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ライフトラベラーカフェへようこそ。マツダミヒロです。
若奈です。
最近も毎週のように飛行機に乗っておりますが、
この間、飛行機に乗れなくなりました。
乗れなかったんだっけ?
違う方法で乗ったんだけど、
結構、何箇所か回る時は、
周遊券を使って、
アメリカとかでね。
そうそう、行くんだけど、
周遊券の通りに行く時もあれば、
ちょっとそのチケットを置いておいて。
置いておいてっていうのは?
置いておいてっていうのは、乗り遅れたり。
乗らなかったり、あえて。
して、気が変わっちゃうからさ。
そうなんだよね。
旅してるとね、いろいろその時々で状況が変わりますからね。
なんか、もう1日行きたいな、ここにとか。
っていうので、最後どれ日本に帰ってくるかと。
はい。
いう時に、カウンターにチェックインに行ったら、
もうあなたのチケットはありません。
予約がゼロになりましたって言われて。
そうでしたね。
そうなんですよ。
ちょっとびっくり。
あれは、そもそもなんでそうなったの?
多分ね、周遊券の途中のプライドの時に、
まあ、いっかと思って、
他のところに遊びに行っちゃったから、
もうこの人たちは乗らないもんだと思って、
その後の工程の飛行機は全部ね、キャンセルされちゃったっていう。
まあ、しょうがないですね。
なんて行ったってだって、まず4つ回ったのかな?
この間はね、ロサンゼルスに行って、
ロサンゼルスでもちょっとその郊外にも行って、
マイアミに行って、マイアミからカリブ海のシマチマに行って、
その後にシカゴに行って、
シカゴの後に1回日本に戻ってきたっていう、
のシカゴでの出来事。
そうそう、あの、やっぱりあれよね、決められてるものって、
なんか合わないね。
でも確かにね、周遊券はすごくお得なわけ。
半額ぐらいで行けちゃうね、1個1個取ることを考えたら。
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何箇所か、違う、例えばマイアミに行きたいとかニューヨークに行きたいという場合は、
なんかどっか途中でね、経由して1泊ずつとか2泊ずつ行くと、
すごく安くトータルでね、行けるかもしれないね。
ただし、すごく飛行機がね、早かったり、すごく飛行機が遅かったり。
あとは乗り継ぎがもしある場合は、ちょっとね、時間が経いたりとか。
アメリカの飛行機の会社は、遅れるのが普通だし、欠航になることもよくあるからね。
それに対応できるといいね。
そうだね。
ということで、
勉強になりました。
飛行機に乗るときは気をつけましょう。
ということで、今日はですね、リスナーの方から質問が来てます。
あら。
はい、ラジオネーム大阪のまるちゃんです。
ラジオネームなんでしょうか、これは。
どんな環境で録音されているのですか?という質問です。
2人でキューを出したり、マイクを移動させたり、そんなことを想像するともっと楽しくなるというものなのですが。
キュー出すってどういうこと?
3、2、1、どうぞみたいな。
それはね、それやるとね、100%笑う。
だから、すぐ撮り始める。
さりげなくやるのがポイントよね。
どんなにさりげなくこっちがやってもさ、なんかミヒが出だしでいきなり笑い出したりするよね。
あれは何で笑っちゃうの?
