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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
前回、前々回は、薬トレラボさんのお二人にゲストでご出演いただきました。
僕が苦手とする運動系であるとか、また、プロテインとかジムのことについても、やはりプロのお二人から話が聞けて大変勉強になりました。
改めまして、お二人とも本当にありがとうございました。また今後ともどうぞよろしくお願い致します。
今回は1週間相手の一人語りの回でございます。そして、今回のテーマ、リスナー様からいただきました。本当にありがとうございます。
今回テーマいただきましたのは、イニシャルになるんですけども、YA様でございます。ちなみにこの方、女性でございます。
まずいただきましたメッセージを読ませていただきますと、毎回聞いておりまして、エピソードの更新を楽しみにしています。
最近では、食事の回数が1日2回から3回になったのは、夜の活動時間が延びたからだよ、などは、今まで気にしていなかったことなので、とても勉強になりました。
今回、個人的に気になることがありまして、メッセージを送らせていただきました。
私は現在50歳が見えてきている年齢なんですけども、先日健康診断を受けた際に、医者から特に女性はこの年代から血圧を気にした方がいいということを言われました。
年を取れば血圧が高くなるのは聞いたことがあったのですが、女性も男性も変わらないと思ってますし、自分なりに調べても、男性も女性も年を取れば血圧高くなりやすいのは変わらないように感じました。
なぜ健康診断の時の医師が、女性の方が特に血圧が高くなりやすいと話したのかを、ぶっちぃさんなりの解説で聞いてみたいなと思います。よろしくお願いいたします。
というメッセージをいただきました。誠にありがとうございます。ということで、今回のタイトルはこちら。
なぜ女性の方がカレーとともに血圧が高くなりやすいのか
というタイトルで話をさせていただきます。タイトル交流用に少し文面変えさせていただきました。申し訳ございません。
今回のテーマ、年齢とともに血圧が高くなる、それも女性の方がということで話をしますけれども、あらかじめ注意をさせていただきますと、
いただきましたメッセージの中にもありましたけれども、年齢を重ねて血圧が高くなるのは男女どちらもあります。
これなぜかと言いますと、年齢を重ねますと血管の弾力性が失われます。
血管というものは血液を流す管のようなものなんですけれども、この血管自身がポンプのように伸び縮みすることで血液を流していきます。
血液が入っていたところは膨らみ、それを縮ませる、押し出されることですぐ隣の血管のところがまた膨らんで、また縮んで次の隣のところに押し出していくというふうにポンプのように伸び縮みしていきます。
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これなんですけれども、年齢を重ねますと余分なものが血管にこびりついてしまうとか、例えば糖質とか油とかそういったものがこびりついていきます。
それによって血管が伸び縮みしにくくもなりますし、また根本的に血管という体の中にあるものを長年使っていることで経年劣化のように血管が壊れていってしまうとか脆くなっていってしまいます。
そういったことが重なりまして血管が硬くなったりして伸び縮みしにくくなりますし、血液を運ぶためのポンプ機能が失われていきます。
でも血液というものは全身に運ばないといけません。酸素や栄養素を運んで各細胞からいらないものを回収するという重要な働きのために血液は全身に運ばれる必要があります。
血管のポンプ機能が失われていくと、そうすると血管が血液を送り出す力というのが失われていきます。
そのため心臓としては前は少しの力で送り出せばよかった血液、これを強い力で心臓が一気に全身に送り出すように力を込める必要が出てきます。
この時に強い力が血管に圧力としてかかります。これが血圧が高くなるという原理です。
そのため血管が固くなればなるほど、この血液を強い力で心臓が送り出さなければいけないので、血管が固くなるほど心臓の負担が増えていきますし、心臓が疲れやすくもなります。
また心臓から強い力で血液が送り出されることで、その強い力によって血管にも負担がかかってしまったりして血管が壊れたりして、場合によっては破れてしまう、そういった疾患にもつながります。
そういったことがありまして血圧が高いようというのは血管の病気になりやすくなるというところがあります。
年を重ねるとともに血圧が高くなっていくというのは、こういった血管のポンプ機能が失われていくからです。
今話してきたのは大まかなものになりますけれども、これが年齢を重ねるとともに血圧が上がりやすくなるという原理でございます。
これは男性も女性もどちらでも起こります。
ですが今回メッセージいただきましたように、確かに女性の方が年齢を重ねるとともに血圧が高くなるのは注意をした方がいいよというのは事実でございます。
ということを今回話させていただきます。
まず一つのデータを出させていただきますと、血圧の薬を飲んでいるとか飲んでいないかとか、そういうのはどちらも含めてなんですけれども、
血圧が高いと言われている、これを比率を年代別、また男女別で出しているよという政府のデータがありまして、
