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2025-06-13 10:15

#127 株式会社ムラカワ 代表取締役 村川琢也さん

ものづくりトーク第127回放送ゲストトークをポッドキャストで!

(過去放送回につきプレゼント応募などは終了しています)


広島で培われてきた『ものづくり技術』

広島に根付く『ものづくりスピリッツ』

広島で活躍する『若き技術者・クリエイター』​

そんな『ものづくり』のおもしろさ・ものづくりの深みを発信するプログラム


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ものづくり80年の歴史を持つ平岡工業株式会社の代表取締役社長、自社ブランドHIRAXのCreative Director、ドラム講師の経歴を持ちバンドマンという顔を併せ持つHIRAX AIR sheildではGOOD DESIGN AWARD 2021 受賞!音楽とものづくり、そしてラジオへの愛は半端ない!


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00:03
ものづくりトーク。今日は、広島市旭田区に本社がある塗装会社、株式会社ムラカワの代表取締役、村川琢也さんです。
村川社長、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
お世話になっております。
カクチューの確認、お世話になっております。
繋がりがあるんですか?
以前、スマホスピーカーを作ったんですけど、その時の塗装を依頼しておりましてですね。
そうなんですね。
今日は我々の手元に本物があるんですけども、こちらの綺麗な塗装を村川さんが手掛けてくださっているということですね。
塗装をする会社ということなんですけれども、主にどういったお仕事なのか教えてください。
そうですね。うちは塗装というと、よく建築、建物とか家の塗装と思われるんですけど、そういったものはほとんどやっていなくてですね。
基本的には国内のメーカーさんとかサプライヤーさんの製品とか部品を塗装させてもらっているんですね。
これ森美さん、塗装ってなんとなくわかるかもしれないけどね。スプレーで塗装したりとか。
ヌルみたいな。
ヌルみたいな。正しい塗装の方法って多分知らないと思うんですよ。
社長、これ教えていただけませんか。
正しい塗装。
塗装の方法っていうのはいくつかあって、パッと思いつくのがローラーとかハケとかですね、DIYでやるローラーハケと、
あとスプレーで吹き付けるやり方と、あとドブ付けっていって塗料の中に付ける塗装。
ポルシェとかはそうやって車体を。
そうなんですか。
そうです。
え、ポルシェ。
ポルシェの中に車がドボーンって塗装されてる。
いろんな塗装の方法があります。
塗装がちゃんと乗るかどうかっていう問題がまずあるのね。
例えば、ゴミとか油とかが付いてると剥がれちゃうんですよ。
洗浄とか脱脂をされると思うんですけど。
そうですね。
それどんな感じでやられるんですか。
脱脂はですね、基本的には全部手作業です。
油を取るのもウエス、布にシンナーを含ませて手で吹き取る。
あ、それで取れるんですね。
そうですね。そういう取れるような、シンナーも種類が本当に星の数ほどあるので、洗浄用のシンナーっていうのがあって、
それも用途によって油だったり、用途によってありますんで。
あ、そうなんですね。
で、その塗装の下処理でブラストをかけるとかね。
ありますね。
いうのもありますよね。
ショットブラストといって、アルミだったり鉄の粒を当てるんですよね、エアーで。
03:00
すると表面を荒らしたりとか。
わざと荒らすんですよ。
え、なんで?
わざと荒らした方が塗装が乗りやすい。
表面積が増えれば増えるほど密着しやすくなるんですね。
橋とか構造物は割とそういうやり方をします。
でね、今日はですね、うちが作ったスマホスピーカーの原物を手元に持ってきております。
これ、表面どうですか?ツルツルですね。
ツルツルですね。
ということは塗装は?
あ、乗りやすいんじゃないですか?
乗りにくいんですよ。ツルツルな方がね。
えー。
そうですね。
例えばマジックテープがあるじゃないですか。
はい。
片っぽをこうザラザラと。
どちどちになってますね。
あれがツルツルだったらマジックテープつかないと思う。
その例えさすがですね。
そういうことか。
そうなんですよ。
え、じゃあどうするんですか?
だからこれね、今何種類か手元にあるんですね。
うちが試しに塗装したものと、村川さんでやっていただいたものが両方含まれておりました。
あ、そうなんですね。
えー。
当てようってこと?
ちょっと当ててみてもらっていいですか?
これ当てれなかったらでもあれですよね。
工場長がやったやつと、村川さんがやったやつと?
そうなんです。
この4種類の中からちょっと当ててみてください。
私が好きな質感で言うと、この3番、勝手に名前。
