起業における失敗の理解
宇佐美悟のサラリーマン起業戦略室
ポッドキャストサラリーマン起業戦略室は、LAT英会話の創業者宇佐美悟が、自身の体験をもとに、起業に必要な知識やノウハウをリスナーの皆様と交流をしながらお伝えしていく番組です。
スパルタ式オンライン英会話LATの提供でお送りいたします。
皆さんこんにちは、LAT英会話トレーニングを運営するH&K株式会社代表の宇佐美です。
今回はサラリーマンが起業するにあたって持つべき心構えについてお話しさせていただきたいと思います。
まず間違いなく知っておいていただきたいのは、起業したら必ず失敗するということです。
サラリーマンが起業したら間違いなく失敗すると思っていていただいて良いかと思います。
それは物理の法則と言ってもいいぐらいに間違いがないことだというふうに私は思っています。
ただ一つ覚えておいていただきたいのは、失敗というのが決して悪いことではないということなんですね。
まずそもそも失敗がどういうことかというと、起業する前に自分が実現できると思っていた計画ですとか理想と、
実際に起きる現実の結果とのギャップというふうに考えていただくと良いかなというふうに思います。
例えば私の場合、最初にフィットネスの事業を開始した時、
どんなに悪くても月に100万円ぐらいの売上げは上がるんだろうなという軽い気持ちでやっていました。
でも実際上がってくる売上げは30万から40万円程度というところの現実が突きつけられて、
そこで自分の思い通りにはうまくいかないという現実を知ることができました。
ある意味あれも大きな失敗の経験かなというふうに思います。
サラリーマンにとって失敗はミスであり、上司から怒られることでもあり、周りにも迷惑をかけることであって、
あってはならないことですよね。失敗すれば周りからの評価も下がるし、もしかすると給料にも影響するかもしれません。
でも起業した後の失敗というのは、ある意味唯一の学びの機会ということもできるのではないかなというふうに思います。
サラリーマンの時に学びと言われると、研修ですとか本を読んだりするところから知識を得ることをイメージされるかもしれません。
フランチャイズビジネスの教訓
でも実際には知っていることと経験することには大きな違いがあります。
そして自分で事業をすると日々いろんな決断をする必要が出てきます。
サラリーマンであれば決定を下すにあたって上司の承認が必要だったり、何らかのプロセスが必要になっていたかと思います。
そういったプロセスが非常に煩わしいというふうに感じられる方も多いのではないでしょうか。私も実際そうでした。
ただこういうプロセスがあることによって、自分がその決断の責任を負う必要が薄れるというか、そういうところもあるのではないかなと思います。
でも起業した後というのは全て自分で決断する必要がありますし、その下した決断の結果は自分に売り上げや利益という形で返ってきます。
つまり全ての決断が自分の思い通りの結果を生み出すという状況以外に失敗のない事業というのは存在しません。
逆にもしそのような状況になっているとしたら、おそらくその決断は大した決断ではなくて単に流されているだけで大きな変化を生み出したり、成長に向けての軌道修正だったりというものではないのではないでしょうか。
もし失敗のない状況が何ヶ月も続いているとしたら、長い目で見た時にはその状態こそが大きなリスクと言えるかもしれません。
つまり失敗を通して私たちは学び成長するのであって、失敗が存在していない状況というのは、言ってみれば起業家として自分が成長できていない状況が続いている、そういうふうにも捉えることができると思います。
ちなみに先ほども申し上げましたけれども、私の場合の一番の失敗は最初にフランチャイズのビジネスをスタートしたことでした。
誤解のないように申し上げると、フランチャイズのビジネスモデル自体は特に悪いものではないですし、私と同じ状況になったとしても失敗と思わない方も多いかと思います。
私にとっての大きな過ちは、サラリーマンのマインドのままでフランチャイズのビジネスをやってしまったことでした。
フランチャイズの参加に入りさえすれば成功が保証されるというふうに考えてビジネスをスタートしていました。
そのビジネスがスタートしてから9ヶ月間ほどは赤字続きでどんどんお金が減ってしまい、精神もすり減らしていきました。
これはそもそも私のマインドに問題があり、売上が上がらない前提で計画を立てておくべきでした。
フランチャイズに入ることで守られるかのようなマインドであったことが大きな誤りでした。
ですから自分の成長が必要だという考え方もないままにフランチャイズのビジネスを始めたがゆえに、最初から2店舗開業するというある意味無謀な計画を作ったり、そういったことをやってしまいました。
ただ、この経験というのも結局その後のビジネスをする上で大きな学びとなりました。
この失敗経験がなければ、今経営している英会話スクールのビジネスも決して軌道に乗せることはできなかったのではないかなというふうに思います。
サラリーマンマインドの克服
一方で私が強くお勧めするのは、サラリーマン時代の経験や使えるならサラリーマン時代の看板も使い倒すということです。
私の場合は元IBM営業部長という肩書は色々なところで使わせてもらっています。
サラリーマン起業をされる場合、前にいた会社の看板を使うなんてありえないと思われる方も多いかもしれません。
でも実際の社会はそんなに甘いものではないです。
前にいた会社の看板を使える限りに使って、やっとのことで売り上げを作ることができるようになります。
看板がないという方は前の会社で培ってきた経験を生かして、前のサラリーマン時代にどれだけのことをやってきたかということを自分のプロフィールとして語れる状態。
ある意味そういうことも前の会社の看板を使っていたというふうに言えるのではないかなというふうに思います。
その上でサラリーマンのマインド、特に失敗を避けようとするマインドについては極力早いうちに手放すことをお勧めします。
はっきり申し上げてサラリーマンが起業する場合、この2つのことを抑えることで結果として長い目で見て成功する可能性は一気に上がるのではないかなというふうに思っています。
1つ目はサラリーマンマインドを捨てること。
2つ目はサラリーマン時代の経験や看板を使い倒すこと。
実際のところ私が接してきたサラリーマン起業家の多くはサラリーマンマインドにしがみついたままサラリーマン時代の経験や看板を使わないという真逆の行動をとっているケースが多いです。
皆様、サラリーマンを長く続けておられる方であれば素晴らしい経験を積んでこられていると思います。
それを手放してしまってはこの社会の中であなたの価値がほとんどなくなってしまいます。
ぜひとも起業した時にはサラリーマンマインドを手放してサラリーマンとしての実績を使い倒すようにしていただければと思います。
このチャンネルでは起業を目指すサラリーマンの方に私自身の経験を踏まえて有益な情報を発信していきたいと思っています。
少しでも面白そうだなと思ってくださった方は引き続きご視聴いただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう。
今回のポッドキャストはいかがでしたか?
番組では宇佐美サトルへの質問をお待ちしています。
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それではまた次回もお聞きください。
ごきげんよう、さようなら。
この番組は提供スパルタ式オンライン英会話LAT
プロデュース宇佐美サトル
ナレーション馬車がお届けしました。