれるのじゃ。
ハフィドの感情のこもった声の調子に驚いて
エラスムスも思わず後ずさぎした。
これは今までおっしゃっていた秘密でございますか。
ご主人様が果たさねばならない誓いと
この木箱に何かの関係があるのでしょうか。
その通りじゃ。この木箱はまさにその秘密でもあり
その誓いとも関係があるのじゃよ。
エラスムスは額の汗を拭い信じられない面持ちで
ハフィドの顔を眺めた。
ダイヤモンドよりも価値があるというこの巻物には
一体どんなことが書かれているのでしょうか。
1:03:02
巻物は一つを除いて
一つのすべては成功実現のための基本原則が
わかりやすい独特な文体で書かれているのじゃ。
秋内の技術をマスターするためには
この巻物に書かれているこの秘密を学び
実践せねばならない。
そしてこれを成し得た者は
望みのままの富を手にすることができるのじゃ。
エラスムスは驚きの目を持って巻物を見直した。
ご主人様のような大金持ちになることが
できるのでございますか。
望むならわし以上の金持ちになれよ。
一つの巻物を除いて他の巻物には
秋内の原理が書いてあるとおっしゃいましたが
それはどんなことが書いてあるのでございましょう。
一つの巻物を除いてというその巻物は
実は第一巻の巻物なんじゃ。
その後は順番に番号を振ってある。
その順に従って読んでいくのじゃ。
その前にこの第一巻をまず最初に読まなければならない。
この第一巻には歴史上ほんの一握りの賢い人間にしか
伝えられなかった秘密が書かれてある。
そしてこの第一巻に説かれていることは
他の巻物を学び理解するためには
ぜひとも必要となってくるものじゃ。
読むことだったらそんなに難しいことではないように思いますが。
確かにな。書かれていることを読み
理解することだけだったらそんなに難しいことはあるまい。
ただしその読むということも
その内容が時間と根気をかけた結果
その人の生活の習慣となり
ついにはその人の人格の一部となることは容易ではないぞ。
エラスネスは箱の中に手を伸ばし
一巻の巻物を取り出した。
そして丁寧に持ち上げながらも
それを緩やかに振ってみせて
失礼ながらご主人様お聞かせください。
なぜご主人様は今までこの巻物のことを
他の人に教えてやらなかったのでしょうか。
特にあなた様のもとで長年働いていた人たちにとって
他のことではいつもあなた様は寛大で
何事にも物を惜しみするようなことなどは決してありませんでした。
あなた様のために働いてきた者たちに
この巻物を読ませて
もっと富を得させてやってもよかったのではありませんか。
少なくともこの巻物に書かれてある知恵によって
より優れた商人になり
店の売り上げを上げることもできたでしょうに。
なぜこの世に長い間
この教えをご自分一人にこのものにされていたのでしょうか。
わしはそうするしかなかったのじゃ。
もう遥かな昔になるが
この巻物がわしに託されたとき
わしはただ一人にしか
この教えを伝えてはならんと約束させられたのじゃ。
この約束は神に誓っての約束だったの。
なぜそうせよと誓わせられたのかわしにはわからぬ。
しかしわしはその誓いを守ると答えたのじゃ。
そしてわしはこの巻物にある教えの通り
自分の人生を生きていくようにも言われたのじゃ。
時が経てばわしの目の前に一人の人物が現れるであろう。
その者は若い日のわしより
1:06:02
もっとこの巻物の教えと導きを必要としているものじゃという。
その者にこの巻物を手渡せとわしは命じられたのじゃ。
ではどのようにして
それがこの巻物を手渡すべき人物であることがわかるのかと
尋ねるとその人物がわしの目の前に現れれば
わしには自らわかるということなのじゃ。
そしてわしは待った。
この巻物を譲り渡す人物が現れるのを長い間待ち続けた。
なぜならこの約束こそがわしの渡すべき誓いだったからじゃ。
そして待つ間にわしはこの巻物の教えを実行し続けた。
この巻物をわしに渡してくれたお方は
この教えを実行し続けることによって
史上最強の商人になれると言われたが
お前も知っての通り
今日わしは人々からそう呼ばれるようになった。
さあエラスムス
これで長い年月続けてきたわしの奇妙な行動も
そして結局は成功できたその理由もわかったであろう。
今までのわしの行為と決断は
すべてこの巻物によって導かれたものだったのじゃ。
すなわちわれわれが築いた莫大な財産は
わしの知恵によるものではなかったことになる。
わしはこの成功実現のための道具に過ぎなかったのじゃよ。
ご主人様はこのように長い年月がたった今も
この巻物を受け取る人物が現れることを信じていらっしゃいますか。
もちろん信じておる。
ハギドは巻物を丁寧に木箱に戻しそのふたを閉じた。
そしてしゃがんだその姿勢のままエラスムスに尋ねた。
その日が来るまでわしと一緒にいてくれるかなエラスムス。
エラスムスは淡い光の中を主人の方へ近づき
その手をしっかりと握りしめ無言のまま大きくうなずいた。
そして同じく無言のまま静かに部屋を出ていった。
ハギドは木箱に革ひもをかけしっかりと結んだ。
そして立ち上がると矢倉の方へ出ていき
大きな道具を取り巻いている足場の上になった。
湖と砂漠を越えてきた東の風がハギドの老いた顔を撫でた。
それはかすかに砂の匂いを運んできている。
ダマスカスの町全体を見下ろすこの高台に立ったハギドの顔には
穏やかな微笑みが浮かんでいた。
この時ハギドの脳裏には遥かな昔の
まだ若かった日の思い出がよみがえってきたのである。
という台にしておいてください。
さあ、寝ないで聞けたかな?
次のクイズでございます。
あ、もうみんなエントリーしてから始まったかな?
禁じられた部屋にあったものとは何だったんだろう?
ただ一人ね、受け継がれる人がヤスムスなのかなと思いきや
一緒に待っててくれるんですよ。
ヤスムスは秘密を打ち明けられたけど
巻物を手に入れる人物ではないんです。
中身のことは言えないんです。
1:09:02
ヤスムスはナビゲーターですね。
私たちと同じく、私たちとの視点をもたらしてくれる。
今度は正解はいっぱいいるかな?
禁じられた部屋にあったものとは巻物。
そうですよね。巻物をこすったらランプのせいで出てくる可能性がありますよね。
天皇陛下ではないですよね。
小さな木箱がありましたよね。一冊の本。
巻物という表現ですね。
巻物がありましたということで、先に答えた方はどなたでしたでしょうか?
