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2023-02-02 13:32

第26回「腰痛を楽にするには?(筋肉編)」/「腰痛予防のストレッチってなぜ大事?」

2月のanchorトークテーマより「寒い日には腰痛注意!!」という事で話をさせていただきました。


今回の内容

・腰痛がなぜ起こるのか?チューペットで例えてみよう!?

・寒いと腰痛増えるのは、筋肉が萎縮するから!?

・老廃物が運ばれない!!血管圧迫要注意!!

・ストレッチは腰痛に良い!でも無理のしすぎは逆効果!?


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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオを聴きの方からの質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問を紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす。
今回の内容ですが、アンカーさんの2月のトークテーマである
寒い日には○○というテーマに沿った内容で話をしてみようかと思います。
寒い時期、患者様からも本当に質問をよくいただく、そういった内容でお話しいたします。
それでは今回の質問はこちら。
腰痛を楽にするには?筋肉編
今回、寒い日には腰痛に注意が必要だよということで話をさせていただきます。
この時期は本当に痛みが出やすいです。寒いと痛みを感じやすくなることもありまして、
整形外科を受診して痛み止めの飲み薬やそれやシップをもらう方が増えております。
実は薬局でも痛みに関する質問がかなり増えてきております。
今回はその中でも痛み、特に日本全国で約3000万人が悩んでいるようといわれる腰痛について話をさせていただきます。
今回は筋肉編で、次回は神経編で分けさせていただこうかと思います。
同じ腰痛でも筋肉と神経だとアプローチがちょっと変わってくることもありまして、
別の話のようになるおそれがあるためですので、どうぞご容赦いただければと思っております。
さて、内容に入りますと、腰痛といえば有名なものだとよく言うひっくり腰。
医学的には急性腰痛と言います。急に起こる腰痛ということですね。
この突然起こる腰痛で悩まれている方は本当に多いです。
急性腰痛、これ筋肉が原因なものもあれば神経に関連するものもありまして、
今回は特に筋肉の場合で話をしていきます。
まず、腰痛でよくあるのは筋肉が固くなることで起こる腰痛。
筋肉を使うとその部分がギュッとなり、固く縮こまるようになります。
例えばの話になるんですけども、右手でも左手でもいいんですけども、
拳をギュッと思いっきり握りしめた状態、これが筋肉を使っている状態です。
そして特に握りしめていないで、手を力を入れていない状態、開いている状態、これが筋肉を使っていない状態です。
拳を握りしめているときは筋肉がギュッと固くなっているという状態です。
筋肉、力が入ることが腰でも起きることで腰痛につながります。
力仕事であったり、同じ体制で続けることでそこの筋肉が使われ続けるんですけども、
そこの筋肉が固くなっていきます。固い状態が続くという表現ですね。
以前ある医師の講演で、その医師はこのずっと筋肉を使っている状態をチューペットというお菓子で例えておりました。
チューペット、今もう実はその名前で販売していないそうでして、
リスナー様の中でもチューペットって知らないよという方がいらっしゃるかもしれませんが、
ポッキンアイスとかも言われたりするんですけども、一応どういう商品かと言いますと、
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棒状の容器の中に様々な味の液体、例えばイチゴ味、メロン味とかそういった液体が入ってまして、
そのままその容器のまま飲むこともできるんですけども、
凍らせてアイスキャンディーみたいにして食べたりすることもできる、そういうお菓子ですね。
ピンとこない方、チューペットで調べていただけると、これねってわかるかなと思われます。
これ普通の状態、特に凍らせてない状態、まさに液体が入っているだけの容器の状態ですと、
ふにゃふにゃとしてますよね。
いろんな方向に曲げたりもすることができます。
ところが筋肉が凝ったように、チューペットが固まって凍ったような状態。
カチカチですよね。曲げようとしてもうまく曲げられない状態。
そして無理に曲げようとすればポキッと折れるような状態です。
これが筋肉が凝った状態です。
実際にはそこまではっきりとポキッと筋肉が折れるわけではないんですけども、
筋肉が凝った状態だとまずそもそも硬いので動かすのも辛くなりますよね。
そして先ほどポキッと折れたように、こういうふうに無理に動かそうすれば筋肉を負傷します。
実際、腰痛ではひどい場合ですと筋肉の肉離れで痛くなるということもあります。
