ストレスで毛が抜けるのはなぜ?
よくストレスで髪の毛が薄くなると言われたりもします。
テレビや小説、漫画などでも様々なところでストレスで剥げるよといった表現がよくされます。
実際これなぜなのかというのを今回話をさせていただきます。
ストレスが髪に良くない理由なんですけども、
本来、人間にストレスがかかった時、
ストレスをかけた相手に対して何らかの攻撃をする、戦闘行為を行うとか、
そのストレスから、攻撃から逃げたりといった行動を起こします。
大昔、それこそ人間が様々な動物であるとか天候の変化とかによって、
命の危険が身近な時期がありました。
そういった自分の命を脅かす動物とかが天候から狙われた時に、
逃げるとか、または戦うという行動が必要になってきます。
これは人間というか動物の本能として、
ストレスとか敵に対して戦うとか逃げる、
そういった行動が必要になりますよということでございます。
なのでストレスがかかった時、人間の脳では活動的になるホルモンを脱しやすくしたり、
神経の働きを活発にします。
例えば有名なものではアドレナリン。
アドレナリンが出ると人間が活動的になると言われますけども、
アドレナリンを増やすことで心拍数を上げて、
血液という体内にいろんなところに酸素とか栄養を運ぶもの、
これの流れを速くします。
心臓から血液が送り込まれるので、
心臓の動きを速くすれば血液をもっとたくさん送れるだろう、
そうすれば全身に栄養とか酸素を送りやすくなるじゃないか、
活動しやすくなるじゃないかということでございます。
また他にも目の動向を広げて周囲をよく見えるようにもします。
漫画とかの描写でアドレナリンが出ているときに動向が開くといった描写はよくありますけども、
これも本来何らかの危険に対して戦ったり逃げるために必要な行動ということで、
目の動向が広がります。
またアドレナリン以外にもコルチゾールといったものもよく出るようになります。
コルチゾールはストレスに対処するために、
エネルギーを増やすため糖とか脂肪の代謝をします。
体の中に溜まっている糖とか脂肪をエネルギーに分解してくれます。
エネルギーを増やすことで活動しやすくなります。
他にも免疫反応を調節して炎症を抑えてくれます。
逃げたり戦うときに痛みで動けないとなると困ってしまうので、
痛みとかをマシにするため炎症を抑えます。
またコルチゾールも心拍数を上げて血液の流れを速めたりもします。
コルチゾールやアドレナリンを出しやすくする際に、
交換神経という活動的になる神経の働きも増やします。
交換神経という体上を活動的にさせる神経が働くようになるので、
何らかの危険に対して体が反応しやすくなります。
ストレスがかかりますと眠りにくくなるというのも、
ストレスのせいで体が活動的になってしまっているので、
リラックスのスイッチある副交換神経の働きが鈍くなります。
交換神経が働くことで目が冴えてしまいます。
よく何か起こられている時とかもありますけれども、
何かストレスがかかった時は目が冴えるというのは、
交換神経の働きの影響でございます。
こういった感じでストレスがかかりますと、
様々な働きが起きるんですけれども、
ただ今、心拍数を増やして血液の流れを良くするという表現をさせていただきました。
血液の流れが良くなるということは、
体中に栄養が配られる、
体にとっては良いことじゃないかと思われるかもしれませんけれども、
ストレスがかかるとか、
交換神経が活発になっている時っていうのは、
血管が収縮、ギューッとしじこまるような感じになります。
確かにストレスがかかりますと血液の流れを速くします。
なので栄養とか酸素を運びやすくするんですけれども、
ただこの時、重要な臓器とか筋肉とかへの血液を流すことを優先させます。
例えば重要な臓器と言いますと脳であるとか、
心臓自身への血液が返ってくる量も増やします。
これは脳とか胃物を考える部分とか筋肉とか体を動かす部分、
ストレスがかかって逃げるとか戦うとかの行動に、
生存において重要な部分に血液を流すことを重要視します。
ストレスがかかってその判断力が求められるので脳への血流が増えますし、
戦うにしろ逃げるにしろ筋肉を動かす必要があるので、
筋肉とかへの血液の量も増えます。
ただこの時、確かに栄養素を体中に運びたいんですけれども、
血液を運びたいからといって心拍数を上げてしまう。
こうなりますと心臓がドキドキすぎて苦しくなってしまいます。
極端なし、ストレスがかかるたんびに心拍数が200を超えるとなってしまうと困ってしまいます。
なので人間の体というのは心拍数を上げすぎないで、