春さんが伸ばしております。
あと4人は正解ですけど。
巻物がありましたね。ずっと言ってきました。巻物があったんですけれども。
30年間秘密にしてきた部屋にヤスムスを連れて行き、
最後の使命ですよね。人生最後の使命。
この巻物を30年前にもらった時に譲ってくれた人と果たした約束。
たった一人の人にこれを譲るんだ。
その人は目の前に現れたら分かると言われている。
それを一緒に待つことになったハフィレです。
宮殿を出る時にハフィレは昔のことに思いをさせます。
現在待っているんですけれども、第3章はハフィレが少年の頃、
ハフィレはどのようにしてこの巻物を託されたのかという回想に入っていきます。
注目ポイントはここです。
ハフィレ少年は現在では地上最強の商人と呼ばれ、
ハフィレ帝国を築いている貿易長ですけれども、
当時のハフィレ少年はただのラクダの世話係でした。
ハフィレ少年は毎日毎日業商人たちのラクダの世話をするのがお仕事でしたが、
いくら世話をしたところで、これはアルバイトと一緒ですよね。
実給がもらえるような仕事でした。
先が見逃せない。
これをずっとしていてどうなるんだろうと思ったハフィレ少年は、
商人になることを心を出しました。
なぜその時ハフィレ少年は、
いやーずっとラクダの世話やってたらダメだな。
ずっとここでバイトしたら俺は将来変わらないな。
商人になろう。そうだ商人になろう。
そう心出した理由は何だったのか。
それに着目して聞いてほしいなと思います。
本当の富とは心にあるもので、それは財布の中身ではない。
なんて言葉も出てきます。
トイレ行く人は行ってくださいね。寝る人は寝てくださいね。
第三章は、ハフィドが何者でもなかった少年時代。
第三章、少年の野望。
それは冬のことだった。
オリーブ山の寒気は特に厳しかった。
カレムからキドロン渓谷の狭い谷間を吹き抜ける風が、
寺の砲や火葬の煙の匂いを運んでくる。
これがオリーブ山の松柳の匂いと入り混じって辺りに漂っていた。
1:12:01
ベドページ村から少し下った広い警察地に、
パルミラのパトロスと呼ばれる男の大将。
商人たちの体ですね。
大将が大きな群れをなして静かに眠っていた。
夜もかなり更けていた。
パトロスの刃も地面低く茂ったピスタチオの寒木を噛むのを止め、
今日は月景樹にもたれ眠っている。
寝静まったテントの向こう側に太い四本のオリーブの木があり、
それらに麻菜葉が巻き付けられる四角い家畜囲になっていた。
その内側にロバやラクダの姿がおぼろげに見えた。
それらは互いに温め合うように体を寄せ合っていた。
二人の護衛が二者を警護している他に、
辺りに動く者の姿は見当たらなかった。
ただひときわ大きなヤギの毛でできたテントの中で動く人影が
中の明かりでテントに映し出されていた。
パトロスのテントである。
テントの中ではパトロスが行ったり来たりしていた。
彼の表情にはやや苛ただしげな感じが現れていた。
どうもよくわからぬの。
頭を振ってパトロスは言った。
テントの入り口には一人の若者が膝をついてかしこまっていた。
やがてパトロスは金紙の織り込まれた豪華な絨毯に座ると若者に向かって、
まあもっとこっちへ来るようにと手招いた。
ハフィドよ、とパトロスはこの若者の名前を呼んだ。
お前は今まで一言の不平も言わず、私に従ってきたではないか。
それが何だ、わけのわからぬことを言い出しよって。
何か仕事に不満でもあるのか。
うめそうもございません。
若者のうめは絨毯をじっと見つめていた。
対象の規模が大きくなりすぎて少々仕事がきつくなったのかな。
そんなことはございません。
ではもう一度、お前のその願いというのを言ってくれるか、
それと何ゆえその願いを持ったのか、というその理由もな。
私は商人になりたいのです。
ただ、楽団の世話をするだけではなく、
ご主人様の商品を販売したいのでございます。
ハダドやサイノンやカレグたちのように、
2社いっぱいに商品を積んで出かけ、それを全部売って、
その商品をご主人様のもとへ持ち帰り、
その一部を部合としていただきたいのでございます。
私は自分の暮らしをもっと良いものにしたいと考えているのでございます。
このまま楽団の世話をずっとしていても、先行きどうなるものでもありません。
しかしご主人様の商品を売る係になれれば、
いつの日か富と成功を手にすることができると思うのでございます。
どうしてそんなことがお前にわかるのか。
ご主人様は以前、私たちに向かって何回もこうおっしゃったことがございます。
貧しさから見起こし、大きな富を築くには商人に勝るものはないと。
パトロスはうなずきかけたら、もう少し確かめた方が良いと思い、質問を続けた。
お前はハダドと同じように商品を売ることができると思うのか。
パフィドはパトロスをじっと見つめて答えた。
私はカレグが商売がうまくいかなかったのを、
ご主人様に言い訳をしているのを聞いたことがあります。
そしてその度に、ご主人様は彼を悟して、こう言われました。
1:15:03
商売の心得とコツを身につければ、誰でもいくらでも売れるものだ、と。
もし、みんなが愚か者と呼んでいるあのカレグでさえ、
商売のコツを覚えられるのなら、何でこの私にも覚えられないことがありましょう。
一つ聞きたいのだが、何でお前はそのように商売のコツを覚えたがるのか。
何か目的でもあるのか。
パフィドは答えるのを少しためらった後。
ご主人様はこの国最大の商人であると、人々は皆そう申しております。
世界中どこを探しても、ご主人様のように商売の道を極め、
貿易の一大稽古を築き上げた者はございません。
私もご主人様のように大人のような偉大な商人になりたいのでございます。
世界一の金持ち、世界一偉大な商人になりたいのでございます。
パトロスは身をそらすようにして、この若者の黒く日に焼けた顔をじっと見つめた。
粗末な衣服に家畜の匂いがしみついてはいたが、しかしその態度にはある種の義憤が漂っていた。
では聞くが、その大きな富とそれに伴った恐ろしいまでの権力を、お前はどのように使うつもりなのか。
ご主人様のように家族に素晴らしい生活をさせてやる。
またその残りは貧しい人たちに分けてやりたいと思います。
パトロスは首を横に振って言った。
富、それは人生の究極的な目的にされるべきではない。
お前の言葉は巧みに表現されてはいるが、それは真実ではない。
本当の富とは心にあるもので、それは財布の中身ではないのだ。
ハフィドは反発した。
ではあなた様はお金持ちではないのでしょうか。
パトロスはハフィドの若さゆえに少々無礼なこの言葉を聞いて微笑んだ。
ハフィドよ、物質的な富に関して言えば、この私とペロット宮殿の周りにたむろしている子敷たちとの違いは次の一点でしかない。
すなわち子敷は次の食べ物にありつけるかどうかだけを考えるが、私は人生の最後の日の食べ物について考えているのだ。
ハフィドよ、お前は物質的な富にのみ目を奪われてはいけない。
金持ちになることだけに心を奪われてはならないのだ。
大切なことは喜びを求めることだ。
それは何かといえば、愛し愛されることだ。
そしてこの世において最も重要なことは心からの安らぎを得ることなのだ。
ハフィドはなお反論した。
しかし、そのようなこともお金あってこそ初めて得られるのではないでしょうか。
貧しい者がどうして心安らぎでいられましょう。
からこの胃袋を抱えて、からこの胃袋を抱えて、どうして幸せでいられましょう。
与えるべき食物も着るものも家もなくて、どうやって家族を愛することができましょうか。
あなた様はかつて他の人々にも喜びをもたらすならば、その富は良いものだとおっしゃいました。
であるならば、私の金持ちになりたいという気持ちがなぜ悪いのでしょうか。
貧しいということも一つの特権かもしれません。
砂漠に住む修道士にとっては貧しく生きるということは心の支えであるかもしれません。
しかし修道士は自分一人の心の支えを求めているのです。
1:18:02
彼は神様だけを喜ばせていればいいのですが、私たちは家族を喜ばせなくてはならないのです。
私が言う貧しさとは能力がないか、またはやる気がない人たちのことなのです。
私には能力もやる気もあると信じております。
パトロスは少々顔をしかめて尋ねた。
それにしても、なぜ急にそのような気になったのだ。
お前は家族を養うためというが、お前は両親を疫病で失い、
孤児だったお前を私は養子として引き取った。
お前にとっての家族とはこの私だけではないか。
ハギドは浅黒い肌の顔をあからめた。
ここへ帰ってくる途中、ヘブロンの町に立ち寄りました。
そこで私はカルネの娘に会ったのでございます。
私はその娘にその…。
彼は口をもった。
なるほど、そうか。その娘が好きになったのだな。
恋か。別に狡猾な理想ということでもなかったわけだ。
恋ゆえに平凡なラクダ使いも勇敢な戦士になり得たということか。
しかし、カルネは金持ちだぞ。
彼の娘とラクダ使いに、これは釣り合わぬわ。
