考えたことはないですけど、人間にすると25歳。
四半世紀ですよね。
質問量が足りなかったんですけど。
前回僕、改めてインタビュー聞いたんですけど、
やっぱり直木賞を取ってから、もうとにかく本を読む時間なくなっておっしゃってて。
この時にトマス・ピンチョンの本読みたいんだけど読む時間ないよねっておっしゃってたんで、
そうすると、その時にすでにこのトライローバレット、もうちょっと思考が出たんで。
いや、あれは、その年の、あの年の夏か翌年の夏かな。
松本成長記念館に呼ばれて、成長先生の記念館で講演するって依頼があったんですよ。
文豪レジェンドTシャツで成長先生のプレゼンして、いろいろ手伝ってもらったから、やっぱり断れないじゃないですか。
確かあの時はもう陰謀論の話をいろいろしようと思って、
そのうちの一巻でトマス・ピンチョンを読もうと思ってたんで。
それよりはそっちの講演の方の準備ですね。
ところでもういきなり話が飛びまくりますけど、髪が坊主?なんかあったんですか?
いや、初心に一から死んでしからやり直そうと思って。
どうしたんですか?なんかあったんですか?
いや、初心に戻ろうと思って、あとバリカン買ったんで。
要は前の論芸も、ある日通ってた床や声援カットが何も言わずに潰れてたんですよ。
で、そうすると行くとこがなくなって、ずっと伸ばしてただけだったんですね。
本当に?
そうそう。で、今バリカン買ったら、僕子供頃こういう坊主丸刈りだったんですけど、
昔のバリカンって性能悪くて、髪引っかかったり、大変だったんですよ、油刺したり。
今もう、ヒゲ剃りもそうですけど、すごい進化してるじゃないですか。
だからもう床屋行かなくていいなと思って。
僕の中では論芸も坊主も、床屋に行かなくていいっていうヘアスタイルの裏返しなんですよ。
同じなんですよね。
あんまり本人の中では変わってないっていうか、ある意味。
そうですね。あともう、論芸で見られる景色は全部見たなと思って。
この文芸業界で。
もう飽きたし疲れるし。
あと取材行ってもね、髪かすのも大変じゃないですか、ホテルとかも。
あと筋トレ行っても巻き込まれたりとか、いろいろ面倒くさいことばっかりなんで。
でもパッと見たら周りに僕の友人みんな髪短いんですよ、モンザレスさんも含めて。
そりゃそうだなと思って、すぐ出て行けたりするから。
あとあれですかね、有限夫のアーシャーがあったんですけど。
有限夫っていう作品が一応三島さんのチームだったんで。
三島さんの時にちょっとね、スキンヘッドで映るとちょっと意味深なアーシャーになってしまおうと思って。
アーシャー取り割るのまで待って、ちょっとそこはやって、その後夏に全部。
あのちょっと青いジャケット着てみたいな、空見てみたいな。
バリカンでやって、アーシャーいらねえなって思って、結局この日の柴田レンズアボリューションで呼ばれて、
その姿で映ることになりましたけどね。
今ちょうど有限夫の話も出ましたけど、またちょっと一回戻りますけど、やっぱりね、
けんさんの本というと、河原純さんの想定のイメージがあって、
今回のトライローバレットもそういうのですけど、
確かアンクでしたっけ、やっぱり10ページぐらい予算の都合で削んなきゃいけなくて、
どうしても河原さんでっていうぐらいやっぱりその愛着があって。
有限エグもね、カバー外すと、これヘビですかね。
それはそうですね、ヘビのヘビかな。
こっちの爆発物処理の遭遇したスピンも、こっちもヘビ。
これはね、ガじゃないか。
ガですかね、そう言われてもガですね。
話の中でガが出てくる話があるんですよね。
多分ガの羽が上から連なってるんじゃないですかね。
なので今回このトライローバレットの河原さんとの想定で、
裏話っていうか仕込んだものなんかあります?
毎回いつも同じ通りサウンドトラックを渡して、
これで終わりで、あと最低限の山羊虫の資料とか、
あとあれか、高くないですけど化石?
山羊虫の化石を一個やってプレゼントしましたね。
ユータ州で採れたやつをね。
まさに。
こんな高く、場が高いやつだとちょっと大変だから、
安価なやつを。
そうだったんですね。
なんかプレイリスト聞かせていただいて、
あと出す?
あの辺のちょっと静かな感じがすごく良くて冒頭も良かった。
トレントレズナーとアティカロスかな?
あれは地球が、なんだっけ、デカプリオのドキュメントで。
そうでしたかね。
サウンドトラでたまチェックして、
俺聞いたことなかったんで聞いて、
いつもトレントレズナーの音楽には助けられてますよね。
そうなんですね。
じゃあそれを河野さんにお渡しして、どのくらいで上がってくるっていうかと思うんですけど。
このくらいかな。
この辺はでもね、編集者さんにね、
そこから先のやりとりっていうのは僕は個人ではやらないから、
ただプルーフが上がってきて、
これ多分プルーフとほぼ一緒だから、
プルーフがどれくらいで上がってきたかによりますけど、
まあでも河野さんは調子のいいっていうか、
多分すでにすぐできてるんですよね、頭の中でね。
あとそれを実行に移すかだから。
そのステンシル風に作ってあるやつをどういう風にしたのかちょっとわからないです。
聞いてないですけどね。
このロッカーがね、また本編でも出てくるイメージがありますけど、
せっかくまだ出たばっかりにもうこんな折りまくっちゃって。
いやいや、文庫本はやっぱね、
ボロボロになってポケットに刺さってるのがかっこいい。
ちょっと紙をポケットに入れてみたいな。
かっこいいですよ。
今ね、文庫の話出ましたけど、
今日まずシンプルにお話の前に聞きたいのが、
この書き下ろしで文庫、これは何ででしょう?