この今話しましたポキッと折れた状態がよく言う急性腰痛、ぎっくり腰だとそのドクターは話しておりました。
あくまでイメージの話とありまして、今の部分も細かい部分では違うんじゃないかと思うかもしれませんが、
なんで筋肉が凝っている状態だと怪我しやすいのかとか、
そういったイメージにはこのチューピットの例を使うと分かりやすいのではないかなと思われます。
なので筋肉によく負担をかけたりとか使っている状態で疲労がたまったりもして、
筋肉部分、そういったところに硬くなっているところに無理をさせるとぎっくり腰というのが起きます。
ちなみになりますが、なぜ冬は腰痛が起こりやすくなるかと言いますと、
冬は寒さによって筋肉が萎縮します。
というのも寒さ、これを耐えるために筋肉が熱を逃さないように、
また筋肉を萎縮させるというのは筋肉を使うことになるので熱を発します。
なので寒さに対抗するため筋肉が萎縮します。
それによって筋肉が硬くなっていきます。
それが腰痛につながっていくということですね。
またぎっくり腰、急性腰痛にならなくても筋肉が凝るという状態が続きますと、
慢性的な腰痛になりやすいです。
というのも筋肉が硬くなってしまうと血の流れも悪くなるからです。
血液というのは血管がポンプみたいに膨らんだり縮んだりとして、
そういうふうな動きをして流れていくんですけれども、
筋肉が硬くなることでその血管が筋肉に邪魔されて広がりにくくなります。
また硬くなった筋肉がその血管を圧迫したりします。
なので血の流れ、血流が悪くなったりもします。
本来血液がしっかり流れていれば、
血液というのは新鮮な栄養素を運んでくれて、
そのありとあらゆる体のいろんな部分の不要となった老廃物とかも運んでくれますよという働きをします。
全身の細胞は元気を保ちます。
が筋肉が硬くなって血液の流れが悪くなると筋肉が凝っている部分には老廃物がたまりやすくなります。
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その老廃物を運べなくなるということですね。
その老廃物がいずれ細胞で炎症を引き起こしやすくなりまして、それが痛みにつながります。
この場合は特に急激な動きをしなくても、だんだんじわじわと体の中で悪いことが起きている状態ですね。
そして一回起き始めると、だんだん溜まり溜まったものがあるので、
だんだん長引く痛みになるよと言われております。
こういった慢性な痛みが起くときには正直体を温めた方がいいです。
筋肉がカチカチ、特に長時間に渡って硬くなっているものをほぐすためには温めるのがいいんですけども、
筋肉がほぐれる、温めるとほぐれやすくなるので、
そうすると血液の流れが良くなりますよ。
血液の流れが良くなれば、先ほども血の流れは老廃物を取ってくれますし、
新鮮な栄養素を運んできてくれるので、少しずつ悪いところ、炎症部分が良くなりやすいと言われております。
では一方で急な痛み、これも温めた方がいいのかなと言うと、実はそうでもないです。
急な痛みはまず冷やした方がいいです。
急な腰痛、先ほどで言うとチューペットでポキッといった状態ですね。
これ筋肉で言えば肉離れとか起こしているかもしれない状態ですし、
慢性的な痛みというのがじわじわときているのに比べて、
急な痛みというのはその極小的な部分でかなり重い炎症が起きております。
炎症は急激に、そしてかなり酷く起きていまして、
炎症というのが起こるときに、その炎症が起きていると晴れるんですけども、
その晴れの熱とかで周りの細胞もどんどんどんどん壊していきます。
周りの細胞も壊れると、その中には老廃物とかが漏れ出しますよね。
その老廃物が他の細胞にも侵食をするなどして、
また別の細胞にもダメージを与えていくという状態です。
なので、まず急な痛みが起きたときは、とにかくこの炎症を抑えないと治療にはならないです。
炎症というのは熱とか晴れがありますよ。
まず熱と晴れを引かせるためにも、冷やすのが大事です。
そして、ある程度痛みとか落ち着いてきたな、
そこまでいけば今度は冷やすか温めるか、
これはどちらか自分で気持ちがいいかなと感じる方を選べば大丈夫です。
炎症がまだひどいなと言うのであれば、体を冷やして炎症が落ち着くのを待てばいい。
炎症が落ち着いて、大丈夫だな、もう晴れとか熱こさないなとなれば、
今度はやっぱり炎症が起きたりとかして悪くなっているところもあって、
筋肉が張ったりもしている、コリになっているという可能性もあるので、
そのコリをほぐすために温めるというのがいいかなと。
実際のところも、ある程度ひどい炎症が落ち着いた状態ですと、
自分の体が気持ちいいなと思う方に行けば治療としてはいいよというのが
多くの整形の先生が話しております。
だからもちろん、温めるとか冷やすとかだけではなくて、
薬とかを使ってもいいと思います。
痛みがひどい、炎症により細胞が壊れている状態ですので、
やっぱりこの痛みとか炎症を早めに引かせたいとなると、
痛み止めの飲み薬とかシップ、あとは塗り薬、そういうのを使うといいと思います。