だが、彼の娘と若くてハンサムな金持ちの商人となると…。
ふむふむ、こうなると話は別だ。
よろしい、よろしい。
我が勇敢な戦士よ、お前が商人として第一歩を歩み出すために手を貸してあろう。
ハギドはがばっと身を伏せ、パトロスの着ているローブの裾を掴んだ。
ああ、ご主人様、何とお礼を申し上げたらよいのかわかりません。
パトロスはハギドを引き離し、
礼を言うのはまだ早い。
これからお前が克服してゆかねばならぬ困難さに比べれば、
私がお前にしてやれることなど一粒の砂ぐらいのものにすぎぬ。
ハギドは束の間の喜びだったのかと不安に怒られて尋ねた。
偉大な商人になるためのコツを教えてはくださらぬのですか。
教えるということはしない。
なので私はお前を甘えさせなかったら、
同じようにこの商売の道も自分で切り開いてゆかねばならぬ。
すでに私が用紙であるお前を楽打盤などにさせていることを
非難している者もいる。
しかしこの苦労はいずれ必ずお前のためになるのだ。
もしお前の心の中に情熱の炎が燃え続けているならば、
その願いは何にせよいつの日か現実のものとなる。
そのときお前はそれまでの苦労が実ったことを知るだろう。
今お前の目の中にその野望の火が輝いているのが見える。
お前の顔はまさに希望に輝いている。
今夜お前の願いを知ってとてもうれしい。
なぜなら私の見る瞳は間違っていなかったからだ。
だがこの後、お前は自分の言った言葉が真実のものであることを
証明しなければならぬぞ。
つまりお前は行動と結果を示さなければならぬだ。
ハフィドはじっと黙って聞いていた。
ハフィドは言葉を続けた。
まずはじめに、お前は商人のつらい生活に耐えられることを
1:21:04
私に証明してみせねばならない。
いや、私より前に、まず自分自身に証明してみせねばならぬのだ。
商人の道は決して容易なものじゃないぞ。
確かにお前も私が言うのを何回も聞いているだろうが、
商売と儲けは莫大なものだ。
しかしそれも成功したらの話だ。
そして成功するものは極めて少ない。
多くの者は大きな富を手に入れる条件をすでに備えているのに、
小さな失敗にがっかりして成功を目前にして挫折してしまうのだ。
またかる者は育てにある障害が現れると、
それは実は自分自身を成長させてくれるものであるのに気がつかず、
それを敵としてのみ恐れてしまうのだ。
それらの障害は商売の秘訣を学ぶためには必要であり、
勝利の神は多くの苦闘と無数の敗北の後にのみ訪れる。
それらの苦闘はお前を磨きそして強くする。
勇気を与え苦難に耐える力と能力を生み出し自信をつけさすのだ。
つまり、障害とはお前を強化してくれる同志なのだ。
もしそう思えぬなら、始めからそんな野心を持つのはやめてしまえ。
運命からの拒絶にあったら、
それは自分の未来を開く絶好のチャンスだと思え。
そこから逃げたり避けるようなら、
それは最後の勝利を自ら投げ捨てるようなものだ。
ハヒドはうなずき、何か話し出そうとしたら、
パトロスは片手を挙げてそれを制し話を続けた。
それだけではない。
お前は世界で最も孤独な職業の海に船出をしようとしているのだ。
あの人々から最も嫌われている税金徴収の役人でさえ、
日が暮れれば家に帰れる。
ローマ軍団にさえ夜は泊まれる兵舎がある。
しかしお前は愛する家族や友人から離れて、
来る日も来る日も日没を一人で迎えねばならん。
日暮れに他の家の家族の夕食の様子を窓越しに見るとき、
お前の心は孤独な思いに締め付けられようと、
パトロスはなお話を続けた。
この孤独な思いこそ、
お前を遠人を挫折へ誘い込む誘惑の罠なのだ。
お前はこの誘惑と直面し、
これを克服できるかどうかが勝負の分かれ目になってくる。
家畜とともにただ一人で長旅をしていると、
一種明上しがたい、
それはやりきれない気持ちに襲われることがある。
こんなとき、しばしば今やっている仕事の価値も、
将来の展望も忘れてしまい、
まるで子供のように一切を投げ出したくなってしまいたくなるものだ。
こうして多くの才能ある若者が挫折してしまう。
商売を成功させ、
輝かしい未来を勝ち取るのは誰でもない。
己自身を克服し得るお前自身でしかないのだ。
商売の道で他人からの愛や慰めを期待してはならん。
そんな甘えた気持ちで他人に友情を求めれば、
せいぜい細どろに財布を買っ払われるのがオチだ。
お言葉、肝に銘じて忘れません。
よろしい。では始めるとしようか。
これでお前に言うべきことは全て言った。
1:24:01
現在のお前は例えてみれば青い一軸だ。
一軸は熟さなければ一軸とは言えないように、
お前は何回もの風説に出会い、
経験を積み熟成しなければ一人前の商人とは言えない。
では私は何を始めればよいのでしょうか。
明日の朝、二社の場所に行き、
シルビオに会って私に言われてきたと言いなさい。
彼はお前に縫い目のない極上のローブを手渡してくれるはずだ。
このローブはヤギの毛で折られており、非常に丈夫なものだ。
赤目の赤い染料で染められているが、
雨風にさらされても色あせることはない。
内側のヘリのところを見てみよう。
そこに星のマークが縫い取られてある。
これはトラ共同組合の印だ。
トラ共同組合で作られたローブは世界的に有名なものだ。
この星のマークに並んで正方形の中に丸のマークがある。
お前も知っての通り、これは私の店の商標だ。
この二つの商標は上等な品質のものとして人々によく知られている。
私は今までもこのローブを何千着も売ってきた。
このローブはユダヤ人の間ではアベヤという名前で呼ばれている。
それはそれだけユダヤ人たちに売られているという証だ。
ロバ一頭にこのローブ一着を積んでベツレヘム駅に売ってみよう。
そうだ、我々のキャラバンがここへ到着する前に通過してきた街だ。
うちの連中はまだ誰もそこへ売りに行ったことがない。
彼らはいくだけ無駄だという。
それほどこの街は貧乏だというのだ。
しかしもうかなり昔になる。
私はそこの羊飼いにこのローブを何百着も売ったことがある。
売れないはずがない。
ハフィドは興奮を抑えられぬ様子でうなずいた。
値段はどのくらいで売ったらよろしいでしょうか、ご主人様。
帳簿には1銀デナリスと付けておこう。
お前が帰ってきたときに1デナリスを返してくれればいい。
それ以上は全部お前の儲けだ。
だから小売値段はお前が決めればいい。
街の南の入口に市場がある。
まずそこへ行ってみるか。
あるいは街の人々に直接売ることを考えてみるのもよかろう。
街には1000件以上の家がある。
だったらローブの1枚ぐらいは売れるのではないか。
どうだ、そう思わんか。
ハフィドは再びうなずいた。
彼の心はすでに明日のことへと飛んでいた。
パトロスは彼の肩に優しく手を置いていった。
もしうまくいかなくてもあまり楽談するな。
お前の楽談の仕事はあげておく。
お前が商人に向いていないとしても、それは決してはずべきことではない。
また何かに失敗することもそうだ。
この世には失敗の経験がないものなどいない。
もしいるとすればそれはあらかじめ何もしないものだけだ。
お前が帰ってきたら、お前の体験したことをできるだけ詳しく聞かせてくれ。
その上でお前の夢が実現するにはどうしたらいいか考えてみることにしよう。
ハフィドはお辞儀して出ていこうとした。
サトロスはなおも話を続けた。
ハフィドよ、今お前が新しい人生を始めるにあたって、
ぜひとも心を得ておかねばならぬ今しめというものがある。
この今しめを常に心の中にとどめておくことが大切だ。
1:27:02
人は何かの夢を実現しようとすれば、必ず大きな障害にぶつかる。
そのときにこの今しめの言葉を覚えておけばきっと役に立つはずだ。
それはどんな言葉でしょうか。
もし成功しようとする決意が固ければ、失敗でくじけてしまうことは決してない。
サトロスはこの若者に顔を寄せて言った。
この言葉の意味がわかるかな。
はい。
よろしい。ではここでこの言葉を唱えてみよう。
もし成功しようとする決意が固ければ、失敗でくじけてしまうことは決してない。
という第三章、少年の野望でございました。
さあ、クイズでございます。
パフィド少年は大商人パトロスに向かって商人になりたいと言ったんですけれども、
なぜ商人になりたいのじゃと問われて、なぜなりたいのかを話し始めました。
少年が商人になりたいと。
学団の世話がかりで商人になりたいと決意した動物は何だったでしょう。
回答のワードを入れるのも難しかったですが、ちょっと見間ミスがごめんなさいね。
さあ、何だったでしょうか。
これ正解だよね。恋をしたから、正解なんですよ。恋とかで正解になるように入れたんですけれどもね。
失り合いな恋というのは一応デモが書いておきました。
孤独を抜け出したいからなぜでしょうか、なぜでしょうかと質問で書いておきましたね。
このほかの回答は何なんでしょうかね。そのほかにあったのかどうかわかりませんけれどもね。
恋をしたからだったのに。
