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近藤淳也
近藤です。 河原です。 LISTEN NEWSです。
今日は番外編、少し番外編みたいな感じで 機材回というのを撮ろうかなと思いまして
桑原佑輔
いろいろ新しい機材を導入していて、ポッドキャスターの皆さんとかに少しは参考になるかもしれないと思ったので
近藤淳也
機材回です。機材に興味のない方は聞き飛ばしていただければと思います。
新しいですね。そうですね。まずですよ。今これ撮ってるレコーダーですね。
ZOOMのF3という新しいレコーダーを導入してまして、この収録もそれを使ってます。
もともと
温度車でやっている別の事業のイブキというサービスがありまして、トレランの大会に出向いていって、選手の皆さんがGPSの端末を
持って走ると現在地が全部わかるっていう、イブキというサービスを同じ会社でやっていて、その大会の現場から音声配信をしよう
となるとフィールドレコーダーがいるよねっていうところから、フィールドレコーディングのレコーダーを探し出したんですよね。
桑原佑輔
そうですね。大会の会場で選手にインタビューをしたりとか、あとはスタートの雰囲気とかを伝えるためにっていうところで、何かいいのがないかのかっていうところで探し始めたってことですね。
近藤淳也
実際その模様はもう一個別のイブキステーションっていう
ポッドキャストがリスンの方に上がっているので、そちらを聞いていただければと思いますけれども、どうでした?使ってみて。
桑原佑輔
僕は本当に今回初めて使用したんですけども、かなりコンパクトで持ちやすいというか、ベルトとかに通せるので、その状態であとはマイクを2つ持ってインタビューさせていただくというのは、かなり収録自体はやりやすかったです。
近藤淳也
そうですね。あとF3の特徴としては、32ビットフロート録音という新しい形式のフォーマットで収録できるっていうのがあって、この特徴はすごく小さい音からすごく大きい音までほぼ全部撮れるので、
ゲイン調整という、ボリュームをどれくらいのボリュームで撮るかみたいなゲインの調整が全く不要で、そもそも調整できるつまみがないっていうのが特徴で、とにかく録音ボタンを押してマイクさえ向ければ何かしら撮れる。
音割れしたりとか小さすぎたりとかがなく撮れるっていうのが特徴なんですけど、そこは楽でしたよね。
桑原佑輔
そうですね。現場での作業は本当に少なくてですね。マイクとかを繋げて、今から撮影します、収録しますっていうのをお伝えしてすぐに始められる状態になるので、かなり便利でした。
近藤淳也
そうですね。
桑原佑輔
ちなみに音質というか、実際僕は現場で収録をして、音声のデータをコンドーさんにお送りをしてたんですが、その音質は実際どうでしたか?
近藤淳也
音はね、良かったですね。
なるほど、なるほど。
僕が懸念してたのは、ビットが多い、小さいところから大きいところまで撮れますっていう話と、
プリアンプ、マイクプリアンプ、要はアナログの波形のデータを増幅して、
記録できるぐらいの信号に増幅したりとかっていう時のクオリティ、要はノイズがどれぐらい乗るかっていうのは基本別問題だと思うんですよ。
だからプリアンプの質が良くないと結局はノイズがサーッと乗ったりとかする可能性があるんで、
いつも使っているオーディオインターフェースと比べて、ノイズが乗ってしまうんだったら結局どれだけ小さい音が撮れても、
大きい音が撮れても、そこじゃないよなみたいなことになるかなっていうのが1個だけそこがどれぐらいのもんだろうと思ってたんですけど、
さすがこのZoomの機材もプロの現場で使われているようなものだけあって、5個もすごく綺麗だったんで、
やっぱりそれはクリアだとすると、本当に小さい音でもちゃんと大きくすれば結構綺麗に聞こえるし、
今回だとスタートのMCが入って、3、2、1っていうカウンターダウンの後に、パオーンってスタートのサイレンっていうかホーンが鳴って、
その音量がすごい大きくて、波形で見ても全然それ前の声と全く違う音量だったんですよ。
だから多分あれは普通に撮ってたらどっちかが割れてるか、どっちかが小さくて、かなり音質が悪いかどっちかだったと思うんですけど、
それが収まるようにゲイン調整するのはかなり難しかったと思うんですけど、そういうのが全然問題なく撮れていて、
当然配信の時はホーンの音を下げてある程度聞きやすいように合わせてますけど、そういうことができるのはやっぱりさすがだなというふうに思いましたね。
桑原佑輔
あとはトレーラーというかこの長い大会だったので、そういう丸1日実は持つ可能性も全然あるとは思いますし、そこは今後の検証ですね。
近藤淳也
