1. 伝説の新人~20代でぶっちぎれ
  2. 第62回:『長い人生を考えなが..
2012-12-13 19:18

第62回:『長い人生を考えながら、その時々でベストな選択をする』山崎直子さん

宇宙飛行士でありながら母でもあった山崎さん。自分ではどうにもならない外部環境の中でいかに決断してきたのか。


00:02
20代でぶっちぎれ!伝説の新人ポッドキャスト
伝説の新人ポッドキャストは、様々な業界で伝説的な活躍をしているゲストをお招きし、
20代の皆さんに向けて優秀な人材と言われるレベルではなく、
圧倒的に突き抜けた人材になるためのヒントをお伝えしていく番組です。
本期の20代に火をつける伝説の新人養成プロジェクトがお送りいたします。
皆さんこんにちは。20代でぶっちぎれ!伝説の新人ポッドキャストへようこそ。
ナビゲーターの戸谷香菜です。
伝説の新人プロジェクト、小宮です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日は前回に引き続き、元宇宙飛行士の山崎直子さんにお越しいただいております。
本日は時間の使い方についてお話ししていただこうと思うんですけども、
やはり女性として子育てもしつつ、訓練もしつつ、宇宙に行きという
かなり普通の人と違う生活スタイルの方ですからね。
どういうふうに時間を使ってきたのかなというのを伺っていきたいなと思います。
よろしくお願いします。
それでは山崎さん、今回もどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日は時間の使い方が違うというテーマについてお話ししていただきたいなと思うんですけども、
山崎さんは99年に宇宙飛行士の候補として選抜されて、
2002年にお子さんを、女の子ですよね。
はい、そうです。
子育てをしながら訓練をこなしてという日々を過ごされたかと思うんですけども、
やはり訓練というのはかなり厳しいものかなと思うんですが、
子育てとの両立というか、女性はかなり気になるところかなと思うんですけども、
その時の時間の使い方というのは何か工夫されていたこととかってありますか。
そうですね、99年に訓練を開始して、最初2年半のいわゆる未だらい新人期間を経て、
宇宙飛行士となったのが2001年。
その後に妊娠して出産したわけなんですけども、
子育ても決して一人で両立したわけではなくて、
夫だったり両親だったり、保育園だったり、いろんな人にお世話になりました。
だから決して自分だけでは両立できなかったというのが実際の正直なところなんですけども、
でもそういった全てをやっぱりある意味マネジメントはしないといけないんですよね。
今日は誰にお願いしよう、今回どうしようとかね、
そういったことは当然考えないといけないですし、
03:03
当然保育園とか預けっぱなしというわけにもいかない、きちんと子どものことも考えないといけないということで、
いろんな気にしないといけないことが圧倒的に増えます。
でもそれは私たち訓練の世界ではマルチタスクと呼んでいまして、
ビジネスの世界でも同じかもしれません。
一つのことに宇宙の仕事も集中できないんです。
宇宙船の中は実験一つだけじゃなくて、一つやったら他の実験も変わったり、
分体で切り替えていかないと作業はいけないという中なので、
こうやって一つのことに集中したいところをいろいろと全部気にかけないといけないというのはまさに通じるものがあるんですね。
だからそういった過程ももう訓練だと思いましたけれども、
集中力は次だと思います。
当然自分のペースで物事が進まないんですね。
だから自分でもうちょっとこの資料を作成したいなとしようと思っていても、
例えば子供が急に遊んでと言ってきたり、本読んであるいは熱出したとか、
何が次起こるかわからないという、常にそういった中なので、
その時その時は集中するという癖がついたと思います。
それは宇宙でも全く一緒で、一つ何か作業していても、
次突発的に何が起こるかわからない世界なので、そういった意味では全く一緒なんですね。
ただとはいえ、自分のペースでなかなか普段は仕事があるいはいろんな作業ができないという、
フラストレーションはあるんですね。
夕方、一日大体訓練とか仕事があれば疲れますから、
子供と一通り遊んで、夜一緒に。
一緒に9時とか10時に早く寝ちゃうことが多かったです。
その分朝3時とか早く起きて、子供が起きてくるまでの間に自分のことをやると。
明度を確認したり、本を読んだり、試験勉強したりとか、あるいは家事をしたりとか、
自分で何かやりたいことに充てる時間というのを、結構朝にとっていました。
ちょっと長所を読ませていただくと、
母子家庭の時期があったり、父子家庭の時期があったりということで大変だったかと思うんですけども、
そのお子さんを育てる上で意識されたこととかってあるんですか?
はい。なので、私の場合は本当に夫に支えられたことが多い大きいんですね。
コロンビア号の事故が2003年にあった時、私は実は育児休暇を取っていたんですね。
主人と交代交代で通っていて、その時私が休暇を取っていた時期に事故があって、
06:02
逆によりもどかしい思いと、また今後の訓練計画がバタバタと変わりました。
当初は日本を拠点にしつつ、時々海外に行って出張で行って訓練をしている生活だったのが、
