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2023-03-20 14:08

第39回「食欲を抑えるレプチンって何者?」/「レプチンを出す!?大柴胡湯とは?」

前回に引き続き食欲に関するホルモンについて話しております。

今回の内容
・睡眠時間が大事だけど、生活不規則を正すのは難しい!!
・レプチンを増やすのはタンパク質!食事をよく噛み時間をかける!腸内環境整える!!
・食後のガムは実は良い!?食後のタバコは何故美味?
・短鎖脂肪酸が脂肪を抑えて食欲も抑える!?
・便秘を改善!脂肪を燃焼!更年期にも効果あり!?レプチンを増やす大柴胡湯って何者?

今回の話と関連する話
 第38回「空腹は体に良いの?」/「食欲がない時には六君子湯が効果アリ!?」 
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第9回「甘いものやめたいんだけど?」 /「ご飯をおいしく食べるには、亜鉛補給が大事かも!?」 
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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなので、
ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いしまーす。
今回は、前回の続きのような形での放送となります。
前回のテーマでは、グレリンという空腹感を体に伝えるホルモンの話をしました。
このグレリンというホルモンが出ますと、空腹感が出ることで食欲が出やすくなります。
なので、食べ過ぎになる恐れもあるようなので、このホルモンには注意が必要だという一面もあるんですけども、
このグレリンというホルモンが出ることで、成長ホルモンの分泌を促したりする関係で、
筋肉や骨、皮膚、そういったところの健康を保つという効果もありますので、
老化防止とかにも役立つんだ、そういう良い面もあるよという話を前回いたしました。
そして前回グレリンについて話をしている最中に、
グレリンと一緒に空腹を抑えるホルモンの話もしなきゃじゃないかということに自分自身気づきました。
グレリンと今回のホルモンを一緒に話すと長くなってしまうなということとか、
別々で話したほうがわかりやすいんじゃないかなという自分自身への言い訳をしつつ、
今回は食欲を抑える方のホルモンについて話をいたします。
それでは今回のテーマはこちら。
食欲を抑えるレプチンって何者?
先ほどと話を重複しますけども、冒頭で挙げたように、
グレリンというホルモンは骨や筋肉、皮膚などの健康に良いので、体に良いものです。
ただ、当然ながら副作用というか困る点としては、食欲を出し過ぎてしまう可能性があるよという。
食べ過ぎや起こる可能性があるので、結果的には糖質とかを取り過ぎてしまう。
それで血糖値が上がってしまうし、血糖値が上がると脂肪がつきやすくなります。
体重も増えていく、などなど。
確かにグレリンは大事なホルモンなんですけども、
グレリンが働き過ぎないように、ある程度食欲をコントロールするためにも、
今回話す食欲を抑えるレプチンも重要だよという話をしていきます。
実際のところ、食欲がありすぎて困るという患者様、大変多くいらっしゃいます。
だいたいそういった悩みを持つ方の多くなんですけども、
やっぱり大きめの体格をされていたりとか、
あとは夜勤とか残業とかもあって生活が不規則だよ、そういった方が多いです。
外食も多くなるし、食生活が乱れやすい、
そういった方が食欲がありすぎるとか、食欲が出すぎて困っているという方が大変多いです。
食べ過ぎで悩みを持つ方の中には、
医師から体重を減らすようにとか重々注意されていまして、
あと食事も注意しなさいと言われている方が大変多いです。
そういった方の中には、食欲を抑えやすい薬が処方されている、そういった方もいらっしゃいます。
ただ本人としても、食事が原因で体重が増えているという自覚はあるんですけども、
なんかついつい食べてしまうな、
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こういうついつい食べてしまうなという方がやっぱり食欲を抑えきれていないということで、
エプチンが分泌が足りないのかなという方がこういう傾向が多いです。
今例として挙げた患者様のように、生活が不規則ということが
食欲をコントロールしにくくする要因だったりします。
前回のテーマに挙げましたグレリンにも共通するんですけども、
この食欲を抑えるレプチンも、寝不足とか、
普段は寝不足だから休みの日は寝だめしようかなとか、
寝すぎてしまったりとか、
睡眠のバランスが乱れている方、
睡眠のバランスが乱れると自律神経の乱れも起こすので良くないんですけども、
こういった体調の乱れからホルモンの働きが乱れた結果、
このレプチンの分泌もおかしくなります。
睡眠の乱れによりまして、食欲を増すグレリンというホルモンは増えやすくなりまして、
逆に食欲を抑えるレプチンというホルモンは、
睡眠の乱れで減少すると言われます。
