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2012-12-10 19:40

第61回:『目の前のことを疎かにしない。それが夢への近道』山崎直子さん

全ての経験はいつか一つに繋がるという山崎さん。ご自身の留学経験が宇宙飛行士の訓練にも役立ったといいます。


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20代でぶっちぎれ!伝説の新人ポッドキャスト
伝説の新人ポッドキャストは、様々な業界で伝説的な活躍をしているゲストをお招きし、
20代の皆さんに向けて優秀な人材と言われるレベルではなく、
圧倒的に突き抜けた人材になるためのヒントをお伝えしていく番組です。
本期の20代に火をつける伝説の新人養成プロジェクトがお送りいたします。
皆さんこんにちは。20代でぶっちぎれ!伝説の新人ポッドキャストへようこそ。
ナビゲーターの戸谷からです。
伝説の新人プロジェクト小宮です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日は前回に引き続き、元宇宙飛行士の山崎直子さんをゲストとしてお迎えしております。
今回はスタートが違うというテーマでお話ししていただこうかなと思うんですけども、
本当にスタートが一般人の方とは全く違う経歴なので、
聞きたいことはいろいろあるんですけども、
そもそもなんで宇宙飛行士になったのかみたいなお話から伺っていきたいなと思います。
そうですね。僕もウェブとかで事前に調べてきたんですけど、
なりたかった理由が宇宙戦艦山とか好きだからとか書いてあったんですよ。
それだけではないよ。
本当なのかな。
そうですね。幼少期にプラネタリウムに。
いっぱい行ってとかね、あれでましたね。
ぜひ教えてほしいですね。
そうですね。
それでは山崎さん、本日もどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回はスタートが違うというお話をしていただこうかなと思うんですけども、
前回宇宙飛行士の試験ですとか実際のミッションについて簡単にお話ししていただいたんですけども、
そもそも山崎さんが宇宙飛行士を目指そうと思ったきっかけっていうのをお伺いしたいなと思うんですけども。
はい、そうですね。
最初は宇宙そのものになんとなく興味を持ち出したんですね。
それが小学生の時でして、
星を見るのが好きだなとか宇宙戦艦ヤマトとかの夢を見てはかっこいいなって感化されたり、
プラネタリウムに通ったりと、そんな形で興味を持っていったんですけれども、
中学校3年生の時に、私はずっと自分の子供部屋も出なかったんですけど、
今によくテレビを見ながら宿題をしたり勉強したりしていた時に、
ちょうどスペーシャトルのチャレンジャー号の打ち上げのニュースが出てきたんですね。
打ち上がったんですけど、73秒後に爆発してしまったという事故があって、
すごく大変だと思ったと同時に、でもSFとかアニメの世界じゃなくて、
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本当にスペーシャトルがあるんだ、宇宙戦艦があって宇宙飛行士がいるんだというのを映像として目の当たりに見て、
それから少しずつ宇宙飛行士いいなという形で意識しだしたんです。
あとは言ってもどうしたらいいか全然わからなかったので、
普通に過ごしてただ宇宙にまず関われることができたらいいなということで、
宇宙工学を大学で勉強していて、その卒業して大学院に進んだんですが、
その時にようやく1年間海外に行くという経験をできたわけです。
これはずっと行きたいなと外国憧れを持っていつか行きたいなと思っていたもので、
でも親に相談したら最初はものすごく反対されたんですね。
いきなりの海外で1年間留学とは、大丈夫かということと治安的な心配もありますし、
反対されて途方にくれたんですけれども、やっぱり行ってみたいなということで、
1年間その後かけて図書館に通って、そもそもどうしたらできるんだろうと。
資金面は奨学金をいくつかしたものを応募して、
また治安の面では現地に相談できる方がいたらいいなということで、
ロータリーの結局国際申請制ということで採用されて、
そうすると現地にも組織がありますから相談できると。
大学もいくつか応募して、不合格だったところもありますけれども合格したところもいくつかあって、
そこでだいぶ1年くらいかけて準備したんですね。
それで親に相談したら、じゃあここまでやったんだったら行ってもいいという形で足中を押してもらって、
喜びさんで行ったわけなんですけれども、今から思うとその経験ってすごく役立ってるんですね。
留学準備は自分でしたっていう。
自分でしたというのもそうですし、そこで海外体験をしたということも、
後に訓練をするときにいろんな国の人と一緒に訓練します。
また宇宙飛行士の選抜の条件の一つにも、日本のことをよく知っていることというのがあって、
それは外国の人と働く上ではまず自分自身の軸をしっかり持っていてくださいということなんですが、
それも入学をしたときの経験は非常に役に立ったんですね。
だからそれは宇宙飛行士になるために意識してやったというわけでは、
実はあまり直接的ではないんですけれども、後でつながってくることがいろいろあったかなという気がします。
宇宙飛行士の選抜試験幅広いんですよという話を前回しましたけれども、