急遽、アメリカの宇宙船しばらくも飛べないので、ロシアに7ヶ月間派遣されまして、
バタバタと派遣されていたわけですが、その時は父子家庭でずっと一切足らずの眠れを、
主人がずっとしご自分の仕事をしながら見ていると。
その後戻ってきた後、また10日たらずで、まだスペインシャトルを見通しは経っていないですけど、
訓練は開始するということで、急遽アメリカにまた渡りまして、
すると今度は7ヶ月どころではなく期間もっと長いですから、悩んだ結果、
主人と娘と一緒にアメリカに渡りました。
主人は仕事を抑えないといけないということだったので、その都度確かに悩むところはあります。
どうやって選択をしていたらいいのかというのは、私だけでなく、周りの方も含めて悩むところが多かったですね。
なのでその都度、どれか一つ正解があるというわけではないですからね、
その都度取り得る中では一番ベストだと思える回を取っていかざるを得ないんですけれども、
ただその時々と、あともう一つ時間軸というね、軸の要素があります。
まさに時間の使い方と関係するかもしれないですが、やっぱり何か一つ選択して、
じゃあ主人が一度退職をするとしたとき、このまま行くわけではなく、将来においてはまたね、
いつか復帰して、また別の毎日を歩んでいくと、だからその時々の選択をしていく中で、
その瞬間だけを見るんじゃなくて、やっぱり長い人生ね、人生長いですから、
先まで見ながら考えていくという場面が多かったかなという気がします。
とはいえ、止めるかわかんないって最初におっしゃってたじゃないですか、
その中で意思決定しなきゃいけないじゃないですか、結構イライラしたりしないですか?
しますね、イライラした時もあります。
まず最初、育児休暇を取って、職場をしばらく離れるというのも、
他の人から訓練その分遅れるわけですからね、女性の方は同じような感覚になる人多いと思いますけれど、
やっぱり不安になりましたし、数ヶ月という短い時間でした。
それでも不安になったりした時に、でもそれぞれペースがあるんだと、
人と全く一緒にやるわけじゃなくて、それぞれの人生設計、それぞれの中で、
自分自身そういったペースを取らないといけないと、逆にそれを考えられるのは自分しかいないんですよね。
09:04
組織がそこまできちっとおでんのりしてくれるわけではないですし、
仕事のこと、自分のこと、家族のこと、社会のこと、いろんなことをすべてね、
やっぱり考えていくのは自分しかいないわけですから、そこは逆にしっかり考えないといけないと思うんです。
でも先が見えない中でね、この先どうしたらいいんだろう、自分だけだったらまだいいんですけど、
特に家族とか親友を与える中で続けるということはね、ある意味わがままなんですね。
ということとぶつかりますよね。
あれから見たらわがままになりますし、自分の夢を追うということとね、そのわがままにならないようにするということと、非常に私も悩みましたね。
だからその都度何があってもね、それは自分のある意味責任という感じで、ある意味腹をくくらないといけないですし、
そういった周囲まで気を使ってね、マネジメントしていかないといけないですし、
ただそういった面ではね、自分だけでできることでもなく、特に国をまたぐとね、
そうですよね。
制度の違いもあり、壁があったのも事実で、私たちの場合は決してそこは理想でもなく、逆に反省でのほうが多かったんですね。
だから後に続く方にはもっとね、その点は苦労しないでもね、男の人も女の人もきちんと両立していけるような社会にどんどんよくなっていったらいいなとは思います。
そうして宇宙飛行士の人っていうのはみんな同じ悩みを抱えますよね。
そうなんです。
なんとなくある意味になるようになるさって思わなきゃいけないし、とはいえ全部当事者意識を持って自分の責任に落とさなきゃいけないじゃないですか。
そのあたりはわりと共感しやすい人たちが多いんですかね。
そうですね。言わなくてもなんとなくお互い分かるという大感はありますね。
私の場合はNASAでのそういった訓練に入るミッションスペシャリストと呼ばれているカテゴリーなんですが、そうするとアメリカからなかなか離れられないんですね。
外国の人にとってはなかなか自分の国に帰れないという戦略があるので、その分訓練そのものというよりもそういった来生活したいの面で大変なことが出てくるんですが、
女の人だと外国の人ってカナダ人の人と私と2人しかいなかったんですね、そういったミッションスペシャリストの。
よくカナダ人の女性の方はね、すごい大変だよねって話はしてたんですけれども、
でもアメリカ人の男性の方でもやっぱり宇宙飛行士ってある意味ブレイムテイカーという言葉を使っていたんですが、
要は不満の吐き口と言いますか、全部受け皿という意味なんですがね、そういったあらゆるものの受け皿だよねという言い方をしていたんですね。
12:01
全くそういった自分のある意味、やりたいことに向かって周囲の人に支えられているわけですから、
そこで何かあった問題は全て自分の責任になるわけですから、
例えば家族がちょっと不満を持ったら、そうだよね、ごめんなさい、何百回目はないといけないし、
雨が降ったらもうごめんなさい、犬が吠えたらごめんなさい、やっぱり全てごめんなさいじゃないですけれども、
全部そこまで受けないと、逆に言えばやっていけないよねと、
