1. LIFE UPDATE │ YOHEI HAYAKAWA
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2026-02-02 57:36

【#274】「小さな奇跡ぐらいは、誰にでも起こっていい」一穂ミチさん(小説家)

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▼直木賞作家・一穂ミチ、3年ぶりの長編小説『アフター・ユー』。 行方不明となった恋人を追い、「宙ぶらりん」の男が五島列島へ向かう。現実の中にファンタジーを織り込み、古いテレカを通して死者と語り合う──新境地への挑戦作。

会社員と作家を両立し、夜勤明けにiPadで原稿を書く日々。長編を書くたび「死ぬかと思った」と語りながらも、衝動に従って仕事を受け、行き詰まれば高野山へ。環状線をぐるりと巡り、砂場の綺麗な砂を集めるように言葉を溜めていく。

「いなくなった人から、もうそこにない星の光が届き続けるような、小さな奇跡」を書きたかった──半径3メートルのリアリティで希望を描く作家の肖像に迫る。


▼ゲスト略歴

いちほ・みち/1978年生まれ。2024年『光のとこにいてね』で島清恋愛文学賞、『ツミデミック』で直木賞受賞。著書に『スモールワールズ』『恋とか愛とかやさしさなら』など。


▼最新刊『アフター・ユー』(文藝春秋)
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▼インタビュアー略歴

早川洋平(はやかわ・ようへい)/1980年横浜生まれ。中国新聞記者等を経て2008年起業。羽生結弦、吉本ばなな、髙田賢三、ケヴィン・ケリーら各界のトップランナーから市井の人々まで、国内外分野を超えてインタビュー。13年からは戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』等Podcastを軸にしたメディアプロデュースも多数。

https://yoheihayakawa.substack.com


▼最新刊『会う力──シンプルにして最強の「アポ」の教科書』(新潮社)
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▼Voice legacy(Podcastプロデュース)

“本質のままの声”でつながる。

営業・採用・顧客育成まで、ひとつの番組で叶う。

数ではなく「深さ」でファンと関係を築きたい経営者や起業家の方に。

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▼初心者でもプロでも。

対話やインタビュー、アポのとり方を学びたい人のための

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▼本やセミナーでは見つからない、あなたの可能性や悩みの解決の糸口を

プロインタビュアー早川洋平が引き出す『LIFEUPDATE SESSION』

https://yohei-hayakawa.com/session.html

サマリー

小説家の一穂ミチさんは、直木賞受賞後の変化や新作「アフターユー」について話しています。この作品は、互いの秘密を抱える男女の突然の別れと愛を問い直す大人の恋愛小説であり、現代社会における人間関係の不安定さを描写しています。 また、一穂ミチさんは海難事故をテーマにした新作について語り、取材した後藤列島での体験や、登場人物が古いテレカを通じて繋がる不思議な設定を紹介します。さらに、ファンタジーとリアリズムの微妙なバランスに奮闘した創作過程についても話しています。 一穂ミチさんは、彼女の作品「After You」についての思いを語ります。このエピソードでは、執筆の過程や読者との関係性、最近の趣味にも触れています。 さらに、一穂ミチさんは行動とマインドについての考えを述べ、衝動的な行動の重要性や作品創作における挑戦についての体験を共有します。定年後の作家活動や自身の記録方法についても触れています。 一穂ミチさんは、人生の中で小さな奇跡が誰にでも起こりうることとその重要性についても取り上げています。

