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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなので、
ラジオを気の方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いいたします。
最近、家族があるクリニックに受診した際なんですけども、
空腹は健康に良い、空腹時間を大切にしよう、といった旨の張り紙がされたとのことでした。
確かに、テレビの健康番組とか、健康に関する書籍などでも、
空腹が老化防止になる、空腹は健康の味方だ、といった内容のものをよく目にするようになったなぁと、
といったことで、最近いただいた質問というか、家族からの質問をご紹介したいと思います。
それでは今回の質問はこちら。
空腹って体に良いの?空腹が体に良いのかについては様々な意見があります。
空腹である時間というか、胃腸が動かない時間を長くとることで、胃腸などの内臓を休ませられますようで、
それで内臓が疲れすぎないで済むようになるとかですね。
また、空腹、食べない時間を長くとることで、空腹で食べない時間があれば血糖値を上げないんで済むので、
その血糖値を上げない時間が長くなります。
血糖値を上げないことで糖尿病対策になるよと言われたりとか、
そもそもで血糖値を上げなければ血糖値を下げる必要もない。
血糖値というのは下げる時にインスリンが出てくるんですけども、
このインスリンというのは血糖を下げる時に脂肪がつくようになってしまう。
でも血糖値を下げる必要ないからインスリンを出す必要もないということで脂肪がつきにくくなる。
他にも、空腹というのは免疫力を上げるよとか、それで様々な感染症対策になるよと言われたりもしております。
こういったように空腹というのは様々なメリットがあるよと言われたりしております。
ですが、空腹時間を長くとりすぎるのは体質的に合わないという方もいらっしゃるんですけども、
あと、食事をとらない時間が長くなると、一度の食事で栄養素をすごい吸収しやすくなってしまう。
そういう風に体質が変わってしまって、結果的には一度の食事で糖分を吸収しやすくなってしまうとか、
太りやすい体質になる、リバウンドしやすいなどとも言われたりもします。
また、根本的に空腹時間を長くというのは体が持たないとか、なかなか難しいという問題もありますよ、
他にも筋肉が落ちやすいと言われたりもします。
そういったことも踏まえまして、空腹時間を長くとる断食健康法とか、
よく言う16時間断食健康法とか、そういうのについて話そうかと思ったんですけども、
今回そういった話は控えます。
それ以前の話、そもそもで空腹を感じるということは体にいいよとか、
空腹のタイミングで食事をすることが健康につながりやすい、
そういう事前の断食健康法よりも受け入れられやすいんじゃないかという話をしていこうかと思います。
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対応に入っていきますと、人間の体内にはグレリンという食欲を出すように促すホルモンがあります。
このグレリンなんですけども、睡眠時間が短すぎたりとか、長すぎたりすると体内で増えるという研究データがあります。
このグレリンが増えると食欲が増えやすいということで、食べ過ぎを招く恐れがあります。
なので食事がすでに取り過ぎているとか、そういう方にはこれ結構天敵になったりします。
このホルモンを増えすぎないようにするために、例えば今睡眠時間が短すぎても長すぎてもダメだという話なんですけども、
大体研究論文ですと、このグレリンのちょうどそんなにも増えないし減らないという睡眠時間は7時間ぐらいが適切という事でした。
食欲を出すことで本当食べ過ぎになったりするので、あるものだと思われている不思議もあるんですけども、
グレリンが少なくなりすぎることで、今度食欲が落ちてしまうという事もあります。
食事が減ってしまって体力低下を招くとかそういう事もあるので、必ずしも悪いものではない一面もあります。
またこのグレリンなんですけども、成長ホルモンを出させるという効果もあります。
成長ホルモンを出すことで骨や筋肉を発達させやすいと言われます。
よく成長期の子供が空腹感を訴えやすい、お腹減ったよってすぐ言うというのは、成長期になると成長ホルモンが大量に必要になるんですけども、
成長ホルモンを出しやすくするためグレリンがよく出やすいからだと言われたりもしております。
また最近ではグレリンがよく分泌された方が成長ホルモンを促すということで、
要は筋肉や骨の発達を良くするようになるので、グレリンは体力をつけたりとか、高齢化に伴う体力低下の対策になると言われたりします。
またこのグレリンなんですけども、肌の新陳代謝を高めるということで肌の質を良くするとも言われております。
そういった面からもグレリンは老化防止に非常に良いと言われるようになってきております。
とはいえ、グレリンを出そうと思ってわざと睡眠時間を乱す、例えば短すぎたり長すぎたりすればグレリンがよく出るなという、
それ逆手にとってじゃあ睡眠時間を乱せばいいのかとなるとそういうわけではないです。
わざと睡眠時間を乱すのは自律神経を乱すことになったりとか、あと骨や筋肉の成長にも結果的に良くないし、肌のケアにも正直良くないです。
なので睡眠時間を乱すのは成長にも老化防止にも良くはないです。
では睡眠時間のこと以外でしっかりとグレリンを出しやすくするにはどうすればいいかとなりますと、空腹状態を作るのが良いと言われております。
