最初はブロックチェーンの案件で、中央銀行デジタル通貨みたいなCBDCをやったりですとか、
その後はプライバシーテックで、技術的にはTEとか、あとサブンプライバシーって呼ばれる技術を元に、
業界もかなり医療ですとか不動産、金融みたいな形で、かなり幅広いところのお客さんの業務を聞きながら、
プライバシーテック使ってこんなことできないかみたいなのをすごい検討した5年間だったかなっていうふうに思ってます。
ありがとうございます。
というところで、結構レイアXの創業に近いメンバーというところと、
私のR&Dから事業立ち上げるというグループの中でずっと一緒に働かせていただいたということでございまして、
本当によくたくさんランチに行きましたよねというところと、
個人的には父親よりもサイペさんとランチに行っていただいた方がいいんじゃないかなという気がしますけど。
そうですね、めちゃくちゃ行ったし、人形帳と築地のランチ、すごい足で開拓しているので、
カジュアルランチとか皆さんとする時もおいしいお店知ってるので、
お気軽にカジュアル面談したいですって言ってくれると嬉しいです。
サイペさんが基本リスク取って新しい店行ってますよね。
そうですね、ちょっと今日も携帯を机に置くの禁止みたいなお店に行ってきて、
そういうお店も開拓しております。
厳しいですね、現在において。
ありがとうございます。
というところで、今日FDEという新しいポジションということなんですけど、
そもそもまずFDEっていうのはこれは何の略で、
サイペさんのグループって普段何をやっているのかお話いただけますでしょうか。
まずFDEの略なんですけど、フォワードデプロイドエンジニアっていう名前になります。
フォワードデプロイドっていうところがなかなか耳なじみないかなと思うんですけど、
ここがフォワード、最前線にデプロイドで配置されたみたいなような名前になってます。
なので最前線っていうのがお客様との最前線みたいな形になっていて、
本当にお客さんの業務をまた表層的なところだけじゃなくて、
お客さんってこのドキュメントを扱うときにそのドキュメントがどこから来るのとか、
処理したドキュメントが次どういう部署に行くのかみたいな前後の業務プロセスですとか、
またやはり業界特有の召喚集とかあったりするので、
そういったものを理解した上でお客さんの課題を整理して、
それを我々AIワークホースっていうプロダクトを作ってますけど、
これをAIワークホース上にお客さんの業務を実現できるようなワークフローだったり、
エージェントみたいなものを実装して、
お客さんの業務を効率化するところを実装していくっていうような役割になってます。
なるほど、なるほど。
ちょっと今、FDEとはっていうところで、
個人的にはこのFDEとは何ですかっていうのは大喜利っぽく、
なんか面白い話がたくさんしたかったなと思ったんですけど、
昨日から考えて何も思いつかずに今日を迎えております。
なのでこのまま行こうと思います。
このFDEですね、最近結構日本語圏のTwitterでもすごく注目されていて、
その発端の一つはサイペさんのブログ記事もあったんじゃないかなと思うんですけれども、
ちょっと個人的に経営目線の背景も少しお話をしますと、
パランティアというアメリカの会社がFDEというポジションに関しては代表的に採用して、
広めたのかなと思ってます。
ReaX、もともと創業からブロックチェーンだったりプライバシーだったりAIだったりというので、
エンタープライズ向けにこういう新しいテクノロジーで何かをするというのをやってたこともあって、
パランティアは結構参考に創業時からしてたんですよね。
このAIRM事業に関してもかなりパランティアは研究しながら見てきたというところで、
このサイペさんのグループの役割に関してはもともと結構FDEだよねというか、
FDEを参考にしながら設計していた部分があったんですが、
いかんせん日本で知名度がほとんどなかったので、
FDEというJDを出そうという何回か議論があったんですけど、
ちょっとFDEって出しても人来るかなというのでなかなか来なかったんですが、
いよいよ改めて役割を考えていくと、
FDEというのが本質的に近いというところで、
FDEという名前で出したという感じですね。
なので知名度がないというのを恐れずに、
むしろ我々が日本でこういうのを盛り上げていこうという感じで出したところはありますので、
