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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオ置きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマも、ラジオ置きの方からいただきました質問です。
本当にありがとうございます。
ご質問いただきましたのは、ラジオネーム、ながしのムーミン様です。
以前、第16回の、休みボケを軽くするには、のご質問をいただきました方です。
時々メールなどでやり取りさせていただいておりまして、
今回もメールでいただきました質問から話をさせていただきます。
それでは今回の質問は、こちら。
善玉菌と悪玉菌って何なの?
今回は主に聴観に関連する質問をいただきました。
もう少し今回の質問内容を話しますと、
聴観でよく聞く善玉菌とか悪玉菌ですけども、
善玉菌を増やした方がいいと思うのは、何となくですか分かります。
でも、そもそも善玉菌と悪玉菌ってどんな働きをするんですか?
との質問でした。
テレビとか健康に関する書籍などでも、善玉菌とか悪玉菌、こういったワードをよく見たりしますし、
きっと善玉菌が良いものだな、悪玉菌が悪者だな、と思われているかと。
確かに善玉菌が多い方が聴の働きが良くなりますし、
悪玉菌にもやっぱり悪いところあるんですけども、
ただ、悪玉菌は悪玉菌で大事な働きだったりします。
なので全くいらないものではなかったりもします。
今回はこういった善玉菌と悪玉菌について話をしていこうかと思います。
まずなんですけども、聴の中には大きく分けて3種類の菌があると言われます。
それは善玉菌と悪玉菌、そして日和美菌の3種類です。
いきなり日和美菌というワードが出て、なんだこれはと思うかもしれませんが、
漢字で書くとよく日和美、どっちつかずとかで、
そういうあんまり良い表現ではないですけども、
どっちつかずとかで使われる日和美ですね。まさにあの字をつきます。
というのもなんですけども、この日和美菌って腸内の状態によって有害な働きもしたり、
無害であったり、かといって有益な働きをするというふうに、
いろんな働き方をする菌です。
しかも聴の中ではこの3種類の比率のうち日和美菌が圧倒的に多いと言われております。
聴の中の理想的なバランスというのは、
善玉菌が2、悪玉菌が1とすると日和美菌が7の状態が理想的と言われております。
これなんで善玉菌、良さそうな菌が日和美菌が7に対して善玉菌が2で理想的なのかと言いますと、
これ後ほど補足しますけども、善玉菌というのは増えすぎると仕事をサボる癖があります。
なので結局のところ善玉菌を多くしてもこれぐらいのバランスに落ち着くよという、
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善玉菌をかなり取ってこれぐらいの状態に落ち着くのがこの2対1対7のバランスと言われております。
腸の中にこれだけ多い日和美菌、この日和美菌何するのと話しますと、
例えば善玉菌が減って悪玉菌のバランスが増えてきた時、
そうすると日和美菌は悪玉菌の味方になりまして腸の中で悪さをします。
例えば腸の中で悪玉菌が優勢となると、食べ物など腸内にあるものを分解した時に腐敗、腐らせるような活動を行います。
一方で善玉菌が今度は優勢な状態、これになりますと今度は善玉菌の味方につきまして腸内で物を分解する時、
発酵とか行いまして腸の中を健康的にしますよというのが日和美菌です。
優勢な方の味方になるというのが日和美菌です。
腸の中ではこの大半を占める日和美菌、これを善玉菌が味方につけることができるかどうかが大事と言われております。
今、発酵と腐敗という分解をする上で同じような働きなんですけども、このワードが出てきたんですけども、このワードの違い。
発酵というのは人間にとって有益なものに変化させること。
反対に腐敗というのはタンパク質とかアミノ酸などを分解しましてアンモニアとかを発生させまして、
例えば有害な匂いを発生させたりする、そういうものだよというふうに定義されております。
よくおならが臭い人とか、別の機会、講習について話をさせていただいた時にも話をしたんですけども、