何言わなくても面白い時ってあるんだけど。
あるけどね。
それは置いといて。
どんな環境で、まず場所としては2パターンあって、ゲストの人と話す時は、そのゲストの人が一番好きな場所で撮ってるんだよね。
そうだね。
だから、今までを振り返ってみると、その人のお家で撮る時もあれば、お店やってたらお店で撮る場合もあれば、好きなカフェで撮る場合もあれば、好きなホテルのラウンジで撮る場合もあれば、
前回と今回のレオナさんの時は、レオナさんが修行で使ったスタジオで撮ったりとか、
まず一つ目は、その人の好きな場所で撮ると。
なので、環境は様々ですという。
要はスタジオで撮るようなことはしないということですね。
そこが新しいところではないですかね。
そうだね。
雑音も結構だから、あえて入れているというか。
そうなんですよ。だから多分、普通のラジオって考えると、ちゃんとしたスタジオで必ず収録しているので、余計な音は入らないんです。
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でも、この番組を聞いているとわかるんですけれども、
なんかバックグラウンドにノイズが入るというか、そのお店の音、BGMだったり人の声だったりが入るので、それも一緒に楽しんでいただければなと。
なんかコンセプトとしては、一緒に時空を越えて、みんなが同じ、例えばカフェだったら、同じ机に座って、一緒にお茶しながら話をして聞いているっていう、そんな感じだよね。
その場を分かち合えたらいいなっていう思いでやってます。
今撮っているように、そのゲストの方の前と後ろのオープニングとエンディングの部分は、これはできれば静かなところでと言っても、これもスタジオじゃないんですけど、
だいたい旅先で撮ることが多いので、ホテルで撮ったりしてますね。
あとは、ちなみに、撮る環境というか機材なんですけど、iPhoneで撮ってます。iPhoneにちょっと大きめのマイクをつけて、今もiPhoneで録音してます。
でもあれだよね、スタンドがないので、なんと私たちはマイクを何に乗せているかというと、
ナッツの箱とか、ティッシュの箱とか、そろそろ三脚でも買おうかなと思うんですが、
ティッシュの箱をね、ちょっとオシャレなカフェに持って行って、机の上に出すこの身にもなってくださいよ。
あるものを使ってやってるという感じです。
なので特別な機材を使ってやってるというよりも、本当に皆さんの身の回りにあるようなものだけで行っている感じです。
ということでですね、じゃあ今日もゲストはですね、前回に引き続き、伊藤修奈さんです。ニューヨーク在住の指揮者、伊藤修奈さん。
えーと、今回は指揮者とはどんな仕事なのかということについてね、話を聞いてみたいと思います。
では再びレオナさんに会いに行きたいと思います。
指揮者ってどんなことをするのかなっていうのは?
そうですね、みんな何を例えましょうか。例えばカーネギーとかでやる時っていうのは、60人近いオーケストラがいたんですよね。
それで50分くらいの曲をやったんですけれども、1曲がですね。
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そういう時って、例えば4人とかだったらもう簡単ですよね。もう指揮者いなくても合わせられるぐらいだけども、
60人近くになってくるとさすがに、最初の入りとかでもきちんと動作で示してあげないといけない。
だからまず指揮者の仕事の第一っていうのは、交通整理ですよね。
入りを示して、テンポを示して、そして各楽器の合図を示してあげる。
各奏者が持っている楽譜っていうのは、自分のパートしか書いてないじゃないですか。
だからバイオリンとかはいつも弾いてるから、メロディーとか弾いてるから、少々ちょっと休んでまた弾く。結構いつも弾いてる。
だけど例えば、トロンボーンとか管楽器になってくると、あと打楽器、シンバルとか。
1曲の中に1回とか、そんなのがあるわけですよ。超プレッシャーだけど。
そうすると彼らが持っている楽譜って、200何十何小節休み。1000小節休み。
で、1つ音符があって、あと終わりまで休みとか。そんな感じなんですよ。
ということは、奏者の立場に立って考えてみると、彼らは確かに小節を数えて、自分の休みを数えてるけど、入るときやっぱ不安じゃないですか。横断りになると。
だからやはり指揮者がなるべく目とか手とかを使って、入るところを合図してあげる。っていうのが必要になってくるんですよね。
そして3拍子なら3拍子。テンポが変わるときはそういうふうに動作で、手で示してあげる。次のテンポを示してあげる。それによって全体を合わせていく。
それがまず第一の根本ですよね。もう1つは音楽作り。
音楽作り。
つまりどういうことかっていうと、それが指揮者の解釈っていうものなんですけれども。
例えばYouTubeでベートベンの運命の冒頭だけを集めたものとかあると思うんですけども、指揮者によって全然違うんですよ。
タタタターン、タタタターンってあんな有名なメロディーですけれども、指揮者によっては普通通り、テンポ通りにパパパパーン、タタタターンだけなんですけれども、別の指揮者ではパンパンパンパーンとかやらせたり、全く違うんですよね。
それが指揮者の解釈なんですけれども、その味付けをするという作業。いわゆるそれがその指揮者のアーティストとしての本領ですよね。
交通整理は職人としての技術。しかしそれを感動させようと思ったらば、いわゆるアートとして成り立たせようと思ったらば、その味付け、音楽作りの方をきちんとしないといけないけれども、こっちの方が難しいわけですよ、もちろん。
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なぜかというと、特にプロになればなるほど、自分よりも経験のある音楽家、もちろん年上だったり。この曲は何回も違う指揮者が何回もやっているんだという人がザラにいるわけですよね、プロになればなるほど。
そうなってくると若い指揮者が初めてこの曲を振りますとか言った時に、よほど説得力のある解釈をしないとついてこないわけですよ。だから、ベルリン・フィルとかいろんな有名なオーケストラがありますけれども、全然指揮者についていかない時があるの。
完璧無視。けどそれはもう指揮者の責任ですよね。
指揮者を無視しても演奏は続けられるんですか?