今回少しずつでありますけれども、
広まって盛り上がってすごく嬉しいなというそんな感じでございます。
というところでFDEなんですけれども、
結構ですね、個人的にはFDE、広まってほしいなというところと、
ちょっと言い方悪いですけど、なんちゃってFDEみたいな、
FDEっぽいけれども実際ちょっと全然違うみたいなものが増えるんじゃないかなと思っていますし、
アメリカでパランティアを真似してFDEというのを採用を始めて、
ちょっと全然違う方にいっているというのは結構議論があるみたいなんですけれども、
この辺りは要注意かなと思っているんですが、
FDEとは何でないのかという、逆にFDEとは何かというよりは何でないのかというのを聞いてみたいなと思うんですが、
斎藤さんのあたりいかがですか。
ありがとうございます。
そうですね、今のお話だとまさにパランティアの研究はめちゃくちゃしていて、
パランティアのCTOの方のインタビュー記事とかそういうのを読みたりとか、
CTOの方がすごい10年以上前にTEDに出てたりしたんですけど、
そういうのを聞いたりというレベルで研究しているんですけど、
今回募集するにあたっても、パランティアのこのFDEのポジションのジョブディスクリプションというのはすごい参考にしたところもあったりします。
その上でやはりパランティアもFDE、海外でも流行っているけど、
単純に真似するとアンチパターンに入るというか、
単純に真似するだけだとパランティア自身も自分たちのとこ来れないよみたいな話はかなり強くいろんなところで発信しているかなというふうに思っています。
そこでちょっと日本の文脈みたいにすると、単なる住宅開発みたいなところとはかなり違いがあるのかなというふうに感じています。
なるほど。結構パランティア出身の人とかパランティア勤めてる人が最近FDEとは何かみたいなブログを結構出していて、
その中でもわりとそのあたりの住宅とは違うぞとかこれこれとは違うぞって結構話出てますよね。
そうですね。やはりお客さんに言われたものを単にそのまま言われた通り作ると、
よくエンジニア界隈で顧客が本当に求めていたものみたいなブランコの風刺のミームがあると思うんですけど、
まさにああいうちょっと違うものが作られちゃったりするし、お客さん自身がそもそも課題に気づけていない。
やはり業務を回せてしまっている分、なかなか本当にこのAI時代最適な業務な形になっていないということもあるので、
我々AI LLM、AI LLM 事業部という名前掲げているので、その AI LLM にしっかりプロフェッショナルとして責任を持っているので、
そのポジションからしっかりこういう業務があるべき姿ですっていうのもお伝えして、前後の業務の調整とかも含めてサポートしながら進めていくというところが一つ大きな違いかなと。
あともう一つ違うかなっていうところで言うと、我々 AI マークウォースってプロダクトがあるので、
その自宅開発でお客さんに言われた機能をプロダクトにそのまま作るというよりは、本当にいろいろなお客様に使っていただけるプロダクト、本当に必要な機能っていうのを見極めて、
厳しいところだとこの機能は作りませんっていうような、でも本当にAI 業務ってこういう形なのでその機能って本当に必要ですかっていうところも含めて、
しっかりお客様と寄り添いながらちょっとハードな交渉みたいなところも含めてやっていく職種なのかなというふうに思っています。
さやぺさんとはいろんなプロジェクトに入ったりとか、さやぺさんの取り組みいろいろ内部で見たりしてますけど、
本当にこうミーティング終わるたびにいろんなことを持ち帰りつつ、それを咀嚼していろいろ考えることにかなり時間を使ってますよね。
そうですね、もう本当に。やはり使っていただくとお客様からもいろいろな要望をいただけたりするので、
その目の前のお客様のことだけを考えると確かにそれは言われた通りなんだけど、
過去のデータの広報互換性だったりとか、他のお客様にとってはその機能画面とかが嬉しいものじゃない、逆に分かりづらくなってしまうみたいなものもあったりするので、
そういうすごい繊細なバランスをどうとっていくのかっていうのがすごく難しいし、
だからCoscoのFDEってすごい価値を提供できる職種なんじゃないかなと思ってます。
難しいって今コメントありましたけど大変ですか?