空腹状態になるとグレリンが空腹だよーと、だからご飯食べなきゃダメだよーというのを脳に知らせるため分泌されやすくなります。
医師によってはこのお腹がグーッとなるのは健康になるためのサインだよーと表現する方もおります。
お腹が空くまでの時間となると、よくある16時間断食法とかです。ここまで食事をしない時間を作らなくてもいいですよね。
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例えば朝ご飯食べてしばらく時間が経ちました。お昼ご飯かなという頃になるとお腹が空いてきますよね。
お昼を食べてまた数時間経ったら夕飯頃かなという時間になってくるとお腹が空いてくる。
よく言われる普通の食事生活のサイクルでいいと言われております。
ただ小腹が減ったなということでついついおやつなどの間食をしてしまって、しっかりと空腹状態を作られないとグレリンというかひどい空腹にならないのであまり出ないと言われております。
間食をしている方とかは間食を控えてしっかりお腹が減ったらしっかり食事をするというこういう普通の習慣をつけると空腹のたびにグレリンが出てきます。
なので成長とか老化防止に非常に良いと言われるようになっております。
正直無理な絶食をしなくてもしっかりお腹が減るようにするというのが健康にとっては大事だったりします。
16時間断食法とかいろんなその断食プチ断食の健康法とかもありますけれども、その前にまずはしっかりとお腹が減るという習慣を作るのが大事です。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。
ではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
食欲がないときには立訓主導が効果あり?
グレリンですけども食べ過ぎの方とかによっては天敵になるよという面もあるんですけども、やっぱりこのホルモンが逆に出た方がいいという方も多くいらっしゃいます。
それは例えば食欲がない方なのです。
様々な要因で食欲が落ちたりするよという方はいらっしゃいます。
例えばがんの振興などによって内臓の調子が悪くなる方。
最近ではこのグレリンを増やすことで、例えばがんの振興などに伴い体重が落ちてしまっている。
食欲不振の方が出ているよという方のための医薬品、グレリンを増やすことで食欲を出そうという医薬品も販売されるようになっております。
がんの方の体調管理などでもこのグレリンが注目されております。
また別にがんとかではなくてもストレスなので胃腸の調子が悪くなる方、大変多いと言われております。
コロナ流行前とコロナ流行してからを比べて、ストレスなどが原因となる食欲不振とか神経から来る食欲不振、
これが2019年と2020年を比べると1.6倍になったという病院とかクリニックもあると言われたりします。
こういった食欲不振、特に神経から来る食欲不振の方に立訓主導という漢方がいいよというのがどんどん言われるようになっております。
もともと立訓主導は気、ストレスとかでもいいんですけども気持ちの問題とかで不安とかそういうのがいろいろ溜まってしまって、
胃腸の動きが悪くなっているよという方に使われやすい漢方だと言われておりまして、
長年胃腸の不安とかムカムカとか痛みとかそういうのに使えると言われてたんですけども、
この立訓主導がグレリンをどうやら増やすぞというのが最近言われるようになりました。
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グレリンを増やすことで食欲を増すようで、食欲が増すということは食事とかを受け入れやすくなる。
もともと食欲不振の方はそもそも食事を取りたくないという方ですけども、
食欲を出して食事を受け入れられやすい、そういう受け皿を作れるというのが立訓主導にはあるのではないかと言われるようになっております。
また漢方なんですけども、漢方というのは食後ではなくてむしろ空腹時とか食事の間、
いわゆる食間とか食前、そういうのがいいよと言われております。
なので薬を飲むためにわざわざ食事をする必要もないので、食欲がない方にとってはまさに飲みやすいという利点もあります。
食欲湧かないしムカムカする、こういったことに悩んでいる方、立訓主導を試してみると食欲が回復してくれるかもしれません。
今回はこんな感じです。
今回はグレリンというホルモンについて話をさせていただきまして、
断食とかをしないまでも空腹感を感じるような食生活とか生活っていうのは大事だよという話をさせていただきました。
ただ今回あくまで食欲を増すホルモンの話をさせていただいたんですけども、
食欲を抑えるホルモンというのもありまして、次回はこれについて話をさせていただこうと思います。
本当はグレリンとレプチンというホルモンを2個位置で話した方が分かりやすいと思うんですけども、
この2つなんですけどもアプローチ方法をちょっと変えることもできるとかありますので、
わざと話を分けた方がいいかなと思いまして、
今グレリンの話をしている途中でちょっとわざと急遽話を変えさせていただきました。
前編後編というわけではないんですけど、また次回も今回の話に似てくるような話になるんですけども、
よろしければ聞いていただけると大変嬉しいです。
またこれ以外、今回のグレリンとか次回話すレプチン以外でも何か気になることやご意見ご感想などはいつでもお待ちしております。
それでは今回も最後まで聞いていただきまして誠にありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。