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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬座師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ沖の方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についてお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願いいたしまーす。
今回の質問は、ラジオ沖の方からいただきました質問です。
メールの方でご質問いただいたんですけども、お名前不明のため、匿名とさせていただきます。
ご質問いただきまして、本当にありがとうございます。
タイトルコードをさせていただきまして、その後メールの内容一部の話をさせていただきます。
それでは本日の質問はこちら。
栄養ドリンクって効果あるの?
メールの内容についてどこまで話していいですか?という確認のメール、こちらからさせていただいたんですけども、
まだ返信をいただけておりませんでして、そのためメールの一部分を話をさせていただきます。
早速読ませていただきますと、私は仕事が辛い時なのによく栄養ドリンクを飲んでおります。
飲むことで疲労感が取れると思うんですけども、飲みすぎも良くないということをよく耳にします。
実際効果としてはどうなのか、また飲みすぎは良くないのかを知りたいです。
とのことでした。
ご質問いただきまして本当にありがとうございました。
実際のところ、本当に多くの栄養ドリンク販売されているのを目にするなと思いますし、
僕自身も以前、某企業に勤めていた頃は毎日のように栄養ドリンクにお世話になっていたりしました。
そのお店で売る時でも、よくタオリン何ミリグラム配合とかを販売用のポップでバーンと張り出して売っていたりしましたし、
マカが入っていることをアピールして、精力とか活力をたぎらせるよ、みなぎらせるよと宣伝していたりするもの、
あとは漢方のニンジン成分が入っていて、体にとにかく良さそうだなというのをアピールしているものとか、
その他にも有名なプロのアスリートの方が宣伝をしているものなどなど、様々な栄養ドリンクが世の中にあるなと思われます。
栄養ドリンクなんですけれども、使用用途としては大きく分けて2種類あります。
それは疲労回復を目的としているものか、それともマカとかニンジン成分、そういったのが入っていることで、
疲労回復とは別で、体に良さそうだなという成分が入っているもの、この2種類が大きく分けられるかなと思います。
今回質問いただきましたのは、疲労回復の方の栄養ドリンクについてだと思われますので、そちらについて話をさせていただきます。
疲労回復目的のものといえば、例えばブルスルチアミンというビタミンなどが入っているもの、
このビタミンが神経とか筋肉の疲労感を取るようなどして、疲れに対しての効果を期待できるようといったもの、他にはタウリン配合のもの、
タウリンはアミノ酸の一種なんですけども、あとコレステロールや血圧にも良いよと言われたりしているんですけども、
主に肝臓の働きを助けるのが目的で、栄養ドリンクには入っております。
肝臓というのは様々な仕事になっている臓器であります。
例えば、人間の体に必要なタンパクを合成したりとか、食事が取れない時が続くなど、よく言う飢餓とかに備えて栄養を蓄えておく、
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他にはアルコールとかで有名なんですけども、体にとっての有害物質を解毒したり分解する仕事、
そして、食べ物を消化に必要なタン汁というものを合成して、それで分泌するなどなど、
肝臓が様々な仕事になっている外見に、例えばアルコールを取りすぎるとか、そういったことが続くと肝臓が疲れてきてしまいますよ、
そうするとダルさとか出てきやすくなるよ、そういった言われたりします。
タウリンのように肝臓に良いよと思われるもの、肝臓のサポートしてくれるものを栄養ドリンクとして補充することで、
肝臓が楽になる、そして体力回復がしやすいという風によく宣伝されております。
このように栄養ドリンクの中では、例えばビタミンとかタウリン、こういったものが疲労回復に効果が期待できるよと言われております。
で、実際のところ本当に効くのかという話をしていきます。
例えばフルスルチアミンのビタミンの方、正直なところ1回とか飲んだだけで神経の疲労回復ができるのか、
またタウリンとかに関しても肝臓の疲労が1回飲んですぐ回復するのかというと、実際のところそういうわけではないです。
例えば神経から来る疲労とか肉体疲労などに関しては、神経のビタミン剤を最低でも2、3週間飲み続けないと効果が出ないと言われております。
またフルスルチアミンというビタミンB1のことなんですけども、一般的な日本人の食事で必要量の116%取れていると言われております。
一般的な食事が取れない人だっているじゃないかと思われるかもしれませんが、
それでも日本人の97.5%くらいの人は今のままの食生活でフルスルチアミンは足りていると言われておりまして、