2019年のデータになるんですけども、高血圧であるよという方の比率、20歳代では男性が7.1%に対して女性はほぼゼロ。
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30歳代では男性6.3%、女性が3.3%。
40歳代では男性30.9%、女性が9.1%。
50歳代では男性38.9%、女性19.7%。
60歳代では男性39.1%、女性29.9%。
70歳以上では男性36.6%、女性42.8%となっております。
ここら辺のデータは調査している企業とかによって数字が変わってきたりもするんですけども、どの調査でも似たような傾向があります。
その傾向と言いますのは、男性は30歳を超えて40歳くらいからある程度の比率で高血圧だという方がおります。
先ほどのデータのおさらいですけども、男性は20歳代では7.1%、30歳代が6.3%、
40歳代が30.9%、50歳代が38.9%、60歳代が39.1%、70歳以上が36.6%となっております。
40歳代ぐらいから30%を超えますよとなってきますけども、この比率があまり変わらないというのが男性の特徴です。
男性の場合は仕事での接待とかもありまして、遅い時間の飲食、特にアルコールを含めた飲食とかが多かったりします。
お酒も入りまして肝臓にダメージがかかるなども多いです。そして代謝が落ちやすくなってくるとか、
肝臓の状態が悪くなってきやすい40歳くらいから、一定数そういった食生活の乱れのある方が肥満になるなどしてきます。
肥満の方というのはどうしても脂肪とかが血管を圧迫してしまうというのがありまして、血圧が高くなりやすくなります。
体に良くないようという生活習慣を送っている人数がある程度一定数います。
その人数が大体30%から40%くらいというのもありまして、男性の場合は40歳ぐらいから30%と一気に跳ね上がるんですけども、
ただ血圧が高くなりやすい方っていうのはもう40歳ぐらいになります。40歳代ぐらいからある程度一定数血圧が高い状態の人がいまして、それがずっと続きますというのが男性の特徴です。
一方女性の場合どうなのかと言いますと、若い方は高血圧という方がほんと少ないです。
それが50歳くらいから急激な伸びを見せております。 女性の場合では血圧が高い方は20歳代はほぼゼロ、30歳代で3.3、40歳代で9.1、
これが50歳代で19.7、60歳代で29.9、70歳以上で42.8と、
男性に比べて年齢を重ねるごとに明らかに血圧が高くなっていくという傾向があります。
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これなんでかと言いますと、よく挙げられる理由として高年期があります。 高年期高血圧なども言われたりしますけども、
女性の場合はこの高年期の影響によって顕著に血圧が高くなりやすくなると言われております。 なぜ高年期が血圧に関係してくるのかと言いますと、
女性は女性ホルモンの低下が起きていきますが、この時にエストロゲンという女性ホルモンが減少していきます。
エストロゲンにはHDLこと全玉コレステロールを増やして LDLこと悪玉コレステロールを減らすという働きがあります。
コレステロールというもの自体は体の中で栄養を運ぶということで必要な役割でもあり んですけども、ただこのコレステロールが溜まり過ぎてしまいますと
余分なものとなってしまって血管にこぶりついてしまうとか そういったことがあります。
血管にこぶりついてしまうことで血管からすると余分なものがついてくると、いわば重りをつけられる状態になるので血管の動きが悪くなる。
血管が硬くなるという風になっていきます。 そのためコレステロールが高すぎるよという方は血管の病気に注意してねと言われることが多いです。
この余分なコレステロールを表す指標がLDLという悪玉コレステロールと呼ばれるものです。
一方、全玉コレステロールことHDLこれ何なのかと言いますと、今話してまいりました余分なコレステロール これを血管の中から回収してくれると
回収されることは血管に余分なコレステロールがこぶりつかなくなるという それで良い働きをしてくれるので全玉コレステロールなんて言われます。
なので悪玉コレステロールがある程度高い数値の方でも全玉コレステロールが高ければ 余分なコレステロールを回収してくれるので血管の健康というものは保たれやすくなります。
この全玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らすという働きをしてくれるエストローゲン これが減っていくことになりますと当然ですけども逆の働きが起きまして
全玉コレステロールは減っていきますし悪玉コレステロールは増えていくという状況になります この結果血管中に余分なコレステロールが溜まりやすくなって血管にこぶりついたりして
高血圧が招かれやすくなります こういった形でエストロゲンが血圧に関係してくるんですけども
これ以外にも抗燃器が高血圧を招く理由というのはあります これもエストロゲンが関係してくる部分もあるんですけども
平均により体は自然とエストロゲンなど女性ホルモンが減っていきます ただ脳としては女性としての体の状態を保つため
女性ホルモンは必要なんだよと体に対して女性ホルモンを出すように命令を出します ただ体の方としてはもう女性ホルモン出せと命令をされても
女性ホルモンを出す機能が落ちているので 女性ホルモンを出せる量自体がどんどんどんどん減っていきます