続けられる。だって、曲によりますよ。だけれども、たとえばいっぱい演奏してて、そんなに難しくない曲だって、合わせるのが難しくない曲であれば、指揮者なしでも何とか行こうとすればできるんですよ、彼らのほうと。
本当にトップのオーケストラであるほど、その味付けの部分が大事になってくるんですよね。だけれども、ちょっとコンクールに出て、技術で勝ってきました、ホッと出た指揮者なんかが言っても、なかなかそれは立ち打ちできませんよね。
だって、自分の中の精神的なものに投資してなければ、こういうものは味付けなかなかできないじゃないですか。
だから、ちょっとこうすれば面白いから、ちょっと遅くしてみようとか、そういう世界はすぐバレますからね、そこの浅さっていうのは。やはり自分が一生懸命考えて、これじゃないとダメなんだって。
例えば30分の曲なら30分の中で、これがクラシック音楽の一つの特徴なんですけれども、30分の曲全部の中、例えばその最初の第1楽章、第2楽章、第3楽章とかいろいろ組曲みたいになってたとすると、
どの一つが抜けても、全体の30分の曲としても成り立たせないといけないわけです。芸術の作品として。いわゆる奇象転結みたいなもんですよね、日本風に例えれば。
それが、木が抜けてもいけないし、天が抜けちゃったらちょっとクライマックスが、効果がなくなっちゃうし、章がなければまたこれも説得力がない。もちろん、ケツがなければ何が言いたいのって感じでしょ。
だから、一つ一つのその楽章、組曲の一つ一つを全体の中との関連の中で捉えて、ちょっと難しい言葉ですけれども、全部を一つの生き物のように、有機的な有機体ってよく言いますよね。オーガニックとか英語で言いますけれども、生命はみんなオーガニック、有機体ですよね。
なぜかと言ったら、私たちの体って細胞からできているわけだから、細胞一つ一つが成り立って一つの生命として私はこうやって存在するわけでしょ。全く一緒なんですよ。一つの細胞と細胞をきちんと作り上げていかないと、この伊藤玲奈ではないわけだから。
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だから、つけ焼き場で立ち打ちしようと思ってもできないんです。特にトップオーケストラになればなるほど。やはりそれは難しいですよね。
それが主な指揮者の役割ということだと思います。2つ。だから交通整理、技術的なところと芸術性。今のように有機体のように仕上げていく。自分がこれだ、これが伊藤玲奈だって訴えられるような、それが伝わるような、どう解釈されるかは別としても。
そういうものを作り上げていくもの。芸術。その2つが主な役割ですよね。そのために必要なものはいっぱい。もちろんリーダーシップであって、大事なのはコミュニケーション能力ですよね。昔だったら労働組合もないし、独裁者みたいにあれをしろこれをしろってできたんですけど、今はそういう時代じゃない。
各プレイヤーもものすごくレベルが上がってきたし、一人一人をアーティストとして扱ってあげないといけない。その癖者の集団をいかにまとめて一つの目標に向かって
押し進めるか。これは一つのコミュニケーション能力、リーダーシップ能力ですから、これが今の指揮者に求められているものですよね。
そのコミュニケーションって話すわけじゃないですよね。話し以外のコミュニケーションもすごく重要ですよね。
もちろん音楽家っていうのはまずプロであればあるほど技術を見ます。きちんとした指揮をできているかをまず見るんです。それがクリアしたら次はどういうふうにリハーサルをまとめているか、マネジメントしているか。
例えば楽譜をめくるのにモタついていって、どこだろどこだろってやってたらそれはもうアウトですよね。時間もったいないしダレちゃう。それがパッと自分のやり直したいところから言えて、
例えば56小節目でウィークビートつけてパッパッパってやっていくとか、そういう能力。あとは言葉遣いも、その時々奏者のなんて言えばいいんでしょう。奏者の中でも3時間のリハーサルの中で疲れている時もあれば集中力が持ちにくい時もあるわけじゃないですか。
そういうのを彼らの雰囲気とか顔色を見ながら自分で分析して、ちょっとこれ集中力持ちそうにないなと思ったら少し面白い感じに話す。ジョークを言う時もあるんですけれども、もちろん関係のあるジョークですよ。ちょっと笑わせてあげたりとか、あとこれちょっと休憩を入れなくちゃいけないなと思ったりとか。