それは、ビジネス的な側面とバージョンとクリエイティブなバージョンの2つがあるんですけど、
どっちから行きますか。
でも財布に優しいっていうところからシンプルに、
これ大丈夫かな、逆にこんなありがたいんですけど、
こっちとしてはビジネス的にみたいな。
もともとは僕は、サージュースの死神が、
純文学時代に佐藤のりかずっていう名義で出してて、
その名義で発表した本が、高断者にあと1冊残ってて、
あと短編とかもいくつかあるんですけど、
高断者さんは、サージュースの死神と同じように、
佐藤極の名義でそれを文庫化したいって言うんですよ。
僕としても1回単行本で出てももんだから、
文庫化しないでくれって言えないんですよね。
この間の村上春樹さんみたいに、
「街と不確かな壁」みたいに、
文芸心の状態でそれを本にするのはノーっていうのは、
まだありかもしれないですよ。
でも1回本にこっちでしちゃってるから。
野間沢偉いんですけど、
佐藤極っていうのは新しいペンネームとかヤオで、
一応ブランドって言ったらあれですけど、完成度。
印を押せるっていう。
サージュースの死神までギリギリ押せるんですけど、
他のがちょっといまいちなんですよね、僕の中では。
でもこの佐藤極って言って、ボンって文庫で出すと、
読者もそう思って買っちゃうし、書店さんも止まるんですよね。
純文のもう10年以上前?古い前の作品だから。
ただ高段者さんは商売なんで、やりたいって言うんで、
だとしたら書き下ろしで頭に1個、今の状態の僕が付けたのをやって、
そこに昔の作品が入ると、
僕らはCD世代だからあれですけど、
新しいバンドが新曲出して、
後ろ3つを昔のバンドのデモテープみたいなのをおまけで付けるとかあったら、
まだありじゃないですか。
っていうのがビジネス的な理由だったんですよ。
だからしょうがなくて、
突貫工事でやりましょうと。
で、突貫工事でやって、これとあと1個、
披露する予定だったんですよね。
昔の純文のトライロバレットがあって、
昔の1個あれば、
昔のはちょっとね、純文テイストであんまエンタメなくても、
みんな我慢してくれだろうと。
1曲目シングルカットしたやつは面白いから。
ところが、先ほど言ったカーナさんがゲラ読んだ時、
ものすごい盛り上がって、
それをシリーズ化するんですか?
みたいなことをすごい言って、
で、だんだんと、
僕とそこにいますけど、担当の長辻さんで、
2人だけで細々とやってたのが、
会議で話題になり、
プルーフも作るかとか、文庫って普通プルーフ作らないんですよ。
観光本っていうのは仕入れるのに書店さんばばリスクがあるから、
見本を取ってうちで何冊だけど、
文庫ってそこまでリスキーじゃないんで、
プルーフいらないからこの形式で作るんですけど、
プルーフを作るとか、いろいろ言い出しで。
そうなってくると盛り上がってくるのが、
昔の作品の閉録本いる?みたいな話になって、
いらないんじゃないかと。
元々のあれが消えて、
結果書き下ろしで新作がなぜか文庫で出るっていうね。
しかも12月っていうクリスマスにグイグイと。
それももうちょっと早く出す予定だったんですけど、
そこにまた三葉中とかがどう被ってるんですかね。
どう被ってくるんですかね。
ただ、今回そういうものすごい常人バネでしたバトルみたいのはないじゃないですか。
常識の範囲内っていうか、目からビーム光線が出たりとか、
ものすごい空中を飛ぶとかっていう、その辺のリアリティっていうのは、
ダークナイトもバットマン以上にこだわったところでしょ。
あと全然強くないですよね、主人公も。
映画、新仮面ライダーあったじゃないですか。
あれね、本当に庵野さんの中でもかなり賛否両論だったんですけど、
僕なんかね、割と好きで、映画館も2回見に行って。
何が好きかっていうと、怪人がスーツ着てるんですけど、
ジッパーのところにYKKって書いてるんですよ。
僕らの一緒なんですよね。
同じの使ってんだっていうところとか、
悪いやつ?ショッカーでしょうかね。
乗ってるトラックとかにもちゃんとナンバーが付いてるんですよね。
ショッカーマークとかじゃなくて普通の。
あの辺のオリジナルから美学は庵野監督が受け継いでるんでしょうけど、
そういうヒーローっていうかファンタジーの世界でありながら、
そういう装備品はものすごい僕らの日常にあるっていうところが、
シルリアリスティックでいいなと思って。
その感じはかなりいい歌詞だと思いますけどね。
使ってるものは、この宇宙っていうか普通の世界に存在しない素材ではないっていう。
その素材を集めて、変な奴らがいるっていう。
なるほど。
なんかね、木山さんといえばっていうステレオタイプのイメージですけど、
やっぱりそのゲシュタルトブック。
で、いつもは多分4冊ぐらいになるって感じですけど、
今回はどの段階?
今回もそもそも使ってるんですか?
作ってますよ。
どのくらい?やっぱり4冊ぐらいとかどうですか?
2冊ですね。
少ないですね、いつもより。
持ってきましたけど、これですね、2冊。
要はあんまり大きくすると、ほら、もともと文庫の書き下ろしで、
前の作品の尺があってそこにかぶせるから、
そんな400、500枚はできないから、割とコンパクトにして。
細かい話なんですけど、さっきの純文のやつと一緒にやるかみたいな話が出てきて、
どのくらいの段階でこのゲシュタルトブックってそろそろ作るかみたいな。
木山さんの中で明確にもう、さあ、みたいな感じなのか。
ふんわりと入ってるのか。
ちょっと、あれですよね、それこそそこに編集者の方いますけど、
年内に出すんだったら、もうここがリミットみたいなのがあるんですよね。
だからそこからも逆算して、もうやらざるを得ないっていう風になっていきますよね。
そうすると結局どのくらいで話出てくるか?
これですか。これやってたのはこの夏の間だから、
3、4、5、だから6、7、8月?6、7、8ぐらいか。
もうお盆までに上げないと。
そうなんですね。
お盆までに上げないと11月。11月観光予定だったんですよね。
はいはいはい。
お盆までに上げないとできませんって言って、必死でやったら、
まさか本当に原稿が来ると思いませんでしたって。
楽って言って、その後、プルーフ作る、なんだかんだで12月に観光可能。
あと1ヶ月あったじゃないか。
でも大体そういうものですよね、仕事ってね。
そうですよね。
えーってなるけど、まあしょうがない。
でも長津さん、僕今日初対面なんですけど、すごく優しい方で、
イラさんの担当もされてるってことで、すごく穏やかな方ですけど、
スパルタとかそういうのは全然ない感じも。
長津さんはもう全くないですし、
逆に言うと、僕が必要最低限と思う、ちょっと下ぐらいの情報しか来ないんで、
僕が自分で、ものすごいコンパクトなんですよ。
メールも常にシンプルで。
自分で色々探したり考えたりしなくてはいけないですね。
そうなんですね。
こういう感じな。
キャンパス。
国土のキャンパスって決まってるんですか?
