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ものづくりトーク。今日は、イタリア在住のガラス作家、土田康彦さんです。土田さん、よろしくお願いいたします。
めちゃくちゃオシャレな雰囲気ですね。
土田さんは、イタリアのベネチアにあるムラーノ島にアトリエを構えるアーティストさんで、ガラス作家だけではなく文学、食、建築、映画、ファッション、音楽など、ジャンルを超えた活動を展開されています。
なぜ、そんなすごい方が、ものづくりラジオのゲストに来てくださっているんですか?
それはやっぱり、芸術の秋だからじゃないですか。
それだけで?
いやいや、そんなことはないんですけど、僕のいとこの香梨姉ちゃんというのがいて、香梨姉ちゃんの友達のチェーさんという人がいて、香梨姉ちゃんが実は、私のいとこがラジオをやっているみたいな話をして、
そしたら、紹介したい人がいるんだけどって話になって、今日の公演につながったんですよ。
ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。お招きくださって。
普段はムラーノ島にいらっしゃるということなんですか?
イタリア在住、34年目です。
へー。イタリアって言語はイタリア語になるんですか?
はい、イタリア語です。
もちろん喋れるってことですよね。
はい。何でも聞いてください。イタリア語でございます。
ありがとうございます。
へー、すごい。
すごいよね。
イタリアの首都は?って聞いてみて。
はい。イタリアの首都は?
ローマ。
私でも言えた。
それは俺も言えたな。
モッツァレラとかなんか言いたいな、なんか。
じゃあわかりました。いいですか?いいですか?
一番好きなパスタは?
スパゲティポモドール。
これも言えそうだな、なんか。
一番好きなチーズは?
パルメジアム。
言えるな。
それぐらい、それぐらい、やっぱり日本人ってイタリアのことをたくさん知っていないということじゃないでしょうか。
馴染みがあるっていうことですね、もともと。
でもどうして村野島にアトリエを構えて活動されるようになったんですか?
僕は小学校の頃にテレビをつけると岡本太郎っていうアーティストが
芸術は爆発だっていうCMをやってて
それを見て、僕も芸術家になりたいなっていうのを子供の頃には思って
で、芸術家っていうのはヨーロッパをホールの旅して
芸術作品っていうのはアーティストが亡くなった後から売れていくもんだみたいなのを小耳に挟んで
で、それを信じ切っちゃって
高校を卒業したらすぐにヨーロッパに行ってホールの旅して絵を描き続けて
っていう計画を子供の頃に立てたんですけど
旅はできても実際どうやって食べていくんだっていうことを考えられるようになったのが
高校生ぐらいの時で
レストランで、行った先々のレストランでアルバイトをしたら
お給料はもらえないかもしれないけど、まかないは食べさせてもらえた
そのまかないを一生食べ続けて、一生絵を描き続けようみたいなことを考え始めた
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すごいね
それからパリに行って、パリをベースにヨーロッパを何年も回って
で、ある日通りがかったベネチアに
行っついちゃったって感じですね
で、ベネチアに行っつくと、ベネチアってあれだけ小さな島に
何百ものガラスの工房があって、出版があってガラスギャラリーがあって
そうすると、ものづくりの人間であるならば
意識が無意識のうちに、ガラスっていう素材に注目しちゃうっていう
伝統みたいなものがありまして
ベネチアに行っついて、4年目か5年目ぐらいについにガラスに手を出して
ずるずるとここまで来たって感じですね
それでベネチアンガラスを作り始めたっていうきっかけなんですね
じゃあそのベネチアンガラスって呼ばれるのは
他のガラスのものとまた違う作り方とかがあるのかなとも思うんですけど
ベネチアンガラスの定義は本当に一つだけで
ベネチアの村の島ですね
村の島で作られているか作られていないかだけですね
そうなんですね
例えばベネチアンガラスの技法を使った作品を
沖縄の琉球ガラスで作っても
それはベネチアンガラスになる、それは琉球ガラスですよね
そういうことなんですね
もともとずっと絵を抱えてたって言われてたじゃないですか
子供の時からずっと絵を描いて生きていきたいっていうところから
ガラスを見て今度はガラスにものめり込んじゃった
そこの魅力って何だったんですか
そうですね
自分が描いた絵があれよあれよと
いいマエストロとコラボすることによって立体化してきて
さらに透明度もあれば重量感もあれば精量感もあるっていう
何て言うんですか、速攻性っていうか
ガラスっていうのは熱い時にガラスが柔らかい時に
一気に造形していくっていう
しかもそれを団体戦でやっていくって
ところが僕には向いていたっていうことと
ガラスが冷え固まったら今度はそれをダイヤモンドで削っていくんですけど
今度はそれは一人でやらなきゃいけないので
僕は団体スポーツも好きだけど
個人スポーツ、ちょっと飽きっぽい性格があるので
両面性を持った技法で完成させていくっていうのがガラスの特徴なので
僕の性格には似合ってたかなと思ってます
まさにぴったりだと思う
インスタとかで見られました?
