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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ置きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回の話は、先日患者様からいただきました質問でして、薬に関するものです。
薬に関するものと言っても、市販薬とか食品にも関わる質問でしたので、この場で話をさせていただきます。
それでは今回の質問はこちら。
整腸剤ってどう違いがあるの?
質問いただきました経緯、簡単に話しますと、その患者様は胃腸に不安がある方でして、下痢がよく続いたりとか、腸の辺りにだるさを感じておりまして、
定期的に整腸剤の処方されておりました。が、状態がイマイチという感じをずっと続けておりまして、
医師と相談したもと、一度整腸剤をかいてみたところ、腸の不調が和らぎまして、便の状態が良くなった、腸辺りのだるさもなくなった、とのことでした。
そして、なんで整腸剤をかえるとこんなにも違うのか?という質問をいただきました。
市販で購入できるものでも、処方されるものでも、整腸剤、種類があるんですけども、結構違う菌が入っていたりいたしますよ。
例えば乳酸菌が入っているものとか、あとは酪酸菌というものが入っているもの。
実際のところなんですけども、整腸剤の中での使い分けというのは、エビデンスが確立されていないです。
例えば、この整腸剤はこういう症状の時に効くよとか、こういう症状の時にはこういう整腸剤が良いよというのは、はっきりとは確立されていないです。
そういうこともありまして、いろんな菌を試してみて、どの整腸剤で良く効果があったのかなとか、自分にはこれが合っているのかな、いろいろ試してもらうのが良いです。
ただ、それでも一応こういう状態の時はこの整腸剤が良いよという方針が曖昧ですけどあります。
それについて今回話をさせていただこうかなと思います。
今回の話は主に菌ごとでどう違いがあるのかという話をしていきます。
商品名で話をしてしまいますと、各お店で販売している商品名が違ったりとかしますし、
あと薬剤師がこういったポッドキャストなので、比較をして話をする時に商品名で話してしまうとよろしくない、そういうこともありますので、
商品名ではなくて菌の名前で話をさせていただきます。
市販とかで販売されている整腸剤、パッケージのところにはそれぞれの商品は何の菌が主に入っているのかなというのは記載されておりますので、
自分が購入されている整腸剤、また近くのお店の整腸剤、そういったものの成分名とか菌の名前、そういったものと照らし合わせていただけると幸いです。
今回の話ですけども、よろしければ第42回で善玉菌や悪玉菌について話をしておりまして、そこと関連する内容が大変ありますので、
もしよろしければそちらも聞いていただけると嬉しいです。 それでは内容に入っていきます。
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よくある整腸剤に入っていると言われる菌、今回は4種類、落参菌、ビフィズス菌、乳酸菌、それと糖化菌というこの4つの菌について話をさせていただきます。
ではまずは落参菌の話をします。 落参菌、ミアイリ菌という名前で見かけたりもしますけども、この整腸剤、
最近ではダイエットに良いよとか筋肉をつけるためにも落参菌は重要だよといろいろ言われているんですけども、
今回のテーマではそこを話すとちょっと方向性が迷ってしまいますので、今回はお腹のことで悩んでいる方に絞って話をさせていただきます。
この整腸剤は強いて言えば便秘や下痢など便の調子が悪い方に使われやすいと言われます。
落参菌というのは大腸に生息する菌でして、大腸を整えやすいと言われております。
大腸の働きは腸内の入ってきた水分とかミネラル、こういうのを吸収するんですけども、
この大腸の調子が悪い時に水分の吸収バランスが崩れると、例えば便の状態が緩くなったりとか、
逆に硬すぎたりとか便の状態がおかしくなったりします。
ビフィズス菌や乳酸菌とかも大腸に働きかけるんですけども、落参菌の場合は水分調節とか大腸の菌のバランスを整えるように加えて、
炎症を抑えやすいと言われております。 海洋性大腸炎とかそういった疾患を聞いたことがありますでしょうか。