いや、決まってないですね。こっちは別のもので。
ほんとだ。
たまに気分を変えながら、色々やりながらやってますね。
サン・ヨウチュウ、カメも好きじゃないですか?
固い甲羅好きなんですか?
固い甲羅?
固いもん好きですか?
ガメラも好きですしね。
どうなんですかね。
甲羅、サン・ヨウチュウって甲羅は甲殻か、甲殻ではあるけど、甲羅ではないですよね。
そうか、すみません。
でも固いそういうキャンパス好きなのかな?
いや、今回はある種のヒーローものじゃないですか。
あんまり柔らかいアニマルとかをモチーフにしたヒーローそんなにいないですよ。
モフモフとしたやつはあんまりそっちのポケモンの世界とかになってしまって、
やっぱりマットマンも、でもコウモリをモフモフって感じにした人はあんまりいないし、
スパイダーとか、我らが仮面ライダーも、
バッターは柔らかい場所もありますけど、基本固いじゃないですか。
そうしないとやっぱり絵にならないんじゃないですか。
形になった時にふわふわだと。
確かにね。
そうなんですね。
そうかそうか。
今回、待機軍人っていうところで、
87ページにフランクの言葉が結構僕は衝撃的で、
大抵の人は戦後歴史だと思ってるんだろう、だが戦後ってのは症状なんだよっていうのがあって、
強烈に残ったんですね。
ちょっと私事なんですけど、僕ずっと戦争体験者にお伝えをしてて、
けまさんメレヨン島って知ってます?
いや知らないです。
そこ自体でアメリカ軍に補給炉を建たれて、
日本人何十万人が飢餓になって最後人肉も食べたみたいな。
南太平洋、確かに。
そこの生存者の方に前話聞いた時に、
その方が戦後ってのは余生なんだよっていう風に言ってて、
その言葉があったんで、
戦後ってのは後に続く言葉が印象的で、
症状なんだよっていうところがすごく印象的だったんです。
この言葉っていうのはけまさんの中でどうやって出てきたの?
今早川さんがおっしゃった余生っていうのは
三島さんも常に言ってたんですよね。
あれだけきらびやかでトップにいきながらも、
あれは三島さんにとってはやっぱり余生でしかなくて、
衣装を戦時中に変えてしまっているから、
あとは余生って言い方だったんですけど。
少々参考文献に読んだ大役軍人、機関兵の話が大きかったですかね。
ちょくちょく映画とかでそれっぽいのは見たりはしてるんですけど、
少し昔のベトナム戦争とまた質が違いますよね。
中東の戦争から帰ってきた人たちっていうのは。
それはかなり強烈な印象であったんで、そこに入れたってことですね。
ちょうどこの中でアフガンとかの戦争から帰ってきて、
機関兵、同僚とか後輩が自殺しちゃったみたいな話があって、
フランクの話があって、本当なんだと思ってた時にたまたま、
一応講読だけして、そんな英語得意じゃないんで読んでますけど、ニューヨークタイムズで、
一昨日ぐらいの記事で、まさにPTSDとTBIのためにサイケデリックセラピーの旅、
メキシコまで行ってるみたいな軍人がたくさんいるって聞いて。
戦場で亡くなる方よりも、帰ってきて自ら亡くなる方の方が多いとか、
そういう記事とかも読んだことありますし。
本当に症状なんだなっていう。
この中でも引用しましたし、資料でも読んだんですけど、
アフガニスタンとかイラクとか、ああいう場所での戦闘って、
明確な前線がないっていう。
こっから国境でこっから陣地があって、向こうが敵でやりとりじゃなくても、
ここにこういう普通の格好した人も360度そうかもしれないっていう中で、
突然子供が爆弾持ってきたりしてボーンってなったり、
あるいは逆にそういう、こう撃たなきゃいけなくなったりするっていう。
これがもう多分やられるんでしょうね。
陣地っていうものはない中で、空間全部が戦場っていう状態なんで、
そういう想定はあまりしてせずに行くんじゃないですかね、戦場に。
360度ってね、わかったなんて口が裂けてもいないですけど、
さっきのニューヨークタイムの記事だと、
メキシコでサイケデイクセラピーを受ける理由が当然、アメリカだと違法なんで、
やっぱり今でも見つかったらリスクあるらしいんですけど、
それでも行くっていうのはもう360度っていうかね。
そうですね、だから進むべき方向も多分定かじゃないから、
早川さんが好きなサッカーだと一応、
もうこうね、もみ合うけど、
自分のゴールと敵陣のゴールっていうのは明確に対比があって、
進行方向とこっちってあるじゃないですか。
でも多分それさえもうぐちゃぐちゃになってたら、
もう一体何をやっているのかっていうのはあると思いますし、
あとその、
こう、正義を成すためにみんな行ってるわけですけど、
そういう状態になると難しいですよね、
正義の味方であるっていうのはね。
もう一瞬の判断で民間人に見えるけど、
ヤバいかもしれないって言ったら、
もう先にやらなきゃいけないとかあるし、
民間人に見えたトラックが爆発とかあると、
もうかなり、
多分メンタルがもうやられるっていうか、
破壊されるんじゃないですかね。
その中でなんかね、
やっぱり毎度、もうやっぱり何て言うんでしょう、
けやむさんのこの記事、記事じゃない、文章を読んでると、
被写体震度って以前もその話させて、
被写体震度。
カメラです。
被写体ですね、そうそう。
そこのところでこの、
またこのページ80なんですけど、
数行ぐらいだけ読んでもいいですかね。
どうぞどうぞ。
あんた知ってるか、内蔵っていうのはペタペタ張り付くんだ。
車のフロントガラスとかドアの上に。
あと膝下からちぎれた足が飛んできて、
ヘルメットに当たるとデザラ目に痛いっていう。
これって、これもまた疑問なんですけど、
どうしたらこんなものが聞けるんでしょう。
まあでもその時にね、没入してますからね。
やっぱりそこで喋ったフランク・フィンチかな。
フランク・フィンチの目で、目で見るっていうか、声を聞き取ってますから。
自分で表現する部分はね、もちろんあるんでしょうけど、
やっぱその同情人物たちの声、見てきたものを聞き取るっていうのと、
ちぎれた足が痛いっていうのは、サッカーでもそうですけど、
蹴られると痛いじゃないですか、普通に格闘技で。
あれがそのままぶっ飛んできた、そりゃ痛いですよね。
なんとなくちぎれてしまったら、もう破壊力ないって、
