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2021-08-02 20:15

11_1 個人でも出来る!?映画配給の世界(ゲスト:Gucchi's Free School 降矢 聡さん)


今週と来週のゲストはGucchi's Free School(グッチーズ・フリースクール)主宰の降矢 聡さん。日本未公開映画を個人で買い付け、配給する活動されている降矢さんに、配給っていくらかかるの?どんな作品を配給しているのか?海外の映画会社との交渉術など、謎が多い映画配給の世界のお話、ここだけバナシしていきます。

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結構話は分かってなかったりするんですけど、でも話が分からなくてもいい映画だなって思える作品はきっといい映画だと信じているので、自分で見て、これは面白い。自分が感じたらその感覚を信じて、お金の話とかで折り合いがつくようであれば、配給をするっていう感じです。
黒木瞳の映画ここだけバナシ
黒木瞳の映画ここだけバナシ、今日も聞いていただきありがとうございます。
映画に携わる様々なジャンルの方々と、ここだけバナシしていきます。
今回のゲストは、映画を自主的に配給する集団、Gucchi's Free School 主催の古矢 聡さんです。よろしくお願いします。
古矢 よろしくお願いいたします。Gucchi's Free School という自主上映団体を主催しております古矢と申します。よろしくお願いいたします。
古矢 共闘という名前がついていますね。それはスクールだから?
古矢 そうなんです。ただただそれだけで、別に共闘だからって何かをやってるわけじゃないんですけど、Gucchi's Free School という段階目をつけたので、一番トップの人を校長にして、サポートする役を共闘にしようとか、友達同士でふざけてというか、趣味を講じて作った団体なので、ただただ遊んでつけてしまったという。
向井 でも映画を自主的に配給ってちょっと想像がつかないんですけれど、つまり個人で映画を買って、それを日本で配給する団体ってことですか?
古矢 そうです。おっしゃる通りですね。僕がやってるのはアメリカ映画が多いんですけど、なので日本では公開されてないけど、世界的にとかアメリカの方では公開されてて話題になってるとか、話題になってなくても。
向井 ご自分が好きとか。 古矢 そうですね。面白いなと思った作品を自主的に声をかけて、こっちはこういう会社でやってるんじゃなくて、個人とか友達同士でやっている団体なんだけど、あなたの映画を日本で上映させてくれないかっていうようなお話を、主にメールとかで。
向井 映画って個人で買えちゃうものなんですか?
古矢 案外買えるもので。 向井 案外買えるもの? 古矢 案外買えるんですよ。
向井 私にも買える? 古矢 もちろんです。
向井 でも先立つものが必要でしょ?
古矢 もちろん映画の規模によっては、全然桁が違う、何千万とか何百万とかってかかるものはもちろんあるんですけど、僕が扱ってる映画っていうのはそれこそ数万円で、上映の権利の仕方にもいくつかあって、
1回とか2回とか単発で上映する権利と、あと例えば3年間とか5年間とか日本で独占的に上映とかしていいよみたいな権利とかいろいろあるんですけど、単発の1回2回とかだと数万円とかのレベルでできたりしますし、
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1年間2年間とかそういうスパンでも何十万円でもっていうレベルで買える作品っていうのは結構山ほど。
でもやっぱり買うってことは、その映画が好きってことじゃないといけないじゃないですか。
古矢 そうですね、はい。
どうやってその情報を収集するんですか?この日本で公開されていない映画をどうやって見つけるんですか?
僕は基本的にずっとこういう団体を始める前から、未公開の映画っていうのは見てたんですけど、それはどういうことで見るかっていうとやっぱりAmazonとかで海外からソフトを輸入するというか、向こうで発売されているDVDとかブルーレイを買って見てたっていうのがあるんですけど、
そういう情報を知るっていう意味だと、例えば向こうの映画祭で、例えばアメリカの映画祭とかフランスの映画祭とかで話題になったけど、日本では公開されてないとかっていう作品って結構あったりするので、そういうところをちょっとチェックしていたり、あとやっぱりそういう未公開映画好きみたいな人たちって結構いて。
めっちゃマニアックですね。
そうなんですけど、でも例えば韓国映画がむちゃくちゃ好きな人とかタイの映画がむちゃくちゃ好きな人とかっていらっしゃると思うんですけど、そういう人たちも自分の趣味に向かって日本で公開されてないことをすごい掘っていって、
いろんなマニアックというか、向こうでは話題のタイのドラマを見るとか、韓国の映画を見るとかっていうのは結構やられてる人がいっぱいいると思うんですけど、そういうことと同じような形で情報を収集するというか、見たい映画を探っていくと、これは公開されてないなっていう感じですかね。
に当たるということですね。
そうですね。
私、マダム・イン・ニューヨークっていう映画ってすごい好きなんですけど、それを見たときにちょうど朝日新聞かなんかでエッセイを毎週書いてて、そこにマダム・イン・ニューヨーク面白かったとかっていう、そんなような話をコラムを書いたんですよ。
で、そしたらそのマダム・イン・ニューヨークをインドで買い付けられて、日本で上映された方からお手紙いただいて。