小説家の一穂ミチの紹介
さあ、ということで、今日は小説家の一穂ミチさんにお話を伺いたいと思います。一穂さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
3年ぶりということで、ご無沙汰しております。
はい、お久しぶりです。
お久しぶりです。数え切れないほどインタビューを受けてきていると思うので、覚えていらっしゃらないかなと思ったんですけど、覚えてますかね、ちょっとぐらいは。
覚えてます。私が、iPadに横書きでテキストメモみたいなのを書いてるって申し上げたら、ちょっとその時びっくりされてましたね。
さすが、もうこれ僕らは事前打ち合わせしてないんですけど、実はですね、最初のアイスブレイクで聞きたかったのが、その後iPadでなんかカフェとかでも書いてますかっていうのを聞きたかったんですけど、その後いかがですか。
いや、もう変わらぬスタイルで書き続けてます。
本当ですか。
はい。
そのあたりもね、伺ってたんでと思いますけど、変わる変わらないといえばね、前回2022年のちょうど光のとこにいてねということで、3年ぶり、今回のお話を伺いたいのは、このアフターユーも長編小説ということで、そういう意味でも3年ぶり、僕もお目にかかるのも3年ぶりなんですけども、
お仕事のスタイルって今も変わらず、夜勤というか会社員のお仕事をされてるっていうのは変わらない感じですか。
1日休みを増やしていただいて、週休3日になりました。
なるほど、それはどうぞ。
最先端の週休3日。
さすが、あれですか、だから毎週水曜日に働かないとかっていうわけじゃなくて、それは週によるんですか。
そうですね、もともと週に1回だけリモートワークをしてたんですね。コロナからの影響で。
ずっと週1リモートワークだったんですけども、いろいろ会社の異動なんかもあって、上司が一層リモートの日休みにするって言ってくれたんですね。
ちょっとその時は私がいろいろ忙しくしてることもご存知だったので、それでありがとうございますという形で週4日働いてます、今は。
そうなんですね、もう結構ね、講師ともにというか、いろんな意味で結構もうハードワーカーなイメージがあったんですけど、
ちょっと心配だったのはこの質問の意図はですね、お仕事持っているより、僕が何かで見たのが、去年の三浦さんとの対談かちょっと他か忘れちゃいましたけど、
そうですね、深夜、働いて早朝帰ってきて、その後帰宅後ご飯食べながらYouTube見てみたいな、
その後帰宅後2時間寝るみたいな昼、何かで読んだんで、ひょっとしたらこの僕らが今取材してる時間はちょうどお仕事帰ってきて昼寝してる時間だったらどうしようと思ったんですけど、どうですか?
大丈夫です。
じゃあよかったです、そんな時間だったらあれなんですけど、今少し話も出ましたけども、直木賞も去年ですよね、取られてすみません、1年遅れでおめでとうございませんなんですけども、
ありがとうございます。
実際に直木賞取って大きく変わったこと、変わらないことをもし一つずつ挙げるとしたら何ですか?どんなことでもいいです。
変わったことはやはり会社の人の大半に知られまして、説明する手間が省けたなというので助かるのが半分と、こんなの書いてんだってちょっと知られるのは恥ずかしいなって今でも思ってます。
変わらないことはどうですか?
変わらないことは、変わらずに今いただいてる仕事に淡々と取り組むしかないっていう感じですよね。
新作「アフターユー」の内容
忙しさはどうですか?やっぱり増しました。
増しましたね。ちょっと今までなかったようなご依頼が増えたなっていうのはあります。
それは例えば?
小説以外のお話しするようなお仕事だったりとか、書評とか帯のコメントとかそういうお仕事は今までに受けるか応援するかしないかはちょっとスケジュールとかのあれなんですけれども、依頼は確実に増えました。
早速ね、今回アフターユーお話を伺っていきたいんですけど、先ほどね、この収録時にね、10判もかかって本当におめでとうございます。
ありがとうございます。
これ実際ね、流れる頃はさらにかかってると思うんですけども。
早速なんですけど、これ音声で聞いてる方、アフターユーどんな小説なんだろうって方もいると思うので、本当に概略なんですけども。
互いに秘密を抱えながら暮らす男女に訪れた突然の別れ、喪失を通して愛を問う大人の恋愛小説ですというふうにね、サイトには書いてありました。
あらすじもそのままちょっとだけ読みますが、タクシー運転手のセイゴが仕事を終えて家に帰ると帰宅しているはずの恋人タミがいない。
翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせるセイゴの下に、タミが見知らぬ男性とご当列島の大塚島で海難事故に遭い、行方不明になったという知らせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて男の妻だという佐渡子と大塚島へ向かうセイゴ。
タミの人生の欠片を拾い集める旅やセイゴ自身の過去も照らしながら思いもよらぬ場所へと二人を導くということで。
私も今回も拝読させていただいたんですけども、いきなりなんですけど、このアフターユーに一言ワンフレーズ一方道が加えるなら。
これちょっとだけ補足説明するとですね、前回光のとこにいてねの時はですね、今までで一番自信がありません。
でも今までで一番小説書いたって気がしていますというですね一言をいただいたんですけど、アフターユーどうでしょう。
今までで一番自信がないを更新はしたんですけれども、今この年齢の自分にしか書けない。
3年前の自分なら書けなかったことを書いてるつもりです。
ありがとう。即興でありがとうございます。今までで一番自信がありません。公式だっていうふうにおっしゃいましたけど、
それは今回ね、前回伺った光のとこにいてね以来、長編っていう意味ではそれ以来だと思うんですけど、
いわゆる短編その間にもまさに直木賞取ってらっしゃい、ツーミデミックだったり出されていますけど、
常にどの作品も今までで一番自信がありませんっていう更新してるわけではない感じ。どんな感じですか。
やはり長編は特に基本的にはこうネガティ意識というか。
そうですか。
連載ということもありまして、締め切りごとに苦しんで唸ったっていうちょっと負の記憶が蓄積されていて、
なかなか客観的に見られないので、ああもうなんかしんどかったなって、ここがうまくいかなくて、