腸の中で炎症が起きているという状態ですね。 何らかの原因によりまして腸の中で炎症が起きると荒れてしまっている状態です。
そうすると当然腸はうまく働かないです。 その炎症によって例えば便に血が混じりやすくなったりするようということもあります。
こういった便にちょっと血が混じったりとか、その粘血便、ちょっと血の要性でねっとりしているような便の方、そういうのも含めまして、便の状態がおかしい方に落参菌は効果が出やすいと言われております。
次にビフィズス菌と乳酸菌、この2つはよく似てますのでセットでお話しさせていただきます。
この2つはお腹が張るような感じがする際に飲むといいよと言われたりしております。 腸の中に入ってきた食べ物、腸の中の菌によって分解をされるんですけども、分解されるのはパターンが2つあります。
それは発酵と腐敗です。 腸内で食べ物を発酵させると様々なビタミンとか
作酸とか栄養素など体に必要なものを生み出してくれるんですけども、腐敗、腐ったいという感じになりますと、アンモニアとかの有害な匂いを発生させるので、このガスとかが溜まってしまいますよ。
これがお腹が張るような感じの原因もなったりします。 腐敗というのはタンパク質の多いもの、食べ物とかで起こりやすいんですけども、
発酵を起こす菌が少ないと発酵が起きない、なかなか腸の中の食べ物が分解されないようとなってくると、
アクダマ菌によってだんだんと腐敗が起こってきます。 なのでタンパク質以外の食べ物でも全ダマ菌が少ないと腐敗が起きたりします。
腐敗が起きると発酵の時に比べて栄養の吸収が落ちますし、 腐敗によりガスが溜まっていく、お腹が張っていくという状態になります。
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なのでお腹が張りやすいという方は発酵があまり進んでない方ということがよく多いです。
そういった方には発酵が起きやすい菌を補充するとお腹の張りが柔らぎやすいと言われます。
そしてビフィズス菌と乳酸菌は発酵を助けてくれる菌と言われております。 ビフィズス菌は主に乳酸と酢酸を作ります。
乳酸菌は主に乳酸を作るという効果があります。 この2つに共通する乳酸というものは腸内にある食べ物を発酵させるという特徴があります。
この2つを補充しておくと乳酸が作られやすく発酵が進んでいくと言われております。
またビフィズス菌が作りやすい酢酸は腸を弱酸性という腸が動かしやすい状態に保ちやすくします。
また腸内の状態が良いとアクダマ菌の増殖も抑えられやすいと言われております。 乳酸菌による発酵でも酢酸は作られるんですけども
ビフィズス菌の方が酢酸をより生み出しやすいと言われております。 ビフィズス菌と乳酸菌どちらも乳酸を生み出すことで発酵を進めるので酢酸を生み出す
ビフィズス菌の方がメリットが大きいと思われます。 なのでいろんなものは全部ビフィズス菌の方が得じゃないかと思うかもしれませんが
ビフィズス菌の方にデメリットというのがあります。 ビフィズス菌は酸素に弱い、空気に触れると死滅しやすいというデメリットがあります。
食品とかの加工が非常に難しいです。乳製品とかはかなり難しいかなと。 ただビフィズス菌入りのヨーグルトとかありますよね。
ああいう風にヨーグルトの中の部分ですとビフィズス菌は発酵しやすいと言われております。 ただかき混ぜたりしてしまった場合
中のビフィズス菌が空気に触れてしまうため、ビフィズス菌が死滅しやすくなると言われます。 なのでヨーグルト、ビフィズス菌入りのヨーグルトの場合、かき混ぜたりした場合はすぐ食べていただいた方がいいと言われております。
1回かき混ぜて空気に触れさせていただきますとどんどん死滅してしまいますので、 かき混ぜた後に例えばラップして冷蔵庫保管としてもだんだん死滅しやすいと言われております。
一方の乳酸菌はビフィズス菌に比べて酸素に強いという性質があるため、空気に触れさせやすいです。
様々な食品などでの加工がしやすく、例えば牛乳や乳製品、発酵食品など様々な形で乳酸菌は摂取しやすいというメリットがあります。
それと実は乳酸菌のメリットとしてもう一つありますのが、落酸菌を腸内で育てやすくするというメリットがあります。
落酸菌だけを単独で増やそうとするよりも、乳酸菌と落酸菌を一緒に摂取しておくと、落酸菌単独の時に比べて落酸菌が11.7倍も増やしやすくなるというデータがありますので、