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脳としては女性ホルモンを出してほしいでも体が出せないというギャップが生まれます このギャップを脳が感知して仕方ないと落ち着いてくれればいいんですけども
なかなか損もいかず脳としては女性ホルモンを出せよ出せよという強い命令を出し続ける傾向にあります それによって脳と体を結びつける神経の働きに異常を期待します
よく言われる自立神経の乱れというものです 本来であれば神経も活発な時間もあれば休みたいという時間もあります
ですが 脳から体に女性ホルモンを出せという指令が出されているこの働きが他の神経にも伝わって
神経が休めないで働き続けることになります それによって神経が疲れてしまうとか神経の働きがおかしくなります
肛関神経という体を活性化させる神経があるんですけども この神経は昼間起きている時によく働きまして
夜寝ている時は休むという神経です ですがこの女性ホルモンの脳から体への神経の伝達
これの異常によりまして肛関神経自体も働く時間が伸びたりして異常を期待することになります この肛関神経には血管をギュッと収縮させるという働きがあります
血管は伸びている時拡張している時よりもギュッと縮まっている時の方が血圧が 高くなります
いい例になるかわからないですけども手のひらで考えていただきたいんですけども 手のひらを開いている時と拳をギュッと握っている時
どちらが力が入ってますかとなると握っている時だと思います このように肛関神経が働いて血管にギュッと力が入っていることは血管に力が入っている状態
血圧が高い状態となります こういったところから自立神経が乱れて肛関神経の働く時間が増えれば増えるほど
血圧は高くなっていきます また肛関神経はストレスが体内で溜まると活性化しやすくなるという特徴があります
自立神経が乱れまして神経が疲れてくるとこれによって体全体としてイライラしやすくなります このイライラするストレスが溜まることで肛関神経が活発になってしまう
それで血圧が高くなるという点もありますので根本的に自立神経の乱れは血圧に良くないですし 自立神経の乱れを引き起こす
更年期は血圧に良くないということになります というように女性ホルモンの低下が原因によりコレステロールが高まりやすいことや
肛関神経の活性化が起きて血管に力が入るという具合に更年期によって血圧が高くなりやすいので 女性は年齢とともに血圧が高くなりやすい傾向があります
じゃあ更年期が落ち着いたら血圧上昇落ち着くのかと言われると この更年期が落ち着いてくる頃には血管が硬くなりやすい年齢に入ることもありまして
なかなか更年期が落ち着いたようとなっても血圧が高い方が減らないというのが現状だったりもします
ではこの更年期による血圧上昇対策はないのかと言いますと正直難しいです ホルモンの働きの問題という都合もありまして
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生活習慣で何とかできるというのがなかなか難しかったりします ただそれでも少しでも更年期高血圧に対抗するにはどんな方法があるかと言いますと
よく言われるのは血管に余分な油 特にコレステロールが溜まりやすくなるのでこういったコレステロールが溜まりにくくするため
ウォーキングとかをするウォーキングとかは全玉コレステロールを高めやすいと言われますので 全玉コレステロールを増やすことで
LDL悪玉コレステロールを減らしやすくできます また水分摂取を心がける体の中の水分が減ることで余分なものがなかなか流れにくくなります
そうすると余分な油とか血管にこぶりつきやすくなるので水分をある程度取って 余分なものを溜めないようにするそれが必要だったりもします
またストレッチなども血管を柔らかく保つのに良い運動だと言われますので こういったストレッチも重要だと言われております
ただこういったことも確かに大事なんですけども わりとこれちょっと精神的な話になるんですけども
高年期高血圧の対策として重要なのは血圧が年齢とともに上がってきてしまったら そういうものだと受け入れる姿勢これが大事と言われております
女性ホルモンという自分ではどうにもできない問題なんだよ これが原因なんだ だから血圧が上がったって自分が悪いわけじゃないんだよと考えることが大事だと言われております
なぜ血圧が上がってしまったのかなどこういったのを気にしすぎることでそれがストレスになると このストレスによりましてさらに血圧上昇招きやすくもなったりしますので
ある程度はこれ年齢とともに血圧上がるの仕方ないんだと思うことが大事だと言われております なので高年期高血圧心当たりがあるよという方はそういうものなんだと思っていただけると
いいかなと思います 今回はこんな感じです
テーマをいただきましたY.A様本当にありがとうございました 医師の話があったけどよくわからないことなども自分なりの話で良ければ本当話をすること
できますのでこういった健康診断絡みの質問なども また何か気になることなどあればいつでもご連絡くださいませ
また健康薬水それ以外のことでもいつでもご質問などお待ちしておりますのでどうぞ よろしくお願い致します
今回も最後のお聞きいただきまして誠にありがとうございました また次回も聞いていただけると大変嬉しいですそれではまたお会いしましょう