ここをどうしようかって思いつかなくて、すごいとにかく苦しいっていう記憶があって、
もう短編は短距離なので息を詰めて走り切っちゃうっていうことができるんですけれども、
長編だと呼吸を起きながら物語の長い手綱を取っていかなきゃいけないっていう作業なので、
私には非常に今も難しいなという感覚です。
現代社会におけるテーマ
ありがとうございます。3年前の時もね、
飛び石執筆法というふうにですね、確かそんなにおっしゃってて、
目の前の石を見て、その石に乗り次の石を探し、パニックになり締め切りが迫るっていうふうにおっしゃってたんですけど、
基本的にはそのスタイルあんまり変わってないですか。
そうですね。ちょっと本作はステリー的な要素もあったので、
ますますもって石が遠くそして不安定にっていう感じはありました。
なるほど。そんな中でただね、今できるベストは尽くしたっていうふうにおっしゃいましたけど、
早速ですけど、このアフターへの、ズバリこの着想っていうのはどこから来たんでしょう。
当然依頼があったというところがあると思いますけど、じゃあ何を書くかっていう。
この行方不明っていう、このチューブラリンの胸苦しさですね。
そういう状態にある人間っていうのを書いてみたかったっていうのがまずあるんですね。
あの光のとこに行って、割合印象としてはキラキラした若い女の子たちの物語であったので、
ちょっとそこからはトーンを変えようっていうのがありました。
なので、主人公は中年の男性。
特にイケてるわけでもない、もう普通なさえないおじさんに。
その平凡な暮らしに突然恋人が行方不明っていう大事件が起きたら、
さてどうするのかっていうようなところから着想があったんですね。
なるほど。チューブラリンっていうところはありましたが、
前回の光のとこに行ったキラキラっていうところで、細かい話ですけど、
キラキラ、チューブラリン以外にもいろんな選択肢って多分あったと思うんですけど、
そのあたりチューブラリンってすぐ出てきましたけど、
一応その中ですぐ出てきたのか、もしくは確か、
最近スマホに記録印象的なフレーズをしてるみたいなのもどっかで見たりしたんですけど、
そういうストックの中からこれが面白そうみたいな、チューブラリンみたいな何かが出てきたのか、
どんな経緯だったんでしょう。
そうですね。不在について何か書きたいと思ったときに、
最初に思い浮かんだのは、新潮文庫から出てるパイロットの妻っていう小説があるんですね。
操縦士の夫が乗っている飛行機が墜落したと。
いきなり彼女は家に帰ってきたら普通に、記者が待ち構えて言われるんですね。
あなたの旦那さんの飛行機が墜落したんですよ、みたいな。
そのわけのわからないまま、いろんな謎に巻き込まれていくみたいな話なんですけれども、
その不在の、無害者感ですよね。悲しい。
奥さんなのに他人から知らされるっていうことの。
私が大昔読んだんですけれども、その悲しみっていうのは非常に覚えていて。
なので夫婦でない、不安定な、それもチューブラリンの男女ですよね。
男女にそういった事態が降りかかったらっていうようなところも考えにはありました。
なのでチューブラリンの人たちが、さらに不安定なチューブラリンの状態に置かれて、
必死でどこかへ向かって泳ごうとする姿でしょうか。
ありがとうございます。
今の話を伺っていて、やっぱり今の激動な時代で、コロナ終わりましたけど、先が全然見えない中で、
少なくとも僕だったり、僕が感じる世の中の空気って、どこへ向かうんだろうみたいな、
まさにチューブラリンな感じがするんですけど、
いちおうさんご自身としてはあんまり別にそこを意識したとか、書いていくうちにそこもちょっとあるかもみたいに感じたりとかそういうのはなかったですか。
今はあくまでもパーソナルなところから広がっていったみたいな。
パーソナルなところではあるんですけれども、やっぱり制度上なかなか赤の他人であることと壁っていうのは、
高いものがあるなっていうのを書いていて、改めて実感しました。
あとは、性語が男性であるがゆえに、なかなか当初いろんなところでつまづきが出てくるっていうのも、
今の社会の様相っていうのを表してると思うんですね。
人を信用できないっていうのはあると思います。
何らかの肩書がない人、特に初対面の男性っていうのに対してものすごく警戒心を抱くような、
世の中ではあるよなということは思いました。
私もその同じ立場で、全然知らない男性が、
すいません、ちょっと行方不明の恋人のことを知りたくてみたいな感じで言われたら、
もう何こいつっていうふうに思ってる。
多分これが何十年か前に書いてたら、
もうちょっとみんなすぐにいろんなことを話してくれてみたいな展開にはなったような気がします。
確かにそうですね。
3年前の時でもややその傾向があったと思うんですけど、
やっぱり3年後コロナもあけて今なおさら、
確かに今の話があってそうだなっていうのは個人的にも思いましたけど。
その不在、チューブラリンっていうところが出てきた中で、
新作のテーマと取材
先ほどね、実際の執筆、具体的には飛び石執筆法っていうのもありましたけど、
そのスタイルは変わらないにしてもどうなんでしょう?
いわゆる何をもってしてテーマ設定っていうかちょっと細かい定義あれですけど、
いわゆるその中で、
生後がまず出てきて、
いろいろその当然不在の恋人出てきて、
その辺が出てきて人が動き出す感じだったのか、
それこそ島が見えてきたのか、
何か村上春樹さんじゃないですけど、
なんかいきなり一行出てきたのか、
古いテレカから、
この古いテレカは個人的なキーワードだと思ってるんですけど、
出てきたのかどうでしょう?
海難事故という設定にしようっていうのをまず決めてですね、
行方がわからないってなると、
おそらく山に消えたか海に消えたかみたいなところになってくるのかなと思って、
一番あて度がないのってやっぱり海で行方がわからなくなることだと個人的には思っていきですね。
そういうのを設定して、
そうなると、
そのとき仮に主人公が東京に住んでいたとして、
どこだろうって考えて、
微妙に行き来に時間がかかる離島、
なんとなくそのもの自体にドラマ性を含んでいそうな都市っていうところで、
後藤列島にしようっていうふうに決めました。
基本的に取材というか、行けるところは行くみたいなことを、
僕何かで拝見したんですけど、