なので全ての経験がやっぱりどこかでつながるんですよね。
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何事も目の前のことを一生懸命やっていると、成功した経験からも失敗した経験からも何かしらは気づきますよね。
学びがありますよね。それは絶対につながってくるんですよね。
だから目の前のことを多分おろそかにしないと、一生懸命やるというのが案外夢の近道なのかもしれないなというようなことも感じたりしました。
その後ですね、留学中に宇宙飛行士の選抜試験に一度応募しているんですけれども、
その時はおそらく実務経験3年以上あることという条件を多分微妙に満たしていなくて、
書類審査の段階で不合格だったんですけれども、それで留学先から日本に戻り、
エンジニアとして筑波の宇宙センターで働いていたんですね。
その数年後に2度目の挑戦で宇宙飛行士の候補者になったんですが、
でも最初ね、たぶん条件微妙だなと思っていても、やっぱり受けるっていうね、
それ自体が自分にとっては楽しかったですし、こうやって試験、こんな願書を書くんだとか、
こうやって応募をするんだという体験が、
結構楽しかったんですね。
不合格で残念だというよりは、こういう試験があるんだなというのが結構面白くて、
それは2度目試験を受ける時にも、何となく一度経験があるから今度は余裕を持ってきますね。
だから決して無駄じゃなかったのかなという気もするので、
だからまずとにかく行動を起こさないと始まらないですし、
行動を起こした後も一度や二度で決めつけないということも必要なのかなという感じはしました。
その後ですから宇宙飛行士になる前ずっとエンジニアとして私20代働いていましたけれども、
その時は新人、いわゆる新人ですから、組織の下っ端なんですね。
最初入社する時に希望部署というのを聞いてくれてアンケートで書くんですが、
私は大学の時にやっていた宇宙ロボットとかそういった研究が続けてできる部分がいいなと希望を出したんですけれども、
だいたい最初のそういう新人さんの希望って叶えられないですね。
全然違う国際宇宙ステーションのプロジェクトチームというところだったんですね。
それもすごい立派なチームっていう。
そうですね。最初はえーと思いましたけれども、
でも後から振り返るとそこでいろんな技術者の方、あるいは物を作っているメーカーさんの方と
一緒に仕事ができたという期間というのは、後に自分が宇宙にいて、そのまさに宇宙ステーションで仕事をするという時に非常に役に立ったんですね。
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だから案外自分の希望とかいうのも、自分の視野で狭い中で考えていることかもしれないですよね。
だからもっとね、広い視野で見た時にそれがいいなと、
その時は判断できないんですよね。
だから本当に人生、採用がうまいというんですがね、その時では判断できないこともあるだろうし、というのも実感します。
ですから最初の新人時代はそれこそコピー取りからいろんなコーヒーのスタイルで発注したりとか、
いろんな会議の机を設定したり、コーヒー会議を設定したり、いわゆる新人参加やるような色々な業務をやるんですけれども、
でもそういった下積みの期間ってすごく大事だったなって思います。
ですから最初はOGTと言って、オーガナイザーと言って、
先輩の人について見習いをするんですね、1年ぐらい。
最初の半年は外から来た電話とかも受け取るんですけれども、
自分では勝手に話さずに大体先輩にその都度回していて、
会議でも極力あまり発言できずにひたすら議事録を取っていると。
とにかく先輩の背中を見て学ぶと、
半年ぐらいずっとやっていたんですけれども、それもすごく鍛えられますね。
会議で発言するときの一言の重さ、それが与える周りの影響。
よく考えてからきちんと発言しないといけないということ。
決めるときにはきちんと責任を持って決めないといけないということ。
決めた上でまた変更があったら、その都度ごめんなさいの責任もありますけれども、
とにかく早く修正しないといけない。
一つ一つのその基本動作を学んだのが、OJT機関だったんですね。
ですから新人で、その部署だと60名ぐらいエンジニアの方なんですが、
上司の部署だと50名くらいのエンジニアの方なんですけれども、
新人で、その部署だと60名くらいエンジニアの方なんですが、
女性のエンジニアで入ったのは私初めてだったんですね。
今ではもっと増えてますけれども、当時としては初めてということで、
お互い結構試行錯誤的なこともあったんですが、
でも同じように扱ってくれたのは嬉しかったですし、
でもその分一一倍新人だから働かないといけなくて、
もう帰るのは車通勤だったんで、津久場ですから、
電車が終電がないということもあったので、エンドレスで、
もうほんと夜中を過ぎたり2時、3時とかね、帰宅することもほんとざらにあって、
就営さんと仲良くなりまして、今日も遅いっぺなみたいな、
今日は泊まってくるかなみたいな感じで、
運動をしながら、一生懸命がむしゃらに働いていたというのが20代でしたね。
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津久場の宇宙ステーションでお仕事されていた時っていうのも、
もしチャンスが来たら宇宙飛行士になりたいという思いはずっと持たれていたんですか?