僕らは思いがちじゃないですか、死体っていうものなんで。
でもそれは効率だぜ。
当たりどころ悪かったら本当にKOされるぐらいの威力あるでしょうね。
さっきもね、ゲスター・ルッドブック拝見して全部見れたわけじゃないんであれですけど、
いわゆるもうね、そこがやっぱり木山さん、そしてそのサッカーっていう人たちなのかもしれないですけど、
なんて言うんでしょう、僕なんかこれちょっとたまたま思ってきて、
うちの親父がですね、これ見たことありますか、
週刊作品のうちの親父、亡くなった親父の本棚から出てきて、
40年ぐらい前、1515年ぐらいで。
これはすごい、着せずしてるね、石の森正人さんじゃないですか。
仮面ライダーの身の…。
ああ、そうです。新仮面ライダー。
ジップがあって、まあそんなやつじゃないですね。
いや、ここに…。
僕なんかはもうこういうの見ないで、結構衝撃的だったんですよね。
このベトナム戦争かな、死体を自慢して。
だから僕なんかだったら、って裏面本当におがましいんですけど、
こういうものを見たり、ある程度、下からといって描けるわけじゃないの。
木浜さんは、そういう戦争のいろんな写真、
例えばキャパの写真じゃないですけど、
今回のにあたっていろいろ結構、それはそれで見てるとか、
なんかありますか、戦争の写真とか。
いや、あんまりいってもないですけど、
小説って、文学って僕は、戦争小説とそれ以外の2択しかないと思ってるんですよ、実は。
僕は初めてかもしれないですけど。
戦争小説とそれ以外にしかなくて、
だから僕、あえて戦争小説はやってこなかったんですよ。
タッチしてこなかったんです。
よく見て観測してください。結構面白いですよ。
戦争小説かそれ以外ってくくりっての面白いんですけど。
あえてやってこなかった。
一番近づいたのは、九三式は戦後でしたし、
テスカトリポガは麻薬戦争って感じで、市街地だったんですけど、
リアルな戦場っていうのは初めて。
僕の中で初めてリアルな戦場の描写は、
トライローバレットのある人物の目を通してやったと思いますね。
だから、元から、
おかしいものっていうか、そう思ってるけど、
あえてやらずにいたっていう感じですね。
じゃあでも、今回それをやろうと思ったのは、
やっぱりジュー・アメリカって。
それは構造上ちょっと面白いっていうか、
もともとこの中に出てくる大役軍人のフランク・フィンチは、
正義のために行ったわけですよね。
で、帰ってきて居場所がなくなってしまったって、
これは僕が子供の頃好きなスタロンのランボーと同じなんですけど、
ランボーはもうちょっとすごいヒーローだったんですけど、
彼はもっとこう複雑な、さっき早川さんがおっしゃってるような、
セラピーとかも、ほんとこう複雑な世界に落ち込んでしまって、
で、そこで少年がいて、
少年は全く別の意味で正義を成そうとしている。
それが出会う、ネタバレになっちゃうんですけど、
面白さっていうのが、面白いなと思って。
だから、アメリカはある種のひとり相撲っていうか、
自分の国、政治とかがもたらした構造が、
自分の国の中で正義対正義でぶつかっていくっていうのは、
どっちも正しいと思ってるから、
その形はね、面白いですし、
あと、逆にアメリカで、
僕がアメリカ人としてエンターテインメントやってたら、
なかなか入れられないだろうなと思います。
スクールシューティングもつい、昨日か一昨日かあったし、
まあしょっちゅう起きてるんですけど、
PTSDの問題も、ちょっとエンターテインメントの中に入れられないから、
だから、向こうのヒーローものとか見ても、
そういう社会問題があんまないかのようにできてるじゃないですか。
だから、それはみんな見たくないっていうか、成立してないんだと思います。
金払ってそれをもう一回見させられるっていうのはね。
スクールシューティングも、大きい話であるボウリング・フォー・コロンバイン。
それとか、エレファントっていう映画かな、ガスバーンさんとの。
2つぐらいしかなかった気もするんで。
逆もまたしっかりで、たぶん僕らでは扱いきれないテーマは向こうはできるとか。
だからたぶん、オッペンハイマーなんかは、
あのね、いろいろね、原爆落ちた描写がないとかいろいろ言われてますけど、
原爆開発テーマにして、あれだけのお金をかけてエンタメに作れって、
日本で企画通るかって言ったら、まず通らないですよね。
そもそも講演できるかってね、ありましたもんね。
僕は流しておいて欲しかったんですけど、消されてたんですけど、
トラエロバレット開いて、トランプの勝利聞いたときに、
それがやっぱりトラエロバレットのアメリカだよな、
もう一回トランプ勝つんだっていうね。
なんかやっぱ同じ風を感じますよね。
ここでハリスが勝たないのがやっぱりリアルなアメリカですよね。
もう一回トランプはあれだけいろいろやったのにもう一回来るっていうね。
なんか僕政治全然強くはないんですけど、
なんか思ったのが、やっぱり隠れトランプがいても隠れハリスはいないって感じでしたね。
そうですね。隠れハリス…そうですね。隠れハリスはいない。
ハリス主人はやっぱり割と堂々と言ってたんじゃないですか。
その中で、今キャラの話もちょっと出てきましたけど、
僕的に勝手にやっぱり3人がすごく印象的で、
たぶん主役のバーナム・クロネッカ、そして友人がタキオ・グリーン、
そして先ほどのフランク・フィンチ出てきましたけど、
なんか個人的にはこの3人のアクティブシューターみたいに思って、
あんまりネタバレいけないですけど、2人のアクティブシューターとそれをむくろんでいたもう1人がいるみたいな、
このまさにこの中にも出てきたアブダクションって言葉って、
これぞ飛躍って思ったんですけど、
この3人いきなりバッと出てきたのか、話の根幹にもかかると思うんですけど、どういう順番だったのか。
順番ですか。
最初からこの3人この構造だったのかというか。
順番で言うなら、まず主人公バーナム・クロネッカがいて、対比するフランク・フィンチっていうのがいて、
バーナムに属する側の世界にタキオ・グリーンとか友人たちがいたり、
ジョックっていじめ加えたりっていう。
最初は2ですよね、AとBですよね。
そこでタキオ・グリーンを加えたのは自然の流れ?