正直なところ無理して摂取する必要はないと言われております。
栄養ドリンクを飲んだ時に尿が黄色くなったりするのは、ドリンクでビタミンを摂取してももう体の中で十分取れているので、
もう尿で余分な分のビタミンが溶けて外に出るので、それで溶けたビタミンの色で尿が黄色くなったりもしております。
またタウリンなんですけども、よくインターネットとかで検索しますと、タウリン効かないよという意見もあります。
ただタウリンは肝臓に対して効果が証明されているものなんだ、有効なんだよという意見もありまして、
これ結局どっちなんだという質問をいただくことがあります。
タウリンについてもう少し話をさせていただきますと、まずタウリン、これ自体は肝機能改善への効果はあります。
というよりも、タウリンが主成分の薬、医師が処方する薬として存在するんですけども、
一応その適用、タウリンはどういう形に使われますか、効果がありますかっていうのに、
コーピリルビーン結晶における肝機能改善という、肝機能改善に対して効果あるよというお墨付きは出ております。
それとタウリンは一部の心臓とか脳の疾患に使われたりもします。
ということで、タウリン自体は医薬品として使われる立派な成分ですが、
肝機能を改善したからといって、それが疲労回復に絶対つながるかというと、そういうわけではないです。
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疲労というのは確かに肝臓などの内臓系の疲労から感じることもありますが、筋肉の疲労とか神経の疲労、それに肝臓以外のその他内臓系の不調、
様々な要因がある中で、肝臓とか一部の心臓への効果がある薬を使ったところで、
それで疲労回復につながるかというと、はっきりとは言えないです。
また、タウリン欠乏症というタウリンが少なくなった際にはどういう症状が出るのでしょうか。どういう疾患なのかという話になりますと、
タウリンが欠乏してきますと、高血圧とか生活習慣病、そういうときになりやすくなりますよ。
目の網膜の働きが悪くなる可能性がありますよとは言われるんですけども、タウリンが欠乏することで特別疲れやすくなるよとか疲労感が生じる、
こういったことは別に言われないです。 なので、タウリンが足りないから疲れやすくなるという科学的な根拠は薄いです。
ここからつながりまして、そもそも人体においてタウリンが疲労回復効果があるのかどうか、これ自体も科学的な根拠が薄いと言われております。
でも実際、栄養ドリンクって飲むと疲れが飛ぶ感じしませんか? じゃあなんでああいった栄養ドリンクを飲むと疲れが吹き飛ぶ感じがするのか?
というと、理由は主に2つ。糖質とカフェインです。 最近では糖質少なめの栄養ドリンクもあるんですけども、栄養ドリンクでは1本あたり15gぐらいの糖質が入ってたりします。
15g、だいたい砂糖大さじ1.5杯分ぐらいでは、パンでいうとロールパン1個分ぐらい、ご飯だと50g分ぐらいの糖質と言われております。
糖質を摂ることで多幸感、リラックスとか幸せを感じやすいです。 そうすると疲れてる感じを鈍らせることができます。
ので実際には疲れていても、そのリラックスとかできていることで疲れを感じにくくしてくれます。 また栄養ドリンクにはカフェインが入っております。
カフェイン、眠気を覚ます効果なのが期待しやすいですよ、というものにもよるんですけども、栄養ドリンクに入っているカフェインの量、
これ実は製品によってすごい大きく変わるんですけども、 カフェインが少ない製品では1本あたり30mg、多いものだと栄養ドリンク1本あたり150mgカフェインが入っていると言われます。
ちなみに紅茶の1杯分がカフェイン30mgぐらい、ドリップコーヒーが60mgぐらいと言われております。
こういったカフェインによりまして交換神経を刺激する、それで眠気を覚ますというのもあるんですけども、体を動かしやすくするという効果もあります。
なのでカフェインによって体が動きやすくなりますよ、そして糖質によってリラックスして疲れを感じにくくする、
こういったことから栄養ドリンクを接種すると疲れが飛ぶ感じがします。
が実際には疲労回復効果を起こしているわけではないので糖質のリラックス効果が切れたりとか、
カフェインでの覚醒作用が切れると溜まっていた疲労をすごい実感しやすくなります。
栄養ドリンクを接種していた間に活動していた分の疲労も溜まっているので、より疲労を感じやすくなったりします。
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それによりまして、また疲れが出てきたよということでまたついつい栄養ドリンクを飲んでしまうという風に依存性に繋がりやすいという性質もあるので注意が必要と言われております。
この話をよく患者様とかお客様にする際に、僕しょっちゅう頭に浮かぶんですけども、
これちょっと話脱線してすいませんが、最近の最新作とかスマホアプリ僕プレイできてるんですけども、
パワープロという野球ゲームがわかる人では、体力回復した時に栄養ドリンク飲みませんか?それ数日後に反動で一気に疲労が襲ってくる感じありませんか?
