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こんばんは、吉水乃愛です。
こんばんは、早貝保衛です。
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今回は?
人生相談&フリートークスペシャルで、メインは、すごい溜まっている創作系のQ&Aに関してバシバシ答えていくと言いつつ、
本の話、特に最近、街の本屋さんが心配というのもありまして、
この話もちょっとしていきたいなと思います。
そうですね。まずどこからいきます?
本屋さん。
まずさ、僕ね、ちょっと本屋さんなんだけど、僕今さ、代官山に住んでるじゃん。
行くのは、代官山、蔦屋、渋谷の準九堂、そして恵比寿のアトリエの中にある有林堂の3軒だったの。
そこはよく行ってたんだ。
この3軒のうち、一番本の揃いが良かった、渋谷東急本店の上にあった準九堂が無くなっちゃったのよ。
え?
あそこ無くなっちゃった?
あそこ無くなったんですか?
そう、あのビル自体がもう取り壊しなの。
あ?文化村のところの?
文化村の横のデパートの。
えー、そうだったんだ、知らなかった。
ちょっと情報遅いよ、もう2ヶ月くらい前だから。
そうなんですね。
それでもう行く本屋が無くなっちゃってさ、うわーっていうので今困ってる。そういえば、街の本屋さんってあったよね。
ありましたね。私がBLを初めて買ったのも街の本屋さんでした。
え、どこだったの?
今住んでる駅の近くの街の本屋さん。
で、そこはさ、結構さ、BLいっぱいあったんだ。
いや、なかったです。本当にこう、棚の一角、一段だけだった。
そういったね、お父さんとお母さんがやってるような街の本屋さん?
いや、そこまでもうちょっと大きいところです。
もうちょっと小さいチェーンみたいな感じか。
そうですね。
へー。
あとは、家の近くに本当にもうおじいちゃんとおばあちゃんがやってる街の本屋さんで、なるべくそこで本買うようにはしてます。
でもさ、そういう小さなお店でエッチな本って買うの楽しかったよね。
いや、もうだんだんドキドキした。ちょっとだんだん…
女の子も買うの?エッチな本って。
いや、BLとか買うじゃん。
買うとか、BLもエッチな本か。
高校の時とかうち女子校だったから、みんなでエロ本とか毎週買いました。
普通のエロ本をやっぱ買うんだね。
あのね、女の子用のエロ本があるんですよ、なんか雑誌が。
女の子用のエロ本ってやっぱちょっと男性のエロ本とは違うんだ。
うん、男性のエロ本とは多分違うと思います。
そうだね。あんなダイレクトじゃないし、漫画とかストーリーものが充実してんだよね。写真も綺麗だし。
あ、そうかもしれない。で、なんかみんなで読みながら、何これみたいな感じで。
だから僕も今でも覚えてるけど、アメリカのプレイボーイの日本版を周囲社が出したのよ。
それがなんだろうな、もう1970年の頭くらいなんだけど、僕12か3くらいで、近所の本屋さんを回ってもすごい人気で全部売り切れてたの。
だからプレイボーイを買うために自転車でさ、家のそばの本屋さん4、5軒回ったもん。で、最後のところであったのよ。
で、それを買って、うわーアメリカの。
何?メンズ雑誌すげーな。もうプレイメイトはさ、おっぱいがもうバカみたいです。もうスイカみたいなわけ。
で、そうかと思うと、ちゃんといい記事はノーマンメディアかなんかのインタビューとかも載ってる。
ちょっとジャーナリスティックなのね。
ちょっとレベル高いの。懐かしい。でもほんとなんかエロい本とか買うのは、街の本屋最高だよね。
だから本屋さんってやっぱり思い出って紐づいてますよね。僕らの世代は必ずね。
幼稚園だと何?横浜になるわけ?
いやいや、もう住んでた日が一塚で、駅前にやっぱり。
それこそ幽霖堂なくなっちゃったんですけど。
え、幽霖堂はもうなくなっちゃったんだ?