恋をしたからが実際正解ですけれどもね、今回正解者はいないということであるといいと思います。
さあ、1階のラクダセバニンから商人になると決意をして、商売の秘訣を聞いて、
1着のローブをパトロスから仕入れまして、値段を自分で決めていいよと言って、
まだ私たちの正体が言っていない村に行って売ってこいと言って旅立ちました。
ハビド少年ですが、これ唯一の商品であるローブを売ることができたのでしょうか。
ハビド少年はこのローブをどうしたのでしょうか。
に着目して第4章を聞いてほしいなと思います。
売ろうとして人の家の告知へ近づいていくときに、
この心臓をつかまれるような恐ろしさはどうしたら克服できるのだろうかと、
ハビド少年は途中で売ることの大変さを体験するわけでございますが、
1:30:05
さあ、1枚仕入れたこのローブ、どうなったんでしょうか。
どうなったと思いますか。
高級なローブですよ。
2つの証がある。
トラ商会の証とパトロスの帝国の証があるので、高級な印。
今で言うとビトンドマークとかプラダンマークというロゴが入っているような高級な商品です。
確かな商品なんですけれども、非常に貧しい村だということで、
1000件あるんですけれども貧しい村だから、
他の仲間たちはあそこでは売れないだろうなということで諦めていたところに、
ハビドが一人で行くんですけれども、どうなった。
売れたか売れないか。もしくは第三の選択。
売れた。テレビの前のみんなはどうですか。
チーロさんはどう予想しますか。
いやー、売れたんじゃないですか。
売れた。頑張って1着売った。
ソナさんはどう予想しますか。
彼を信じます。
彼を信じます。
葵ちゃんはどう予想しますか。
太陽さんはどう予想しますか。
信じられるかどうか。行ってみましょう。
ローブの行方、そして商人として駆け出したハビド少年の結果に注目してください。
第4章。勇気、挑戦、決断。
ハビドは食べかけのパンの塊を脇に押しやり、方針したように物思いに沈んでいた。
売れないのだ。たった1枚のローブが。
満々たる自信を持ってパトロスから受け取ってきたローブが、
この別レフェルに来ても4日にもなろうというのに、今なりに売れていないのだ。
宿の裏には洞窟があり、その中につないであるロバの背にローブがくくりつけられたままである。
食堂の中は混んでおり、人々の声は騒がしかったが、ハビドの言うにはそれらの物音は入らぬ様子で、
彼は額にシャワーを寄せたまま、自分の食事の残りをじっと見つめていた。
経験浅い商人が一度は落ち込む何とも言えない不安に、彼は襲われていたのだ。
なぜ人々は私の話を聞いてくれないのだろう。なぜ私の話に何の関心を持ってくれないのだろう。
ちょっと話しただけで、鼻先だけでドアがピシャッと閉められてしまうのはどういうわけなんだろう。
誰も私の話に興味を持たず立ち去ってしまう。この街には貧乏人しか住んでいないのか。
だったら私が話しかけたなら、いいローブだが今持ち合わせがなくてね、ぐらい言ってくれてもいいのではないか。
誰もがまた今度としか言わない。
私には売れないのに、なぜ他の商人には売ることができるのか。
私のつけた値段が他の商人より高いのだろうか。
1:33:01
それにしても売ろうとして、人の家の小口に近づいていく時のこの振動をつかまれるような恐ろしさはどうしたら克服できるのだろうか。
ハフィドは自分の失敗に嫌気を覚え激しく頭を振った。
結局私は商売に向いていないのかもしれない。楽団の世話をしてその賃金をもらって生きるのが分相応なのかもしれない。
彼には品物を売って幾百万の儲けを得て再び大正へ帰れることなど、到底えがたい幸運のように思えてきた。
アトロスは私のこと若き戦士と呼んでくれた。だがそれは敗北した戦士だ。
ハフィドは一瞬の中このままロバを引いて大正へ帰りたくなった。
ただその時、愛しいリシャの顔と、そしてあのいかめしい父親カルネエの顔が頭に浮かんできた。
すると今までの不安も一瞬のうちに薄らいでいった。
今晩も宿賃を浮かすために野宿しなければならない。
よし、明日こそはあのローブを売ってみせるぞ。
夕弁を振ってきっと良い値段で売ってみせる。
夜が明けたらすぐ出かけよう。
そして町の井戸のそばに陣取ってそこで売ろう。
近くを通る人々に声をかけよう。
やがて銀貨を財布に納めて大正の松オリーブさんに戻っていくのだ。
ハフィドは手を伸ばし食べ残したパンを取り食べ始めた。
パトロスはきっと褒めてくれるだろう。
とにかく諦めず売ることができたのだからな。
そしてパトロスから教えてもらえばたった一枚のローブを売るのにこんなに時間をかけないで済むようになるだろう。
少なくとも二日以内に売れるようにはすぐ慣れるだろう。
そして間もなく何枚ものローブを安々と売りさばけるようになるだろう。
その時こそ私は大商人としての評判を得るのだ。
ハフィドは騒がしい食堂を出てロバの繋いである洞窟の方へ帰っていった。
空気は冷たく草は下に覆われており彼の足の下で乾いた音を立てていた。
彼は今夜も野宿するつもりだった。
洞窟の中でロバと共に一夜を明かすのだ。
今やハフィドはなぜ商人たちが商売をせずこの街を通過していってしまうのかその訳が分かった。
それほどこの街は不景気なのだ。
にもかかわらず彼はやる気だった。
とにかくパトロスは何年か前この街で何枚ものローブを売ったのだ。
その時と今は事情が違うかもしれないがしかしやはり彼は偉大な商人なのだとハフィドは思った。
ふと彼方の洞窟の中からわずかながら、わずかながら明かりがチラチラと漏れているのを見て彼はギョッとした。
もしや盗賊ではあるまいかと怯えた彼は石灰岩の洞窟の入り口を目指して走り出した。
もし盗賊がローブを盗もうとしているならばすぐそれを取り返さねばならない。
しかしその光景を見たとき彼は急に力が抜けた。
それは奇妙な図だった。
小さなろうそくが岩の裂け目に立っている。
あたりをぼんやりと照らし出している。
そこにはむさ苦しいアゴヒエを生やした男と若い女が寄り添う。
身を縮めていた。
彼らの足元には石のくぼみを利用した貝羽桶が置いてある。
その中に赤ん坊が眠っていた。
ハフィドは赤ん坊についての知識はほとんどなかったが、
それでもその赤ん坊のシワのよった赤い肌を見てたった今その子が生まれたものであることに気がついた。
寒さから守るために男と女の上着で赤ん坊を包んであり、
小さな頭だけがそこから出ていた。
男はハフィドを見て軽くなずいた。
挨拶のつもりだったのだろう。
女は赤ん坊を見るよう守るように身を寄せた。
三人とも全く無言のまましばらくむじろぎもしなかった。
1:36:03
女の体が震えるのをハフィドは見た。
寒いのだ。洞窟の中は湿っぽく冷たかった。
その寒さを防ぐために女は着ているものを赤ん坊に与えてしまったのだ。
ハフィドはもう一度赤ん坊を見た。
小さな口を開けたり閉じたりしてそれは笑っているようにも見えた。
それを見たとき、
突然ハフィドの胸の中に熱いものが突き上げてきた。
哀れな。
この瞬間、なぜか彼はリシャのことを思い浮かべていた。
女がもう一度震えたとき、
ハフィドは夢から覚めたように我に帰った。
しばらくのためらいはあったが、
ハフィドは疲れたように立ち上がり、
廊下の方へ近寄った。
そして注意深く身をほどき、
ローブを取り出した。
彼はローブを広げ、それをゆっくりと撫でた。
ロウソクの明かりの中でもローブの赤い色は鮮やかに入って見える。
下のヘリのところにトラ共同組合の星のマークと
パトロス商店の印である四角の中に丸の入ったマークが並んでついている。
ああ、この三日間、何回このローブを客の前で広げたことだろう。
今では縦横の折り目さえ記憶していることだ。
この上等のローブは確かに大切だが、使えば一生持つに違いない。
ハフィドは瞳を閉じ、深いため息をついた。
そして立ち上がると、足早に親子の方へ引き返した。
赤ん坊の脇の麦わらの上に膝をつき、
赤ん坊を包んでいるボロボロの男の上着を、
そして次に女の上着をそっと取り外して二人に返した。
二人は余りのことにただ呆然として見ている。
ハフィドは大切なローブを広げて、
眠っている赤ん坊を丁寧に包んでから、
貝羽桶の上へそっと戻してやった。
ああ、と悲鳴にも近い、声にもならぬ声をあげて、
女はハフィドに抱きつき、彼の頬に固くキスをした。
やがてハフィドはロバを連れて洞窟を後にしたが、
このキスの感触はまだ頬に残っていた。
洞窟から外へ出たとき、
ハフィドの頭上には異様なくらい明るい星が輝いていた。
この星をしばらく見上げていた彼の瞳から涙が溢れてきた。
ハフィドはロバの先に立ち、エルサレム海道に出た。
そして海上のいるオリーブさんを目指して、
とぼとぼと光らない足取りで帰っていった。
という結末でございます。
バスケットをしている少年たちの横で、
私たちはクイズに答えたいと思っております。
ハフィド少年はたった一枚のローブを…
どうしたんでしょうか?