この後藤列島自体は市保さん行かれたことがあるのか、
それこそ市保さんご自身も実は深い変化があるのかとか、どんなですか?
一度取材に書き始める前に行きまして、
小鹿島っていう島は、漢字は違うんですけれども本当にあって、
それは後藤の中でも小さめの島なんですけれども、
そこに2泊だけして、
いろいろと、本当に狭い島なんですけれども、
歩いて着想をいただきましたね。
やっぱり行ってみると、
行くというか何だったら全然違うなっていうのは、
行くたびに思いますね。
今着想を得ましたっておっしゃいましたけど、
言語化できる部分、できない部分あると思うんですけど、
でも今着想って言って、着想ってふと市保さん思い出す風景でもいいですし、
この作品の中で、どこがやっぱり特に行ってよかったですかね。
2人がたびたび参考にする、
おじかだよりという校内開放みたいなのがあるんですけれども、
それが実際に行ったらあったんですね。
フェリーターミナルの乗り場にドサッと閉じてあって、
思えば結構個人情報満載なのに、
こんなにフリーな感じで置いてあるのも、
離島ならではだなと思ったんですけれども、
その時に、これは物語のアイテムとして非常に有効なのではって思いまして、
刑事でも探偵でもない2人が、
いなくなった人の足跡を何とか辿ろうとするにあたって、
この歴史とか人間関係とかがある程度ここで分かってくるっていうのは、
面白い仕立てなんじゃないかなっていうふうに思いました。
なるほどね。ありがとうございます。
古いテレカの設定
実際その中で、ちょっとだけネタバレとか逆にミステリアスになってしまうんですけど、
さっきもお話ししましたけど、古いテレカが出てきて、この作品の中に、
海難事故にあった佐渡子と主人公の成吾が、
古いテレカを通して話せるという、
本当にそれこそ不思議なファンタジーというかミステリーというか、
ある意味ホラーというかちょっとジャンルは分かりませんけども、
そこがやっぱりすごく驚いたんです。
この古いテレカで話せるこの設定というか、
ここは当然ですけど、
フィクションに普通って言っちゃいけないかもしれませんけど、
一応あり得ないわけですけど、
これはもう最初に決めてたんでしょうか。
はい、書く前からちょっとそういう、
ファンタジックとも取れる要素は入れようと思って、
物語のアクセントとして、
もともと私が結構物語の中に幽霊とかをさらっと出す方ではあるんですけれども、
普通にいるという感じで、
ここからちょっとやり方は変えて幽霊ではなく、
会話ができてるのかといったら、
そういうようなそうでもないような、
というちょっと微妙なさじ加減のファンタジーを入れたくてですね、
姿は見えない、電話がいいっていうのも思いました。
今微妙なさじ加減とおっしゃいましたけど、
やっぱりイキホさんの小説というと、
僕はいつもその半径3メートル自分の胃内にいるような人、
本当に書いてくださるんで、
フィクションでありながら、
どんな作品よりもリアルを感じるんですけど、
その中で今おっしゃっている微妙なさじ加減っていうのは、
本当に今回個人的にはすごく難しかったと思うんですよ。
僕なんかすごく性格が悪いのでですね、
このリアルさを感じる中に、
明らかにファンタジー、
いきなり浮いてたらちょっと興ざめしちゃいそうなんですけど、
そこが本当に全くしなかったので、
その辺のさじ加減、
イチホさん、やっぱりこれは相当気を使ったんですか。
それがやっぱりイチホ未知ならこれはもう文字通り自然とできたものなのか。
結構大変ではありました。
電話はできるけど説明はしてもらえるわけではないっていうニュアンスっていうのは結構難しかったですし、
これが読んだ人にどう受け止められるのかっていう、
なんやねん突然みたいな感じが。
完全に推理創設として読まれたら破綻してるというか、
禁じ手に近いものだと思うんですけれども、
ミステリーではないしなっていう感じで、
私自身こういうことがあってほしいなっていう実りのようなものがあってですね、
創作におけるチャレンジ
いなくなった人から、
もうそこにない星の光が届き続けるような小さな奇跡ぐらいは、
誰にでも起こっていいんじゃないのかなっていう気持ちがあります。
でもなんかお話がかかってて、
すいません私事なんですけど、
ちょうどそれこそイチホさんとお目にかかった年間なんですけど、
父が亡くなってですね、病気で亡くなって、
その後やっぱり半年ぐらい夢中で、
残された母の世話をしてたんですけど、
ある時半年後ぐらいに父の夢を見てですね、
なんか出てきてもう大丈夫だよみたいに言ってくれて、
なんかポロポロポロポロ涙が出て、
なんかその辺が個人的にはフラッシュバックしちゃったんで、
やっぱり実際かどうかは別として、
イチホさんご自身もですし、
やっぱりこういうことって現実かは別として、
なんか誰しもひょっとしたらちょっとあんのかななんて思ったんですけど、
イチホさんいかがですか。
いや私もそう思います。
自分ではまだ経験がないんですけれども、
やっぱりそういうお話を見聞きすることはあって、
うちの母も死んだら幽霊になって出てあげるねって言ってくれてるので。
そうですかじゃあ。
楽しみって言ったらいいんですけど、
まだまだお元気だと思うんですけど、
ありがとうございます。
本作、そのチャレンジしたことっていうのを一つ挙げるとして、
今までにないようなチャレンジ。
今の話もあるか、そうかもしれませんけど、
今の話以外って何かあります?
ちょっとざっくりとで恐縮なんですけど、
それは文体かもしれないし、
全く今までにない設定かもしれないですし。
結構その筋作劇とかも含めて、
自分の中では結構全部チャレンジだったなみたいなところはあるんですけれども、
やっぱり設定ですかね。
先ほどおっしゃっていただいたように、
現実の中にファンタジーみたいな要素を今までよりは色濃く、
そして今までと違う形で入れるという、
それは冒険だったと思います。
そのあたりっていうのはさっきミステリーではないっておっしゃいましたけど、
ジャンルカテゴライズすること自体がどうかと思いますかね。
いちおうさんの中では最初からいわゆるファンタジーっていうのが出てきました。
ちょっとそういうものを入れたいっていう、
それも含めてチャレンジだったのか、
それこそ編集者の方からそういうオーダーがあったとか、
その辺の経緯っていうのは何かあるんですか。