必要性が?
あれですかね、テスカ・トリポが本当そうだったんですけど、
僕らは日本語圏を主戦場としてエンターテインメント小説、
純文学でもね、有言文はちょっと純文寄りですけど、
日本語を舞台にする方が受け入れられやすいんですよ。
当たってるジャンプの漫画とか見てください。
どっか知らない国は少ないと思いますよ。
渋谷とか新宿とか見覚えのある街で。
日本語圏、日本人とはあえて言わず、日本語圏にとっては日本語がいいんで、
ただ今回全編アメリカじゃないです。
日本との繋がりっていうのを入れとかないといけないんで、
彼は日系人というかね、お母さんが日本人という設定で入れとくと、
後々いろいろ良いっていうことと、
日本人である僕はギリギリアメリカ全部舞台にして書く意味みたいのがあって、
ちょっと軽い入れとこうかなと。
個人的には海外観漂いまくろうが好きなんで、
いつも喜山さんの、海外は結構舞台になるじゃないですか。
確かに今回はほぼ全編というか。
そうですよね。文庫を書き下ろしながらできたかもしれないですね。
やっぱり難しいんですよ、全部海外で。
綾羽さんはたまたまいろんな行ってらっしゃるから、
感情移入しやすいと思うんですけど、
意外とね、行ってるほうが人は感情移入しやすいんですけど、
ずっとこっちにいたり、日本舞台っていうほうが、
ジョジョで言うと第4部の妙鳥が一番人気って聞いたときに、
やっぱそうなるよなっていうか、
どっかコネクションを残しておくっていうかね。
ゴジラも毎度毎度日本で作ったら日本に行くじゃないですか。
南太平洋の島から出発。
あの感じなんで、今回は無理やり日本には来なかったんですけど、
日本の影響っていうのを入れたっていう。
そうですね、そういう意味では後でその話も出てくるかもしれないですけど、
やっぱ風邪っていうのをね、県民さんがいつも対戦されてると思うんですけど、
飽き手として風邪を大事にするのもあると思うんですけど、
読み手としてもちょっとは感じられたり共感できるような風邪を入れるっていう意味で、
ちょっと日本を、みたいなのもあるんですか。
ちょっとっていうか、それは考えてますよね。
もちろんもちろん。
かなり考えるのが仕事ですからね。
だから入れておかないと、やっぱりなんか違うなっていうか。
すみません、あやかず失礼な言動がありました。
でもそう見せないのが、すごい方にすごいっていうと、
キアムファンから怒られそうですけど。
意外とね、この間もある新聞記者さんだったんですけど、
かなりいろいろ考えてると作戦をというと意外に思われてる。
だから多分僕っていうよりも小説家自体が割と好きにやってると思われてるんですよ。
まだ昔のイメージあるかもしれない。
これはね、それだとなかなか生き残れないんじゃないですかね。
いろんな情報を見たり考えたり、
あと自分の強いところで勝負しないと難しいですから。
それはあやかさんが失礼なんではなくて、
割と皆さんまだ小説家を自由に。
イメージありますね。
結構トップどころの人はみんな考えてるんじゃないですかね。
どうしたらいいだろうかなっていう。
ありがとう。
さっきジョジョの話も出たんで、キャラ設定の時にね、
やっぱり身長体重好きな食べ物とか、
荒木先生の、少し前参考にされてるとおっしゃったんですけど、
今回そういう意味で、つまり本作には出てないけど、
バーナム・クロネッカー、タキオグリーン、フランク・フィンチにしても、
なんかそういう要素とか、やっぱあるわけですよね。
ありましたね。
なんか一個ぐらい明かしていいことあります?
このゲスタントブックのどっかに書いてあるので、
それを見ないと思い出せないですね。
ちょっと見ていいですか。
そっちかな?こっちにあるか。
どっちですか?
えーっとですね、これは…。
これタキオグリーンか。
ありました?
ありましたね。
これは知りたい。
ああ、あの…。
バーナム・クロネッカーは、三幼児の他にチャップリンの映画を見るのが趣味と書いてますね。
そうなんですね。
この辺でも仲間外れになる可能性があるじゃないですか。
みんな配信でバンバンドラを見てるのに、一人で白黒のチャップリンのキットとかライムライトを見ていると。
お菓子は使ったしな。
体重は53キロって書いてますね、バーナム・クロネッカーはね。
フランク・フィンチの方は特にないですけど92キロって書いてますね。
こんなもんですかね。あとは割と反映されてるんじゃないですかね。
そうですね。
その辺を最初にというか書いて、あとは無意識的に撮っていくみたいな。
無意識的に?
無意識的に書いて、それを今おっしゃったように使ってるじゃないですか。
使う時は、無意識的にって言うとちょっとすみませんあれですけど、
そこにもう頭にあるからそこから要素を入れて。
そうですね、たぶんこうやってね、もう自分でもこれ見ないと思い出せないぐらいだから、
使うも捨てるもないんでしょうけど、確かバーナムの時はこのチャップリンの映画?
夜明けまで一人で見てるシーンとか入れようかなと思ったんですけど、
リズム感的にあまりいらないっていうか、参用中のが好きなだけっていう方がやっぱりシンプルですかね。
読者のことも考えて、あんまり情報が入りすぎるとキャラクター像がぶれるんで、
そういう感じで入れなかったんじゃないですかね。
場所っていうところでね、アメリカに出てきたシーン、ニューオグデンって出てきてますけど、
オグデンはあるんですけど、ニューオグデンってあります?
ニューオグデンないですよ。
やっぱり架空の街?
架空の街ですね。
それはなぜですか?