あ、開業できなかった。
さあ、皆さんご存知のとおり、あげた。
あげたというシンプルな言い方で正解でしたね。
1:39:01
親子に寄付したのも正解だけどね、
あざつな言い方で対応できませんでした。
あげたということで、
うたちゃんがトップに帰ることになりました。
バイバイということで、
ハフィドはたった一枚の上等なローブを
生まれたばかりの赤ん坊にあげてしまいました。
そして1円も売り上げることなく、
1円じゃないですね、なんて単位でしたかね。
とぼとぼとご主人の元に帰っていくんですけれども、
さあ次の賞は、
飽きないには失敗したハフィド少年。
ご主人にこの天末を正直に伝えたのでしょうか?
これはハフィドのものじゃないですからね。
仕入れて、信頼して預けてもらった上等な商品を
タダで与えてしまって、
手ぶらで帰ってきた商人であるハフィドです。
できるだけ体験だけではなく、
お前の心に感じたことも詳しく話してはもらえないのか?
とパトロスは聞く。
さあ、いけるところ。
第5章、勝者の証。
ハフィドはロバにまたがり、ゆらりゆらりと道を進んでいった。
頭上には相変わらず先ほどの大きな星が輝いており、
道の生きては明るく照らし出していたが、
悲しみのために深くうなだれているハフィドはそれに気がつかなかった。
バカなことをしてしまった。彼は深く後悔していた。
なぜ老婆をタダでやってしまったのだろう。
パトロスには何と言い訳したらいいのか。
また他の者たちには何と話したらいいのだろう。
老婆をタダで人にやってしまったとしたら、
彼らは笑いころげるに違いない。
特に赤ん坊にやったのかとわかったら、
ハフィドはパトロスへの言い訳の効率をあれこれ考え始めた。
食堂にいる間に、
ロバの背中から盗まれてしまったと言ったらどうだろう。
パトロスは信じてくれるだろうか。
あのあたりは山賊が多いと聞いている。
しかしパトロスはこの話を信じてくれたとしても、
私の不注意を責めるだろう。
ああ、どうしたらいいのか。
と、いくつか考えているうちに、
ゲッセマネの公園へ通じる小道へ着いた。
ハフィドはここでロバを降り、
疲れ果てた様子で対象のキャンプへ到着した。
頭上に輝いている星の光で、
あたりは昼間のように明るく見えている。
パトロスはテントの外へ出て、
空のその星を見上げていた。
そのために、
ハフィドは一刻も早くそこを逃げ出したかったが、
ばっぱりとパトロスと出会ってしまい、
そのチャンスを失ってしまった。
ハフィドは思わずその場に立ちすくんでいたが、
パトロスは目立っておくれ、
彼の姿を見つけ近寄ってきた。
今、別れ姫から戻ったのかな。
そう尋ねたパトロスの声には、
何か異形の念に打たれたような響きがあった。
別れ姫からまっすぐ帰ってきたのかな。
はい、まっすぐ帰ってまいりました、ご主人様。
お前はお前の後にずっとついてきた、
あの大きな星に気づかなかったのかな。
はい、気がつきませんでした。
気がつかなかったとな。
私はもう二時間近くも、
あの星が別れ姫の方から近づいてくるのを
じっと見ていたのだが、
私は今までにあんな色に輝く
大きな星は見たことがない。
それに私には、あの星がまるで
こちらに近づいてくるように見えたのだが、
そしてあの星が真上に来たときに、
お前が突然現れ、
その上、それは今、
そこに留まっているままなのだ。
1:42:01
パトロスは近寄って、
ハフィドの顔をしげしげと眺めた。
別れ姫で何か変わったことに出会わなかったかな。
別に何もございませんでした。
パトロスは顔をしかめてじっと考え込んだ。
今夜のようなことは初めてだ。
こんな経験はしたことがない。
ハフィドもゴズゴズと言った。
私も今夜のことは忘れることはできないでしょう。
おお、では、やはり何かあったのだな。
だがこんなに夜遅く帰ってきたのは、
なぜなのだ。
ハフィドは口ごもった。
パトロスはロバに近寄り、
その背中の荷を探って叫んだ。
空っぽだ、触れたのだな。
さあ、私のテントへ来て、
詳しく話をゆっくりと聞かせてくれ。
何しろ今夜は、
神が夜を昼に変えてしまったのだからな。
到底眠れそうもないぞ。
お前の話を聞けば、
なぜあの星がお前についてきたのか。
その謎の糸口が解けるかもしれない。
そう言うパトロスに対して、
ハフィドはただ沈黙するばかりだった。
パトロスはソファーにゆったりとくつろいで、
瞳を閉じ、ハフィドの長い話を聞いた。
何回も二度もなく断られ、
トグチから追い払われ、呪われ、
それらがベツレヘムでの彼を迎えた全てだった。
瀬戸物屋の主人に見せ先から放り出された話、
寝引きはしないと断ったら、
ローマの兵隊にローブで叩き返された話、
パトロスは何回もうなずき、
時には笑みを浮かべて聞いていた。
話は最後の夜のところへ差し掛かると、
ハフィドの声はしわがれ、
押しつぶされたような響きになった。
パトロスは話を再び聞いていた。
ハフィドよ、お前の嘆きは最もだが、
できるだけ体験ではなく、
お前の心に感じたことも
詳しく話してもらえないか。
それでハフィドは思い出せる限りのことを語った。
パトロスは尋ねた。
お前よくお前はそれまでの不安を押しのけて、
明日また売りに行こうという勇気が出たの。
それはどういうわけだ。
ハフィドはちょっと考えてから答えた。
カルゲイの娘のことを考えたからです。
あんな汚れた安屋園の中でも、
この仕事に失敗したら、
二度と彼女に会わせる顔がないと思ったからです。
一刻も頭から離れませんでした。
話しているうちに、
ハフィドの声は涙で乱れていった。
失敗したら?おかしいな。
お前はローブを売ってきたではないか。
ハフィドは低く聞き取りにくい声で、
その声があまりにも小さいので、
パトロスは身を乗り出し、
耳をハフィドの声に近づけなければならなかった。
そしてハフィドはようやく洞窟で起きたこと、
赤ん坊のこと、ローブのことなども一切覚えていなかった。
その話を聞きながら、
パトロスは何回も開かれたままになって、
テントの入り口から外の光景に目をやった。
そこは相変わらず不思議な星の光の下で輝く、
明るい光が見えた。
やがて、はじめのうちは不審な表情をしていた
パトロスの顔に笑みが広がっていき、
話の内容に引き込まれた彼は、
目の前で、
ハフィドはすすり泣いているのも気がつかないふうだった。
じきにすすり泣きの音は止み、
テントの中は静まり返った。
ハフィドはパトロスの顔を直視できず、
じっとうつむいたままだった。
もうだめだ。
結局私はラクダの世話をする以外に才能はないのだろう。
彼はできることならテントを飛び出し、
一目散に逃げされたい気持ちだった。
するとパトロスの手が優しく、
肩に置かれたものを彼は感じた。
それは自分の方を見るようにと言っているようであった。
ハフィドは思い切ってパトロスの顔を見上げた。
ハフィドよ、今度の旅はあまり儲けにはならなかったようだな。
はい、なりませんでした。
しかしな、私にとっては大いに得るところがあったと。
お前の後をついてきたあの星が、
今までわからなかった私の目を、
さまさせてくれたのだ。
1:45:01
それについては、
我々がパルミラに着いたらゆっくり話してやろう。
今は頼みたいことがある。
はい、ご主人様。
明日は飽きないに出た者たちがそれぞれ帰ってくる。
彼らのラクダを世話する必要がある。
そこでしばらくの間だが、
もう一度ラクダの世話係に戻ってはくれぬか。
ハフィドは力なく立ち上がり、
この恩人に頭を下げて言った。
何なりと申し付けください。
今回は失敗してご迷惑をかけてしまいすみませんでした。
では行って、商人たちを迎える準備をしてくれ。
パルミラでまた会うことにしよう。
ハフィドはテントから一歩外へ出たとき、
あの明るい星の光で一瞬目が眩んだ。
彼はしばらく目をこすっていた。
すると、テントの中からパトロスが
もう一度中に入ってくるようにと命じた。
そこでハフィドはテントの中へ戻り、
パトロスの言葉を聞こうとしたが、
彼はしばらく沈黙していた。
ややあって彼は口を開いた。
心配せずにゆっくり休め。
お前は失敗したわけではないのだ。
この夜、この明るい星は
頭上で一晩中輝き続けていた。
という五章です。
あと2章あります。
絶対探知しちゃったでしょ。
行きたい。
終わる?