重要な臓器へ血液をたくさん流すために血管をぎゅーっと縮み込ませます。
よくホースとかで水を出す時に同じ量の水を流そうとした時、
ホースそのままで水を流すよりもホースを少しぎゅっと抑えると水の勢いが強くなるということがありますよね。
この現象を血管でも起こしまして血管をぎゅっとさせることで血液の流れをサポートして、
全身の重要な臓器へ血液を流しやすくします。
血管を縮み込ませることで血液の流れを速くしております。
なので交換神経度が活発になりますと心拍数も上がるんですけども、
さらに血管も収縮する、それで重要な臓器へ血液を流すようにするんですけども、
ただこの結果、生存にあまり重要ではない部分に血液の量が減ってしまいます。
血管というのは太い血管もあり、そこから派生するように小さい血管もたくさんあって、
それで全身の細胞に血液を流すようにしているんですけども、
太い血管の部分が縮まってしまうことで、
細い血管の方まで血液が届かないとかしっかりいかないようになってしまいます。
あくまで本能的にストレスがかかった時、人間として重要な部分に血液を流すためにも、
睡眠不足が髪に良くないと言われるのも睡眠というリラックスしている時間よりも活動している交換神経の働いている時間が長くなってしまいますと
やはり髪の毛にうまく血液が回らない時間が増えてしまうので髪の毛に良くないと言われますし
睡眠の時には成長ホルモンという体の調子を整えてくれるホルモン、この分泌物が出るんですけども
睡眠不足になるとこの成長ホルモンの分泌物も悪くなる。
なので睡眠不足は髪の毛に良くないよなんて言われたりもします。
また今回僕のように遠景脱毛症の場合、たまに患者様からも聞かれますけども
どこに受診するべきかという質問をいただくことがあります。
ストレスが原因ということであればその原因となるストレスを和らげるためにも精神科とか神経内科こういったのを勧めることはあるんですけども
精神科とか神経内科に対して受診抵抗があるなという方も結構いらっしゃいます。
またストレスとかではなくてちょっとした怪我で毛が抜けちゃったそんな方もいらっしゃったりします。
そういった場合僕は皮膚科をお勧めします。
遠景脱毛症に効果のある薬塗り薬とかがあるんですけども
だいたいこういったのは皮膚科で処方されます。
カルプロティウム塩化物配合の塗り薬とかこういうのは市販薬でも買えますけども
受診して保健診療でもらえたりもしますし
セファランチンという脱毛用の飲み薬も保健で処方してもらえますので
僕自身も今回は皮膚科に受診してもらえるような薬を試しております。
なのでもしもこういったストレスとかで遠景脱毛症で悩まれている方
皮膚科受診するものをお勧めしております。
今回はこんな感じです。
改めましてメープルさんドッキリさんのテーマいただきまして誠にありがとうございました。
ストレスで毛が抜けるというのは今回自分でもはっきりと体験しましたし
今回は睡眠とかも気を付けていこうかなと思っております。
今回ストレスで脳とか筋肉に血液もあるよということで
脳とか筋肉のためにはストレスって大事なのかなと思われるかもしれませんけども
実際確かに研究によってはある程度ちょうどいいくらいストレスがかかっている方が
人間長生きしやすいとか脳認知症にもなりにくいなんて言われるんですけども
適度な刺激は脳にも大事と言われるんですけども
あまりにもストレスがかかりすぎると
脳の中で本来であればもういらなくなったもの
不要な物質とかを除去してくれる機能があるんですけど
その機能が副交換神経が働いている時に働くんですけど
交換神経ばっかりですと脳の中にいらないものが
たまりやすくなってしまうなんて言われます。
ストレスがかかっていて一時的に脳の活性がずっと続いている状態ですと
忙しい仕事をしていた人が仕事を辞めた途端に
急に認知症になったりするのは
ストレスによって脳に血流が回っていました
それが途絶えますと脳の中にいらないもの
不要なものがめちゃくちゃ溜まっている状態になりますので
そのせいで一気に認知症になるなんて言われたりもします
なのでストレスに関しても脳に本当にいいのか悪いのか
というのは良し悪しあります
こんな感じでストレスは体に良くないですし
また何かストレスとかで気になることがありましたら
いつでもご連絡お待ちしております
今回も最後までお聞きいただきまして
誠にありがとうございました
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです
それではまたお会いしましょう