やっぱあの、アン君もね、テスカトリプコもそうですけど、
いろんな街のイメージアップですとか、観光に力を入れたりとか一応してて、
今回テスカトリプコもかなりいろんな国で翻訳されてるんで、
翻訳っていうのはなかなかないんですけど、少しは考えとかないといけない時に、
オグデンが一生懸命、もともとわりと治安はいいんですよ、ユータっていうの。
僕もちょっと見たら。
だから、そこでね、実名を使ってスクールシューティングやると、
オグデンの人たちは申し訳ないなと思って、名前にニューつけただけですけどね。
そこに気遣いが。
オグデンつけましたけどね。
ユータ州って言うとね、モルモン郷の本拠地で60%ぐらいが。
まあちょっとだけモルモン郷ってありましたけど、
ユータ州とかオグデンを逆に言うと選んだ理由っていうのは何かあるんですか?
やっぱまず、サンユーチューの世界的産地ってことですね。
採れるっていうところ。
モニュメントバレーとかもそう。
モニュメントバレーもユータですかね。
サンユーチューは採れるっていうところと、
それこそダスバンサントのジェリーっていう映画家がユータ州の砂漠でロケしたっていう、
結構カルト的な映画があって、
砂漠の中で大学生二人道に迷って死んじゃうんですけど、
ただひたすら迷ってるだけの映画なんですけど、
それをユータ州の砂漠で撮ったっていうのもあって、
ロケーションが映像で見られますからね。
こんな感じですかね。
あとはある程度、田舎?地方の感じが欲しかったんで。
ニューヨークとかとちょっと違うじゃないですか。
LAともちょっと違うんで、にしましたね。
やっぱり吹いている風と世界観を大切にしているイメージがすごく強くて、
テスカトリポカも地元じゃなくて川崎っていう風のことでおっしゃってると思うんですけど、
そういう意味では今回はオグデンとかユータ州行ったんですか?
行ってないですよ。行く時間はさっき言ったようにないじゃないですか。
例えば有言符でもこれゴシックですよ。ゴシックでこういうフォントっていうのはなかなか普通は流れるっていった集字だからミンチョーでやりますよね。
これゴシックなんですよね。
そういう意識なかった。
基本的に川瀬さんはゴシックを追い求めている。フォントも常に装備を増やしていると思ってますけどね。
太字は装備では割と感覚的にというか、ところっておっしゃいましたけど、もうちょっと粘ってあれですけど、
けもさんはやっぱり推考というかめちゃくちゃされるイメージがあるんですけど、
もう本当に太字を入れるのも推考の時に入れるのもあれば、最初の時に入れるのもあれば、それでまた太字がちょっと変わったりとか、太字はどんな感じで出来上がっていくんだろう?
太字は見面とか雰囲気ですね。
最初に多分入れてますね。最初に入れて、だいたい原稿紙3枚ぐらいが画面上の僕の設定で1枚なんで、それをレーザープリンターで出して、画像と同じように出して、
それを見るし、物々音読して読み上げますね。それでリズムをやって、太字は足すっていうよりは引く作業ですね。
ここはちょっといらないなと。今回はわかりやすくするためにね、対比のためにフランク・フィンチャーを太字にして、
そうですね、すごいよね。
ワーナーは普通にしてますけど。レーザープリンターは半分、最初の僕だけが見るゲラみたいな感じなんで、それは冒頭見てますね。
ちなみにけんふさん、打つのはやっぱり最初から字組みとか縦書きにしてるとか、ソフトとか何かEasy Wordを使ってるとか何で書いてるんですか?
本当はあれが一番楽なんですよ、インデザインが。バチッと組めるから。ただもうMacユーザーなんで。
一緒です。
一緒ですか。でもみんなほら、こないだ話、これ前もしなかったですかね、編集者さんはだいたいWindowsだから、結局Wordになるわけじゃないですか。
Macみたいにやっちゃってもね。
そう、だからMacユーザーなんだけど、Mac用のオフィスを入れてWordでやって、
字組みはそうですね、だいたい47行とかなんですよね、単行本も。なるべくそれに近い感じで合わせて。
インデザインとかだとWordでもできるんですけど、インデザインで入稿されてるのは京子さんなんですよね、全部バシッと決めて。すべて決めて。
すごいな。
京子さんがやってることは、今ではあれかもしれないですけど、ちょっと俺がやっても煙たがれるかなと思ってやってますけど。
やっぱ縦書きですか。
縦書きですね。
横だとやっぱ佐藤慶雄的な感じにはならない感じですか。結構ケンジ製の横で、イラさんなんか横で今普通に売ってる。
昔はそうだったかもしれないですけど、今は発表媒体に合わせますね。
例えば新聞でもエッセイでも来ると、だいたい何時かけ何時って聞くんですよ。その組で作った方が、読む人はその組で見るわけですから。
横だったら、インターネットのウェブ媒体は基本横じゃないですか。その時は横で作りますね。
だから発表された形に合わせた方がやっぱり印象がつかみやすいから、変換されてるとまた印象が変わるじゃないですか、縦横でね。
じゃあそういう意味ではちょっとやってないことを伺うのも疑問ですけど、
KMさんの中では横書きで全部書けと言われても、あんまり作品自体出来上がるものが足られ場になっちゃいますけど、そんなに多分変わんないですか。
変わんないと思いますけどね。だから必要なのはフォントの大きさっていうか、組一枚の紙の中にだいたいどれくらい入ってるのか。
それ大事ですよ。
ものすごい小さい字でね、ワーってやるとまたちょっと違う世界になってきますけど、ある程度合わせたところでやった方がいいと思いますけどね。
これも伺いたかったんです。去年おととしの対談で、AIと人間のどちらが深く夢を見られるかみたいなことがあって、まさに佐藤清宗とAIっていうキーワードで、
清宗さんAI使ってますか?
AIですか?
いわばChatGPTとかCodeとか。
使ってないですね。
一切?
はい。
個人的な遊びとかでも使わない?
遊びでも、遊びだとChatGPT3かな?3までが確かタダなんですよね。
今も課金ありきですからね。
そうすると、タダのやつって結構いい加減じゃないですか。
とんでも情報を見て面白がったりしてますけど、それもやっぱ飽きますしね。
使ってる人、がっつり使ってる人のSNSとか発言とかをたまに見たりはしてますか?進化してるんだな、みたいな。
なんかね、九段理恵さんの小説もね、AI一部とかありましたけど、清宗さん自身が使わないっていうのは、
ズバリなぜでしょう?使えない?