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少し意見が合わなくて怒ってそうな奏者がいたら、ちょっとケアをしてあげたりとか。いろんなことを考えながらやるわけです。その中で3時間の中でまとめていく。それをきちんとやりきれば認められるでしょうね。
器用さが必要だね。それこそ理性だけでもダメだし、本能だけでもダメだし。
もちろん一番大事なのは良い音楽を作り上げているかが大事なポイントなんですけれども、それでもやはり嫌われるというか、奏者が自発的に一番演奏しだすのが一番いいわけですよ。やれと言ってやるんじゃなくて。そこですよ。
例のことはよくわかりませんけれども、各従業員のモチベーションを上げて、従業員の方からオファーをしてくるというか、こうしましょうかとか。自発的に動いていくような。だけれども目標は指揮者の目標に向かっている。それが理想的ですよ。
もちろんそれは理想型というので、現実にはこれをしなさいと言っても、有無を言わせずにやらせるときももちろんあります。だけどなるべく本番では奏者に任せる。あんまり自分は振りすぎないようにして。これはちょっと言葉だけでは難しいかもしれませんけれども。
例えば拍子なんか4拍子だったら1,2,3,4ってプロだったら絶対取れるでしょ。だから手で1,2,3,4ってカクカクカクってビートを取る必要もないんですよ本当は。それよりもそうしたら余計邪魔しちゃう奏者の。ここって点を作りすぎた、拍子作りすぎたんですね。
そうしたら音楽の流れを止めちゃう時があるんですよ。ちょっと説明しにくいですけど。だけど本番であればあるほどそういうものを必要なければ極力取り下げて自分はフレーズとか音楽作り。ちょっと大きくしたかったらちょっと左手を上に上げてみたりとか。いわゆるこっちにおいでみたいな感じで手を振ってみたりとかですね。
そうすると自然と大きくなる。そのためには奏者に君たちに任せてるんだよ。君たちを信じてるんだよっていうのを態度でも表さないといけない。その辺がちょっと難しいんですよ。
だから本番でリハーサルで手綱っていうんですかね。馬を引いてしっかり逃げてたんだけど本番ではそれを離してぐわーって競馬じゃないですけれども行ってあげられるような。もちろんそれで暴走しそうになったらまた手綱を締めるっていうような。それが一番いい指揮者じゃないでしょうかね。
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深いね。
見えない部分がたくさんありますね。
見えない部分が一番ものすごくありますよね。お客さんは背中を見てますからね。履けたくないなと思いますよね。
後ろ姿大事ですね。
これからどんなことをしていくかっていう話を聞きたいなと思うんですけど。レオナさんが思う今後の指揮者の在り方っていうのはどういうふうに考えますか。
そうですね。今の指揮者の在り方っていうのは20世紀前の世紀ですね。だから1900年代にレコードとかがそういうものができてから確立された姿なんですよね。
あと飛行機とかができて。近代的なコンサートの工業システムというのができて。そしてレコードでいわゆる一般の家庭とかでも録音すれば聴けるようになって。そしてジェット機でいろんなところにオーケストラが振れる。
そういうものを社会になって確立された指揮者というのが今の音楽市場で売れているという有名になっている指揮者なんです。だけれども今21世紀になりましたけれどもインターネットのIT革命というのがあって。
そしてYouTubeで昔の指揮者にしたって今の指揮者にしたって、ただでいくらでも手に入る。そしてDVDはもちろんあります。それも手にすぐ手に入る。
そういう時代にその前の世紀で確立された指揮者像はもう立ち打ちできないというか。もちろん通用しますよ。音楽愛好者の方々がいる限りはある程度の一定のマーケットは確保できると思いますよね。
だけれどもそれは今から同じやり方をしていたら本当にクラシックの好きな人だけしか訴えかけられないことになるんだと思います。つまり20世紀の後半にスター指揮者というのが生んでクラシック聴かない人でも名前ぐらいは聞いたりとかコンサートに行ったことあるような指揮者が少し生まれたんですよね。