拝見しました
すごいですよね、この金色も使われてたりする
どうやって作るのかなって一番僕は気になるんです
やっぱりものづくりの人間としては
ムリーナ技法っていう
1300年、1400年、中世のちょっと前にできた技法なんですけども
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まずはガラスを部品を作っていって
その部品を平面で固めていって
それを立体化していくという巻きが遠くなるほど
長い工程で作ってます
そうなんですね
そんな土田さんですけども
11月22日から12月1日まで
尾道の奥本アネックスという場所で
個展を開催されるということで
おめでとうございます
ありがとうございます
どういった内容になるんでしょうか?
僕の新作のガラスも発表しますけども
僕の歴代の代表作を持ってきて
僕のざっくり言うと集大成展みたく
すごいじゃないですか、そうなんですね
尾道を選ばれた理由とかあるんですか?
尾道に奥本さんという方がいらっしゃって
僕のコレクターなんですけども
ギャラリーを作ってくださって
僕のアートっていうのは
芸術とそれから食と
それから音楽とそれから文学
この4つのメディウムをクロスオーバーさせながら
総合芸術を目指しているので
その話をすると彼はギャラリーを作ってくださって
そのギャラリーの中にキッチンを作ってくださって
そのキッチンの隣にライブハウスを作ってくださって
尾道さん何者?
尾道さんは広島県に
一位大な男だと
そうなんですね、会ってみたい
他のところでは古典は全然
そうですね、この規模
あの規模の展覧会っていうのは銀座か
祇園のレベルのものをやってます
へーってことなんですね
かなりすごいことってことですね
奥本さんリスペクトもまたすごいですけど
このアートの夕べには
なんとラジオDJの山田ひさしさんも
はい
彼は朗読者として先ほど僕が言った
アート、食、文学、音楽の
文学の部分で僕は小説も書いてるんですけども
その小説の朗読会っていうのを
ずいぶん前からやってて
ずっと読んでいくっていうイベントをやってて
そうですね、これ僕もね
11月26日に伺う予定にしてるんですけども
かなり好評ということで
完売ほぼしてるけども
実は今日
土田康彦枠っていうのがありまして
特別枠があるそうなんですよ
それどうやったら予約ができるんですかね
僕のインスタグラムに行っていただき
僕の展覧会用アクセスが
そのアカウントがありますので
そちらからご連絡いただいてもいいし
あと僕にDMを送っていただいてもそれに対応するようにします
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分かりました、必ずものづくりラジオ聞いたという
そうですね、それはお願いいたします
一文を入れてメッセージをしてください
ありがとうございます
そして今日はリスナープレゼントを頂いたということなんですけど
僕の作品合衆
お一人
運命の交差点っていう僕の作品合衆で
出版したその年の最優秀
アートショー、アートブック賞に
受賞した作品で
めちゃくちゃすごいですね
合衆一名の方にプレゼントいたします
応募の宛先は後ほどお伝えします
イタリア在住のアーティスト、土田康彦さんでした
ありがとうございました