いやーかなり大変ですよね。
やはりこうなんていうんですかね、我々はさっきAIとかLLMの専門家みたいな話もしたんですけど、
お客様もこれだけAIとかが流行っていると全く何も知らないみたいなことはなくて、
やはりお客様自身がすごく勉強されているので、その上で、業務はもちろんお客さんが一番詳しい、
我々普通に素人だったりするので、そこの中で自分がいる意味って何だろうみたいなのは常に向き合うというか、
しっかり勉強していかないといけないなと思うところですね。
なるほど。
私もパランティア知人がいたりとかして、とにかくFDEとはっていうのはよく議論したりするんですけど、
一つ肝かなと思うのは、意図的に難しいほうがいいじゃないですけど、難しくあるべき役割なのかなと思っていて、
製品を届けるっていうことに対して一定の複雑性とかクリエイティビティがあるからこういうモデルがいいのかなというか、
逆になんていうんですかね、FDE的な役割なくてどんどん売れる、大半の方はそうだと思うんですけど、それでいいならそれでいいと思うんですよね。
逆に言うとそれが単に難しいっていうだけじゃなくて、その難しさを突破するとじゃあどんな良いことがあるのか。
その難しいっていうのがありつつも、それをクリアすると本当に高いインパクト、お客様の経営にバシッと響くような規模の大きいものができるから、
その苦労をしてまであえてやるビジネスかっていうのは結構大きいのかなと思っていて、
FDEっていうものに注目されて採用を検討される企業も増えると思うんですけれども、
そもそもビジネスモデルとして製品としてそういうものなのかっていうのはまず一つ見直しが必要かなっていうのはありますし、
その中で製品のジャンルとして、エアワークホースとかパランティアって業種業界特に絞ってなくて、
いろんな業務、いろんな業界にFDEがいろいろ難しいセットアップとチューニングをして届けていくっていうモデルですけど、
ある種こういう何か一定プラットフォーム性があるような製品の方が一緒にいいのかなっていう気はしますね。
そうですね、業界ですとか業種みたいなところが複雑な方がやはりそもそも問題が難しいので、
AIとかソフトウェア的な複雑性に起因するものじゃなくて、業務とかドメインに起因する複雑性があるようなところだと、
すごく解決した時の価値っていうのも大きくなるのかなっていうふうには感じています。
ちなみにサイペさんはそんな感じで今AL事業部においてFDEを代表する存在になってるわけですけど、
どんな感じで今に至ったのかというか、特に前職とレイヤーXってどんな違いがあったのかとか、
レイヤーXの中でどんな取り組みをしながら今に至ったんですか。
そうですね、前職からレイヤーX来てちょっと怒られたじゃないですけど、
自分の心に残っているフィードバックで言うと、
ずっと新卒からエンジニアとして働いていたので、
技術的にこれはできるのかできないのかみたいなところをしっかり判断できるみたいなところに責任を持っているなというふうに思っていたんですけど、
ちょっとお客様目線があんまりない、これはできます、できませんみたいな感じで終わっちゃうところが多かったので、
特にARM事業部に来てお客様との商談とかに出る中で、
営業のメンバーからもらったフィードバックとしては、
ちょっとそれだとこれもう導入できない、商談終わりですみたいになっちゃうから、
ちょっと言い方直した方がいいよみたいなことは言われて、
そういうお客様目線をしっかり持っていくっていうところを一つ、
このARM事業部で得たかなというふうに思います。
あともう一つは結構プライマシティック事業部の経験がかなり効いているかなというふうに思っていて、
本当に先ほどもちょっとありましたけど不動産とか医療とか、
あとネット投票とかクレジットカードとかいろいろやって、
その業界の法律を見たりとか、
あと大体国がワーキンググループみたいなのを開催しているので、
そこの議事録は全部見ますみたいな感じで、
そのドメインをひたすらキャッチアップ、早くキャッチアップするみたいなのをすごいやっていたので、
全然知らないドメインであっても、
最速でキャッチアップしてお客さんと同じ土俵で議論できるようになろうみたいなところは、
プライマシティック事態に鍛えられたのかなというふうに思っています。
なるほどですね。
社内外に非常に誤解を恐れない発言をBotgyouさんであえてすると、
プライバシーに比べるとLLM、今のところ結構簡単なところもありますよね。
そうですね。プライバシーの方は、
ちょっと我々も本気で、すごく本気で考え抜いた分野ではあるんですけど、
なかなかアカデミアではすごい発展している分野なんですけど、
アカデミアで解こうとしているイシューと、実際の実を応用するイシューが違かったりするので、
実際に技術的に解決するものがビジネス上欲しいものじゃないので、
無理やり技術をアピールして売ろうとしてしまった。
でもそれは別にお客様が求めているものではなかった、
みたいなのが強くあったのかなという反省ですかね。
我々一緒に数年頑張った。
技術が圧倒的に、ブロックチェーンもプライバシティックも、
今のLLMに比べると未成熟。
それは実装レベルでまずパッと動かないというものが多かったですし、
まず理論面に立ち入らないと必要的にならないというのもありましたし、