2章か。
2章か。
絶妙な2章。
一旦クイズ。
一旦クイズで。
正直に打ち明けたハフィド少年に
パトロスは何を言っていたでしょう。
ラクダの世話、正解です。
一旦ラクダの世話はこれ、合ってるけどね。
こちら。
だね。ということで。
実はあと2章はすごく短いです。
早口で言っちゃいましょう。
早口で言って、物語としては一旦終わります。
その後、あるものが登場してくるんですが。
さあ、ハフィド少年はどうなったのでしょうか。
ちなみに次は、正解にあきなり失敗。
大将がカルミラの本部へ帰還したのは
それから2週間ほど後だった。
ハフィドは馬小屋の中で
麦わらベッドで寝ているところを起こされた。
それはパトロスからの使いで
すぐ彼のところへ来るようにとのことである。
ハフィドは急いでパトロスに進出せいで向いた。
そこにあるベッドは途方もなく大きくて
寝ているパトロスはまるで小人のように見えた。
ハフィドは落ち着かない様子でその脇に立っていた。
やがてパトロスは目を覚ました。
もともとと体を動かし
毛布をのけてベッドのヘリに腰掛けた。
彼の顔はひどく厚や手の血管は膨らんで見えた。
これがほんの2週間前に話を交わした
同一人物とは信じられないほどの衰え方であり
パトロスはベッドの端の方に腰掛けるように
手で示したので
ハフィドは恐縮しながらも
1:48:02
ハフィドよ、この前の話の時よりだいぶ時間が経った。
考え直す余裕は十分にあったと思うが
どうだ?
未だに偉大な商人になりたいという願いに
代わりはないかな?
代わりありません。
そうか、さすがだぞ。
パトロスは満足気に頷いた。
私はお前と一緒に
まだしばらくは人生と過ごせると思っていたが
お前も見ての通りその時間はもうなさそうだ。
そこで今までに考えてあった計画は変更せねばならぬ。
私は自分でも
己は優れた商人だと自負しているが
その私でも
戸口に立つ死神と取引しても
立ち去らせることは不可能だ。
死神は台所の入り口に腹を空かせている犬のように
もう行く日を待っている。
そう、私の命はもう長くはないのだ。
たまたま台所の戸が開いていると
犬がそっとしなぎ込んでくるように
死神も最後にはやってくる。
突然パトロスは咳き込んだ。
ハフィドは彼の咳が止むまでじっと待っていた。
ようやく咳が治まるぞ。
パトロスは弱々しく微笑んだ。
私がお前と一緒にいられる時間はもう残り少ない。
だからことは急がねばならぬ。
まずこのベッドの下に小さな杉の木箱がある。
それをここへ出してくれ。
ハフィドはひざまずき、皮紐で縛ってある小さな木箱を取り出し
パトロスの横のベッドの上に置いた。
パトロスは咳払いをして話を続けた。
もうずっと昔のことになる。
私は今のお前よりももっと低い身分の者であったが
ある時東方から来た旅人を
二人の三族から救ってやったことがある。
この人はぜひお礼をしたいと言ってな。
私が別に欲しいものはないと言うと
その人を自分の家へ連れて行き
家族の一員としてもてなしてくれたのが
私がそこの新しい生活に慣れた頃のことだった。
この人はこの木箱を私に見せてくれたのが
中には十貫の皮の巻物が入っておった。
そしてそのそれぞれの巻物に番号が記されてあった。
第一貫にはこれらの巻物の学び方の秘訣が記されており
残りの九貫には商売の道でいかにしたら
大きな成功を収めることができるのか
その秘密と原理が書かれてある。
それから一年間私は毎日巻物に取り組んだ。
第一貫では他の巻物の学び方の秘訣を
そして他の巻物からは偉大なる英知を
毎日毎日私は巻物に教え導かれた。
最後には私は巻物の一事一句をそらんじてしまい
それらは私の人生観そのものとなるに至った。
言い換えればそれは私の習慣となったのだ。
そこまで話すだけでパトロスは随分と気力を使い果たしたらしく
しばらく話すのをやめて休んだ。
そしてさらに話を続けた。
最後にその人は私に巻物の入ったこの木箱と
封をした手紙と金貨五十枚を与えてこう言った。
この家を去り新しい自分の人生を切り拓くようにとな。
そして手紙についてはこう言われた。
この家が見えなくなるまで開封してはならないと。
そこで私は家族の人たちに別れを告げ出発した。
そしてパルミラ交易道路まで来たときその手紙を開いてみた。
手紙にはこう書いてあった。
この金貨を元手にして巻物で学んだ教えに従い
商売を始めてみようとな。
手紙にはさらにこうも明示であった。
得た富の半分は常に恵まれない人たちに分け与えるように
しかしこの巻物だけは他の人の目に決して触れさせてはならぬ。
いずれお前の目の前にもこの巻物を譲り渡すべき人物が現れる。
その時が来るまではどんなことがあろうとも
この巻物のことは秘密にしておかなければならぬと
ハフヒドは尋ねた。
その譲り渡す人物とはどんな人でしょうか。
それはその時点までは誰にもわからぬ。
1:51:02
だがその時になればその者はそれとわかる
ある特別な知らせを告げてくれるのだという
私はその特別な知らせを告げてくれるという
その人物が現れるのを何年も待ちながら
巻物の教えに従ってきることにより
莫大な財産を手にすることができた。
長い年月が過ぎ私も歳をとった。
私はもうそのような人物は私が死ぬまでは現れないのではないかと
思い始めておったのだ。
だがお前がベツレヘムから戻った夜
お前の背後から従ってきたあの明るく輝いてる星を見て
あの夜お前こそがこの巻物を受け取るべく
選ばれた人物であることを悟ったのだ。
私はこの星の意味するところについて
ずいぶんと考えていたが結局わからずじまいだった。
神のなさることには我々人間には
測り知れぬものもあるのだろう。
しかしあの大切な老母、お前が見知らぬもの
その赤ん坊に与えてしまったことを聞いたとき
私はうちなる者の声を聞いたのだ。
そして知ったのだ。
長い間探し続けてきた人物が実はすぐそばにいたこと。
こうして私はついに
私から巻物を受け継ぐべき運命づけられたものを発見した。
すると不思議なことに
私の体から少しずつ生命エネルギーが抜け始めたのだ。
おそらくこれは私のこの世における使命が果たされたからだろう。
これで私は安らかにこの世に別れを告げることができる。
話している間にパトロスの声がだんだん小さくなっていた。
彼は骨張った拳を固く握りしめ、ハフィドの方へにじり寄った。
よく聞け、ハフィドよ。私にはもう話を繰り返す力はないのだ。
ハフィドの瞳はうるんできた。
そしてパトロスの声に身を寄せると、二人の手が触れ合った。
パトロスは力を振り絞って大きく息を吸い込んだ。
これからお前にこの木箱と価値ある中身を渡すのだが、
その前にお前に守ってもらいたい条件がある。
木箱の中には金貨が百タレント入ったサイズがある。
この金でお前は生活もできるし、敷物を少し仕入れて商売を始めることもできる。
私はもちろんもっと大きな財産を授けることはできるが、
それではかえってお前のために災難を引き起こすことともなろう。
小さな資本からスタートして、自分の力で富を築いていくのが望ましいのだ。
お前は全く自分自身の力で地上最強の商人となるのだ。