体力がグワンと減るという、そういう演出が今最新作はわかんないんですけど過去作ではありまして、
あれはその栄養ドリンクとしての特徴、うまいこと捉えている、うまい演出だなと個人的には思っております。
話戻させていただきますと、こういった栄養ドリンク、正直1日1本とかでは問題ないと思われるんですけども、
糖質が意外と含まれていることで血糖値が上昇しやすくもなります。また、カフェインが入っていることで交換神経を刺激するということで、
飲む時間とかによっては、本当は副交換神経を頑張らせたい時間帯に交換神経を刺激してしまうので、自律神経が乱れやすくなる、そういったリスクもあります。
が、どうしても疲れがある、今辛い時を乗り越えたいという時には栄養ドリンクが自分の体をしっかり動かしてくれるということで、
そういった時困った時は使ってみるのもいいとは思います。ここまでが質問に対する僕なりの返答です。
それではここからは本日のワンポイントです。 本日のワンポイント
栄養ドリンク、飲むなら飲酒前か風邪の時? 本当に辛い時は正直いつ飲んでもいいんですけども、
それでも栄養ドリンクを強いて言えばいつ飲むといいのかという話をします。 ただこのワンポイント今回
やや社会人向けのところがあるのでその点をご了承いただければと思います。 栄養ドリンクなんですけども飲むなら飲酒前
まずこの話をしていきますとタウリンは肝臓の解毒作用とかをサポートしてくれる、そういった効果がありますのでアルコールを
摂取してアルコールや二日酔いの原因となるアセトアルデヒド、こういったのを解毒しやすくなります。
またタウリンは摂取後2時間ぐらいで体内で半分くらいになるという比較的早めに体の中から消えてしまう成分なので
飲酒する直前ぐらいに飲むとちょうどいいかなと言われております。 飲酒が終わってからそれで栄養ドリンク飲んでもいいんですけども
その時にも実際も体の中にはアルコールとかアセトアルデヒドが大量にあって 肝臓がこれからこれを大量に分解しなきゃ解毒しなきゃという状況なので
この時にタウリンとかでサポートしてあげてもそれはそれで肝臓が楽にはなりやすいです。 が飲酒後よりも飲酒前に栄養ドリンクを飲んでおきまして
そもそもでアルコールがアセトアルデヒドに変化する反応が起こる前にしっかりとアルコールを解毒しておいた方がアセトアルデヒドが生まれにくくなりまして
後の時の肝臓の仕事が楽になりやすいです そして2日酔いも楽になりやすいです
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というのもありまして飲酒前に栄養ドリンク飲むのがいいと言われております またもう1点社会人とかですとどうしても付き合いとかもありまして
自分の想定以上に深酒するということありませんかという それより電車で寝過ごしてしまうそういった恐れが出てきてしまうことがあります
糖質により眠りを誘いやすくするという恐れも栄養ドリンクにあるんですけども
カフェインの交換神経の刺激作用によって飲酒による眠気対策にもなります 例えば仮に眠ってしまっても交換神経が刺激されているのでスマホのアラームとかで起き
やすくなったりとかしますよ それで寝過ごし対策になりやすいと言われます
それでも起きれない可能性もありますのであくまで予備起きやすくなる可能性がある ようという程度に胸に留めておいてほしいんですけども
カフェインが多い栄養ドリンクを選んで眠りにくくした方がこういった飲酒後の寝過ごし対策にはなります ただ夜は基本的に交換神経活性化させたい時間帯なので
夜の栄養ドリンクを繰り返すと自立神経を乱す原因になりますのでこの方法は時々くらいの方がいいです 次に風邪をひいた時これはその日仕事や学校休めるという状況での話になるんです
けども糖質を取ることにリラックス効果とかカフェインによる覚醒作用で風邪のひどい 症状だるい状況でも比較的楽に感じやすくなるので病院へ受診をする
そういった体を動かしやすくなります また風邪ひいた時とか体調悪いこともありまして日中に眠りたくなることも多いかと
本当はこういう時にしっかり休んでいただいた方が体力回復早いんですけども 日中にしっかり眠りすぎて
副交換神経を活性化させすぎると休みぼけのような感じを生み出しやすくなります なのでこの時にわざとカフェインが入ったものを摂取しておきまして
日中に眠っていても交換神経の刺激を多少しておくことで自立神経の乱れ対策 休みぼけ対策になったりもします
ただ交換神経を刺激しながらの睡眠ということですと正直 副交換神経をしっかり働かせた睡眠に比べると体の回復効果落ちますので症状が重いなぁという風邪の時は
しっかり回復させるためカフェインが少なめの栄養ドリンクにしたいとか 栄養ドリンクに頼らないようにするのも重要だったりします
今回はこんな感じです質問いただきまして本当にありがとうございました 連絡が途中で取れてないという状況で残念なんですけどもまた気になること
などあればいつでもご連絡お待ちしております 今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです それではまたお会いしましょう
このラジオで話す内容はあくまで一つの施設であったり一つの例です 医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので
自身がかかっている医師や看護師薬剤師などの話を優先するようお願いいたします