カラヤンさんという人が有名ですけれども。カラヤンさんは音楽能力もさゆることながらその時代の流れというのにきちんと乗れた。その時代があってこそなんですよね。芸術家は時代の子であるというのはカンリンスキーの言葉ですけれども、中小海外のカンリンスキーが言った言葉ですけれども、その言葉と全く同じことですよね。
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その社会の状況というものがあってこそ彼の素晴らしさというのが生きて彼のキャリアというのができたわけです。彼の芸術というものをいろんな方々に聞いていただけた。だけど今は違うんです。
みんな音楽産業の大半の人が同じやり方で踏襲することに疑問を持っていないというか、持ってるんでしょうけど何をしていいかわからない状態が続いている。じゃあ私はやはり今の時代をきちんと冷静に分析した上で
よりクラシックの愛好家だけじゃなくて、全ての世界中のクラシックを聴かない方々にもその素晴らしさ。そして自分自身これが伊藤亮菜田というものに共感してもらうようなことをしたいな。
その一つが四季の他には例えば平和的な交流であったり子どもたちとの交流でもあったり、そういうことになるんですけれども。今まであんまりやらなかったこと。そして音楽以外の様々なアーティストの方々とか企業家の人、政府の人、いろんな人と関わり合いを持ちながら今の時代が必要としている
自分の芸術というもののあり方というのを訴えていきたいと思うんですよね。ちょっと抽象的で申し訳ないんですけれども。
じゃあホールの中だけでは全然ないですよね。
そうですね。ホールでする時でも場所によって違うと思うんですよ。例えばウインとかドイツの国内の大都市とかでやるときは説明もなくて本当に好きな人ばっかり集まっていることが多いわけですからね。
普通の今までのコンサート形式でもいいかもしれません。だけれども例えば日本でやるときはやはり自分は解説しながらとか自分のこの曲に対する思い入れとかそういうものを語りながらとか、レクチャーコンサートまではいかないけれども、やはりそのコンサートに来て何らかの共感、自分が作った作品との関係を持っている。
本当にご縁ができるように。そしてそれが聴衆の皆さんが本当によかったと。役に立つって言ったらちょっと変だけれども、こういうことなんだと。作曲家とかを考えていることはみんな同じなんだねっていうような。
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そういう共感というものを持ってもらえるようにちょっと工夫をしたいですね。やはりクラシック音楽というのは明治政府が無理やりお上からの音楽として権威あるものとして入れちゃったものだから、いまだにそういう敷居が高いみたいなイメージがありますよね。
だけど僕にとっては敷居高い低いじゃなくて、いかにお客さんと聴く人と関係性を築けるかなんですよ。だからどんなに難しい曲、難解な曲と言われてても、一つの取っ掛かりを持って、一部分でもいいんですよ。長い曲だったら。一部分でもいいから、ここってこういう気持ちがあったんだとか、自分はこういう気持ちならここで入り込めるなと思ってくれて、それだけでもいいんですよ。
だから敷居が高い低いじゃなくて、私はアーティストとして芸術家としていかに相手と関係性を築けるか。レベルの肯定じゃなくてですね。それは自分の工夫によっていくらでもできると思ってるんですよね。
トランスレーターじゃないけどさ、その人との関わりを作る上でさ、私とかね、私とかなんかもそうだけど、言語がないじゃない。音楽を自分と繋げる、音楽っていうのはクラシックとかと自分を繋げる言語を持ってないから、どう関わりあっていいのか、どう深く繋がっていいのかっていうのがわからないで聴いてるけれども、
そこの部分を繋いでくださるんだね。知ったらより興味が。
霊媒みたいなもので。音楽だから絵と違ってすごく抽象的だから、どう解釈されてもいいんですよ。細かいことは。だけどその解釈の解釈をするということはその人は何かしらの興味を持って共感を示せないと解釈さえもできないでしょ。