よいか、私はお前が話したお前の目標を忘れてはいないぞ。
バトロスはひくりながらもきっとした声で言った。
今すぐこの町を出て、ダマズカスは行くのだ。
あの町にはこの巻物の教えを実践する機会がふんだんにある。
最初、宿に着き、落ち着いたらすぐ第1巻の巻物を開き、読み始めよう。
そしてしばらくはこの第1巻のみを繰り返し、繰り返し読むのだ。
そこには他の9巻に解かれている秋内の秘訣を学ぶための秘密の方法が書かれている。
これを完全に理解し、かつ身についたなら他の巻物に進んでもよかろう。
他の巻物に進んだなら、そろそろ商売を始めてもよかろう。
仕入れておいた敷物を売り始めるのだ。
そして巻物の教えと実際の体験が結びついていき、
第1巻で知った秘密の方法で他の巻物を次々と学んでいくならば、
お前の商売は次第に大きなものになっていくことだろう。
そこで私の言う最初の条件とは、第1巻に書かれてある教えに従うことを誓うことだ。
どうだ、誓えるか?
はい、誓います。
よろしい、よろしい。
お前が巻物にかかえてある原理に従う限り、
お前がかつて夢見たよりも遥かに広大な富を手に入れることができるのだ。
さて、私の言う第2の条件だが、
それは商売で得た儲けの半分を常に貧しい人たちに分けてやることだ。
この条件は決して互いではならぬ。
どうだ、できると誓えるか?
はい、誓います。
さて、次の第3の条件だが、
1:54:00
それはこの巻物のことを決して人に漏らしてはいけないということだ。
この巻物を見せても、また競技の内容を教えてもならない。
これは誰にもだ。
そして将来いつの日か、お前の前に一人の人物が現れる。
それはお前から巻物を受け継ぐべき人物だ。
お前にも話した通り、それが誰であるかは今はわからない。
しかしその時が来れば、お前にはそれとわかるような知らせ方をして、
必ずお前の前に現れる。
ちょうどお前の場合、大きく輝く星と、
ローブを無償で赤ん坊に与えたという行為をもって、
その知らせを示したようになる。
その者はたぶん、
自分がその選ばれた者だということには気がつかないかもしれない。
しかしお前にはわかるのだ。
お前の心が、これは確かにその選ばれた人物だと確信したとき、
それが男であれ女であれ、この木箱を渡してやるべ。
それとこの三つの条件もな。
ただし三つ目の条件に関しては、
それほど厳しく考えなくてもよさそうだ。
時代が経っていくうちに、この教えを理解できる人は増え、
かつ世界はこのような考え方を必要とする時がきっと来よう。
それで、もしお前が、
この人物にはこの教義を伝えてもよいと思ったら、
この巻物のことは話しても構わない。
何代か前のこの巻物の保持者が、
そう語っていたそうだ。
これで私の話はおしまいだ。
どうかな。
今、私がお前に依頼したことをやってくれるかな。
はい、叱ってやります。
パトロスは肩から重荷を下ろしたように、
ホッとアンドのため息をついた。
そして弱々しく笑い、
骨張った両手でハフィドの顔を挟んでじっと見つめた。
箱を持ってすぐ出発するのだ。
もう二度と会うことはあるまい。
私の夢とお前の成功を願う私の気持ちを持っていけ。
お前の未来の妻リシャと成功のもたらす幸福を分かち合える日が来ることを心から祈っているぞ。
ハフィドは気まぐれを抱えて立ち上がった。
寝室の開かれているドアから出ていく彼の瞳からは涙があふれ落ちていた。
そこで彼は立ち止まり、少しの間ふたつんでいたが、
木箱を下に置くとパトロスの方を振り返っていた。
もし成功しようとする決意が固ければ、
失敗でくじけてしまうようなことは決してない。
でしたね。
パトロスはかすかに微笑み、
なづき、手を挙げて別れを告げた。
第七章 偉大なる歴史
すぐ終わります。
ハフィドはロバに乗って城壁で囲まれたダマスカスの足へ東門から入っていった。
通称ストレイトと呼ばれている大通りを進んでいき、
彼の胸は不安で締め付けられていた。
街には何百という商店が並び、
物売りの叫び声などの喧騒が至る場所に満ちていたが、
一向にハフィドの心は浮き立たず、
恐怖の思いから解放されることはなかった。
あのパトロスの力強い大将とともに、
この街に到着した時と何という違いであろうか、
たった一人で街を進む心細さに、
ハフィドの心はおののいていた。
街頭の物売りたちは、
手に手に商品を振りかざし、
ハフィドの周囲に押し寄せ、
少しでも大きな声を出そうと、
かなきり声を上げている。
小屋かけの店が続く中には、
銅や銀など、
細工物、
蔵、
敷物、
木製の道具類が並べられている。
ロバがこれらの中を通り過ぎるたびに、
物売りたちはハフィドの方へ手を差し伸べ、
買ってくれるように相談するのだった。
ハフィドの前方には、
波紋山が西の城壁の彼方にそびれている。
季節は夏であるが、
頭上は雪に覆われている高峰である。
このどっしりとした山でさえ、
この街の耳障りな喧騒に、
我慢強く耐えているように見えた。
ハフィドは裏通りで道をそれ、
宿屋を探し始めたが、
ことなくモスカという、
手頃な宿が見つかった。
通された部屋は清潔で、
なかなか感じが良かった。
宿の主人の名はアントニンと言った。
ハフィドはここで、
宿賃を一ヶ月前払いしたが、
その途端にアントニンは愛想笑いを浮かべ、
にわかに体調が良くなった。
その後、
ハフィドは宿の裏にロバを繋ぎ、
バラダの泉で皮を洗ってから部屋に戻った。
ハフィドはベッドの足元に、
パトロスから渡された杉の木箱を置き、
丁寧に皮ひもをほどいていった。
蓋は簡単に開き、
中にある皮の巻物を、
ハフィドはしばらくじっと見つめた。
1:57:01
そして急に巻物の中を見たくなり、
思わず箱の中に手を伸ばしかけたが、
慌ててその手を引っ込めた。
それから彼は窓辺に立ち、
窓越し越しに、
死骸の方を眺めた。
そこは、この窓から半マイルも離れているのに関わらず、
非常に騒がしい物、物音が聞こえてくる。
この物音を聞いているうちに、
ハフィドは再び、
あの恐怖と不安に襲われ、
自信がじらぎ始めた。
彼は瞳を閉じ、
後ろの壁に近寄りかかった。
壁に寄りかかった。
そして大きく、
うめえ。
なんという馬鹿なんだ。
この私は大人しく、
ラクダの世話をしていればいいものを、
身の程知らずにも、
ほとが世界一の商人になるなど、
とんでもないことを思い込むなんて、
あの通りにいる業商人たちの間をすり抜ける
度胸さえないこの私に、
一体何ができると言うんだ。
あの何百という業商人たちの方が、
自分などよりよっぽど優れた
商売の能力を持っているではないか。
彼らは勇気があり、
やる気に燃え、
信号強い。
彼らはいずれも、
この一場戦争のジャングルの中で
生き延びる力を備えている。
それに引き換えこの私は、
なんと盛り上がった考えを
持っていたことか。
ああ、パトロスさん、
パトロスさん、パトロスさん、
このままで私は再び
失敗してしまうに違いありません。
彼はベッドに身を投げ、
すすり泣いた。
しかししばらくすると、
旅の疲れがどっと出てきて、
いつの間にか眠りに落ちていた。