私が昔、死んだ人と話せる10円玉みたいな小説を考えてたことがあったんですね。
自販機に入れても入れても戻ってくる10円玉ってありますね。
なんか弾かれちゃって、チャリチャリみたいな。
今でもあります。新鮮札じゃないけど。
生のお金使うこともなんとなって、
昔あれを見るたびに、
こいつは別の領土で選ばれた10円玉なのではって妄想することがあって、
夜中に1回だけ交渉電話に出たら、
死に別れた人と会えるみたいな。
最初、それで死んだ恋人と喋って、
なんとか未来を変えようとするみたいな、
SF的な短編を書きたいなと思っていて、
思いっ放しで寝かせてたんですけども、
打ち合わせの時にそういう話をちらっと編集者にしたら、
その設定を今回の物語に生かしてもいいんではないかという助言をいただいて、
その時はいいんですかという気持ちもあったんですけども、
それで結構、自分の中ではその時行き詰まってたものは、
なんとかなりそうな気がしたんですよね。
入れた方が断然面白く話が転がるのではという空間があって、
ちょっと形を変えて設定の中に組み込むことにしました。
やはりそこのチャレンジということだと思います。
チャレンジといえば、どうしてもこれは聞きたくなってしまうんですが、
たくさん聞かれてるかもしれませんけど、
今作含めて3年前と違ってAIが劇的に進化してますけど、
一方未知とAIというキーワードでいくと、
なんかAI使ってます?
すごい行き詰まった時に使いますね。
今回も連載しながらワードファイルをアップロードして、
この後の面白い展開考えてよって。
これいいんですか?発言しちゃって。聞きたいけど。
言ったら、やはりちょっと使えるレベルではなかったですね。
正直、私の感じでは。
例えば自分の文章をもっともっと学習させて、
一方未知を学習させたら、結果書いたものと似たようなものができたりしたのかなと思ったりもするんですけど、
その時は苦し紛れ、冗談半分にやってみて、
なんだよ、使えねえなこいつみたいな。
これならまだ自分で書けたほうがいいわみたいな感じで。
そういうことはありましたね。
エピソードとして少し言っていただきましたけど、
現実的にはこの今作、そして今も執筆いろいろやられてると思いますが、
クリエイティブはなんで直接的に、壁打ちも含めて、
現時点では一応、これすごいわみたいなとこまでは言ってない?
そうですね。今、時代小説を書いていて、
資料収集みたいなのをネットでするときに、
AIアシスタントみたいなモードで聞いて、
そこから文献をたどっていくみたいなことはありますけれども、
他はどうでしょうね。本当に私、占いぐらいしかしてもらってないですよ。
ですよね。確かにAI、これいろんな考え方があると思いますけど、
ディープリサーチみたいなのを使ったとしても、やっぱり信じられないところがあるので、
最後の最後はもう一回みたいなのがあるんで。
その辺はありますよね。ありがとうございます。
タイトルの背後にある思い
遅ればせながら、このAfter You、タイトル込めた思いというか、
このタイトルがまずあったのか、後から付けたのか、
それこそ英語的にはお先にどうぞっていうふうに直訳しましたけど。
タイトルは一応書き始める前にないと私落ち着かないタイプなので、
いろいろ考えていて、文春さんの長編の前作が光のとこに行って寝て、
日本語の長めだったので、次はカタカナ短めかなみたいなのがあって、
いろいろそれこそ英語の熟語とかいろいろ見たり、
ちょっと思いついたけども、すでに先行の小説でタイトルが被るわみたいな、
いろいろあって、いろいろと逆説あって、
After Youかなっていう、本当そのまま読むとあなたの後っていうことで、
いろいろダブルミーニングにもなっていそうだなという感じで、
After Youに決まりました。
なるほど、どのあたりがどうAfter Youか、やっぱり皆さん読んでいただいて。
そうですね。
っていうところですね。ありがとうございます。
大幅な可筆の重要性
この本、ふと冒頭最後読んでて、今までもどの本もこういうことよくありますけど、
別冊文芸春秋とウェブ別冊文芸春秋で連載というか掲載していたものを、
観光にあたり大幅に可筆しましたと。
当然連載とか掲載したものを大幅に可筆っていうのは、これはよくあることだとは思うんですけど、
ただ辞儀どおりに大幅に可筆とありますけど、
一生さん大幅に可筆っていうところで、今ふと最も手入れたこととか、
加えたことって何なんでしょう。
全体的に見て単行本にする際にですね、
連載の時のちょっとこの辻褄が読み返して合ってなかったとか、
そういう指摘をいただいたりですね、担当者の方から。
あとはそうですね、ちょっとミステリーではないと言いつつ、
一応足跡なぞっておいていくっていう仕立てではあるので、
その中での情報の出し方ですね、
非常にメタ的になっちゃうんですけど、
ここでここまで言っとくのはちょっと明かしすぎじゃないですかとか、
逆にこの情報はもっと前の段階で出しといたほうが親切ですっていうような、
組み替えの作業っていうのはたくさんありまして、
それはなかなかもう書いてる自分ではわかんないんですよね。
この読者の人がどの程度までこの謎に引っ張られてきてくれてるかっていうのが全然わからないので、
やっぱりこう実際指摘もらって作業しながらでも、
これは難しいなってやっぱりこの本職のミステリー作家の方っていうのは皆さんすごいものだなって思いましたね。
実際こうもちろん文章の文字量とかそれも増えてると思うんですけど、
どちらかというと今のちょっと多少順番変えたりももちろん表現変えたり、
ちょっと構成を少し変えたりみたいな、
そっちの方が一応さんの中ではエネルギーとかを使ったって感じですか?
そうですね。交通整備とあと書き足したのと同じぐらいこの余分だと思われる部分をカットして、
むしろ物語の意図にここはなるんじゃないですかねっていう冗長な部分をカットしてっていうのが大きかったですね。
そういう意味では先ほどの冒頭の一方未知、飛び石執筆法というのはどちらかというと連載の時で、
この単行本化に当たっては割と期限はなかったわけじゃないと思うんですけど落ち着いて書けた方ですか?
そうですね。この期限が問題でして、ちょっと他の仕事といろいろ団子になってまして、
夏ぐらいですね、7月4日でしたっけ5日でしたっけ、何かが起こるみたいな。
ありましたね。
