今日はその流れから、
ラジオとかこういう音声メディアと文学賞とすごくマッチしてるものって言ったら、
パッと思い浮かんだのが、文学賞めった切りっていう企画なのか本なのか、
どっちが先だったのかいまいち分からないんですが、
最初はどっかの企画だったのかな、それが本になって、
私は最初は図書館で借りて読んで、そこから好きになって、
当時はインターネットラジオもされていて、
芥川賞、直樹賞の予想編と結果編っていうのをやられてて、
それを聞くのがすごい楽しかったんですが、
文学賞めった切りってどういう内容かっていうと、
有名な芥川賞、直樹賞だけじゃなく、
いわゆる商業作家になるためのデビュー、
オーディション的な文学賞がいっぱいある中で、
その広報作品の良い悪いもそうですけど、
先行委員がどういうことを言っていたのかとか、
そういう中のことを発信してくれる内容になってて、
それがすごい小説好きからすると新鮮だったのを覚えてます。
現状は手元になかったので、
Kindle本で一巻だけ購入できたので買ったんですが、
今からもう10年前の本なのかな。
それでも全然面白くて、
逆に古くなっているからこそ良さがあるというか、
今ではだいぶ中堅とか大御所な作家さんも、
当時はこんなにも先輩の作家さんたちに
色々言われてたんだなとか、
そういうのが分かると、
なんか人間関係が分かって面白いなっていう感じです。
特に私、奥泉光さんが好きなんですけど、
その方の書いたちょっとSFチックな作品について、
少し先行委員の人が国評したっていうのが載ってたりとかして、
その人もすごい好きなので、
そんな関係性が当時あったのかとか分かるんで、
それが個人的、文学好きには面白い部分なのかなって思います。
今のアイドルのオーディションとかも、
中身が分かるっていうか、
中の動きが素人にも分かるように作ってくれてるんで、
その中のリアルな様子、全部ではないですけど、
その様子が垣間見えるのが面白いです。
今でもそういう芥川賞、直樹賞のどれが受かるかどうかっていう
候補作品についてのレビューっていうのはいっぱいあると思うんですけど、
ここまで先行委員の読みとか、パーソナルな部分とか、
それ以外の先行委員の関係性とかを研究できるのって、
他にないんじゃないかなって思うんですよね。
それ以外にも、この時からあるんだと思って意外だったのが、
いわゆる有名どころの文学賞だけじゃなくて、
インディーズの文学賞も取り上げてあって、
それが地方文学賞なんですけど、
地方文学賞の中でも古くからあるものから新しいものまで、
もう10年前の本なんで、もうなくなっちゃってる賞とかも結構あるんですけど、
それでも続いてるものもあって、
その賞、この賞って大学で言うならこういう立ち位置だよねとか、
ここは老舗だよねとか、ここは優秀大学だよねみたいな、
そういう立ち位置で語ってくれるから、
知ってる人も面白いし、知らない人もええっていう風になるから、
もっとこういうのが読めたらいいのになっていう風にずっと思ってます。
いろいろ実は個人的にも出したり、好きで読んだりとか調べたりとかもしてて、
意外にこう、そういう始まりだったんだっていうのもあって、
地方文学賞って意外にも当時のふるさと創生基金っていう、
バブル期で儲けたお金だったのか、どういう戦って配られたのかわかんないですけど、
地方にお金をあげて好きに使ってねっていう基金があったんですけど、
ちょうど平成あたりでできて、それで地方文学賞を作ったところもあったんですけど、
中身を見ていくと意外にプロ作家対象のものもあれば、
一般の応募部門を作っているところもあったりとかして、
現状、10年ちょっと経って蓋を開けてみると、
そういう一般に開かれているものの方がめちゃめちゃ流行ってるし続いてるっていうのが、
面白いなっていうふうに勝手に思ってます。
大プロのことしか考えてないからあれなんですけど、
未経験者の人からプロまで応募もできるっていうところも似てるなって勝手に思ってます。
こういう地方文学賞からプロ作家が出てるっていうのも最近増えてて、
地下からトップアイドルになっているような人もいると思うんですけど、
そういう感じで地方文学賞もフィーチャーされたらいいなって思ってます。
なかなか探して読んだり、何が面白いのかって全く知らない人からすると難しいので、
そうするとまた大プロに戻ってしまうんですけど、
自分たちが分かっていることを分かんない人に面白く見せるってすごい難しいよなとか、
未経験者の存在がそれを全く分かんない人にも共感しやすいものにしているのかなとか思ったりして、
最近は文学賞でそれやるのは難しいだろうなと思うんですけど、
それぐらいの話題性のあるものが出てきたらいいなって思ってます。
取り留めもなく喋ってしまったんですが、
今日はここでおしまいにしたいと思います。
もし文学賞めった切りになったら読んでみてください。
いっぱい本があるので。
それでは各種SNSでハッシュタグアメフォンで発信してくれると勝手に見に行きます。
毎週木曜日に更新予定です。
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それでは終わります。バイバイ。