ということで、睡眠時間をすぐに確保さ、
グレリンとかレプチンのバランスは整えるから、解決じゃないか。
確かにこれで解決はできるんですけども、
でもこれ結構難しい問題だと思うんですよね。
夜勤の方がいきなり、ということは昼間の勤務に変われるのか、
勤務時間が長いのをいきなり短くできるか、
こういったことは本当に難しいと思われます。
実際この話している僕自身も、主に仕事の都合で、
通常1日4時間から5時間くらいの睡眠です、
ただこれをレプチンとかグレリンのバランスを良くするため、
毎日7時間眠るようにしろと言われても、
じゃあ仕事どうすればいいんだよ。
そういう風に僕も絶対反発します。
店や会社の管理を任せられる人材なんて、
すぐには見つからないじゃないかとか、
そういうのもありますし、
他にも職場の近くに引っ越すとなっても、
家族の都合もあるし、そんなにうまくいかないよといったことですね。
なので、睡眠時間を増やせとか不規則な生活を直せっていうのは、
そういう話は僕はあんまりしたくないなと思っております。
ということで、そういった睡眠時間、不規則な生活など関係なく、
レプチンを増やしやすくするという方法について、
今回3点話をします。
1点目、タンパク質を摂取すること。
以前、甘いものをやめたいという時の話をした時にもあるんですけども、
タンパク質足りなくなると食べ過ぎになりやすいよという、
これタンパク質が体中でいろんなものに使われています。
例えば爪、髪の毛とか、
あと精神安定のためのセロトニン作るのにもタンパク質必要ですよね。
タンパク質とかアミノ酸ですね。
あとは筋肉や内臓にもタンパク質やアミノ酸って必要ですよね。
タンパク質が足りなくなると、そういった体を構成するものを作れなくなるので、
体が無意識にタンパク質を欲する。
タンパク質を摂取するために食べ過ぎになるよという話をしました。
そのため、タンパク質を十分に摂っていれば、
タンパク質の摂取が必要なくなるので、食べ過ぎにならないという。
この時にタンパク質が足りているので、食べ物を摂らなくても大丈夫だよというサインとして、
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レプチンも作られることで、食べ過ぎにならなくていいという風にしてくれます。
なので、タンパク質を十分に摂取すると、このレプチンというのも作られやすくなると言われております。
2点目、よく噛む、そして食事に時間をかける。
よく噛むのは体に良いというのは聞いたことあるんじゃないでしょうか。
消化に良くなるよとか、咀嚼することで唾液が良く出ます。
それで口臭予防にもなるとか。
あとは唾液と反応して食事を美味しく感じられるといったことで、
あとは咀嚼で脳が刺激されて、満腹中枢を活性化して満腹感を感じると言われたりもします。
こういった話は聞いたことあるんではないでしょうか。
よく噛んだりすることも、やっぱりレプチンの分泌が刺激されます。
これも先ほど脳が刺激されてということですね。
満腹中枢が刺激されて満腹を感じやすくなるよと言われるんですけども、
この時レプチンが分泌されることで満腹を感じやすくなるんじゃないかと言われております。
ただこれ注意があるんですけども、このレプチンの分泌なんですけども、
食事を開始してから20分から30分くらいかかるとも言われております。
そのためゆっくり食べた方が良いと言われます。
食事に時間をかけた方がレプチンが分泌されていくので、満腹感が出てくると言われております。
ただ正直、食事の時間があまり取れないという方、忙しくて食事に時間を取れないという方、大変多いんじゃないかなと。
そういった場合の話なんですけども、仮に5分くらいしか食事を取れないという時でも、
5分くらいの食事でも、後々時間が経てばレプチンが分泌されていきます。
よく噛んだ方がレプチンが出やすくなるので、早食いの人でも食事をしっかり噛んでほしいんですけども、
しっかり5分しか食事を取れなかったようになっても、その後10何分経てばレプチンが分泌されてくるので、
ある程度食事をして、これ以上食べたら食べ過ぎかなとなった時に、
それ以上早食いの人も食べるのを我慢できるようであれば、我慢していれば時間が経ってくると自然とレプチンが出て満腹感が出てきます。
なので早食いの人でも一気に食べ過ぎないで、ある程度のところで止めておけば後々レプチンが出て十分満足できますので、
早食いの方でもよく噛むとか、食事の量をある程度制限してほしいなと思います。
また食後にガムとかを噛めそうであれば、ガムを噛むという咀嚼効果もありますので、レプチンがしっかり分泌されやすくなります。
食後にガムを噛むのも良いよと言われております。
ちなみになるんですけども、食後のタバコを美味しく感じる理由の一つが、このレプチンが関係すると言われます。
食後にタバコを吸っている間にレプチンが分泌されてくるので、その時満腹感が出ますよ。
そして食事の満足度が高まるので、食後のタバコはすごい美味しく感じると言われております。
次3点目、腸内環境を整える。
直接的にはレプチンとはちょっと別のホルモンの話になるそうなんですけども、