使えと言われれば使うかもしれないですけど、
多分なんでしょうね。
多分そう簡単には?あんまり興味がないのかもしれない。文学ってエリアに関してはね。
だから事務処理とか会社経営とか本当活躍してほしいなと思いますよ。
ちっちゃい事務員しか2人いないとこでね、ものすごい精々AIがいい答えを出してくれたらすごいなと思いますけど。
あんまり全然やってないですね。
なんか浅いですよね、AIで描く絵とかもね。そのうちもしかしたら追いついてくるのかもしれないですけど。
よく音楽で例えられる、打ち込みが出た時にドラマはみんな失業するとか言ったか言ってないか知らないですけど、結局ドラマは失業してないわけで。
これは聞くと打ち込みの音は打ち込みの良さがあって、人間が叩くには人間の良さがあるっていう。
墨屋系だから道具ですよね、ツールですよね。
なんかね、聞いてて思い出したんですけど、2001年宇宙の旅が確か僕大好きで、確かじゃないや。確実に大好きなんで。
あの時のインタビューもそのキャップ被ってたんですけど、僕の中ではもう春がAIの完成形だから、
一番最後の最後でデイビッド・ボーマンと春の対決があるじゃないですか。
僕の中ではファンキッスもあるんですけど、なんとなくもうそのためにAIがあるような気がして、
行くところまで行って最後その実存を、存在を懸けた別れ道があるんだろうなと。
そこまでは多分AIも役に立つんだけど、そこから先未知の領域なんで、
多分人間だけで行けなかったところに連れて行く可能性ありますよね。
ただその時に一緒に歩いてくれる仲間かどうか定かじゃないし、
かなりもうああいう、どっちが主導権を取るかみたいな。
どこに行くんだろうなっていうのは、2001年の春を見た2001年宇宙の旅のファンはもうね、
みんな思ってるんじゃないですかね。そういう風になるっていうのはね。
あれはあの段階でってすごいよね。
そう、そうなりつつあるから。
あとはモノリスの登場、どういう感じでモノリスが現れるのかとかね。
何をもってモノリスと呼ぶのかですけど、そういうとこなんじゃないですかね。
ありがとうございます。あとちょっといくつか。
改めてですけど、やっぱりこの想定をこれだけ見ながら、
ゲストラットブックもそうですし、作品を作るのにプレイリスト、音楽、
それはカーナさんとのやり取り上必要なのかもしれないですけど、やっぱり木山さんというと、
なんかもうその、なんていうんだろう。
すみません、言葉が本当に貧困なんですけど、やっぱり美しいものとかクールとか、
その神秘感というか、やっぱそれがもう本当に一切の、
ご本人がそういう意識あるかわかんないですけど、やっぱり妥協がないイメージがあるんですけど、
そういうものの厳選ってどっから来てるんですかね。
神秘感に妥協はないかって言われると。
ご本人の中ではあるんでしょうけど。
今プレイリスト、カーナさんのやり取り上必要っていうだけでもなくて、
サウンドは僕にとって必要なんです。
それは尊敬するデイビッド・リンチがやっぱりものすごい、
あるシーン撮る時にそこで、映画の中で使わないかもしれないけど、
そこで流すはずの音楽とかをヘッドホンで聞きながらカメラ回してるんで。
だからゲシュタルトブックの前にサウンドが必要ですね。
この作品はどういうサウンドでできてるんだろう。
サウントラーがバッチリとできて、ゲシュタルトブックもバッチリとできれば、
だいたい作品はうまくいくんで。
サウントラー探しはずっとやってますね。
どういうサウンドが合ってるかっていうのは、
プレイリストとか作って、ヘッドホンでBluetoothに入れて、
Bluetoothに入れて公園歩いたりして、
この曲はこうじゃないなとか、順番がこうだなとか、
さっき言ったアットダースとかも聞いて、
砂利道を歩いたりしながらやってるんで、
そういううちに修練していくんじゃないですかね、その空気感がね。
それは作品ごとに、もちろん想定を出すっていう意味では必要なんでしょうけど、
そうじゃなくても佐藤貴山のプレイリストみたいな、
いつか別に作品するかわかんないけど、お気に入りがあるわけです。
そうですね、作品のためにまず必要なんで、
それで僕が聞いたものを河原さんに渡してるっていうだけなんで、
河原さんのために作ってるっていう前に、まず僕自身が必要として、
デザイナーさん、河原さんデザイナーなんで、やっぱり直感的な感じなんで、
僕はあれこり言うよりも音を聞いてもらった方がいいんで。
音楽って結構面白いですよ。
そうですね、何だろうな、ものすごい伝言みたいな曲を渡して、
このイメージの、ベートーベンのこの想定でって言ったら、
テツカトリポカみたいなのがまず上がってこないですよ。
確かに。
そういう曲にしないとっていうのは、その辺で言葉以上に伝わりやすいですよね。
ああ、こういう空気感なんだとか。
言語のプロ中のプロが言語で伝えないっていうのがいいですね。
そうですね、伝えないですね。僕らもそこまで言語的じゃないんで、
やってることがたまたまアウトプットが文字なんですけど、
他のいろいろあって、僕の場合はアウトプットが文字が求められて、
オーダーが来るっていうことですよね。
ありがとうございます。
もうちょっとだけですいません。
あ、そうそうそうそう。
最近その美しさクールっていう意味では、最近最も美しいでもクールでもいいですけど、
感じたものズバリ何でしょう?本でも作品でも何でもいいんですけど。
最近ですか?
いや、普通にこの26階から見る空はいつもすげえなと思いますけどね。
あそこが東京ドームでしょ?
で、あっちはスカイツリーが見えてとか。
ただ、こういう見下ろす場所にずっといると権力者は歪んでくるなと思います。
おかしくなってきますよね、ちょっとね。
大丈夫ですか?木山さんはこの2年間とかちょっと歪んだりはしなくて。
基本的には地べたに近いところにいるんで、地べたに近いところにいる。
いや、僕もほんとね、もっと偉そうにすりゃいいのになとたまに思った時ありますけどね。
ほんとにこう、なんてね、腰を低くして俺は生きているんだろうと思ってますよ。
飲み物は全部出さないね。
でもなんかすぐ出てこないってことは、今年みたいな作品は木山さん的には。
作品ってことですか?作品?