ちょっとうっすら、これ全部がしなくてもいいことにならなかったですけど。
また妄想がちょっと膨らんじゃったんですね。
ちょっと冷や汗をかきながらではありました。進行的に。
ちなみに今日現在、これ流れるのは2026年ですけど、今日は2025年の年末なんですけど、
今、ほぼできれば言っていただきたいんですけど、現在進行形でも長編、短編、連載、他のものはどんなものでもいいですけど、
同時に走っているものって今どのくらいあるんですか。あまり思い出したくないかもしれない。
先ほどおっしゃってたスピンですね。川上さんのスピンが。
16号で終わりですよね。
そうなんです。あと数号と2号ですかね。出てる時点では。
というところで終わるスピンさんと、あとは11月から2025年の北国新聞さんのほうで小説の長編の連載を始めておりまして、
こちらもかなり尻に火がつく進行で。
基本毎日ですよね。
毎日です。だから最初かき溜めて始めたんですけれども、
カレンダー見て1日1日800字ぐらいがえぐれていくと思ったらドキドキしますね。
それが多分今年の秋ぐらいまで続くだろうなというところで、それをメインにしながらまた短編であったりとか、いろいろこまごまとお仕事をいただいているという状況ですね。
なるほど。そんな中で本当に今日もお時間いただいてありがたいんですけど、このアフタヨ今いろいろお話が変わってきましたけど、
ふと今ご自身にとって最も思い出深いパートとかすぐ出てくるフレーズとかってあげるとしたら何でしょう?
やっぱり最初にセイゴが民と電話をしたところですかね。
で、そのあと、そのファンタジーを彼がどういうふうに受け止めて受け入れていくのかっていうところも含めて、
自分の中でもすごく書いていて盛り上がった場面だと思います。
これ実際さっきの夢じゃないですけど、いちおさん自身このアフタヨに関わらず、ご自身で当然いろいろ執筆で常に時間との戦いだったり、当然悩むこともあると思いますけど、
夢の中にそういう作品が人物出てきたり、いろいろごちゃごちゃになるとか、仕事のそういう夢出てくることはあるんですか?
仕事の夢はでも、大体会社の夢が多いですかね。
やっぱりこのリアルで毎日顔を見ている人たちの方が出現頻度というのは非常に高いなという気がします。
当然ですよ。僕らとすると、いちほ道、英面というのはこの今お話ししているいちほさんの声、そして作品が英面ですけど、いちほさんといちほさんの周りの人にはどちらかというと、
お仕事だったらそちらが英面なわけですよね。ある意味。
そうですね。
そこがまず出てくるということですね。ありがとうございます。
新たな趣味との出会い
続いてですけど、アハ体験ではないですけど、最近新たにハマっていること。
本でも映画でもドラマでも、もちろんお笑いもあると思いますし、食、スポーツ、何でもいいです。新たにというところだけ縛り。
最近はインドカレーですかね。
もともと辛いもの好きとかカレー好きとかありそうですか?
カレーは普通に皆さんの国民食としてのカレーだったんですけれども、
最近たまたまYouTubeのおすすめで、インドカリーコさんという方のチャンネルが出てきまして、
本当にインドの現地に行ってカレーを食べまけてる方なんですけれども、
見てたらやっぱりカレーがムクムクと食べたくなってですね、
セブンイレブンでコラボしてるエリックサウスさんとか。
エリックサウスおいしいですよね。
あれは3日ぐらい食べ続けたり。
今までなんとなく気になるけど、初見のインドカレー屋って入るのちょっと気遅れするじゃないですか。
確かに確かに。
どんな感じなんだろう。
今まで気になってたけど、足を踏み入れることもなかった。
インドカレー屋さんに行ったら、すごく店員さんも親切でおいしくて、
やっぱり初見のレストランって行ってみるもんだなっていうのはありました。
タベログとかであえて予習せずに飛び込んでみるのも大事だなっていう。
いいですね。
じゃあインドカレー出てきましたけど、もっぱら食べる専門?
自分で作ったりもするんですか?
作ったりはしないです。
なるほど。話聞いたら食べたくなってきちゃう。
エリックサイズ僕も東京行きでこの間食べて、やっぱ美味しいですね。
そうなんです。
めちゃくちゃ美味しいですよね。
なんかお腹空いてきましたけど。
なるほど。続いて、やっぱり2025年のベスト本、何でしょう?
今年ですよね。
やっぱりノーベル賞を取りになったハンガンさんですかね。
最新作の名前が出てこない。
そのノーベル賞を取った作品じゃなくて?
最新作ですね。別れを告げないですね。
別れを告げない、はい。
韓国は2021年完工なんですけど、
私は今年確か完工されて読んで、これはもう圧倒的としか読めなかったです。
もともとハンガンさんは読んでたとか、やっぱりノーベル賞のきっかけに読み始めたみたいな。
もともと好きですね。
日本で最初に詩集のような3本のようなものが翻訳されたのが最初だったような気がしてるんですけども、
そこから結構初期から翻訳の部分は読んでまして、
すべて私はスキッと軽々しく言うような作風ではないんですけれども、
いずれも素晴らしいなと思っていて。
実際もちろんあらすじをどうことかってことじゃないんですけど、
これから皆さんこれ聞いた方読むと思うんですけど、
この別れを告げない、一方道一言を加えるとすると、何が一方道のベストをたらしめたんでしょうね。
本当の希望っていうのは、絶望の中の闇の中の光として存在するということを、
こんなにも説得力と助長性を持って書かれる作家さんというのは、かなりやはり慶運なのではないかと思います。
ありがとうございます。ぜひぜひ読ませていただきたいと思います。ありがとうございます。
最近のアハ体験思いつきました?
アハ体験って言うとハードル高くですけど、長らく考えていたことが突然わかったでもいいですし、
頭すっきりしたでもいいですよ。
ひらめきと無縁の生活を送っていて。
高尚なことじゃなくても全然。
ずっとモヤモヤしたけどすっきりしたわみたいな。
私は芸人のですね、令和ロマンさんを見ていると、誰かを思い出すんだよなーってずっと思ってたんですけれども、
最近ミセス・グリーンアップルっぽいなということに一人で気づいて腹落ちがしてたんですよ。
顔立ちとかではなくて、立ち位置ですかね、圧倒的なところとか、
うまさですよね、ミセスの歌のうまさと令和ロマンの漫才のうまさ、
みたいなのって共通するものが勝手にあるよなと思って。ニュアンスの話なんですけれども。