だからそこを共感を持ってもらう、何かしらを伝えてコネクトする、関係を持ってもらうっていう手助けをするようなものですよね。
その中で自分の、それはもちろん自分の考える芸術の中だけれども、自分のやり方でコネクトできたらいいなっていう。その関係性を築いていくのが芸術だと思います。
でも一方が欠けても芸術は成り立たないわけだから。よく印者文学とか、昔のつれずれ草とか中学習ったじゃないですか。鎌倉時代にお坊さんが一人でこもって浮世に離れて、もう世の中は嫌だって言ってその人が書いたと。
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だけれども書き残してるわけですよね。つれずれなるままにって言って。相手がいることが前提じゃないとそれは成り立たないわけですよ。だからその、印者でも世の中は一人が好きでも何でもいいんですよ。
だけれどもそれでも芸術として成り立つには相手がいないとそこに関係が成り立たないと絶対無理なわけですから。私はその関係性というのを重視してそれが芸術だと思ってますから。そこをつなげていく役割ですよね。
これから活動していく上で山野さんが最も大切にしたいことは何ですか。
人と人の心です。つなげると今言った人と人の心をつなげて、そして一人一人の心の中が少しでも和らぐ、和やかになってるんですかね。平和の文字通り。和やかに平らぐって書きますよね。
もちろん残酷な曲とか悲しい曲がいっぱいあります。だけれども、自分が悲しい時にその曲を思い出して、自分が残酷になった時にその曲を思い出して、共感を持つことによって、他の人もそうなんだ、自分こうなるの仕方ないねと思ってもらえれば少しでも和やかになるわけだから。そういう役割というのは果たしていきたいかなと思いますね。
いやーいい話だったね。やっぱ深いね、レオナさんの話は。
あとすごい知識量というか、どんどんいろんな知識というかね、あれが出てきて。
僕ね、10回ぐらい聞いたの。
何を?
レオナさんのこの録音。
そうなの?
それでなんかようやくわかってきたというか、だからこう何度も何度も聞くと、こういうことを言ってるんだなっていうことがね、見えてくる。ちょっと面白い話の内容だったかな。
そうだね。
ちなみにどんなところが印象に残っている?
僕はね、経営をして何年経つのかな。20年、19年ぐらい経つんだけど、指揮者の仕事と経営者の仕事は本当に似ているというのが印象で。
指揮者としてはリーダーシップだったり、あとコミュニケーションだったり、場を読む言葉遣いだったり、そこにユーモアを入れるだったりっていう要素ってそのまま経営のね、要素だと思うんだよね。
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で、あとその演奏者が自発的にやることが大事っていう風に言ってて、それは多分モチベーションをわざわざ上げることじゃないっていう風に僕は捉えたんだけども、
社員のモチベーションを社長が上げてもあまりしょうがなくて、それぞれの人たちが自発的にやる環境だったり役割だったりっていうのを作っていけることが大事なんじゃないかと思って。
で、指揮というか演奏自体もそうだなっていうことと、あともう一つはね、リハーサルでは手綱を取っていろいろ教えたりするんだけども、本番ではもう任せる。
この任せるっていうのができる経営者とそうでない経営者はその伸びが違うんじゃないかなと思って、それは指揮者も同じなんだなという風にね、思いました。
なるほどね。なんか指揮者に初めて会ったでしょ。で、どんなことを実際にやっているんだろうかっていうものに対してのね、いろんな答えがあったと思うんだけど、ほんと深いね。
いろんな能力というか柔軟性も必要だし、統率性も必要だし、あとはその芸術性というかね、センスも必要だし、あと技術も必要だけど、やっぱりなんか技術じゃないんだなと思った。
技術じゃないね。
どれだけなんか精神的なものに投資するかみたいな話があったと思うんだけど、
多分プロって技術はあって当たり前なんだよね、きっと。
そうだね。
そのプロの世界って。
そこからさらにどう研ぎ澄ませるか。
その人がどうあるかというかね、どう生きているかっていうところが出てくるものなんだなと思って、すごく面白いなって感じた。
はい。
他になんかこう、一番心に響いてるところは?