あとは攻めと守りの両方が最適化する対象にあるので、
それを両方やらなくちゃいけないというのもあるし、
さっきの法律みたいな話もあって、
その一個一個の制約条件を知るために、
お客様のヒアリングだけじゃなくて、
そういう業界とか法律のルールとかも、
まだ未策定なものも含めて見ていく人もありましたよね。
そうですね。
あとプライバシティックだと、
業務自体がデータを外部に販売したいみたいなお客様が多かったりしたので、
まだやってない業務を対象にしていて、
LLM事業部でやっているこのエアワーコストは、
常にやっている業務をどう効率化しますか、
もっといい形ないですかという議論なので、
ちょっとスタート地点も違うのかなというふうに思いますね。
新卒の広い目でSIの会社というのは、
今振り返ってやっぱり良かったなという選択という感じですか。
そうですね。
すごく金融という分野で、
すごく信頼性、高い信頼性を求められる分野で、
それがどういう仕組みの下で担保されているのかというのを、
生で体験できたのはすごい良かったなと思います。
当時はこんな煩雑な手続きすごく面倒くさいみたいに思っていたんですけど、
実際に過去に起こしたインシデントとか、
事故、ヒアリハット等を含めて、
チェックリストみたいなもの代表かもしれないですけど、
そういうのを一歩ずつ積み重ねて、
ああいうプロセスが出来上がってきたんだなというのを感じて、
そこら辺はすごく勉強になったし、
自分の価値観の礎にもなっているところかなと思います。
勝手ながらサイブさんがFDに至った経緯として、
あえて外側からの視点で思っているのは、
いろんな技術で似たようなFD的な役割があったというのが一つあるのかなと思っていて、
AI、プライバシー、あと最初ネットワークのところ、ブロックシェアのところというので、
一方、根本的にはそういう未成熟な技術で、
社会的にインフラ性の高いドメインに適応していくというのを繰り返したことによって、
特定の技術に起因するものなのか、
これは全般的にこういうスタートアップでそういうのをやることに起因するものなのかみたいな、
結構メタ的な方法論とか振り返りをされてたかなと思うんですけど、
その辺りはどうですかね。
そうですね、確かに前職の時はちょっと自分自身が若かったのもあって、
そこまでできなかったんですけど、
やはり30超えたぐらいからはかなりメタ認知みたいなものが自分の中に育ってきて、
今取り組んでいるものとか、
ぶち当たった異種みたいなものが、
本質的にはどういう異種なんだろうっていうのを意識的に考えるようになったかなっていうのはありますね。
なるほど、ありがとうございます。
ちょっと今そういう話が出たので、
次のトピックに移るんですけど、
FDEにおいて根本的に必要な能力って何だろうとか、
FDEでもがくことによってどういうスキルとか人材に伸びていくんだろうとかっていう、
FDEに必要な力みたいなところについて話したいなと思うんですけど、
ちょっとまずサイプさんにいきなり聞いちゃいますけど、
FDE、必要な能力何ですかって言われたら何を挙げますか。
そうですね、本当にお客さんの業務、何が正解なんだろうっていうのを考え抜くところと、
それを早く仮説検証できるように技術的なことにも明るいみたいなところですかね。
なるほど。
一つ多分、FDEをキャリアとして考えてる人が気になるのは、
ビジネス面とエンジニアリング面、それぞれどれぐらい必要なんですかとか、
どういうものを経験するといいんですかってなると思うんですけど、
それぞれどういう実績とか、どこまでを知ればいいのかとかってありますか。
そうですね、まず技術的な方からいくと、
技術でいうと、エンジニアの方だとすごい体験してるかなって思うんですけど、
LMが出てきて、エンジニアの在り方みたいなのがすごい時代が変わるタイミングであるかなと思います。
今までだと丸々言語に詳しいです、みたいなのとかがすごく価値発揮しやすかったし、
すごい詳しくなくても、ちょっと言い方あれですけど、
かじったことあると仕事があった時代だったと思うんですけど、
そこがLMに聞いてしまえばいいじゃんとか、
コーディングツール、クロードコードとかありますけど、
そういうのがコード生成してくれるので、動くものできちゃうみたいなのがあったりするので、
少しプログラミングスキルっていう専門性がコモディティ化していったのかなっていうのは思います。
これからどういう技術が来るとか、
LMが得意な言語とか出てくる可能性はすごいあるかなって思うんですけど、
今時点だとまだそういうのが分からないので、
LMしっかり使ってビジネス課題解決するみたいなところは、
今後価値が出てくるポイントなのかなって思っています。
ビジネスの方はなかなか一言で答えるの難しいんですけど、
やはり、ちょっと前半の繰り返しにはなっちゃいますけど、
表面的な課題をすぐ便利化するみたいなのが、
ここもコモディティ化していってしまうので、
一個の業務っていうのをすごく深く深く潜って、
先ほどの前後の業務みたいなのも含めて、
俯瞰してどこがボトルネックになっているのかっていうのを特定して、
それを解決していくみたいな、
ここずつ本当にひたすら実装していくみたいなところをやれる力っていうのは、
かなり大事なのかなっていうふうに思います。