一人納得していたという。
でもいいですよね、気持ちいいですよね。
もちろん異論がたくさんあると思うんですけど。
でもそれって究極、もちろん同意してくれる人いたらいたで嬉しいけど、自分でわかってすっきりきたそれはそれでいいですよね。
そうです、ぽいなあっていう。
素敵な派体験ですよ。ありがとうございます。
行動とマインドの重要性
ここまでいろいろお話が上がってきましたけど、前回から3年経って、また今回長編も出されて、その間にもちろん直木賞も取られて、
状況また変わっている部分もあると思いますけど、一応みちさんがここまで小説家として長きに渡ってやってこられたのはなぜかっていうときに、
行動とマインドそれぞれ一つずつ上げるとしたら何でしょう?
ターニングアクションじゃないですけど、ターニングマインドと。
また交渉にしちゃうと答えづらいかもしれないので、本当に行動と精神なんか一個ずつ上げるとしたら。
やっぱり行動としてはとにかく書くしかないですかね。
本当に面白いかつまらないかわかんなくても、書き続けることしかなかったと思います。
キャパがあったりもするわけで、仕事を受けるとき受けないときとか、いろいろあると思うんですけど、その辺の基準とかっていうのは何かあるんですか。
一応キャパを鑑みて、戦略のお仕事っていうふうに入れていくんですけれども、やっぱりパッと飛び込んできたものが直感的に面白そうだったら、
はい、やりますっていうところは大事にしてます。
衝動で受ける。後悔してもいいので、そのときこれ面白そう、これをやったら自分の今まで鍛えてこなかった筋肉に何かいい作用があるんじゃないかって、
それこそ直感したら、とりあえずできるかできないかを置いておいて、私それやりたいです、やらせてみてくださいって言うようにしてます。
なんかやっぱりお話を伺って前回もそうですけど、瞬発力というかアスリートというかですね、なんかそういうところっていうのは元々あるんですか。
すみません、僕失礼してたら申し訳ないんですけど、一応ガッツリ体育会系とかでしたっけ。
では全然ないです。ただ非常に衝動性が高いタイプなので、本当に道歩いてていきなり方向転換する迷惑な人みたいな、前触れもなく。
なのでそれで痛い面も見てますし、後悔もするんです。もうなんでこのスケジュールでいけると思ったのかみたいな。
でも全てやった後に、なんかやらなきゃよかったなと思ったことは今のところないので、そのマインドで。
じゃああれですかね、ちょっと無理くりですけど、このね、アフターUの中で、どこかで最初あの成吾が民の創作願う出しに行った時、警察官の人がなんか人間些細なきっかけで大胆な行動を取ることがありますからね、みたいなことありましたけど。
ちょっとこれは市穂さんもそういうところあるんですか。
ちょっと意味合い違うかもだけど。
いやいやでもあります。特にもうなんかきっかけなくても。
そうですね、朝起きたら、今日旅に出ようみたいなタイプではありますね。
言える範囲で、できれば最近、最近じゃなくてもいいですけど、最も衝動的にいきなり起こしちゃった行動みたいな。
衝動的に荒野さんに行ったりしてます。
すごい、その日起きてから決めたみたいな。
前の日ですね、その日はちょっとさすがにあれだったんで、明日は荒野さんに行こうと思って行きました。
大差ないですけどね、当日とね。それはなぜですか。
いろいろ小説に詰まっていたので、今までと違うことを何かしようみたいな。
その時に、その時夏だったので、ちょっと涼しいところに行きたいなとか、いろいろあって。
荒野さん、そうだ荒野さんみたいな。
そうだ京都へ行こうじゃなくて、そうだ荒野さんへ行こう。
ついでに神など見もできるだろうみたいな。仏など見です。
そうか、じゃあ直接何かこういろいろ書いてるとか悩んでるのが、荒野さんならヒントとかまでではないっていうことですか。
そうですね、そういう時に直接悩んでることと関係ないところに行くのがいいような気がして。
脳に新しい刺激を。毎日会社員なので基本的には決まったサイクルで出勤して、同じ道たどって帰ってくるみたいな生活ではあって、
そのルーティーンが非常に小説を書く上で私にとってはプラスであるとは思っているんですけれども、
時々そこを逸れてみるのもいいのかなと思って。
最近は週1回ぐらい大阪の環状線に乗ったりしてます。
すみません、こっちの人間なんであんまりピンとこないですけど、その辺はどういうことなんでしょう。
山手線なんですけども、そこでグルグル。
好きな駅でちょっと降りたらご飯食べるみたいな。
いいですね。ちょっとやっぱりルーティーンを崩すというか、大きくは崩さないけどちょっと変化を入れるみたいな。
今、会社員の話がありまして、やはりこの兼業という言い方が適切かわかりますが、
それはもうこれからも変えない。変えないというか会社の人を見ていると思うので、何とも言いづらいところもあるかもしれません。
今のところ変える気はないですね。
今日も根松商製の書類をポストに投函してきたばかりです。
いいですね。ファンにはこれたまらない情報ですよ。リアリティが。
それを放っておいても、私ももう40、これが公開される頃には48になっていて、
そしたらもうあと1週もすれば定年になるじゃない、嫌でもっていうのはあるので、
まあまあ自分から降りなくてもいずれ降ろされるわけだしなっていうのはありますね。
じゃあすいません、こんなとこ突っ込むの悪いですけど、定年になったら、じゃあ多分専業作家になる。
ならざるを得ないでしょうね。延長雇用とか言われたら、ありがとうございますって言うかもしれないですけれども、まあそうでしょうね。
なんか働くのが好きとか、あとこれも何かで拝見しましたが、やっぱり働いている、
例えばそれを1日休み増やしたっておっしゃいましたけど、
僕は何か見たときは、例えば専業になったとしても、なんかすごいたくさん書けるとか、すごい何か小説家として、
クオリック君でも文章の話されてたから、なんかその辺あんまりそうは思わないっていうふうに僕は何かで拝見したんですけど、
その辺実際どうですか、ただまあ1日増えましたし。
そうですね、非常に肉体的には1日増えただけで非常にありがたく、体が楽だなという実感なんですけれども、
確かに1日平日フリーになることによって、東京に行くお仕事とかのユーズが聞きやすくなったというのはあります。
週末しか動けませんっていうよりは平日に。
