どうも、yoyoです。この番組は、読書と創作について語るポッドキャストです。
第23回目です。 今月は映画リライトについて、
21回目が原作の小説、22回目は映画の感想をお話ししてきました。
第23回目は映画版のノベライズ版ですね。 弟のよもじさんが書かれた小説を読みたいと思います。
弟のよもじさんは初めて読むんですが、すごい漢字が独特で、
オツニノハラなのに、四文字が四万字で書いて、四文字で読むんですけど、何か意味があるんでしょうか。
大体一昨日ぐらいに読み始めまして、 今日の収録まで間に合うか不安だったんですけど、
昨日の時点ではもう読み終わってて、意外とサクッと読み進められました。 映画版では受け取れなかった部分をしっかり
ノベライズで補えたし、なんか違う目線で物語を取られたなぁと思って、読んで良かったなっていうふうに思います。
ノベライズ版の表紙は女の子2人のイラストが主になっていて、伝作の方のイラストは女の子1人で、
映画のメインビジュアルも、 主人公と
園部くんと智恵かな?3人ぐらいの配置だったと思うんですけど、どれも違うテイストになってて、それがちょっと面白いなぁというふうに思ってました。
私はそもそも映画をあまり見ないんですけど、そうなると映画ノベライズを読む機会っていうのも、
そもそもなくて、どうして映画ノベライズ版が出るんだろうなぁって素朴に思ってたんですけど、
今回の場合は映画と原作の小説で結構ラストが異なるから、映画ノベライズ版を出したのかなぁとは思うんですが、
原作だと、その3作続くシリーズになっていて、
ちょうど今、早川書房の夏のKindleセールに入ってて、安く読めるので、
買おうかな?どうしようかな?って結構迷ってるんですけど、今月は浪費をしているので、我慢していきたいと思ってます。
いや、でも喋ってたら買ってるかもしれません。 紹介した方は概要欄にURLを貼っているので、よかったらご覧ください。
じゃあ映画のノベライズのあらそじをちょっと読んでいきます。 過去は変わらないはずだった。2009年夏、未来から来たという安彦と出会った
尾道の高校3年生、美雪は、急行車崩壊事故から彼を救うため10年後へ飛んだ。
2019年夏、作家となった美雪は、その経験をもとに小説を執筆する。
彼と過ごした夏、時を越える薬、突然の別れ、しかしタイムリーフと落ち着になっても10年前の自分は現れなかった。
という感じで、映画の説明とほとんど変わらないっていう感じなんですが、
映画と小説、ノベライズの関係って、まだしっかり私は理解できてないなぁっていうふうに感じてるんですけど、
今回、原作、映画、ノベライズを読んでみて、それぞれで表現していることが違うから、
同じ物語なんだけども違ったふうに受け取れるのがすごく面白いなぁって思いました。
どうしてこういうことが起こるのかなっていうふうに思うんですけど、全然映画のことがわからないので、
違いに当たっているとも言えないんですけど、小説は読んでいるので、
特に原作の小説とノベライズのその小説との違いから考えると、なんとなく視覚的に把握することができることが違っているのかなぁっていうふうに思います。
スノベくんが引き起こす事件なんて、まさにそうで、映画だと、映像に不意に打ち込んでくる映画がすごく面白く設定されてて、
見てるだけで笑えてくる、特に説明はないんですけど、それだけではなんか面白くなってくるっていうのがすごく印象に残ってます。
でも小説とかノベライズになると、たとえその登場人物がそのスノベくんのそのシーンになった時に気づいたっていう設定で描写したとしても、
瞬間的に読者に伝わるっていうよりは、解釈の結果伝わるみたいな、ワンクッション入るんだろうなーっていう感覚があって、
だからパッとこう映像が映ってわかるっていうのは、映画が強いんだろうなーって思います。
じゃあなんで小説とかノベライズにするのかなって思った時、なんでその表現にするんだろうとか考えちゃうんですけど、