幽霖堂が本社というか、本社の営業機能とともに当然店舗もできて、ああやったと思ったらなくなっちゃったんで、ちょっと復活してください幽霖堂さんって感じなんですよ。
してもらいたいよね。
いやしてもらいたい。
人工堂も渋谷でやってくんないかな。
そう。もう一時でも駅前に3つ4つありましたよ。っていうか結構大きいとこだとそうでしたよね。
そう。大きい街もそうだし、JRの駅、あるいは地下鉄の駅でもそうだけど、その駅のそばには必ず2軒か3軒あった。
あったかもしんないな。
で、そういうところで漫画買ったり、文庫本買ったり、エッチな本を探したりするのって本当楽しかったよね。
でも今そう考えるとあんまり本質からずれちゃうかもしれない。結構JRが駅中に書店あるじゃないですか、ミニ。だから本好きとしては嬉しいんだけど、でもちょっとそうするとますます普通の本屋さんがみたいな。ちょっと複雑に。
もうね、街の小さな本屋さんってほぼ壊滅で全部潰れたので、それでも出してくれれば嬉しい。
ありがたいか。
うん。今、最近の朝日新聞の記事でも、人工土の人が話してるんだけど、街の本屋さんだけじゃなくて、大型店がバサバサと潰れている時代なので。
大型店がってね、ちょっと考えられないですよね。
考えられないけど、やっぱ本売れないんだよね。だって恵比寿の何だっけ、遊輪堂だったり、大型書店、チェーン店に行っても売れない。
売り場の3割ぐらいが今ファッション雑貨とか文房具じゃない。
うん。確かに。
あれはもう本当に本が売れないから苦肉の策だからね。どこの本屋さんも本を売りたいのよ、もちろん。好きだし、ずっとやってる家業だから。それなんだけど、しょうがない。
だから本以外のところがファッション雑貨、文房具。
で、利益率を上げないと本屋を続けられないってことなんだよね、単純に。
そしてさらにその本自体も付録がファッション雑貨、文房具っていうのも増えてますしね。
あるね。だって昔さ、痩せるさ、ベルトとかさ。
ちっちゃいフライパンとか付いてたじゃん。
今もあるあるある。
あれ戦うと思わなかったよな。ダイエットベルトと本が戦うんだ。どうすんだよっていうね。
確かにね。
なんかその件で、イラさん、早川さん、ノアさん、こんにちは。
イラさんがよく本が売れない本を買ってくださいと言われていますが、これは買う方だけではなく、売る方の問題も大きいと思います。
私はこの数年でターミナル駅付近ではない都内の3カ所に住んだのですが、すべて夏季のような過程をたどります。
うん。
個人経営の本屋さんが数軒ある。書籍、CD、ゲームなどを販売する大型チェーン店ができる。個人経営の本屋さんが全部潰れる。大型書店チェーン店が撤退。街に本屋さんがなくなる。
こういう経緯があり、アマゾンで買ったり、ターミナル駅に用事があった際に購入したりするのですが、これは防ぎようがないことなんでしょうか。街の文化を担ってきた個人書店がなくなってしまうのは残念な限りです。
これさ、売る方の問題じゃないよね。
うん。
買う方がさ、おじいちゃんおばあちゃんの本屋さんで、やっぱここで買うよねって言って、ずっと週刊誌や参考書や漫画買ってたら潰れてないんだから。
うん。
これはね、すべて買う方の問題です。ただ、しょうがないんだよね。
え、これどういうことなんですか。大型チェーン店がなんで撤退していっちゃうの。やっぱり売れないから。
売れないから。そう。だから、本屋さんで本を買うっていう習慣がもうほぼなくなりつつあるの。
うん、そうですね。確かにね。
だから、よほど好きな人以外は本屋さんには行かないっていう形にはなっちゃったんだよね。
でも、本屋さんって最高の遊び物だもんね。
そう。
そう。
ていうか、もう果てしなく時間潰せた。
ね、ですよね。
僕さ、高校が錦糸町にあったんだけど、錦糸町の駅ビルの中にいっぱいでっかい本屋さんがあるのよ。そこで土曜日の午後、お昼から夕方までかけて上下巻とか読んでたもん。
立ったまま、4時間とか。
それは強い。
で、上下巻読んだあとで、別の本1冊買って帰るっていう。
ちゃんと買って帰るんですね。
うん。だってその頃、文庫本買うのが一番楽しみだもんね。
まあ、これでも、なんかビジネスしてる立場すると、やっぱりその利座や利益率っていうこと考えるとね、今の話じゃないですけど、長時間みんな時間潰して、まあ買ってくれるけど、そうでなくても単価低いし。
単価低いよ。
あと書店出かければ出かけるほど、そのスペースのね、あのー、家賃。
はい。
そう、だからそこら辺考えるとね、っていう。
お税費がやっぱね。
そう、だってさ、そうやっていって、すごく熱心な人でさえ、文庫本を2冊とか3冊買ってくれたら終わりじゃん。で、1冊500円とか700円だから。
うん。
1500円とか2000円いかないぐらいじゃない。で、利益率がまあ2割ちょいぐらいだとすると、もう厳しいよね。