3番ので、ちょっとこうツヤ感があってツルツルしてて。
で、サイドまで全部黒で塗装されている。
綺麗に塗装されているブラックのこの製品ですね。
細かい細い部分もされているのがなんかちょっと気になりました。
はい、こちら村川さんがした塗装の製品です。
やった!やった!危ない危ない!
これ喜んでいいの?
いい、いい、一番いいと思って。
ちょっと置いてけぼりで答えるかもしれない。
いやいや、映画してる場合じゃなかった。
そうなんですよ。
あー、やっぱそうなんだ。
もう本当に難しかった。今回。
これの難しいポイントを教えていただきたいんですけど、
一番難しかったのはこのスピーカーの穴のところなんですよね。
穴。
穴の内側は塗装がつかずに表面だけ色がつくっていうのが、
これ何回も平岡工業さんとやり取りしながら試作を作ってたんですね。
どうやってやろうかっていう中で、
最初はうちの社員が手作業で中をマスキングしてやってたんですけど、
もうものすごいコースで、
いやいや、これ一個5万円くらいもらわんと合わんよ。
穴30個くらいあるんでね。
そうなんですよ。
で、結局どうしたかっていうと、
これでも実は平岡工業さんに3Dプリンターでジグを作ってもらって。
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ジグ、ジグ。
ジグっていうのは、そうだな。
ガムテープの代わりに、例えば10センチの商品がありますと、
端っこの5ミリずつは塗りたくないっていう場合に、
5ミリだけばみるんじゃなくて、はめるキャップみたいなのを付けて塗装すれば、
毎回ばみる必要がなくなるじゃないですか。
そういったジグの穴のバージョンを作ったんです。
内側からこのけんざんみたいなものを作ってもらって、
それを刺して、
あー、そっか。じゃあ毎回それを刺せばいいだけになる。
1回で済むってことですね。
30回やってたものが1回になるっていう。
へー。
それがなければもう不可能です。
すいませんね、なんかもう。
それ、ジグを作る技術もすごいですよね。
そもそもの?
でも、昔だったら作れないですよね。
あー、そうですね。おっしゃる通りですね。
3Dプリンターだからできたっていう。
3Dプリンターがなかったら、わざわざ金型作って樹脂成型しないとそれ作れなかったんで。
もう500万ぐらいかかりました。
それだけね。
全然違う。
で、もう一つポイントがありまして、
真鍮って塗装が乗りにくいんですよ。
そうなんですね。
僕もね、やるまで知らなかったんですよ。
知らずにやったんですけど。
で、困って村川さんに相談したところ、真鍮用の塗料があるんですよ。
え、あ、専用の?
そうですね。歌い文句としては真鍮にも塗装できますよみたいな。
それが違いが何かっていうと、剥げにくいんですよ。
やっぱ塗装って薄利性が大事じゃないですか。
剥げていくともうボロボロボロボロしちゃうんでね。
それいかに剥げないかっていうことでいくと、真鍮用は確かに剥げにくいんですよね。
爪でカリカリやっても剥げないんですよね。
剥げるとどうしても劣化感を感じてしまいますもんね。
新品の状態じゃなくなる感じが嫌じゃないですか。
しかも高額な商品であるがゆえに、余計そういうところは気をつけてっていうのは、村川さんの技術で実現していただいたと。
皆さんのチームの商品。
いやいや謙遜されてますけど、本当にありがとうございます。
塗装のお困りごとがあれば、ぜひ村川さんにということで。
その社長が今後考えていることとか、やりたいこととか、新たな試みとか何かありますか。
今やってるのはAIを使った装置を開発してます。
AIを。
もうAIはできててですね、あとは製品設計してるので、来年夏ぐらいにリリースできたらいいかなと。
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塗装とAIが絡むってことですか。
そうですね。
AIでその塗装の処理はこれがベストだって出てくるとか。
そのイメージです。
中身はあんまり言えないかもしれないですけどね。
特許の開発で。
塗装ってもう暗黙地だらけなんですよ。
そこをどれだけ形式一致化するかっていうにはやっぱりAIが一番適してるかなと思ってですね。
そうか。
今後期待ですね。
楽しみです。
ありがとうございます。
そしてプレゼントを毎回ゲストの方にご用意いただいてるんですけれども、中川さんどうしましょう。
今回ですね、自分が持ってる製品で、品物でちょっと色を変えたいなとか塗装したいなっていうものがあれば、
うちの会社に持ってきてもらったらですね、うちのスタッフが色も作って塗装の仕方も教えて、自分で塗装してもらうと。
これ頼んだらめちゃくちゃ高い。
体験。塗装体験。
すごい。
いいんですか。
はい。
いちめさま。
いちめさま。
いちめさま。
いちめさま。
ありがとうございます。
10:15

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