やっぱり今回、ノベライズを読んでみて特に思ったのは、登場人物の感情をはっきり描くことっていうのが、
ノベライズの強みなのかなーって思いました。まぁ今回はそのそういう描き方をされていたからより伝わりやすかったってだけかもしれないんですけど、
その映像だと、役者の演技でこう、感情を表現する部分がその対応する部分だと思うんですけど、
その受け取れきれない、その役者の感情を演技で把握できなかった時に、
あの時その人物とかキャラクターはどういう思いだったのか、伝わりきらなかったりするなーっていうのは思っていて、
今回本当に初めて映画ノベライズを読んでみて、なんかこう、同じ物語なんだけど、
全く違う面を見せてくれるのは、小説の感情の描き方が効果的だったからなのかなって思います。
はい、じゃあそしたら、ちょっとネタバレしないように喋ってたので、ただ楽しかったと思うんですが、ここからは映画ノベライズ版のリライトについて、ネタバレも含めつつお話ししていけたらなって思います。
映画版の方で、私はちょっとこう分かりにくいなーとか、ここまでも考えてなかったやーっていうのがいくつかあって、
まあその中でも、蔵雄貴さんについては前回お話ししたんですけど、
茂っていうキャラクターがすごい毛並みで、かわいいキャラクターなんですけど、茂の思いもあって結構園部くんが苦労したっていう設定になってて、
なんで園部くんが33通りのパターンの夏を過ごさなきゃいけなかったのかっていうと、
まあ、悪く言っちゃえば茂が自分の思いのために邪魔をしていたからっていうのが一番あるんですけど、
ただその中でも真摯に向き合っているその茂くんの役柄っていうかキャラクターっていうのがすごくノベライズ版で伝わってきて、
特にその最後のクラスメイトを選んだ時に33通りの夏を過ごさせなきゃいけない、特にその狭い町、田舎の町で花火大会っていう狭い区域でしか見れない花火を一緒に見届けさせなきゃいけないっていう時に、
茂くんは一人で交通整理をするわけですよね。同じ時間に33通りの園部くんがやってくるわけで、
そこには初体験の相手の女の子だったり男子生徒だったりが来るわけで、で、確かそのノベライズ版で、
その33通りの花火を見届け、花火を見ているのを見届けた時に、茂くんは涙したって書いてあるんですけど、
最初こう映画で見た時に、大変だったからなんだろうなって思ったんですよね。大変でも大変で、やっと終わったと思って、
あんどの涙を流したんだろうなーってふうに思っていたんですけど、ただ実際この、
ノベライズ版で見た時に、その涙ってそのタイプリープ、タイムリープの
交通整理が大変だったからっていうだけじゃなくて、33番目の相手と茂くんが花火を見て楽しそうに見上げている
そのシーンを見届けなきゃいけないっていうのが、茂くんにとってはすごく辛かったのかなーっていうふうに思いますね。
巴の誤解についても話していきたいなと思うんですが、その巴の視点から見ると、
ノベライズ版だと視点が、映画版でもそうですけど、やっぱり視点人物が変わるだけではっきり
描写されるとわかりやすいなってのがあって、 巴がどうして最後なのか、
33番目だったのかって言った時に、巴自身は 自分が残った、最後に残った相手だったってところに卑屈なところを抱えてるんですけど、
ただその未来の巴自身から 美雪が書いた小説を受け取ることで、未来を書き換えたと確信するシーンがあるんですよね。
そのシーンを見た時に、 原作を読んでいたからそこまで引っかからなかったのかなーとも思うんですけど、
その初見の映画だと、ここの 特にそのシケルが
ネタバラシをするシーンがあるんですけど、33通りの夏を園部君と過ごさせていたっていうネタバラシがあった時に、
その時巴が本当にどう思っているのかってのは、結局こう 判断がつくのかなって
思うんですよね。ノベライズでははっきり未来のリライトに成功した 巴が視点で語っているので、