なるほどね。これ導入した経緯としては、もともとこの前6月に佐々木さんとカイさんが京都にやってきて、いろいろポッドキャスト周りの話を大量にしたっていうのだったんですけど、
リッスンにも関わってもらっている佐々木さんとメディアヌップをやっている佐々木さんと怪談というポッドキャストをやっているカイさんのお二人ですよね。
ポッドキャスターの大先輩なので、自然とポッドキャストの話をいっぱいしたんですけど、そのときすごい衝撃的だったのが、佐々木さんがこれは小さいレコーダーを持っていて、いきなり撮り始めるんですよね。
いきなりです。
最初ポッドキャストを撮ろうというので会議室に入って用意していたら、いつの間にか回していて、しかもその後打ち上げというかご飯を食べましょうと言って、ご飯を食べているときもテーブルにポンといつの間にかZoomのH6というレコーダーがあって、それがポンと置かれていて、いつの間にか回っているっていう。
で、それがその後メディアヌップさんのサイドBの方で、いつの間にか編集されて公開されているみたいなのがあって、結構衝撃的だったんですよ。
そうですね。
僕はそのときに、いつの間にか撮ってたんですねって言ってたんですけど、佐々木さんが言ってたのは、スマホで写真撮るようなもんですよって言って、アップするのはインスタで公開するようなもんですよみたいなことを言ってて、なるほどって思って。
確かにそのスマホで写真撮ったときに、写真撮らせていただいてよろしいでしょうかとか、あんまりみんな聞かないじゃないですか。
聞かないですよね。
だからスマホの写真みたいなもんだって言われたら、急に風に落ちてというか、息をするかのように収録を始めるっていうスタイル、すごい面白いなと思って。
桑原佑輔
SNSの音盤ってことですよね。
近藤淳也
そうですね。
で、僕それを見て、でもよくよく考えたら、今の会話すごい面白かったから撮っておけばよかったとか、これ他の人にも聞いてほしいなって思うことって結構あるんですよ。
なるほどなるほど。
例えば家帰って、今日こんな面白い人がいてこんな話したよとか、この前こういう人に会ってって桑原君にこんな話してすっげえ面白かったよとか、そういう会話ってよくあるじゃないですか。
ありますね。
撮って、その生の方を聞いてもらえるとかっていうのもちょっと面白いなと思って。
で、今までのポッドキャストだとパソコン開いて、オーディオインターフェースをつなげて、マイクをセッティングしてみたいなことをやってたんですけど、
ああいうレコーダー1個持ってたらいきなりそうやって喋ってる様子を撮れるんだみたいなのが結構衝撃的で、
で、ちょっとそれからずっと引っかかってたんですよ。なんかその面白そうだなっていう。
新しい収録の可能性が広がるような気がしてて。
で、今回そのレース会場から収録しようっていう話になったので、
じゃあそのH6を買おうかっていうことで、かなり買う直前ぐらいまで行っていたんですけど、
念のため聞いたんですよ、佐々木さんとかKAIさんに。
それこそListenのDiscordチャンネルのフリートークのところで、こういうことに使いたいんですけど、おすすめのレコーダーないですかって聞いて、
そしたらKAIさんの方から、F3もいいですよっていう風に情報がありまして。
で、その時に初めて32ビットフロートっていうものを知ったんですよね。
これは32ビットフロートなんでこっちもいいですよって言われて。
で、32ビットフロートについて急に気になりだして調べたんですけど、
近藤淳也
これは結構面白くてやっぱり。わかります?32ビットフロートって。
桑原佑輔
32ビットフロートは実際どういうものかはあんまりわかってはいないですね。
近藤淳也
その音量っていうのは基本波形なんですよね。
波の一番幅が広いところが一番大きな音で、一番幅が小さいところが一番小さい音になるんですけど、
基本的にデジタルで収録するってことは、一番小さいところから一番大きいところまでを刻んで、それを数字にして記録するわけじゃないですか。
その時に何段階に刻めるかっていうのは、基本何桁の数字を使うかによって決まりますよね。
例えば1から10だったら10段階しか記録できないけど、1から100だったら100段階、1000だったら1000段階の波の細かさで記録できて、
基本は想像つくと思いますけど、波が細かく刻めれば刻めるほど、元の波の形を忠実に保存できるわけですよね。
この波の何段階に切られてるかっていうのが、通常は24ビットとかなんですよ。
桑原佑輔
ビットっていうのは二進法ですよ、例の。
近藤淳也
わかります?1ビットだったら0か1かだから2段階です。
2ビットだったら4段階、3だったら8ってなっていって、24だったら何段階かな?