なるほど、はいはいはい。
で、あれって3年ぐらいかかったんですって、上映するまで。買って。
それは結構かかりましたね。
で、ものすごくご夫妻で苦労なさって、それでやっと素晴らしい映画だからってことで日本で公開して。
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はいはいはい。
そしたら本当にヒットして。
あ、ですよね。はいはいはい。
それでまた何年か経って私がまたそうやって書いてくださって、私たちの努力が報われましたっていう。
とってもいいお話。
っていうことがあって。
はいはいはい。
結局その方々も個人ってことですよね。
だと思いますね。
ということは、個人で映画を発掘というか見つけて日本で公開していくっていうことを、このグッチーズフリースクールでは古谷さんやってらっしゃるということですね。
そうですね。今のお話の通り結構そういう方って実はいるようで。
はい。
ただ僕はそのグッチーズフリースクールっていうことで会社じゃなくて団体ってことでやってるんですけど。
配給会社にはなってるけど実質一人でやられているとかっていうのはしばしばある。
今のマダミニオカ・アヤプロさんが配給に、アヤプロって配給会社が入っているので、今黒木さんのお話にあったその方が持ってきて最終的にアヤプロさんと一緒にやられたのか、配給会社と組んでやられたのか。
でも時間はかかったっておっしゃってましたね。
でも3年もかかるのは僕だったら心が折れそうですけど、すごいなと思いますね。
結構確かに時間っていうのは、自習活動なので、これを専門的に会社としてやってるわけではないので、結構スピード感自体は遅いかもしれないですね。
ゆっくりゆっくり、でも無理のない範囲で交渉から字幕をつけたり、字幕が出来上がったら後は劇場さんと交渉して、この映画をかけてくれませんかみたいな話とあったり。
バイヤーみたいなものですよね。
そうです。
つまりはね。
そうですね。
フリアさんって、話戻るんですけど、何者ですか?今さら?みたいな。
ワンセダー行かれて、それで映画サークル、映画がお好きということで映画サークルで、大学院にも行かれて。
大学院は正確に言うと映画の大学院じゃなくて建築の大学院。大学院というか建築の専門学校にまた入り直したって形なんですけど。
教授が好きだったということで大学院に行かれて、数日就職しないでフリーターになられた。
そうなんです。映画が好きだったので、映画のことを仕事にしたいなと思いつつ、どこかに会社に入って働くという。
ビジョンがなかったんですね。
そうですね。
でも映画が好きだからって言ってフリーターになります?
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なので、フリーターをやりながら映画について発信を即直していたりしたんですけど。
学生時代からね。
そうです。ちょっとした雑誌に書かせてもらったり。
評論家ってことですね。
評論家って言うとすごいおこがましいんですけど、こういう映画があるよみたいな感じで書かせてもらえる媒体さんとかには記事を書いたり、そういうことをしつつ、お金を稼ぐのは基本的にアルバイトでやっていたっていう生活が続いてたんですけど。
今はもうバイトしてらっしゃいない?
そうですね。おかげさまでというか、一応配給業というか、お金は生活はしてます。
じゃあもうフリーターじゃなくなったんですね。
そうですね。フリーターではないかもしれないですね。一応個人事業主として映画配給業をやってますみたいな。
もう映画人じゃないですか。
そうちょっと恥ずかしいんですけど。
個人でもなんでもなく、取り持つ映画と配給会社を取り持つ人に。
ただそこがもしかしたら漢字が足りてるかもしれないですけど、配給会社には僕の場合通してないので、僕が洋画のある作品を直接メールとかして、
買い付けますよね。
配給お金を払って、
もらいますよね。
映画もらえたら、そこで自分で字幕もつけて、上映素材というものを作って、それを権利を自分が持っているので、映画館さんとかに話をかけて。
映画館と直接話をして、そこで上映してもらうってことですか。
そうですそうです。
でも字幕をつけてって簡単におっしゃるんですけど、そんな簡単につけられるものですか。
字幕は確かにこれからもし自主配給みたいなことをしたいなと思っている方がいらっしゃった場合、結構ネックになるというか問題になるところではあるんですけど。
何文字とか決まってるんでしょ。
おっしゃる通りです。1秒間に4文字だったっけな。とか、あるいは基本的にはこういう漢字にするとかひらがなにするとか、かたがなにするとか、細かいルールとかがいろいろあるみたいで。
それは確かに僕ではできないので、プロの字幕者さんとか知り合いでそういう字幕を勉強している人とかいるので、そういう人たちにお願いするという形でやってます。
でも字幕ってことは、最初はついてないから英語で見るわけでしょ。その作品を。で、すべて理解できるもの。細かいニュアンスとかありますよね、セリフって。
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僕も結構そこ言われるんですけど、無字幕で見て理解できるんですかって言われるんですけど、僕結構英語得意じゃなくて、結構話はわかってなかったりするんですけど、でも話がわかんなくてもいい映画だなって思える作品はきっといい映画だと信じてるので、自分で見てこれは面白いって自分が感じたらその感覚を信じて、お金の話とかで盛り上げがつくようであれば配給をするっていう形ですね。