いっぱいあるんだけどね。
でもなんかすごく一番というか、ちょっと全体的な話になるけど、
なんていうのかな、すごく自分らしく生きてるよね。
敷地をすることにおいても。
なんか私、私とはっていうのかな。
私はそうだよねっていう。
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自分のやり方でっていうところをすごく大切にされてて、
それって一見、自分のやり方でやり通す方がそれは楽でしょうって思われることもあるかもしれないけど、
ある一部の方々からもしかしたらそういう見解もあるかもしれないけど、
でも特にね、識者っていう歴史があるところで、
自分のやり方をやっていくっていうのはとても難しいことだと思うのよね。
勇気がいることだね、これもね。
そう、勇気がいるし、本当に自分の軸が、軸と強さがないと、やっぱりそこってすごく難しいだろうなって思うんだけど、
なんかそれをすごく貫いていらっしゃって、
それがすごくぶれないところが、私はすごく印象的だったかな。
でもなんかこう、その前回の放送だと、自分の軸ができるまでに多分すごくね、いろいろな不良曲説があって、
その上で自分の軸ができて、
で、あとはそこからぶれないっていうか、それを貫き通すという意思をすごく感じる人だったな。
そうだね、すごいその意思が強いだけじゃなくて、
なんか、なんでしょうね、あの柔軟性はどこからくるんでしょうか。
でも柔らかいんだよね。
そうなんだよね。
しなやか。
しなやかなの、そう。
しなやか。
しなやかだからこそ、なんかこう強いんだよね。
なんかそんなことを感じましたね。
では今日の魔法の質問をどうぞ。
今日の魔法の質問は、自分のやり方で貢献できることは何ですか。
レオナさんはね、新しい音楽というか指揮者の形として、これからただホールの中で活躍するということだけでなく、それ以外でもですね、やっていくっていう話がありましたが、
それと世の中のというか、世の中にね、貢献をしていきたいっていうキーワードもね、あったと思うんだけど、
そういう意味で自分のやり方で貢献できることは何かっていうのが今日の質問です。
僕の答えは、今までずっと質問を通して、その人自身の答えを見つけてもらうっていうことをやってきたんだけど、
それを続けていくことが貢献にもなるんじゃないかなと思い、
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それぞれの人が、それぞれの例えば地域がとか、それぞれの会社が他に依存することなく、自分たちの答えを見つけ、自分たちの足で立って、自分たちの位置で進んでいくと、
多分なんかもっと世の中が、世の中の歯車じゃないけど、もっと綺麗にかみ合わさっていくような気がするんだよね。
それで争いが少なくなったりとか、よりその人が幸せを感じれて豊かに生きたりとかっていうのが貢献につながるんじゃないかなと思っています。
かなの答えをどうぞ。
いやこれは難しい質問ですね。
はい、難しいですね。
いや、あれだよね、自分のやり方と貢献するっていうことって、ちょっと全然違うこと位置にあるなと思って、
自分のやり方っていうところにフォーカスすると、どうそれが貢献するかっていうところが見えなくなるというか、あまり見なくなるし、
貢献っていうところだけフォーカスすると、自分のやり方っていうところあまり見なくなるから、ちょっと難しい質問なんですけど、
まあでもなんか大きい感じになっちゃうけど、私の中でビジョンというか、ビジョンっていうかな、なんか大切にしていることっていうかな、
それがまあ、love is all aroundって言って、本当に愛はどんなところにでもあるよっていうところを自分の人生でも体験して、大切にしていきたいことなので、
なんかそういうことをですね、それは全ての人にとってそうだと思うから、それを気づけるような、気づいたり体験したり感じたり味わったりできるような、なんかそういったものを発信したり作り出したり、そういう機会をね、そういう自分であれたらいいなと思います。
今日の質問は、ちょっとすぐに出てくる答えではないかもしれませんが、答えはね、すぐに出てこなくてもよくて、ただどんな問いを自分になりかけるかというところがとても大切ですので、
自分のやり方で、さらにじゃあどんな貢献ができるかという問いをじっくりなりかけながら考えていただければと思います。
はい、ではですね、今回はニューヨークでレオナさんに話を聞きましたが、ここでまた一度ですね、マウイに行きまして、素敵な方がまたいますので、
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次回のゲストはマウイの方をですね、ご紹介したいと思います。
マウイの、僕たちがツアーをね、してるんですけども、マウイツアー。で、それも、それの食担当。
はい、あの方ですね。
ぜひ楽しみにしていただければと思います。
ポッドキャストをお聞きの皆さんは、ぜひ、購読ボタンを押していただくと、次回の号が自動で配信されてきますので、
ポッドキャストのところに来まして、購読ボタンを押していただけると嬉しいなと思います。
では、次回も楽しみにしていてください。
それでは、良い週末を。