次に目を覚ましたら、
もう朝だった。
小鳥のさえずる声が、
まぶたを開ける前に聞こえてきた。
ハフィドはベッドの上に起き上がった。
すると瞳の前に、
ちょっと信じ難い光景があった。
それは、
開かれた木箱の蓋の上に、
一羽のスズメがちょこんと止まって、
ハフィドの方を見ていたことであり、
スズメの足元に、
川の巻物が見えた。
外では、
たくさんの小鳥の鳴く声が聞こえた。
ハフィドは窓辺に寄ってみた。
驚いたことに、
何千羽ものスズメが、
一軸の木に群がり、
朝の大合唱をしていた。
そのうちの何羽かが、
窓幕へ来て止まったが、
ハフィドが少し体を動かしただけで、
飛び去ってしまった。
ハフィドは振り返って、
木箱の方をもう一度見た。
そのスズメは逃げなかった。
頭をピンと立てて、
恐れげもなく、
ハフィドの方を見返していた。
ハフィドはそろそろと、
木箱に近寄った。
そして手を差し伸べた。
するとなんと、
スズメはその手のひらに、
飛び乗ってきたのである。
お前の仲間は何千羽もいるが、
外でみんな怖がっているのに、
お前は勇敢にもたった一人で、
この窓幕を越えて入ってきたのだな。
スズメはチョンチョンと、
ハフィドの手のひらをつついた。
彼はスズメをテーブルに連れて行き、
ナップサックからパンとチーズを取り出し、
それを細かく砕いて、
この小さい友人の横へそっと置いた。
するとスズメはそれをすぐ食べ始めた。
ハフィドはふと思いついて、
窓辺にもう一度寄ってみた。
そこには窓格子がはめられてある。
彼は格子の間に指を入れてみた。
格子の隙間が狭くて、
とてもスズメはそこを通り抜けて、
通れそうにはなかったんだ。
どうやってスズメは中に入ってきたのだろう。
そんな疑点が生じた時、
突然パトロスの言葉が彼の脳裏にのみがえった。
もし成功しようとする決意が固ければ、
失敗でくじけてしまうことは決してない。
ハフィドは木箱の置いてある場所に戻り、
中の巻物へ手を伸ばした。
その中の一貫がとくに古び、
皮がすり切れていた。
彼はその一貫を取り出し丁寧に広げた。
恐れの気持ちはもうすっかりなくなっていた。
あたりを見回したが、
スズメはどこかへ飛び去ってしまったのか、
その姿は見えなかった。
パンクズとチーズの欠片が残っていた。
それは、あの勇気あるスズメの来訪が
単なる幻影ではないことを証明していた。
ハフィドは巻物の書き出しをしらっと見た。
そこには第一巻と書かれてあった。
彼はそれを読み始めた。
終了です。
2:00:01
この後、巻物の第一巻を読み始めることになるんですが、
ハフィドの物語はここまで。
少年に帰ったハフィドはこの後、
オクマンジュルス、女才家の商人になって、
一生にまたループしていくわけですけれども、
この後どうなったのかは少し後の話になります。
今日はここまでにしたいと思います。
話の内容はいかがでしたか?
何が書かれているか気になる?
来週。
来週、パトロスたちが言うように
10巻の巻物があり、1巻と9巻に分かれています。
この中で一番大事なものは1巻だと言われています。
1巻を繰り返し繰り返し読んで、
1巻でこの巻物の大いなる英知を得るための秘密が書かれているそうです。
それをマスターしたら、
この残り9巻がまるまる手に入る、
そういう仕組みになっているそうです。
ので、この最も大事な第1巻を
次週はやっていきたいと思います。
ということで、今日はここまででした。
ありがとうございました。
感想ある人、今日の学びを、
今日はね、また続きます。
そして伝説の巻物を手にするが時間でございますのでね。
伝説の巻物の内容をご期待でございます。
今日学んだこと、何か気づいたこと、感じたことがあれば
フィードバックしてもらおうと思います。
今日壁紙で使っているのはですね、
アラジンがプリンスアリーに一つ目の願いで王子様になったアラジンがですね、
ジャスミンの王宮に行き、庭からですね、お誘いに行きます。
その時、急に怪しいですよね、
カーペットに乗って気づかない王子が来たなっていう風に
ジャスミンは警戒するんですけれども、
そうなんですね、これ。
最初は疑ってます。
大行列でね、金持ちの行列でやってきて、
すごい勤慢な王子様が来たということで
町中は歓迎しておりますが、
ジャスミンだけは金を見せびらかすような王子はスカンということでですね、
冷たくはしないわけですが、
夜、ジャスミンの部屋になってきたアラジンは
警戒逆転しようと思ってですね、
ちょっと僕のこと信じてくれないかというわけですね。
ここから魔法のカーペットに乗せて、
世界中を見に行くわけなんですけれども、
ちょっと信じてみないかなんですよね。
ちょっと信じてみないことには始まらないわけです。
何事もそうです。
前週、稲森和夫さんが、
一番最初のキョウセラの商業の時に言いましたよね、
11人のメモを起こして、やめます。
条件を逮捕してくれなければやめます。
やめる勇気があるんだったら、騙される勇気を持ってくれないか。
2:03:01
僕に一回騙されてみてくれないかということで、
一人ずつ話して説得したという話なんですけど、
アラジンもそうですよね。
一回僕に騙されてみてくれないか。
一回信じてみてくれないか。
そうしないと新しい世界は始まらない。
これは詐欺に遭うこととも同様かもしれませんけれども、
今までの自分では何ともならなかった新しい世界に行くには、
一回何かを信じなければいけない。
例えばアラジンを信じてもいいし、
稲森和夫さんを信じてもいいし、
巻物を信じてもいいし、ということでこれを掲げております。
ではみなさん、一言ずつ言って終わりましょう。
はい。パトロスが言いやすかった。
ファフィド頑張れと思います。
頑張れ頑張れファフィド。
ありがとうございます。
よかったです。
私は年末からですね、
信じられないくらいこれの朗読を練習してまいりました。
この練習は実は次の第1巻から来されます。
第1巻を私は昨年から毎日毎日声を出して読んでいます。
私のプロの朗読をぜひ来週は聴いてください。
第1巻と第2巻は何度となく読んでいますのでね、
少しずつ私のチトニックになっていくかと思いますので、
また楽しみにしていただければと思います。
リロさん。
はい。高いあの何でしたっけ。
売り物?ローブ?
揚げ豚じゃないですか、ローブ。
揚げられるくらいの最初の朗読。
心が良くなりたい。
そうだね。そこがね、あんなところですね。
ありがとうございます。
最後まで聞き残ったメンバーはこれですね。
今日はここまでにしたいと思います。
たった1回の授業なんだけど、
非常に本当に大事な巻物だと僕は思っているので、
後から見れるように春にも撮ってもらってます。
今日来れなかった、具合悪かったメンバーも
ぜひ見てほしいなと思います。
見るだけで1万円分の内容は聞けると思ってください。
ということで今日の授業はここまでです。ありがとうございました。
02:04:58

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