食物繊維を多く取ると腸内の筋のバランスを整えている状態ですと、炭素脂肪酸というものが作られます。
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この炭素脂肪酸からも食欲を抑えるホルモンなどが作られるよと言われたりしています。
またこの炭素脂肪酸なんですけども、脂肪の蓄積予防の効果があると言われております。
この脂肪の蓄積予防がすごいレプチンにとって大事と言われております。
レプチンなんですけども、食欲を管理する以外にも、本来であれば体内の脂肪を増えすぎないように一定の量を保つという働きをします。
よく噛んだりとかしてレプチンを分泌している方は、よく噛むのが太りにくいと言われるのは、このレプチンが関係しているんじゃないかと言われたりもしております。
レプチンにも増えすぎた脂肪を燃焼させるという効果があると言われております。
が、レプチンとかで脂肪を作らないように抑えようとしても、やっぱり食べ過ぎたりとか、浮くから過ぎになれば、当然脂肪は増えていきます。
脂肪が増えてくると、今度は脂肪がレプチンの働きを邪魔をします。
脂肪がレプチンの働きを邪魔するメカニズムが、まだ分かってないところもあるそうなんですけども、脂肪が増えすぎることでレプチンが脂肪を抑えようと本来は動くんですけども、
脂肪が増えすぎてレプチンがその脂肪を抑えるという力に、その方向へ力を割きすぎることで、食欲を抑えるという本来の力が弱まるんじゃないかと言われたりしております。
脂肪が多い方とかでは食欲が出やすくなるのは、この脂肪によってレプチンの働きが邪魔されることで空腹感を感じにくくなるんじゃないかと言われております。
腸の働きを大事にすることで、レプチンがよく出るようになりまして、食欲が出過ぎないようになると言われております。
これについては食物繊維の多い食事とか、そういう食事内容に気をつけるのがいいんですけども、こういうのが難しいなという方であれば、
自販薬とかの成長剤、こういうのでもいいので、腸内のバランスをとっておくといいと言われております。
実際そういった研究論文も出ております。
今回挙げさせていただいたのが、睡眠時間を確保することができればそれが一番なんですけども、他の3点として、
タンパク質を摂取すること、力感で食事に時間をかける、腸の働きを整える、この3点をレプチンのためにお勧めしております。
以上が食欲を抑えるレプチンについてでした。
そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント。
レプチンを出す大サイコトウとは?
漢方で大サイコトウというものがあります。
この漢方、漢方的な言い方になるんですけども、比較的体力のある方、言い換えればそこまで正直不調感してないよという方ですね。
例えば体温が下がってるとかではないし、すごい痩せ細ってるとかそういう方ではない。
そういった比較的体力のある方に対して便秘とかお腹の張りを解消する漢方として有名です。
ただこの漢方なんですけども、この大サイコトウ、脂肪の燃焼効果を助けることで肥満を解消するという、そういった効果も期待できるというのは長年言われておりまして、
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また別の漢方になるんですけども、暴風痛症さんという老廃物を外に出すのをスムーズにして結果的には脂肪の対処を助けるという、
この暴風痛症さんと共に大サイコトウというのは便痛を良くして痩せる効果がある漢方だということで有名だったりしております。
また大サイコトウ、これホルモンバランスの乱れ、特に女性ホルモンの乱れを改善することにも期待できると言われております。
女性の場合は男性に比べてホルモンの分泌が少なくなると体重が増加しやすくなりまして、脂肪もつきやすくなると言われております。
女性ホルモンが減りやすい高年期での体重増加とか肥満の対策になるよと言われております。
この大サイコトウですけども、近年ベプチンの分泌を良くするという効果があると研究データが出てきております。
脂肪の燃焼効果だけでなくて、食べ過ぎ防止にもなるんじゃないかという研究もされております。
ただ、この大サイコトウの中に入っているサイコという小薬は取り過ぎると副作用の原因になるということもありまして、注意も必要だよということもあるんですけども、
食べ過ぎで悩んでいるが病院への受診時間が作れないといった時に、用法・要領を守って試してみるのもいいかもしれません。
今回はこんな感じです。前回と今回で食欲に関するホルモンについて話をしてみました。
ただ、睡眠の乱れなどはこれらのホルモン以外と別の理由でも体重が増加しやすくなったりするので、睡眠の乱れ、できれば改善した方がいいかなというところはあります。
睡眠や食事など生活のことでも薬のことでも気になることなどあれば、ご相談ご意見いつでもお待ちしております。
それでは今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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