口の匂いがきつい方、こういう方も悪玉菌が有意に働いておりまして、腸内で腐敗する活動を行っていることで、
こういったおならの匂いとか口の匂いがきつくなっていきます。
では発酵ではどうかとなりますと、ものを分解して発酵させた時は、それは栄養として取り入れやすくなります。
また腸の動きなどが良くなりまして、改弁につながったりもして、そういうふうに腸を良い状態に維持してくれます。
昔、学校の理科の授業とかで酸性とかアルカリ性、こういったワードを聞いたことはありませんでしょうか。
実は腸は弱酸性という少し酸性の状態だと、動きが非常に良いと言われております。
また腸が弱酸性の状態ですと、よく言われる乳酸菌とかの働きも良くなったりしますよ。
乳酸菌というのは、物を発酵させる発酵菌と言われておりまして、乳酸菌とかが多くて、なおかつ腸の中が弱酸性に保たれていますと、
食べ物を分解する時に発酵させやすくなります。そして様々なビタミンとか栄養素を取り入れやすくなりますよ。
また乳酸が発酵させた時に作酸というものを生み出すんですけども、この作酸作酸で腸の中を弱酸性に保ったりしてくれるので、
また腸の健康が保たれるという形になります。
簡単にまとめますと、発酵が起きると腸の中が弱酸性に保たれます。
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そうすると乳酸菌とかの働きも良くなりますよという、乳酸菌が働いてさらに発酵を促してくれます。
発酵を促すことで栄養も良くなりますし、そして腸の中を弱酸性に保ちやすくなります。
弱酸性に保つことで腸の動きはまた良くなっていきます。
腸の動きが良くなれば改弁になったりしまして、腸の中がすっきりした状態が保ちやすくもなります。
こういった形で発酵が続きますと、腸の健康が非常に保ちやすい環境が作られます。
逆に悪玉菌が多い場合は、物を腐らせた時に出てくるアンモニア、こういったものが腸の中をアルカリ性にしようとします。
弱酸性から中性の方に行く、アルカリ性まではいかないにしても、中性の方に行くと腸の働きが弱酸性よりも悪くなっていきます。
腸の動きが悪くなりますと、例えば弁とかが溜まりやすくなります。
そしてその溜まった弁が腐っていったりします。
そしてまたアンモニアを生み出していくという負の循環が起きやすくなったりします。
このように善玉菌や悪玉菌によって腸の働きというのは大きく変わりますし、
また腸内の大半を占めるヒオリミ菌、これを善玉菌が味方にできるか、また悪玉菌の味方になってしまうのか、というのが大事になってきます。
ここまで聞くと、やっぱり悪玉菌って悪者なんだ、とか、もともとこれ完全になくなってしまえばいいのに、と思うかもしれませんが、
実は悪玉菌には悪玉菌で必要な働きというのがあります。
それは善玉菌は肉とかタンパク質の分解が不得意ということです。
悪玉菌の方は肉類とかタンパク質の分解が得意です。
なので、もしも善玉菌しかない状態、悪玉菌が全くない状態でお肉とかを食べてしまうと、腸の中にいつまでも食事が残ってしまいます。
そうすると、もちろんその食事が腐ってしまうということもあるんですけども、
次の食事、腸の中がいっぱいになってしまうので胃から腸へ物を運べない。
なので、食事ができなくなってしまうようで、どんどん食欲が落ちて体力が落ちていくという、そういった恐れも生じてしまいます。
なので、肉類とかタンパク質を分解するという役目も必要です。
こういった善玉菌が分解するのが不得意な食品を分解するためにも、悪玉菌は必要だったりします。
また、この悪玉菌が全くなくなった時、腸の中が善玉菌ばっかりの状態になると、善玉菌、仕事をサボるというデータがあります。
悪玉菌がなくなったので、善玉菌は何もしなくても自分たちに最高の状態だよ、というふうに錯覚を起こして仕事をサボっていきます。
発酵も何も起こらず、腸の健康が別に何も保たれないという状況になってしまうということです。
ただ、現実問題として悪玉菌が全くなくなるということもありませんので、結局は冒頭で話しました腸内のバランス。
善玉菌が2、ヒオリミ菌が7、悪玉菌が1、これくらいの割合が理想的という話になっております。