そういったことはアメリカ人の男性でもやっぱり思っているんだというのは結構私はびっくりしたというか、逆に恐慌を持っていました。
皆さんそういった意味で共通のことを思っていますし、
それはよくリーダーになる人は孤独な場面もあると言われますけれども、
多分それに近いのかもしれないですね、リーダーさんにかかるよりは狭い世界かもしれないんですが、
その中で起こることは一応リーダーとしての責任を持たないといけないという、
そういった意味の責任感とか、ある意味孤独という部分があったかもしれないんですが、
逆にでもそういった同じ境遇の人は宇宙飛行士にしても周りにいたので、お互い相談しながらやっていましたし、
本当にいろんな人に支えられていて、NASAの中ではそれをやっぱり分かっているんですね、伝統的に。
一人じゃできないと、職員だけじゃできないと、いろんな地域家族の支えが不可欠だというのが分かっているので、
ファミリーサポートというシステムがあったんです。
それは家族が職員を支えることを求めるのではなく、
そうやって支えている家族を逆に組織がサポートするということですね。
私たちがどこか訓練で他の国に行ってしまったり、宇宙に行ってしまったり、いろいろ家を離れることも多くて、
家族が苦労する分、その部分をしっかり組織がサポートしましょうというようなことはありがたかったですね。
そうやってくれるおかげで、私たちは逆に言えば、安心して仕事に専用できるという部分があったので、
それも一日でできたシステムではなく、いろんな調整経験があり、事故の経験なり、いろんな経験を経て、
そういった体制になってきたのかなという気がします。
だからそういった意味でも、長い目で見ていくことは多いですね。
とはいえ宇宙に実際に行ってみると、ものすごいテンポでスピードで動いていきますし、
実際に宇宙船を打ち上がってしまえば宇宙に到達するまで8分30秒という短い時間です。
あっという間なんです。
宇宙に到達したらその後いろんな実験を行うんですけれども、
宇宙船に乗ってエンジンに火がついている間は、いろんなことをモニターして状況を把握して地上と通信して、
15:03
あらゆることがものすごい目まぐるしいスピードで動いていくので、
その点は一個個争うコミュニケーションというのが非常に大切なんですね。
簡潔にシンプルにかつ的確なことだけを必要なことだけを言うと。
その上も言われたものをただ分かりましたというふうに答えるだけじゃ不十分なんですね。
聞き違いがあるのも雑音とかも入る世界ですから。
なので言われたことをただ分かりましたって復唱するだけじゃ不十分なんですね。
必ずキーワードも繰り返さないといけない。
エンジン何パーセントと言われたら何パーセントと、
あるいは飛行機の操縦訓練の場合でも高度何メートル、あるいはスピードいくつと言われたらそれも復唱すると。
必ずキーワードは復唱するという癖はつきますね。
ずっとお話を伺っていて思ったことがあるんですけども、
自分の夢を追い求める時っていうのは自分も何かしら犠牲にしないといけないし、
周りにも何かしら我慢してもらわないといけないことって出てくるかと思うんですけども、
そういうのをきちんと把握しながら何かしら解決できるように動いてきたのかなっていう印象を受けて、
時間の使い方もきちんと先まで見て動いていくっていうことが大事だなっていうのを感じたんですけども。
そうですよね。近くばかり見ていると波揺れますけど遠く見ていると酔いにくいっていうのがありますよね。
特に女の人とかだと人生でやっぱり考えたり、あるいは人と同じペースでできない時って出てくるのでね、
そういった時も決して焦らないで、自分のペースで遠くを見つめてぶれずにいくっていうのも時には必要ですね。
相手に迷惑をかけているっていうことは、自覚しつつもそこで何ができるかっていうのを考えて行動していかなきゃいけないんだなっていうのは今回のお話でとても感じて、
私はまだ結婚もしていないし子供もいないので、そういう状況下にはないんですが、今後そういう環境になった時に参考にさせていただきたいなと思う話でしたね。
やっぱりね、特殊な仕事の分だけ時間的なものとかって難しいよね。
そうですね。
やっぱり理解もしてもらわなきゃいけないし、そういう意味では人間的なバランス感覚とか説明責任を果たす能力とか、いやー大変だわこれ。
そうですね。たぶん私も同じ環境にいたらいっぱいいっぱいになっていると思います。将来的に参考にさせていただきたいなと思う話でした。
ありがとうございました。
18:02
本日のトークはいかがでしたでしょうか。
伝説の新人養成プロジェクトのホームページおよびフェイスブックページでは、新人時代を誰よりも早く駆け抜けるためのヒントや講座情報などを日々更新していますので、ぜひ一度ご覧ください。
検索キーワードは伝説の新人です。
また、就営者より出版されている伝説の新人20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の順の違いでは、20代のうちから身につけておくべき習慣についてわかりやすく解説しています。
ぜひ皆さんも突き抜けるための思考や構造習慣を、新人時代の今にこそ自分のものにしていってください。
この番組は、伝説の新人養成プロジェクトの提供でお送りしました。
19:18

コメント

スクロール