なので、その後に字幕者にお願いをして字幕がついてくるじゃないですか。そうすると、こういう話だったんだって結構思うことはあります。だからこの人怒ってたのか、そうだよねみたいなとかあったり。そうなんですよ。
面白い。
政治的にというか倫理的にちょっとまずい発言があったと、僕その人が見たみたいで、フリアさん理解してますかみたいな話になって、それむしろ逆に撮ってたみたいなことがあったりして、じゃあその映画を日本で公開しようっていう風にするのはやめようってことで。
でもその時はお金とか別に払ってなかったので済んだんですけど、そういうことは多々あるというか可能性としては全然あるしありましたね。
冒険心の旺盛ですね。でも確かに私も観音映画祭に行って映画を見てみるときに字幕、日本語の字幕ってついてないじゃないですか。
アメリカのイギリスの映画だと字幕つかないじゃないですか。これはもうちんぷんかんぷんなんですよ。私もできないから。でもアメリカ以外の観音だからフランス映画とかその辺近辺の世話のだと英語で字幕がつくでしょ。英語の字幕だとなんとなくわかるんですよ。
単語を拾えたらわかりますよね。
アメリカ人 そうそうそう。なんとなく。だから英語できなくても大丈夫っていう話をしてたんですけど、逆に英語の字幕でなんとなくこういうものなんだということで、これいいねこれよくないねみたいな。
でもだから全く一緒です。全く一緒な感覚でやってますね。
アメリカ人 そうなんですね。
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でも今のお話の観音映画祭とか、僕絵画の映画祭にほとんど行ったことがないので状況がよくわかってないんですけど、よく配給会社さんとかのお仕事を聞くと、やっぱりそういう映画祭とかで買い付ける交渉をしているっていうふうなことを聞いたり。
アメリカ人 やってらっしゃいますね。
そうなんですね。そこら中でそういう話を。
アメリカ人 そういう一段に私はついて行って、おまけでついて行ったんですけど。
すごい。そこで日本で公開したいんだけどとか話とかされてる?
アメリカ人 私はもちろん交渉はしませんけれども、例えば見て、今日見たものは面白かったかどうだったかみたいなミーティングを夜中に3本4本見てミーティングするんですけれども。
そういう場には僕は若干の憧れがあるんですけど、いかんせん会社でやってないの。会社でやってないというかフル夜ですとしか言えないので、多分入れてもらえないというか。
アメリカ人 いやいや私も素人ですけど。ただ見て面白かったとか。だから一個はすごい面白いフェリシーと夢のトーシューズというアニメなんですけどもね。それが向こうではバレリーナっていうフランスのアニメ映画だったんですけども。
だからなんとなくの字幕でなんとなくわかったんですけど、すごい感動したんですよ。感動したのともう一つはニース空港に着いた時にカンヌまで車で行くんですけれど、そのドライバーが日本の方をお願いして、日本の方でカンヌまで車で行ったんですけども。
その時、カンヌってどういう意味なんですかって聞いたんですよ。どういう意味があるのって。そしたら杖という意味があって、このカンヌという町は杖作りの町だったと。
そうなんですね。
それで、杖だけじゃやっていけないので、ここに映画祭を持ってきて。
杖だけじゃやっていけない。なるほど。後から映画を持ってきたんですね。でも今やね、カンヌといえば。
そうなんです。だからカンヌといえば映画になったんですけど、もともとはそういう意味があるんですよっていうお話を車の中で、へーなんて感心しながら聞いてたんですね。
そしたらバレリーナが女の子が、施設か何かに入っている女の子がバレーが好きで、それでオペラ座で最後踊るみたいなバレーをするみたいなお話なんですけど。
そこで預けられたというか、彼女にバレーを教えてくれる、お母さんじゃなくて年配の女性がいて、その人は昔バレリーナで、でも事故か何かで足が不自由になって杖をついてるんですよ。
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だから、これはもう絶対日本で公開した方がいい。
すごい面白い視点ですね。
来る途中で。
運命的なものがありますよね。
そうなんです、おっしゃる通り。だからもうこれは絶対買われた方がいいですよと。それで日本で公開するときは、杖をついたその役は私が声優をやりたいですみたいな。
すごい。素晴らしい。
実現しました。
ああ、そうそうそう。
実現したんですよ。
いい話、また。
映画祭ってそういうことが生まれる場でもあるんですよね。
私何でも聞いちゃうんですよね、人にね。わからないことはね。だから、アンティーだったかな。カンヌの近くにアンティークだったかな。アンティーだったか。だっていう街の名前があって。
これってアンティークのアンティーって言ったら、アンチのアンティー。
ああ、なるほど。ハンというかね。
そうそうそう。
ここからアンチが生まれたんですって。
すごい。都市の名前面白いっていう。
だからニースとパリに対抗して。
なるほど、パリのアンチとして。
そう。だからアンチ何々ってよく言うでしょって。なるほどみたいなね。そういう一つ一つ吸収していく。吸収女なんだけど。福岡生まれなんで。
なんかちょっと脱線してしまいましたけど、またその未公開映画について次回伺いたいと思います。ありがとうございましたフリアさんでした。
ありがとうございました。
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