起業への誤解
宇佐美悟のサラリーマン起業戦略室。
ポッドキャストサラリーマン起業戦略室は、
LAT英会話の創業者宇佐美悟が、自身の体験をもとに、
起業に必要な知識やノウハウをリスナーの皆様と交流をしながらお伝えしていく番組です。
スパルタ式オンライン英会話LATの提供でお送りいたします。
皆さんこんにちは。LAT英会話トレーニングを運営するH&K株式会社代表の宇佐美です。
今回は起業に憧れるサラリーマンが陥りがちな思考パターンについてお話をしたいと思います。
起業を目指すサラリーマンの皆さんは、それぞれに所属されている会社でかなりの実績を上げており、
高い評価も得てきている方が多いのではないかと思います。
そんな皆さんであれば、会社の中で相談を受けたり、意見を聞かれたりということも多いのではないでしょうか。
そして、そんな時に出すコメントに対しても周りから感謝され、会社の成長に結びつくような内容で高く評価されることも多いと思います。
そして、そんな優秀な方だからこそ陥りがちなのが、
意見やアイデアを出すこと自体に価値があると勘違いしてしまうことがあるということなんです。
実行の重要性
いやいや、新しいアイデアや意見にはそれ自体価値があるでしょう、と思いの方多いと思います。
実際そのアイデアや意見をもとに新しい顧客を開拓できたり、新商品を開発できたりという経験をしてきた方もいらっしゃるかもしれません。
でもそれは、あなたが所属している会社だからこそ実現できたことなんです。
あなたが実際に起業をした場合、これまで持っていた顧客との関係や社員などを含めた人のリソースなんかは一切使えなくなることがほとんどなんですね。
実際私も以前、IBM時代の先輩と食事を一緒にしたことがありました。
その時、彼からまさにそのような発言をされたことがありました。
英会話の受講生の方をもっと伸ばしていきたくて、いろいろな施策を試して試行錯誤してるんです、というようなお話をしたときに、
彼から出てきた衝撃的な言葉は、「大企業に売りに行けばいいでしょう。」というある意味斬新なアイデアでした。
彼としては、そういう大企業に売りに行くというアイデアにとても価値があるものであり、
それこそこのアイデアは有料コンサル的な内容だというふうに思われたそうです。
確かに大企業に売りに行くことができれば売上が大きく伸びる可能性はあると思いますが、そこには大きな問題があるんです。
この時点で気づかれた方も多いかもしれません。
それは、「どうやって大企業にアプローチするのか?」という現実的な問いに対する答えです。
私が以前所属していた IBM のような大企業であれば、そこの営業は簡単に大企業のシステム部にコンタクトして、
新しいプロダクトやソリューションの提案をさせていただく機会をいただくことができます。
これまで接点のなかったようなお客様に提案したいと思えば、
社内を探せばそのお客様につながるような社員を見つけて、コンタクトをすることが可能になるかもしれません。
もしくは、例えばシステム部ではなく人事部とのアポイントメントを取りたいということになれば、
お客様のシステム部の方を通して人事部の方を紹介してもらうということも可能になってきます。
しかし、起業した後のあなたにはそのような方法はありません。
つまり起業した後はアイデアというのはほとんど重要ではなく、それを行動に起こすこと自体がとても重要になります。
LATの成功
アイデアだけでは全く価値がないと言っても過言ではありません。
それをどうやって実現するのかということ、これこそが最も大きな乗り越えるべき壁であり、
これができれば大きな成長に結びつくのは間違いないでしょう。
ちなみに先ほどご紹介した私の先輩にも、私は大企業に名もない僕の会社がどうやってコンタクトすれば話を聞いてもらえると思いますか?
と質問してみました。
そうすると彼からは、そんなことぐらいは自分で考えろよ、ということでした。
つまり彼としては大企業に売りに行くというアイデアがとても価値があるもので、それ自体が有料級のコンサル的な内容だと。
どうやって売りに行くのかといった些細なつまらないこと、これについては自分で考えて勝手にやれよ、ということでした。
起業すると取り巻く環境は大きく変わり、どんなアイデアであれ、それを実現させるためには全て自分が行動を起こすしかありません。
そしてなおかつ会社員の時のようなリソースが周りにあるわけではありません。
会社から予算を出してもらうこともできませんし、会社のスタッフを使うこともできません。
他の誰かが助けてくれるということはないですし、助けてもらえるとしても助けてくれる誰かを探すという行動を自ら考えて実行しなければいけません。
あなたももしかすると新しいビジネスのアイデアを思いついたとき、それがものすごい価値のあるものだと感じることがあるかもしれません。
そういう時はぜひ他の人にそのアイデアを話さず、ご自身で実行することを考えてみてください。
実行する計画を立て、本当に実現させることとアイデアを出すことの間にはものすごく大きな差があります。
アイデアを思いついた時点ではすごいことだと思うかもしれませんが、実際のところ実行することと比べれば大したことではありません。
他の人が思いつかなかったようなアイデアであればあるほど実現することが難しいアイデアなのかもしれません。
実際のところ私が運営しているLAT英会話トレーニングも、アイデアだけであれば他にも思いついた人はいるかもしれません。
英語の勉強をするのではなく、海外にいるのと同じように毎日英語を話さざるを得ない環境を作ればいいんだというアイデアをこれまで思いついた方が誰一人いなかったとは思えません。
それにも関わらず、LATと同じようなコンセプトでサービス提供されている英会話スクールで知名度のあるところはどこにもありません。
それはアイデアを実現するための方法が見出せなかったからだと思います。
私はIBM時代の経験を生かし、LATのアイデアを具現化するためのシステムを開発して、他にはないビジネスモデルを構築しました。
アイデアを思いついたのは一瞬のことでしたが、現在のシステムを構築して集客できるようになるには丸3年かかりました。
自分でビジネスを起こした経験のある方であれば、アイデア自体にほとんど価値がないことはよく理解しています。
それを具体化させるために行動を起こすことの方がよほど価値が大きいことなんです。
起業してからはアイデアを出すということだけでは何のお金も生み出してくれません。
アイデアを出すことと行動することの間には大きな差があります。
アイデアに価値があるのではなく、それを実行に起こしてビジネスとして成り立たせることにこそ価値があります。
価値ある行動をすることができる企業家を一緒に目指していきましょう。
この番組では企業を目指すサラリーマンの方に私自身の経験を踏まえて有益な情報を発信していきたいと思っています。
少しでも面白そうだなと思ってくださった方はぜひフォローをお願いします。
それではまた次回お会いしましょう。さようなら。
今回のポッドキャストはいかがでしたか。
番組では宇佐美悟の質問をお待ちしています。
ウェブサイト latinternational.comにあるフォームからお申し込みください。
URLは lat-international.comです。
番組のフォローやレビュー、コメントもお待ちしています。
それではまた次回もお聞きください。
ごきげんよう。さようなら。
この番組は提供スパルタ式オンライン英会話LAT
プロデュース宇佐美悟
ナレーションバシャがお届けしました。