本でも映画でもいいんですけど。
えっとね、あれよかったですね。スティーブン・キングのコロラド・キッド。
新しい?
コロラド・キッドっていうのが出て、新作ではないんですけど文庫化になるのは初めてなんですよね。
一番最初が浮かびゆく男っていうので、真ん中がコロラド・キッドで、最後がライディング・ザ・ブレッド。
これ昔僕は買って読んだことあるんですけど、文庫になったのは初めてなんで。
コロラド・キッドが妙な話なんですよ。
一回ストーリーを追いかけると、読むとなんだこりゃみたいな感じで、
頭にある浮かびゆく男の方が表題作にすればよかったんじゃないかなって思ったんですけど、
今度はストーリーテリングを追わずに、ディテールをじっくり読んでいくと、
コロラド・キッドは素晴らしいし、やっぱこれ表題作になってるのがあるなと思って。
これも漢字にも少しボイルド・オクトパスの世界にもちょっと似てるっていうか、
ある種の掲示板の未解決事件を扱う記者の話なんですけど。
なんかいいんですよね。じんわりと来て。
後書きでスティーブン・キングさんも、これはかなりファンピリー両論あるだろうみたいなのを書いてたけど。
エンターテインメント、ストーリーテリングの面白さだけ読んで、
頭から読むと、なんでこれなんてなるんですけど、じっくりとディテールとか、
出てくる老人たちとか、それこそ海辺のレストランみたいなのが出てくるんですけど、
そういうのを味わいながら読むと、コロラド・キッドは素晴らしいですね。
まだ翻訳されてないんですけど、フェアリーテルって見ました?
見てないです。キングのあったらしいんですけど、見てないです。
って言っても2年ぐらい前に多分1話アメリカで売れたやつなんですけど、
英語苦手で必死に読んでまだ読めない。
もうすぐね、翻訳はされるとか言ってね。
ニューヨークタイムズのインタビューの受け売りなんですけど、
ベッドサイドに佐藤清宗が置いてる本、なんですか?
ベッドサイド?
質問でもあるんですけど、ベッドサイドにあなた何の本置いてますか?みたいな。
清宗さん何置いてるの?
ベッドサイドに何の本置いてるか。
本は置いてないですけど、今日は上に何を置いてたかな。
なんか転がってましたね。マンガの絶滅動物図鑑みたいなタイトルのマンガがあるんですけど。
あ、うなずいてますけど。なんかあるんですよ。
人間のせいで絶滅したっていう動物がずっとマンガで書いてあるんですけど、バッファローとかね。
それが裏返しになって枕元に置いてあったの見ましたけどね。
ただあれを置いているっていうのが、そこに置いてあるっていう状態ですよ。
あなたなんかもう本がいっぱい置いてあるみたいな感じでは、清宗さんのベッドサイドはない?
そうですね。やっぱね、寝ないといけないんでね。
起きたらもうまた腐るほど本に囲まれて書く仕事もありますから、あんまりないですかね。
でもスティーブ・クローの話、やっぱね、寝ないとダメじゃないですか、この仕事はもうね。
今何時何時とか、割とルーティン気味ですか?
割とそうですね、最近は昼、もう9時とか10時ぐらい、朝、朝、午前中結構仕事してますね。
清宗さんは、すみません、前文句上がったかもしれないですけど、結構自宅で基本的にやる方なのか、場所はどこでも行けんのかとか。
パンデミックの前まではいろんなカフェとかに行ってたんですけど、コロナの時からなかなかこう店に入ってね、いろいろみんな大変だった。
まあ、そのスタイル戻してる人もいると思うんでしょうけど。
あとほら、だんだんとこう、ちょっとずつ業界でのポジションっていうか、少しずつ階段が上ってくると、
なかなか見られては困るデータとか、メールもいろいろ残してちょっとね、履席しなきゃいけないとかっていうリスクもあったりするじゃないですか。
自分の問題だけじゃない情報とかもあるから、結局はもう書斎、仕事までやるってことになりますよね。
ちなみに、すみません、あとちょっとだけ。
エンタメと純文学っていうところで、やっぱり清宗さんといえば直木賞も取られてますし、基本的にエンタメの作品が多いと思うんですけど、
その前作の有言英語は文芸にも入ってて、純文というか。
早川さんがね、急いでインタビューに来ていただけなかったっていうね。スルーされましたよ。
すみません、ノーコメント。ノーコメントっていうあれですけど、動揺してますけど。
やっぱ三島さんが、三島さんの知識がないっていうところで、ちょっと二の足を踏んだところがあるんですか。
もうその通りですね。
やっぱね、この業界でも多いんですよね。
三島さんって言われちゃうとちょっと、俺。
三島さんをスルーしたっていう人はね、業界の方でも多いですし、嫌いっていう人もね、名言する人もいますしね。
僕は嫌いとかは全然ないですけど、シンプルに、エンタメと純文の境い自体が最近、
例えば小泉さん、あくまでも本当に主見ですけど、今回も直木賞と芥川賞に出てますけど、
一瞬どっちが直木賞かわかんないとか、あと怒られそうですけど、
芥川賞の方がちょっとエンタメでワクワクするみたいな感じだったり、
この慶雄さん自身が、ある意味その純文の文芸人に出て、
その編集長の坂上陽子さんが。
文芸自体がすごい今ね、売れてるっていう。
なんかその辺のエンタメと純文の境い目とか、
慶雄さん自身ももはや、もともとあんまりこだわりないのかとか、
そのエンタメと純文で何か思うことはありますか?
多分、これ編集者さんからも聞くことなんですけど、
文学とエンターテインメントっていうので分けてるのは、
多分日本の特有の文化じゃないかなと思いますし、
そこには日本特有の詩小説っていう進化した、
それを評価するっていう世界があって、
ただもう新しい世代とかも、どっちも逆にできるっていう人も出てきてますし、
元から僕はさっきも言ったように、翻訳、アメリカ文学が好きで、
他のドイツとか他のフランスとかも好きなんですけど、
スタイルとしてはムコウスキーとかマックマッカー氏とか憧れてやってきたんで、
もともとだから日本の純文エンタメのあれっていうのはあんまりこだわりはないんです。
ただ、純文学に偏りすぎてる話は、