うん。これでも、なんかこれ自体がまたテーマになっちゃいますけど、今更ですけど、とにかく読む人が少ないってことなんでしょうね。
あのね、不思議なんだけど、ヨーロッパもアメリカも、コロナ以降、本の売り上げはどんどん伸びてる。
そうそうそう。
へー。
ところが日本だけ、売り上げが下がってるのよ。だから日本人って今、もう共用とか、そういう娯楽とかに割くお金は、何もない。
うん。
ないぐらい貧乏になったっていうのはあるかもしれない。
でもその割には、なんか何とかの共用とか。
だからファースト共用なの。
あー。
だから本当の共用じゃない。
というよりは、なんかそこら辺で、一部のこのままではまずいぞって気が付いた人が、そちらに先に動いてるってことだと思う。
うーん。
で、ほとんどの人は、もう何もかも削るしかないんだって言って、安いもの食べて、本はもう読まない。ネットのニュースだけでいいっていう風になってるんだけど、一部の本当に目端の利く人。
うん。
だから差をつけたいなって思ってる人は、共用だったり、文化だったりの方に、逆に戻ってきてるんだよね。揺れ戻しで。
その一部が本当に少ないですね。
少ないし、その人たちはこれから勝つと思う。だって負けないだろ。ネットニュース見てるだけのやつに。
うん。
アイディアもないし、話してもアホは多いからさ。
うん。
やっぱり自分で見て、自分でなんか知肉にしたものは強いですよね。
うん。全然強いし、やっぱりね、無駄なものが後で役に立つんだよね。
いや、本当ですね。
結局本って、果てしなく無駄遣いをしていくと。
うん。
あとで、ボーナスみたいにして帰ってくるの。ボーンって。
うん。
それが思わぬ形で来るから楽しみですよね。
うん。
なんか前、人と話してたときに、結構名のある人と話してたんですけど、私、やっぱこの仕事のおかげで本結構読むじゃないですか。普通の人よりは。
で、その話、結構本とか読んでてみたいな話したら、そんな本なんか、そんなもん読んでないで、人と会った方がいいよって言われて。
うん。
なんか、ああ、そういうタイプのお方なんですね。あなたはみたいな。
まあ、そこそこ名が悪いけど、そういう人はまあ、たかが知れてるし。
ひたすら人と会う第一主義みたいな人いるよね。
いる。名刺集めるのが趣味の人ね。うん。
うん。
わかる。
本を読むのは、なんかこう、つまんない人間がやることだみたいな感じが。
それもすごいな。
そういう人もいるんだなって思って。
でも、ほら、人間って自分の知らない世界を軽く見たいっていうことだからね。人脈が全てだよって言ってる人はいるけれど、不思議なんだけど、そういう人ほど人脈がないよね。
その通りなんだ。人脈って、そもそも言わないですよね。
言わない。
恥ずかしくて言えない。
うん。
人を脈と言うとは何事だって。ごめんなさい。ちょっと僕の個人的な意見なんですけど。
うん。でも、確かにそれはあるかもしれないね。でも、まあしょうがないよ。でも、そういう人もどっかで気がつくんじゃない?あれ?俺、なんか取り逃してたものがあったなって。でも、それに気がついてから始めればいいんで、50から本読んでいいし、50で読み始めたらめっちゃ面白いと思うな。
それ、本っていいですよね。いつでもそこにいてくれるみたいな。
そうなんだけど、でも、いい本はどんどんなくなっていくので、正直ちょっと今の感じではしんどいよなっていう。
うん。
っていうのはちょっとするかな。
てか、あとあれですよね。やっぱ欲しい、ピンポイントで欲しい本がその書店にあるかどうかがわからない。
もうないよね。
ない。もうない。
ない。ほぼない。
てか、毎年さ、何万冊出てるから、街の普通の小さな本屋さんじゃもう無理なの。それと、売れている本は基本的にそういう本屋さんには回ってこないの。
うんうんうん。そうなんですね。
だって、はるきさんの新作だって、初版何字版部とか言うけど、全部に回らないんだよ、全然。
ああ、そうなんだ。
いや、だからね、その辺ではやっぱちょっと、日本の出版を巡りじゃない。
日本の出版を巡る状況は、テレビ、新聞、出版はほんと厳しくなったね。
うん。
揺るがないはずのものが、全部揺るがない。
なんか、神経から弱ってるってことはヤバい。
うん。
要するに、死ぬ間際、最後まで音は聞こえるし、目は見えるし、っていうふうに、なんか普通なんだけど、なんか物を見るとかさ、音を聞くみたいな部分が弱ってるってことは、日本の社会のその力はかなり今、ヤバいところまで来てるなっていう気はちょっとするかな。
なんかある。
ある意味、本を咀嚼する力みたいなのもなくなって、なんかこう、日本人自体が一人の人として捉えて、もうなんか最後の、死ぬ前で、なんかもうチューブで繋がれて、情報をネットで得てるみたいな感じですよね。
するね。で、その、ネットの情報がちょっとやっぱり質が悪いからね。
どんどん、ほんと落ちてきましたね。ヤバいよね。