巴がまだ茂るからのその 思いに気づけてないんだなーっていうのが結構伝わってきました。
実際原作の方だとリライトしている前提で進んでるんですけど、 映画版の方は
前回も話した通り、その書き換えられたという運命そのものがもう 規定で決まっていたっていう筋書きで
それを抑えていたので、 なんかそこまで引っかからなかったのかなーとか思ったりしますね。
はい、そんな感じでノベライズを読むことで、2人のその感情、シゲルの視点だったり 巴の感情だったり
そういうところがはっきりしてきて読んで良かったなぁと思うんですけど、 なんか最後の最後に、あれそういう描写って映画でもあったっけって思って、
リライトの物語がすごい変わってきたなーっていう部分があって、それが 巴と美雪の友情の物語なんだなーっていうのをすごく感じたんですよね。
まあ実際その学生時代は2人ともすごく仲が良くて、 けどその仲が良い瞬間っていうのは
周りのクラスメイトから 目が離れたそういう時
だけなんですよね。実際その 図書室での感想を2人で話し合うその瞬間だけが2人の大事な
友情の瞬間で、 それ以外に関しては美雪はかなりそのクラスで受け入れられている
立場を手に入れていて、反面巴は、 まあノベライズ版だと
そこまで直接的に書いてないですけど、まあ浮いている存在として扱われていて、 まあ言うなれば
いけないというふうに言われていたわけですよね。 そんな2人が
図書室での会話で友情を育んでいたわけですけど、 スノベくんをきっかけにその友情が壊れてしまって、
巴はこう思ってるわけですよね。本当は美雪とスノベくんが 添い遂げるそういう路線だったけど、添い遂げるというか2人が両思いだったけども
それを覆して、スノベくんを自分のものにしたってふうに 巴は思ってるわけですけど、その誤解を美雪が解いてあげるんですよね。
思い思われていたってことがわかるだけで、 巴もまた
変わったんじゃないかなっていう ふうに思います。それで巴が
美雪が書いた 少女は時をかけたっていう
著者見本に関して感想を巴が言った時に 美雪は
美雪視点で文章は書いてあるんですけど、そこがすごい良くて ちょっと読み上げたいと思います。
私は手にした少女は時をかけたの著者見本を 巴に差し出した。綺麗なループじゃん。
巴もカバンから一冊の本を取り出して私に差し出す。 それは10年分古びた少女は時をかけたの著者見本。
10年前に私が見たのはこっちだったんだ。 面白かった。
巴が笑う。 10年ぶりにこの図書室で巴から本の感想が聞けた。
私はそれだけでもう満足してしまった。 でしょ。
私も笑い返し2冊の本を交換する。 このシーンがすごいなって思って。
なんかこのシーンがあるだけで、なんかリライトが結構こう
2人の物語になるというか
もちろんそういう側面で 原作の小説も映画も撮られていたと思うんですけど
なんか私ははっきり感じたのはこのノベライズ版の方で
美雪の… 美雪自身は本が出せなくなってしまったわけですけど
それすらも運命だったってこう受け入れているのは後の方でわかるわけなんですが
この10年ぶりにこの図書室で巴から本の感想が聞けた。 私はそれだけでもう満足してしまった。
ってところになんというか 美雪自身のその今までその巴に感じてたその
友情であるとか またもう一度巴とはこんな風に話がしたいとか
そういう思いもあったはずなので それが解消されているってところに
ぐっときてしまって 恋をきっかけに2人の友情が壊れてしまったわけなんですけど
それがまた取り戻されて この後2人がどんな友情を築いていくのかわからないですけど
また好きな本の話というか互いに作家なので 作家同士互いの作品を高めていくのかなっていうのが
見えてきます
はい なんでこの
シーン画を見た時に なんか表紙が巴と
美雪のイラストなのもなんだかわかるなぁと思って
確かにその辺を介した 2人の関係の展開ではあったんだけども
究極的にはなんか友情の物語なのかなぁとか 読むことができたので