そうですね。第一回目に応募をして、
応募が下った後、また次機会があったら受けようと思っていたので。
でもいつか分かってないんですよね。
でも全然分からないです。
大らかな感じだ、すごい世界だよね。
はい、そうなんです。
それに向けて今は頑張れるところで頑張っておこうという気持ちがあったんですかね。
そうですね。宇宙飛行士の場合でも条件にあるように、
まず実務経験3年間ほどということで、
最初から新卒で宇宙飛行士になりますという人はいないんですね。
いきなり宇宙飛行士になりますということはできない。
それはNASAの場合でも日本でも全く一緒です。
だから宇宙に行く前に、というか宇宙飛行士になる前に、
必ず自分の他の職業を確立して、
その分野でしっかりと経験を積んでいないと応募できないんですよね。
私の場合だとエンジニアとして経験を積んでいこうと。
だから最初に応募した時にそこが足りないなと自分でもなんとなく分かっていたので、
そこの経験を積まないとというのは思っていましたし、
だから一つ一つやっていることがそのまま試験勉強というとね、
ちょっと言葉が狭いかもしれないんですけれども、
やっぱり準備にはなるんですよね。
狭きもんだことはなんとなく分かっているじゃないですか。
いつ来るか分からないじゃないですか。
それでもなりたいというのを追い続けるのって、
結構バランスとしては難しい気がするんですけど、
その辺は心理的には問題なかった?
そうですね。ですから私も結構のんびりしていたんでしょうね。
まっすぐというよりはまた機会があったら挑戦しようみたいな形で、
試験はどんなことかなと少しは先に進めるかなぐらいの感じで、
結構気楽に構えているところがあるんですね。
だからそういった意味では逆に楽しみながら受け入れるというね、
挑戦できるということが逆に楽しいなと思っていたんです。
それは後にいろいろな心理を専門とする方ともお話しする機会があったときに言っていたんですが、
自分の場合むしろそうやって挑戦して楽しいなと思っている間も楽しいんですけれども、
実際に宇宙飛行士になった後に、
宇宙に行くまでに、自分は宇宙に行かねばならないみたいにね、
そういう風に考えた絶対にこれはいかなきゃいけないんだという風になった時の方が
心理的にはより辛いと言いますか、
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だからよくねばならない昇降軍という言葉が実際にあるらしいということを後で知ったんですけれども、
そしてねばならないというよりは、むしろそうなったらいいなと、
そうなるようにしたいなとか、そういった主体的な言葉に置き換えて考えるだけで、
全然感じ方が違うという感じがします。
その時には、やっぱりどこかででも自分で腹をくくらないといけないんですね。
ということは、そういったない結果になったとしても自分で責任を持たないといけないという、
だからあらゆることに自分で責任を持つんだという、
やっぱり腹をくくったわけでないとそうはできないので、
だからそれは自己責任を深んだ上で、
でもその上で自分でこうしたいなという形でやっていくと、
その方が多分心理的にはでも楽なのかなと思うんですよね。
今回の取材の前に山崎さんの著書を読ませていただいていて、
なんとかなるさというタイトルの本なんですけれども、
その中でもあった留学したいというのを親に話した時のエピソードがあって、
今回のインタビューの中ではものすごくさらっとお話しされていたんですけれども、
その本の中でそこのエピソードを読んだ時にすごいなと思ったことがありまして、
最初は留学したいというのを親に話した時に反対されたそうなの。
もう絶対ダメみたいな感じで言われたらしいんですけど、
そこを何とか説得させようと1年間かけていろいろ情報を調べて、
受かった時点で親にもう一度話したらしいんですけど、
山崎さんもおっしゃってましたけど、親はもう何も言えずに、
じゃあ行ってきなさいって言ったっておっしゃってたんですが、
やっぱりそういう自分が何かやりたいっていうものがある時は、
いくら人の反対を受けたとしても、きちい自分で準備をして、
かつ反対をした人にも応援してもらえるような材料を揃えるっていう、
そういうことをきちんとしたんだなっていうのを書書の中で感じて、
非常に意思の強い女性だなっていうのは感じますよね。
大らかな雰囲気の中にも。
やっぱりやりたいなって思うことを本気でやる人のパターンって、
最近わかってきた気がするんですよ。
僕はあんまりやりたいことがない人なんですよ。
やりたいことがあって、その夢に達成していった人って何人か聞くじゃないですか。
そういう人たちってやりたいので、自ずとその準備とかね。
普通の人から見ると、そこまでやるのっていうコツコツ加減でね。
ちゃんとやられてますよね。
そうですね。
それがお話聞いてるとサラッと聞こえたっていうように、
全然無理なく言ってるんだけど、それ自分でできるかなって考えると、
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結構大変だなって思うんですけど、
これはやりたいことに向かった人パターンとしては、
そういう聞いてる方でも、やりたいことに夢に向かっているようなタイプの人は、
もういい見本ですよね。
そうですね。
そんな気がしました。
そうですね。
本日のトークはいかがでしたでしょうか。
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ぜひ皆さんも突き抜けるための思考や構造習慣を、
新人時代の今にこそ自分のものにしていってください。
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