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ただ、善玉菌が圧倒的に増えた時は、善玉菌が仕事をサボって、結局これくらいのバランスに落ち着いていくんですけども、
悪玉菌が多い時は、悪玉菌は仕事をサボらないそうでして、そうなってくると、どんどんヒオリミ菌は悪玉菌の味方になっていくと言われております。
なので、結果的には、例えば善玉菌が1、悪玉菌が2、残りのヒオリミ菌が7とかになりますと、悪玉菌の活動が大きくなりまして、腸内のものが腐敗したり、悪い状況に陥ったりしますので、
やはりというか、善玉菌を補充するのは意識した方がいいということでございます。
こういった腸内の健康を保つため、よく言う食物繊維を取るのも大事だよと言われたりします。
食物繊維というのは、腸の中の悪玉菌とか有害なものを減らしやすくするということや、あとは善玉菌の餌になると言われております。
そのため、食物繊維を取っておくことは、善玉菌の活動を助けてくれるとなります。
また、便などが溜まってきますと、便がどうしても腐りやすくなってしまう、腐敗物質を生み出しやすくなってしまうというのがありますので、
よく水分を取っておく、それで便を少しでも出しやすくするとか、場合によっては便秘をしないための便秘の薬を飲もうかなと思います。
便が硬い人であれば、マグネシウムのように便を柔らかくする薬を飲んでおく。
根本的に便が出ないようという方であれば、センナとか、あとは最近であればダイオーとか、そういった漢方が入っているお薬などが腸を動かすことで便を出しやすくするとも言われております。
こういったのを取って腸の動きとか、また便秘をしないようにするのも腸のためにはとても大事なことです。
あとは発酵食品を多く取るのも良いと言われております。
発酵食品、先ほども腸内の発酵、これ繋がりあるのかなと思うかもしれませんけども、発酵食品の中には乳酸菌とかが多く含まれているものが多いです。
なので発酵食品を取ることで、そういった乳酸菌などを取ると、やはり腸の健康を保つのに良いと言われたりしております。
善玉菌とかを増やしすぎても、勝手に腸の中のバランスは理想的な状態に戻っていきます。
そのため、善玉菌を増やしすぎて困るということは起きませんので、善玉菌を増やそうという生活習慣、積極的に行ってみても良いと思われます。
以上が善玉菌や悪玉菌についての話でした。
そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、プロテインはおならが臭くなる?
先ほど悪玉菌は肉類などのタンパク質の分解が得意で、善玉菌は肉類などタンパク質の分解が苦手という話をしました。
これ実は肉だけでなく魚であったりプロテインなど、タンパク質全般の分解が善玉菌は苦手と言われております。
なのでプロテインとかを摂ったりして、タンパク質を摂った場合、悪玉菌で分解されていきます。
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なのでアンモニアなどが出てきやすくなったりして、おならの臭いがきつくなるようと言われております。
そして結果的にアンモニアがどんどん出てくるので、悪玉菌誘引しやすくなるとも言われます。
また先ほどもちらっと話しましたけれども、腸の中がどんどん腐敗物質が溜まっていきますと、口の臭いも悪くなっていく。
そういった風に注意が必要になっていきます。
そういったおならの臭いとかひいては公衆対策のためにも、乳酸菌とか善玉菌をプロテインと一緒に摂取することをお勧めしております。
善玉菌を一緒に摂っておくことで腸内バランスを崩さないで済みますので、腸の働きをキープするためにも、おならの臭い対策とかのためにも、
プロテインをよく飲むときには乳酸菌も一緒に摂ることをお勧めしております。
今回はこんな感じです。
今回は善玉菌や悪玉菌についての話をさせていただきました。
聴覚についてはやはりいろいろな方が気にされているようで、例えばコメントとかでもいただいたりしております。
聴覚についてもまたいろいろと話をしていこうかと思っております。
ただ、特にこんなものが聞きたいようなどありましたら、いつでもご意見やご感想をお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。