落酸菌のことも気にしたいなぁという方ですと、乳酸菌を摂取してみるのがお勧めしております。
こういったところがビフィズス菌や乳酸菌の特徴です。
そして最後になりますが糖化菌。この菌の特徴としては、乳酸菌が入っている成長剤とか食事、
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そういったのを摂っている方に効果を出しやすくなるようというサポートをしてくれるという菌です。
乳酸菌を単独で増やそうとするよりも、糖化菌と乳酸菌、これを一緒に摂取しておくと、乳酸菌が12.5倍も増やすくなると言われております。
乳酸菌を増やすことで腸内の発酵など進めますよという、乳酸菌のことも気にしているという方、ビフィズス菌、もしくはビフィズス菌はこまめに摂取しているよ、
でも乳酸菌の成長剤あまり飲んでないかなぁ、でも乳酸菌も増やしておきたいなという方、
そういった方とかは糖化菌とかも摂取しておくと乳酸菌も増やすくなって、腸の状態がより良くなると言われております。
また乳酸菌が増えることで、今度は落酸菌も増やすくなるよと言われておりますので、糖化菌が直接というよりも間接的になるんですけども、落酸菌も増やすことができます。
こういった形で腸の中の全卵菌を増やしやすくするというのが糖化菌の効果です。
こういったところがこの4つの菌の違いと言われております。ここまでが質問に対する僕なりの返答です。
それでは今回のワンポイントはこちら。
成長剤4週間で効果がなければ変えてみた方がいい。
先ほどまで菌のそれぞれの違いについて話をいたしました。それぞれの菌に主な特徴はあるんですけども、生活習慣の違いなので、
皆様それぞれが腸内でよく言う菌とか体質によって聞きやすい菌、そういったのもありますので、
例えば必ずしもお腹が張るからビフィズス菌や乳酸菌というわけではなくて、
お腹が張っても落酸菌を接種してみたら効果あるよということも実際のところよくあります。
明らかな食当たりとか胃腸風邪という時では腸内環境が乱れておりまして、
こういった時は特に成長剤が効果が出やすいので、すぐに効果を感じることができます。
ですが、長期的に腸の中の環境を整えたいという方ですと、
今現時点そこまで状態が崩れてないという方ですと、
成長剤での効果を感じるには4週間以上は継続する必要があると言われております。
そのため、4週間以上継続しても腸の状態がなんかイマイチだな、スッキリしないという時は、
成長剤別のに変えてみるといいと言われております。
実際のところ、ある成長剤を4週間続けていれば、その成長剤で接種できる菌は十分に足りていると言われております。
ただ、なんで腸の状態が良くないのかなというと、
他の菌が足りていないことで腸の状態が良くないという可能性が多いのであります。
例えばの話になりますが、4週間乳酸菌続けたよ、でもなんかイマイチだなという時は、
乳酸菌はもう足りているはずなので、他の菌、例えばラク酸菌を今度は接種してみようかなとか、
ビフィズス菌今度は接種してみようかなという具合に変えてみるといいと言われています。
今回の話では、大まかな成長剤の使い分けをお話しさせていただきました。
が、全玉菌と言っても菌の違いがあるんだなぁとか、ある菌を試してみても調子イマイチならば、
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他の菌を試してみようかなという、そういった感じでいいと思いますので、
今回の話は一つの参考程度にしていただければ幸いです。
ただ、成長剤4週間は継続してね、というのを一つの目安にしていただければ幸いです。
今回はこんな感じです。質問いただきました方、本当にありがとうございました。
町内細菌などは様々な商品がありまして、注目度も高いので、話をする機会がいただけて本当に良かったなと思っております。
成長剤なので、何かご意見、ご質問などいただけると大変嬉しいですので、いつでもメッセージお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして、誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
今日で話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。