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体の表面に近い部分だけにしか効かないと言われているんですけども、
自分が効かせたい部分、例えば腰痛であったり、それぞれ肩こりであったり、
効かせたい部分に素早く効かせることができますよと。
飲み薬の場合は効くのにちょっと体の中に吸収されて、
それで血液に回ってというのもあるので、少し時間がかかることもあるんですけども、
血液に乗って体の中で炎症が起きている部分、
どこにでも働きかけて痛みや炎症をされます。
腰も痛いよ、シップとかも貼るのもちょっと辛いな、肩が痛くてなかなか腰に貼れないなという時でも、
痛み止めを飲むと肩も腰も効いてくれますよと。
飲み薬の痛み止めが頭痛でも腰痛でも効果があるのは何で?というのをたまに質問を受けるんですけども、
血液に乗って体の中で炎症が起きている部分、どこにでも行くので、
腰でも頭痛でも肩でもどこでも効果が出てくれると言われております。
以上、筋肉から来る腰痛の話をさせていただきました。
そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、腰痛予防のストレッチってなぜ大事?
腰の痛みとかの予防でストレッチしましょうよというのは、
多くのテレビ番組や書籍などにも見られますし、
最近ではよく生体師さんの動画、YouTubeの動画なども数多く見られます。
なぜストレッチかというのは、今ちょっと話してきたところにも被るんですけども、
筋肉が凝った状態にしないためです。
同じ体勢を続けているというか、同じところにも筋肉を使い続けるとなってしまうので、
筋肉が凝りやすくなります。
それは腰痛の前段階になります。
この状態をひどくする前に、ストレッチなので筋肉を伸ばしてあげたりして、
同じ動きをしないようにする。
そうすると、凝りとかが起こしにくくなりますよ。
また、筋肉を伸ばしてあげることで、固くなり始めた筋肉、
それが筋肉が固くなると、よく言うとカチカチになるんですけども、
伸ばしてあげることで、また筋肉の元の状態、筋肉弾力のある固くない状態に蘇らせたりもしますよ。
こういったことをすることで、筋肉が凝りにくい状態が生まれます。
また、筋肉をほぐすことで筋肉の圧迫で悪くなる血の流れ、
筋肉が固くなって圧迫することで血の流れも悪くなるんですけども、
筋肉をほぐしたりとか伸ばすことで圧迫感が取れます。
そうすると血の流れも確保できるので、老廃物などを貯めにくくもします。
なので、急性でも慢性でも筋肉からくる腰痛などを予防するためには、
ストレッチは大変有効な手段です。
が、ここで注意となるんですけども、いくらストレッチが体に良いといっても、
きつめのストレッチをいきなり開始するのはやめた方がいいです。
いわばストレッチも運動の一種なんですけども、
負荷のかかる動きをいきなりすることは体に無理をさせます。
いくら筋肉が硬くないから大丈夫だよということでも、
例えば筋肉に無理な動きをさせる。
今回散々話していますけど、チューペットで今回も例えさせていただきますと、
液体しか入っていないチューペットの状態でも、
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無理にグーッと引きちぎったり伸びようとすれば、
当然容器が壊れて中の液が漏れちゃったりしますよね。
そういうことで無理な動きをいきなりするっていうのは、
筋肉を痛めてしまうことがありまして、逆効果になることもあります。
なので、まずストレッチを始めようと思っても、
まずは軽めのストレッチから始めていきまして、
体の筋肉を慣れさせていくのが大事です。
また、ストレッチではなくても、
急性気の腰痛の時とかは安静にした方がいいんですけども、
普段から軽めの運動をしておくと、
そうすると、やっぱり普段と違う動き、
仕事の時とかと違う動きをするので、
当然違う筋肉を使うので、
懲りの対策にもなりますし、
運動をすることで血の流れが良くなります。
血の流れを良くしておくと、老廃物が溜まらないで、
腰痛や肩こり、そういったのが予防にもなります。
なので、ストレッチ以外にも、
軽めの運動などもお勧めしております。
以上、今回はこんな感じです。
今回は腰痛ですと、
特に筋肉の場合で話をさせていただきました。
次回は、より寒い時に感じやすいと言われる、
神経での腰痛で、それで話をしていきます。
薬のお話なども、
次回はもう少しできればなと思っております。
今回も最後までお聞きいただきまして、
誠にありがとうございます。
次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容は、
あくまで一つの説であったり、一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、
薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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