わかんないけど、それがさらに12ビットあるんで、より幅広く細かく記録ができる。
なのでその幅を使ってすごい小さい音からすごい大きい音まで記録できるようなフォーマットになっているっていうのが32ビットフロートだとまず僕は理解しています。
さらにとはいえ同じADコンバーターかな?
ADコンバーター?
とにかく内部で音をデジタル信号に変換するものが全く同じものを使うとそれだけの幅をカバーできないので、
小さい音用の回路と大きい音用の回路を持っていてそれとそれを繋げてるんですよね。
っていうのが僕がちょっとかじった32ビットフロートの収録の仕組みで。
一旦それですごい幅の広い情報を取っておけば後で編集ソフトで音量を上げればきちんと波形が引き伸ばせるし、
逆にすごい大きな音も縮めればきちんと音割れしてないっていう風にできるっていうのが32ビットフロートだということをまず勉強しまして。
これに対応した機材が最近ちょこちょこ出ていて、さっきのZOOMのF3もそうですし、
人気なのがマイク型のM2、M2、M4とかがあるかな。
そういったのがどんどんと出てきてるんですね。
そうですね。M2、M3、M4とかっていうのも32ビットフローティングだったりして、
桑原佑輔
すごいこのM3は人気で今品切れで買えなかったりもするんですよ。
近藤淳也
F3もちょっと前まですごい人気だったのがようやく手に入るようになってきたみたいな感じだってことが分かってきて。
そういう情報を知ったので、本当は4本マイクさせる方がいいなって思ってたんですけど、
いやもうこれからの時代は32ビットフロートなのかなっていうことも思いまして、
今回ちょっとF3を導入してみたっていう経緯だったんですが、
この32ビットフロートっていうのがポッドキャストの収録の中でも今後何か話題というか広がっていくのかなみたいなことを感じたので、
ちょっとご紹介させていただいてます。
それからですね、今この僕が喋っているマイク、新しいですよね?
桑原佑輔
新しいですね。今まで見たことない形が出てきました。
近藤淳也
どんなマイクですか?
桑原佑輔
いわゆるSM7Bっていうやつですね。
そうですね。
近藤淳也
昔から有名なポッドキャスターさんの中では割と定評のあるSM7Bっていうマイクがここにありまして、
数週間前まではなかったんですけれども、
こうやってリッスンを始まって、いろいろ収録する機会が増えてきて、
今までもそんなに悪くないダイナミックマイクではあったんですけれども、
ゆくゆく機会があれば、仮にいいんですよ、
これリッスンスタジオとか言って、
例えばここに来てくれたら、皆さんポッドキャスト簡単に撮れますよとかすごい良い音で、
ポッドキャスト収録できますよみたいなものを作るとするじゃないですか。
そんなことがあったとしたら、そこの場所にはSM7Bぐらいのものがあったらいいなみたいな気持ちはあったんですけれども、