特にこうやって本が出る時期だといろんな取材とかもしていただけるので、そういうときに動きやすくなったっていうのはありますね。
そうですよね、1日違うと確かに違うと思いますけど。
ちなみに冒頭でやっぱり長編と短編は違うという話、長編結構苦しい部分もあるとおっしゃいましたけど、
いちおうさんの中でやっぱりご自身主戦状というか、もしそういう区切りがそもそもあるのか、あるとしたらどちらなんでしょうか。
やっぱり短編なんですかね。短編は短編で、面白さもあれば難しさもありというところはひじひじ感じるんですけれども、
長編だと私と同じかそれ以上に、自分の面倒を見なきゃいけない編集者は大変だよ、大丈夫ですかっていう感じにはなりますね。
でもそれと反比例して、やっぱりどんどん世の中のニーズだったり、先ほどの連載の中の極みみたいな新聞小説みたいなものもされてて、
やっぱりどうなんでしょう。日々しんどいけど、でもやっぱり苦しいけど、小説家として作家として人としてどんどんアップデートしてる感はあるんですけど、
ご自身なんかどういう感じなんでしょう。さっきのアスリートみたいにすみません、勝手に言っちゃいましたけど。
本当にその目の前にいただいているお仕事に、ただもう必死で食らいついていくしかないなという現状でして、
多分もう何年か経ってちょっと振り返ってみないと、この時これしてよかったなみたいな、具体的な手応えっていうのは多分得られないとは思うんですね。
だから振り返ってみた時に、ちょっとここでステップアップしてるじゃないとか、ちょっとこの作品がマイルストーンになったねみたいな感じで、
そういう仕事ができればいいなと、未来の自分がそう思えるように、そんな仕事をしたいなと思いながら書いているっていう感じですね。
衝動的な行動
振り返るとか立ち止まるってありましたけど、一生さん今までもデビューされてから、そういう振り返る立ち止まるっていう時はあったんでしょうか。ずっと走ってる感じ。
ずっと走ってますね。あまり自分のことを客観的に見られないっていうのはありますけど、
それでも、何年か前に出した本とか、気まぐれにちょっとパラッと読み返してみて、出したときは、あそこがだめだった、ここはうまくいかなかったっていうところばかりが鮮明に残ってしまうほうなんですけども、
年月置いて読んでみると、まあまあそこまで悪くないんじゃないみたいな感じで、優しく見れますね。
それはファンならみんな知りたいってことで、ちなみにどの本なんですか。
どの本でもですけれども、スノールワールズもそうですし、ちょっと時間を置いてから読んだほうが、冷静というか優しい目になっているというか、いいこと書いてるねみたいな。
やっぱり走ってる時はもう自分と一体化してますもんね、書いてる時は。
そうですね。
なるほどね、ありがとうございます。先ほど少し触れましたけど、かつては色着想とかネタとかの時に日々日記を書いてるみたいな話も確かあって、
最近ここ数年か、ちょっとわかりませんけど、スマホに記録したフレーズ、そこだと写真とかURLも貼れるしねっていうのがあったと思うんですけど、そのスタイルは今も変わってないんですか。必ずそれだけっていうわけではもちろんないと思うんですけど。
そうですね、もう気になったこととかはちょこちょこスマホのLINEのキープメモに記録するようにしてます。
最近何か記録したことをちょっとだけ教えてほしいんですけど。
最近はですね、自分でもなんでこれをっていうのがあったりするんですけれども、発作に関する新聞のコラムを送ってますね。
発作って柑橘類の。
そうですそうです。発作って夏の名前じゃないですか。8月昨日を縮めた発作が、なぜ冬の食べ物なのかみたいなのを解説したコラムを送ってますね。
それはとにかくよくわかんないけどなんか気になるみたいな。
なんとなく新聞読んでてふっと引っかかったものをとりあえず貯めとくという感じで。
じゃあそれがもちろん何か小説のエピソードになることもあるかもしれないし、間接的に。エッセイとかになるかもしれないし、全く眠ってることもあるしみたいな。
未来の展望
そうですね、もう砂場の綺麗な砂を集め続けるような感じですね。
いいですね。綺麗な砂っていうのがポイントですね。
ちょっと透き通ったやつ。
いつか一報未知のLINEキープっていう本が出るといいですけどね。
ありがとうございます。
さあ、ということで2026年ですけども、このアフターユーもちろん皆さま読んでいただきたいんですけども、これから作品の話でもいいですし、一応その2026年、もうちょい長いスパンでもいいんですけども、なんかこんなことやっていきたい、やっているよってことがもしあれば。
お仕事の上ですか?
それは講師ともにお仕事もちろんですし、なんかプライベートでもあればみんな嬉しいと思います。せっかくのインタビューなんで。他で言ってないことがあれば僕としても嬉しいですけど。
なんだろうな。コロナ以降全く海外に行ってないので、なんか久しぶりに長い旅したいなという気持ちが持たげたり。ただ、あの頃よりも確実に年をとったので。
いやいや、まだまだ。
長時間のフライトとか乗り越えて。
大差ないですよ。僕も同年代ですから。
小さな奇跡の重要性
ハードルが今海外高いので、ちょっとそれをあえて乗り越えてみたいなという気持ちがあったりはします。
どこですか?どこでもハードルあんまり考えなくていいんだったら。
いやそれが遠いんですけど、ちょっと今トルコ行きたいなと思ってますね。
いいじゃないですか。それはトルコでこれ見たい、あれ食べたい、何したいとかなんかあるんですか?
まあまあから行きたかったんですけれども、やはりこう、基本は猫と戯れって。
なるほど。
街歩きをしたいっていう。
なんかただプラプラしたいですね。
いいですね。で、またいきなり店入ってね。
そうです。予習しない旅をしたいかもしれないです。
いいですね。じゃあちょっとフォトエッセイみたいなのちょっと個人的には期待しつつ。
ありがとうございます。さあ、ということで今日はですね、小説家の一穂美智さんをお迎えして文芸春秋から発売中のアフターユーについて、そして一穂さんの様々なことについて伺いました。
一穂さん本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
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